23 / 50
第1章
第22話:スライム研究
しおりを挟む
「ブリーディング・アイ」
大魔境から連れ帰ったスライムに手を置いてスキルを使った。
人間には危険と言われている、成体のスライムを持ち帰ってスキルを使った。
ブリーダースキルで何ができるのか確かめたくて、危険を承知でスキルを使った。
「予定外の仕事で悪いが、スライムを閉じ込められる箱を造ってくれ」
竜牧場造りに参加してくれている、土木スキル持ちの猟師に頼んだ。
「スライムを閉じ込めるですって、この箱に糞でも溜めるのですか?」
「スライムを繁殖ですって、まさか成体のスライムを飼うつもりですか?!」
「俺のスキルはブリーダーと言って、強い子供ができる雄雌の組み合わせが分かる。
だがその強さが、人間が飼い慣らせる強さなのかが分からない。
下手に強い竜を生み出して、人間が襲われたらシャレにならない。
スライムは成長が速いから、繁殖の実験に最適なんだ。
ブリーダースキルはテイマースキルの上位スキルかもしれないんだ。
そうだとしたら、繁殖させた魔獣を全部従わせられるかもしれない。
従わせるのに失敗しても、俺なら成体スライムでも簡単に殺せるから安全だ」
「スキルでできると言うなら止めませんが、本当に気を付けてくださいよ。
竜牧場造りの手伝いで、この辺りには女子供もたくさん来ているんです。
成体のスライムが襲ってきたら、女子供なんて簡単に丸呑みにされてしまう」
「それは大丈夫だ、成体スライムは俺がいる時にしか箱から出さない。
俺が大魔境に狩りに行っている間は、箱に閉じ込めておく。
仮設住宅の扉も窓も隙間なく閉じておくから大丈夫だ。
土木スキルで造ってくれた厳重な家から出られるスライムはいない。
それ以前に、本気で丈夫に造ってくれた箱に閉じ込めておくんだ、大丈夫だ。
中でたくさんのスライムが飼えるような、丈夫で大きな箱を百個ほど造ってくれ。
そうだ、扉と窓に隙間がないか、キッチリ閉まるかの点検も頼む」
「そういう事でしたら、とんでもなく丈夫で大きな箱を造らせてもらいます。
ですがその前に、仮設住宅の扉と窓を確認させてもらいます」
土木スキル持ちの猟師は本当にキッチリと仕事をしてくれた。
女子供がスライムに丸呑みにされるのがよほど怖かったのだろう。
最初に扉と窓の僅かな隙間も無くすように、完璧に修正してくれた。
思っていた以上に扉と窓が厚くなっているのには笑ってしまった。
そう、そう、男爵閣下がその日の内に動いた。
大人数になった見張り達がよほど目障りだったのだろう。
このままでは行商人も安心して来られないし、領民が物を売りに行けない。
男爵が俺から買った大魔境の魔獣や竜を、王都に売りに行かす事もできない。
何時盗賊になるか分からない連中が三十人もいるのだ、行かせられる訳がない。
「俺様の領地に徒党を組んで入り込んだばかりか、街まで見張るとは何事だ!
誰の命令でやっている、商業ギルドか? 腐り切ったクランか、侯爵の手下か!」
男爵を恐れたのか、攻撃を禁じられていたのか、全く反抗しなかった。
慌てふためいて、それこそ蜘蛛の子を散らすように逃げた。
「もう二度と俺様の領地に近づくな!
顔だけでなく姿形も覚えたぞ、今度近づいたら警告なしにぶち殺す!」
危険な多数の見張りがいなくなったので、男爵は狩りを再開した。
ただ、連れて行く猟師は三分の一に減らした。
残る三分の二は竜牧場建築に残ると同時に、見張りの報復に備えた。
安全になったので、愛する竜達を繫殖させる前にスライムで実験した。
奇跡の配合相手が見つかって、古代竜のような、強大な子供を生ませられても、その子に自分が食われてしまったら笑い話にもならない。
スライムを繁殖させ、できるだけ早く成体にまで成長さるせる。
知能が低いと言われるスライムでも、人間の命令が理解できないというスライムでも、頭が良くなって従魔として従わせられるようになるかもしれない。
それと、寅さんが種竜となった一万個前後の卵が、王都で産まれる予定だ。
九割劣等配合で一割並配合だが、数は力だし、莫大な富でもある。
サクラ達、雌竜の繁殖を焦らなくても良いようにしたのだ。
愛するサクラ達の繁殖相手は、後悔しないように、慎重に選びたい。
最低でも並配合、できれば奇跡の配合の相手を探したい。
これまでは一頭の良血配合も見つからなかったが、どこかにいるはずだ!
