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第1章
第24話:異常なスライム2
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「面白い、本当に面白い、元に戻るのか、このままの大きさを保つのか?」
俺は獲物と呼べる大きさの害竜を一頭だけ狩った。
他は比較的大きな雑竜を多数狩って村、いや、領都に戻った。
住民数が少なくても、ド田舎でも、男爵領の首都には違いない。
「これくらい大きな雑竜なら買い取らせていただきます」
残念な事に、害竜だけでなく、比較的大きな雑竜も買い取られた。
かなり安い金額だったが、大型の鳥と同じくらいの値段をつけてくれた。
食材や素材として、少しは価値があるのかもしれない。
ただ、全部買い取られたわけではなく、小型の雑竜は売れ残った。
その雑竜を持って仮設住宅に帰ってスライム箱を確認した。
成体のスライムに大きな変化はなかった。
ほんの少しだけ小さくなった気もするが、気のせいの可能性もある。
正確な秤があれば良いのだが、ないから確かめられない。
「おい、おい、おい、こんな短時間で全部食べてしまうのか?
しかもこんなに大きくなるのか?
正式なベビースライムとも言えない小さな幼体だったのに!
今では本当にベビースライムと言える大きさになっているぞ」
思わず独り言を口にしてしまうくらい驚いた。
超特急で狩りをして戻って来る短時間で、与えた雑竜を全部食っていた。
喰った分だけ大きくなって、人間で言えば新生児だったのが幼稚園児になった。
「悪いがまたスライム箱をたくさん造ってくれ。
たった一日で、魚の卵大からベビースライムと呼べるくらいにまで育った。
餌さえ与えれば、この調子でリトルスライムまで育つかもしれない。
途中で餌を与えないと小さくなるのか、大きくなったままなのか確かめたい。
直ぐに確かめたい、できるだけたくさんのスライム箱を造ってくれ」
「カーツ殿、本当に大丈夫なんでしょうね?
嫌ですよ、何百もの成体スライムに追いかけられるのは」
「大丈夫だ、俺もそこまで狂ってはいない。
十センチのリトルスライムに育った時点で慎重に進める。
二十センチになった時点で餌をやるのを止める。
間違っても成体スライムと呼ばれる五十五センチ以上にはしない」
「本当に頼みますよ、絶対に成体スライムにしないでくださいよ」
「分かっている、約束する、絶対に成体スライムにしない。
そんなに心配なら、土木スキルで実験室を造ってくれ。
これまでのような、スライム箱と仮設住宅の二重ではなく、三重や四重の封印になっている実験室を造ってくれ」
「そんなのを造っていたら、竜牧場の完成が遅れますよ?」
「大丈夫だ、男爵閣下に土木スキル持ちを集めてもらっている。
スライム箱と実験室を造る遅れなんて直ぐに取り返せる」
「そういう事なら、スライム箱と実験室を造りますよ。
先にスライム箱を造りますから、必要な数を教えてください。
その後で実験室を造りますが、実験室ができるまで自重してくださいよ」
「分かっている、分かっているから急いで造ってくれ」
土木スキル持ちの猟師はよほど女子供が心配だったのだろう。
魔力を使い過ぎて倒れそうになるくらい頑張ってくれた。
最初に今日明日必要なスライム箱を造ってくれた。
「さて、餌にする雑竜は山ほどあるから、一気にリトルスライムに育つか試せる。
万が一にも成体スライムになったら困るから、実験室が完成するまでは自重だな。
今日はスライム箱一つだけ実験してみよう。
スライム箱一杯に入れたら、成体スライム十頭くらいの容積になる。
十分な餌と百頭のベビースライムを入れたら、共喰いして十頭以下にならない限り、大きくなってもリトルスライムまでだ」
実験の前提に何か見落としがないか、口に出して確かめながら進める。
何か見落としがあれば、耳に入ってきた自分の言葉に危機感を持つ。
危機感まではいかなくても、違和感を持って思いとどまれる。
「すまないが、実戦室よりも先にスライム箱を入れるスライム箱を造ってくれ。
実験室を造るのに三日前後かかるだろう?