大魔境の竜を生け捕りにしてでも、好い繁殖相手を見つけたい!
★★★★★★
「びっくりした、ここまで早く子供を生むとは思わなかった」
スライム育成箱を造ってもらった日、十組の成体スライムを魔境から集めて来た。
並配合が十組だったが、今回は配合の優劣にこだわっていない。
今回検証したいのは、ブリーダースキルで繁殖させた魔獣を従わせられるかだ。
だが、それ以前の段階で驚かされた。
スライムがこんなに早く子供を生むとは思っていなかった。
竜のように交尾から百四十日くらいかかると思っていた。
ところが、交尾から卵を産む七十日も、産んだ卵を温めて孵すまでの七十日も全く必要なく、翌日には小さなベビースライムを無数に生んだのだ!
スライムがこんなにも膨大な数の子供を生むなんて知らなかった!
群体恐怖症を発症しそうになったが、即座にスライム箱の蓋を閉めて回避した。
スライム箱から離れて冷静になり、状況を推測した。
これだけの数の子供を生むのは、スライムが大魔境最弱種だからだろう。
成体にまで成長できる子供が極端に少ないから、ここまで多くの子供を生むのだ。
見た目は群体恐怖症を起こさせるくらい嫌だが、これには大きな利点がある。
これだけの数の子供がいるのだ、少々実験に失敗しても問題ない。
恐らくだが、魚の卵と同じように万単位の子供がいる。
並血統でしかなかったが、もしかしたら突然変異がいるかもしれない。
劣等配合、並配合、良血配合などの評価が生まれた全ての子供に当てはまるのか?
突然変異が計算に入っているのかいないのか?
ステイタス表は、確率が多い九割や八割の子供の能力を示している可能性もある。
それを確認するには、少なくてもリトルスライムまでは成長させないといけない。
成長に成功したスライムを、ある程度の敵と戦わせないといけない。
全てを記録して比較検証しなければいけない。
気が重い、嫌だ、そんな面倒な事はやりたくない。
地味な積み重ねは大嫌いで、前世ではできるだけ逃げていた。
他の誰かにやってもらえるように、他の部分で実績を上げて仕事を選んでいた。
「男爵閣下、スライムの繁殖実験を始めたのですが、観察して記録をつける人間がたくさん必要になりました。
領民でもギルドから手配した人間でも構いません、探してください」
「……竜の繁殖に必要なのか?」
「はい、以前話したように、好い組み合わせ過ぎて人間が従わせられなかったら大問題になります、スライムで先に確かめておきたいのです」
「分かった、獲物を売りに行かせる時に依頼書を届けさせる」
大魔境から連れ帰ったスライムに手を置いてスキルを使った。
人間には危険と言われている、成体のスライムを持ち帰ってスキルを使った。
ブリーダースキルで何ができるのか確かめたくて、危険を承知でスキルを使った。
「予定外の仕事で悪いが、スライムを閉じ込められる箱を造ってくれ」
竜牧場造りに参加してくれている、土木スキル持ちの猟師に頼んだ。
「スライムを閉じ込めるですって、この箱に糞でも溜めるのですか?」
「スライムを繁殖ですって、まさか成体のスライムを飼うつもりですか?!」
「俺のスキルはブリーダーと言って、強い子供ができる雄雌の組み合わせが分かる。
だがその強さが、人間が飼い慣らせる強さなのかが分からない。
下手に強い竜を生み出して、人間が襲われたらシャレにならない。
スライムは成長が速いから、繁殖の実験に最適なんだ。
ブリーダースキルはテイマースキルの上位スキルかもしれないんだ。
そうだとしたら、繁殖させた魔獣を全部従わせられるかもしれない。
従わせるのに失敗しても、俺なら成体スライムでも簡単に殺せるから安全だ」
「スキルでできると言うなら止めませんが、本当に気を付けてくださいよ。
竜牧場造りの手伝いで、この辺りには女子供もたくさん来ているんです。
成体のスライムが襲ってきたら、女子供なんて簡単に丸呑みにされてしまう」
「それは大丈夫だ、成体スライムは俺がいる時にしか箱から出さない。
俺が大魔境に狩りに行っている間は、箱に閉じ込めておく。
仮設住宅の扉も窓も隙間なく閉じておくから大丈夫だ。
土木スキルで造ってくれた厳重な家から出られるスライムはいない。
それ以前に、本気で丈夫に造ってくれた箱に閉じ込めておくんだ、大丈夫だ。
中でたくさんのスライムが飼えるような、丈夫で大きな箱を百個ほど造ってくれ。
そうだ、扉と窓に隙間がないか、キッチリ閉まるかの点検も頼む」
「そういう事でしたら、とんでもなく丈夫で大きな箱を造らせてもらいます。
ですがその前に、仮設住宅の扉と窓を確認させてもらいます」
土木スキル持ちの猟師は本当にキッチリと仕事をしてくれた。
女子供がスライムに丸呑みにされるのがよほど怖かったのだろう。
最初に扉と窓の僅かな隙間も無くすように、完璧に修正してくれた。
思っていた以上に扉と窓が厚くなっているのには笑ってしまった。
そう、そう、男爵閣下がその日の内に動いた。
大人数になった見張り達がよほど目障りだったのだろう。
このままでは行商人も安心して来られないし、領民が物を売りに行けない。
男爵が俺から買った大魔境の魔獣や竜を、王都に売りに行かす事もできない。
何時盗賊になるか分からない連中が三十人もいるのだ、行かせられる訳がない。
「俺様の領地に徒党を組んで入り込んだばかりか、街まで見張るとは何事だ!
誰の命令でやっている、商業ギルドか? 腐り切ったクランか、侯爵の手下か!」
男爵を恐れたのか、攻撃を禁じられていたのか、全く反抗しなかった。
慌てふためいて、それこそ蜘蛛の子を散らすように逃げた。
「もう二度と俺様の領地に近づくな!
顔だけでなく姿形も覚えたぞ、今度近づいたら警告なしにぶち殺す!」
危険な多数の見張りがいなくなったので、男爵は狩りを再開した。
ただ、連れて行く猟師は三分の一に減らした。
残る三分の二は竜牧場建築に残ると同時に、見張りの報復に備えた。
安全になったので、愛する竜達を繫殖させる前にスライムで実験した。
奇跡の配合相手が見つかって、古代竜のような、強大な子供を生ませられても、その子に自分が食われてしまったら笑い話にもならない。
スライムを繁殖させ、できるだけ早く成体にまで成長さるせる。
知能が低いと言われるスライムでも、人間の命令が理解できないというスライムでも、頭が良くなって従魔として従わせられるようになるかもしれない。
それと、寅さんが種竜となった一万個前後の卵が、王都で産まれる予定だ。
九割劣等配合で一割並配合だが、数は力だし、莫大な富でもある。
サクラ達、雌竜の繁殖を焦らなくても良いようにしたのだ。
愛するサクラ達の繁殖相手は、後悔しないように、慎重に選びたい。
最低でも並配合、できれば奇跡の配合の相手を探したい。
これまでは一頭の良血配合も見つからなかったが、どこかにいるはずだ!
大魔境の竜を生け捕りにしてでも、好い繁殖相手を見つけたい!
★★★★★★
「びっくりした、ここまで早く子供を生むとは思わなかった」
スライム育成箱を造ってもらった日、十組の成体スライムを魔境から集めて来た。
並配合が十組だったが、今回は配合の優劣にこだわっていない。
今回検証したいのは、ブリーダースキルで繁殖させた魔獣を従わせられるかだ。
だが、それ以前の段階で驚かされた。
スライムがこんなに早く子供を生むとは思っていなかった。
竜のように交尾から百四十日くらいかかると思っていた。
ところが、交尾から卵を産む七十日も、産んだ卵を温めて孵すまでの七十日も全く必要なく、翌日には小さなベビースライムを無数に生んだのだ!
スライムがこんなにも膨大な数の子供を生むなんて知らなかった!
群体恐怖症を発症しそうになったが、即座にスライム箱の蓋を閉めて回避した。
スライム箱から離れて冷静になり、状況を推測した。
これだけの数の子供を生むのは、スライムが大魔境最弱種だからだろう。
成体にまで成長できる子供が極端に少ないから、ここまで多くの子供を生むのだ。
見た目は群体恐怖症を起こさせるくらい嫌だが、これには大きな利点がある。
これだけの数の子供がいるのだ、少々実験に失敗しても問題ない。
恐らくだが、魚の卵と同じように万単位の子供がいる。
並血統でしかなかったが、もしかしたら突然変異がいるかもしれない。
劣等配合、並配合、良血配合などの評価が生まれた全ての子供に当てはまるのか?