そこまでは待てないが、女子供の危険は俺も避けたい。
スライム箱を入れられる中型スライム箱を造って欲しい。
中型のスライム箱を入れられる、大型のスライム箱も造って欲しい」
「……そんな物を作ると危険な実験をやりそうだ、嫌だ! 絶対に嫌だ!」
「そう言わずに頼むよ、細心の注意を払ってやるから。
成体スライムだって、俺や竜がいる時なら簡単に斃せるから。
心配なのは、俺と竜が同時に家を留守にする時だから。
もし造ってくれなかったら、このスライム箱だけで実験するぞ」
拝み倒して何とかスライム箱を入れる中型と大型の箱を造ってもらった。
これで何かの手違いで成体スライムが生まれても大丈夫だ。
予想ではリトルスライム級のベビースライムが百体育つ。
そして予想通りに巨大なベビースライムが育った。
思い通りに実験結果に有頂天になり、更に突き進んでしまった。
日の出から日の入りまで雑竜を狩って餌を貯め込んだ。
スライムに与える餌は糞尿でも良いから、腐敗した雑竜でも大丈夫だ。
狩り過ぎて使いきれなくてもいい、腐ってもスライムに使えるから楽だ。
一個のスライム箱に百頭のリトルスライム級ベビースライムが育った
十個のスライム箱に合計千頭のリトルスライム級ベビースライムが育った。
この状態から餌を与えなければ元のベビースライムに戻るか実験した。
その後三日で、厩舎兼用の仮設住宅に増設する形で、実験室を造ってくれた。
女子供を大切にしている土木スキル持ちの猟師は、とんでもなく厚い壁の実験室を増設してくれた。
単に壁が厚いだけでなく、頼んでいた三重ではなく四重の壁と扉を造ってくれた。
壁の周囲を回って移動しないと、内側の部屋には入れない構造になっていた。
丈夫な扉を全部破壊しなければ、実験室の外には出られない。
しかも、実戦室のドアを厩舎につなげる形にしていた。
強力な竜のいる厩舎を通らないと外に出られない設計にしていた。
大切な竜を守るための厚くて頑丈な扉を壊さないと外に出られない設計だった。
正直有難かった、これで少々うっかりしても成体スライムが逃げ出す事がない。
厩舎の丈夫な大扉を含めれば、五重の逃亡防止になっている。
俺だって女子供が実験の犠牲になるのは嫌だから、正直助かった。
「カーツ殿、男爵閣下がお呼びです」
実験に夢中になっていて、男爵に挨拶するのを完全に忘れていた。
もう五日か六日は顔も見せていない、ちょっと無礼だと反省した。
慌てて正装に着替えて会いに行った。
「すまんな、楽しい事が見つかって熱中しているのは知っていたのだが、王都から呼び出しがあったのだ」
「呼び出しですか、誰が王都に来いと言っているのですか?」
「冒険者ギルドのマスターと王都警備団の団長が連名で呼び出している。
この二人がカーツ殿と王国の窓口になっているようだ」
「何かとんでもなく嫌な予感がしますね」
「そうだな、俺もそう思うが、従ってもらうしかない」
「分かっています、直ぐに準備して王都に向かいます。
ああ、そうだ、仮設住宅でスライムの繁殖実験をしています。
四重の封印をしているので安全だと思います。
ですが巨大魔獣や竜が仮設住宅を破壊する事もあります」
「分かった、仮設住宅を破壊されないように気をつけよう」
俺は獲物と呼べる大きさの害竜を一頭だけ狩った。
他は比較的大きな雑竜を多数狩って村、いや、領都に戻った。
住民数が少なくても、ド田舎でも、男爵領の首都には違いない。
「これくらい大きな雑竜なら買い取らせていただきます」
残念な事に、害竜だけでなく、比較的大きな雑竜も買い取られた。
かなり安い金額だったが、大型の鳥と同じくらいの値段をつけてくれた。
食材や素材として、少しは価値があるのかもしれない。
ただ、全部買い取られたわけではなく、小型の雑竜は売れ残った。
その雑竜を持って仮設住宅に帰ってスライム箱を確認した。
成体のスライムに大きな変化はなかった。
ほんの少しだけ小さくなった気もするが、気のせいの可能性もある。
正確な秤があれば良いのだが、ないから確かめられない。
「おい、おい、おい、こんな短時間で全部食べてしまうのか?
しかもこんなに大きくなるのか?
正式なベビースライムとも言えない小さな幼体だったのに!
今では本当にベビースライムと言える大きさになっているぞ」
思わず独り言を口にしてしまうくらい驚いた。
超特急で狩りをして戻って来る短時間で、与えた雑竜を全部食っていた。
喰った分だけ大きくなって、人間で言えば新生児だったのが幼稚園児になった。
「悪いがまたスライム箱をたくさん造ってくれ。
たった一日で、魚の卵大からベビースライムと呼べるくらいにまで育った。
餌さえ与えれば、この調子でリトルスライムまで育つかもしれない。
途中で餌を与えないと小さくなるのか、大きくなったままなのか確かめたい。
直ぐに確かめたい、できるだけたくさんのスライム箱を造ってくれ」
「カーツ殿、本当に大丈夫なんでしょうね?
嫌ですよ、何百もの成体スライムに追いかけられるのは」
「大丈夫だ、俺もそこまで狂ってはいない。
十センチのリトルスライムに育った時点で慎重に進める。
二十センチになった時点で餌をやるのを止める。
間違っても成体スライムと呼ばれる五十五センチ以上にはしない」
「本当に頼みますよ、絶対に成体スライムにしないでくださいよ」
「分かっている、約束する、絶対に成体スライムにしない。
そんなに心配なら、土木スキルで実験室を造ってくれ。
これまでのような、スライム箱と仮設住宅の二重ではなく、三重や四重の封印になっている実験室を造ってくれ」
「そんなのを造っていたら、竜牧場の完成が遅れますよ?」
「大丈夫だ、男爵閣下に土木スキル持ちを集めてもらっている。
スライム箱と実験室を造る遅れなんて直ぐに取り返せる」
「そういう事なら、スライム箱と実験室を造りますよ。
先にスライム箱を造りますから、必要な数を教えてください。
その後で実験室を造りますが、実験室ができるまで自重してくださいよ」
「分かっている、分かっているから急いで造ってくれ」
土木スキル持ちの猟師はよほど女子供が心配だったのだろう。
魔力を使い過ぎて倒れそうになるくらい頑張ってくれた。
最初に今日明日必要なスライム箱を造ってくれた。
「さて、餌にする雑竜は山ほどあるから、一気にリトルスライムに育つか試せる。
万が一にも成体スライムになったら困るから、実験室が完成するまでは自重だな。
今日はスライム箱一つだけ実験してみよう。
スライム箱一杯に入れたら、成体スライム十頭くらいの容積になる。
十分な餌と百頭のベビースライムを入れたら、共喰いして十頭以下にならない限り、大きくなってもリトルスライムまでだ」
実験の前提に何か見落としがないか、口に出して確かめながら進める。
何か見落としがあれば、耳に入ってきた自分の言葉に危機感を持つ。
危機感まではいかなくても、違和感を持って思いとどまれる。
「すまないが、実戦室よりも先にスライム箱を入れるスライム箱を造ってくれ。
実験室を造るのに三日前後かかるだろう?
そこまでは待てないが、女子供の危険は俺も避けたい。
スライム箱を入れられる中型スライム箱を造って欲しい。
中型のスライム箱を入れられる、大型のスライム箱も造って欲しい」
「……そんな物を作ると危険な実験をやりそうだ、嫌だ! 絶対に嫌だ!」
「そう言わずに頼むよ、細心の注意を払ってやるから。
成体スライムだって、俺や竜がいる時なら簡単に斃せるから。
心配なのは、俺と竜が同時に家を留守にする時だから。
もし造ってくれなかったら、このスライム箱だけで実験するぞ」
拝み倒して何とかスライム箱を入れる中型と大型の箱を造ってもらった。
これで何かの手違いで成体スライムが生まれても大丈夫だ。
予想ではリトルスライム級のベビースライムが百体育つ。
そして予想通りに巨大なベビースライムが育った。
思い通りに実験結果に有頂天になり、更に突き進んでしまった。
日の出から日の入りまで雑竜を狩って餌を貯め込んだ。
スライムに与える餌は糞尿でも良いから、腐敗した雑竜でも大丈夫だ。
狩り過ぎて使いきれなくてもいい、腐ってもスライムに使えるから楽だ。
一個のスライム箱に百頭のリトルスライム級ベビースライムが育った
十個のスライム箱に合計千頭のリトルスライム級ベビースライムが育った。
この状態から餌を与えなければ元のベビースライムに戻るか実験した。
その後三日で、厩舎兼用の仮設住宅に増設する形で、実験室を造ってくれた。
女子供を大切にしている土木スキル持ちの猟師は、とんでもなく厚い壁の実験室を増設してくれた。
単に壁が厚いだけでなく、頼んでいた三重ではなく四重の壁と扉を造ってくれた。
壁の周囲を回って移動しないと、内側の部屋には入れない構造になっていた。
丈夫な扉を全部破壊しなければ、実験室の外には出られない。
しかも、実戦室のドアを厩舎につなげる形にしていた。
強力な竜のいる厩舎を通らないと外に出られない設計にしていた。
大切な竜を守るための厚くて頑丈な扉を壊さないと外に出られない設計だった。
正直有難かった、これで少々うっかりしても成体スライムが逃げ出す事がない。
厩舎の丈夫な大扉を含めれば、五重の逃亡防止になっている。
俺だって女子供が実験の犠牲になるのは嫌だから、正直助かった。
「カーツ殿、男爵閣下がお呼びです」
実験に夢中になっていて、男爵に挨拶するのを完全に忘れていた。
もう五日か六日は顔も見せていない、ちょっと無礼だと反省した。
慌てて正装に着替えて会いに行った。
「すまんな、楽しい事が見つかって熱中しているのは知っていたのだが、王都から呼び出しがあったのだ」
「呼び出しですか、誰が王都に来いと言っているのですか?」
「冒険者ギルドのマスターと王都警備団の団長が連名で呼び出している。
この二人がカーツ殿と王国の窓口になっているようだ」
「何かとんでもなく嫌な予感がしますね」
「そうだな、俺もそう思うが、従ってもらうしかない」
「分かっています、直ぐに準備して王都に向かいます。
ああ、そうだ、仮設住宅でスライムの繁殖実験をしています。
四重の封印をしているので安全だと思います。
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