突然変異が計算に入っているのかいないのか?
ステイタス表は、確率が多い九割や八割の子供の能力を示している可能性もある。
それを確認するには、少なくてもリトルスライムまでは成長させないといけない。
成長に成功したスライムを、ある程度の敵と戦わせないといけない。
全てを記録して比較検証しなければいけない。
気が重い、嫌だ、そんな面倒な事はやりたくない。
地味な積み重ねは大嫌いで、前世ではできるだけ逃げていた。
他の誰かにやってもらえるように、他の部分で実績を上げて仕事を選んでいた。
「男爵閣下、スライムの繁殖実験を始めたのですが、観察して記録をつける人間がたくさん必要になりました。
領民でもギルドから手配した人間でも構いません、探してください」
「……竜の繁殖に必要なのか?」
「はい、以前話したように、好い組み合わせ過ぎて人間が従わせられなかったら大問題になります、スライムで先に確かめておきたいのです」
「分かった、獲物を売りに行かせる時に依頼書を届けさせる」
95
お気に入りに追加
317
あなたにおすすめの小説

パーティのお荷物と言われて追放されたけど、豪運持ちの俺がいなくなって大丈夫?今更やり直そうと言われても、もふもふ系パーティを作ったから無理!
蒼衣翼
ファンタジー
今年十九歳になった冒険者ラキは、十四歳から既に五年、冒険者として活動している。
ところが、Sランクパーティとなった途端、さほど目立った活躍をしていないお荷物と言われて追放されてしまう。
しかしパーティがSランクに昇格出来たのは、ラキの豪運スキルのおかげだった。
強力なスキルの代償として、口外出来ないというマイナス効果があり、そのせいで、自己弁護の出来ないラキは、裏切られたショックで人間嫌いになってしまう。
そんな彼が出会ったのが、ケモノ族と蔑まれる、狼族の少女ユメだった。
一方、ラキの抜けたパーティはこんなはずでは……という出来事の連続で、崩壊して行くのであった。

守護神の加護がもらえなかったので追放されたけど、実は寵愛持ちでした。神様が付いて来たけど、私にはどうにも出来ません。どうか皆様お幸せに!
蒼衣翼
恋愛
千璃(センリ)は、古い巫女の家系の娘で、国の守護神と共に生きる運命を言い聞かされて育った。
しかし、本来なら加護を授かるはずの十四の誕生日に、千璃には加護の兆候が現れず、一族から追放されてしまう。
だがそれは、千璃が幼い頃、そうとは知らぬまま、神の寵愛を約束されていたからだった。
国から追放された千璃に、守護神フォスフォラスは求愛し、へスペラスと改名した後に、人化して共に旅立つことに。
一方、守護神の消えた故国は、全ての加護を失い。衰退の一途を辿ることになるのだった。
※カクヨムさまにも投稿しています
お前など家族ではない!と叩き出されましたが、家族になってくれという奇特な騎士に拾われました
蒼衣翼
恋愛
アイメリアは今年十五歳になる少女だ。
家族に虐げられて召使いのように働かされて育ったアイメリアは、ある日突然、父親であった存在に「お前など家族ではない!」と追い出されてしまう。
アイメリアは養子であり、家族とは血の繋がりはなかったのだ。
閉じ込められたまま外を知らずに育ったアイメリアは窮地に陥るが、救ってくれた騎士の身の回りの世話をする仕事を得る。
養父母と義姉が自らの企みによって窮地に陥り、落ちぶれていく一方で、アイメリアはその秘められた才能を開花させ、救い主の騎士と心を通わせ、自らの居場所を作っていくのだった。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも掲載しています。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!

誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。

悪役令嬢と呼ばれて追放されましたが、先祖返りの精霊種だったので、神殿で崇められる立場になりました。母国は加護を失いましたが仕方ないですね。
蒼衣翼
恋愛
古くから続く名家の娘、アレリは、古い盟約に従って、王太子の妻となるさだめだった。
しかし、古臭い伝統に反発した王太子によって、ありもしない罪をでっち上げられた挙げ句、国外追放となってしまう。
自分の意思とは関係ないところで、運命を翻弄されたアレリは、憧れだった精霊信仰がさかんな国を目指すことに。
そこで、自然のエネルギーそのものである精霊と語り合うことの出来るアレリは、神殿で聖女と崇められ、優しい青年と巡り合った。
一方、古い盟約を破った故国は、精霊の加護を失い、衰退していくのだった。
※カクヨムさまにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる