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第1章
第18話:リヴァーデール男爵領での待遇
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「リヴァーデール男爵閣下、俺がこの館で暮らすのに必要な費用は幾らですか?」
「そうですね、冒険者ギルドのマスターや王都警備団の団長の紹介ですから……
極力安くして差し上げたいが、使用人達との雑魚寝でも一日百アルは必要です。
厩舎代が一日一頭につき五十アル、飯代は食べた量で実費ですね」
値段交渉はあまり得意ではないようだな、どちらかと言えば脳筋だな。
王国有数の騎士だという話だから、叩き上げの武闘派なのだろう。
「平民落ちしたとは言えは、俺も元貴族です、使用人との雑魚寝は厳しい。
彼らにノミやシラミを移されるのは耐えられえない。
来客用のベッドを貸していただきたい、幾らですか?」
俺は不用意にパーソナルスペースに入られるのが嫌だ!
今生の公子として経験ではなく、前世からズケズケと近づかれるのが大嫌いだ。
許可なく俺に近づいて良いのは竜達だけだ!
「あのベッドは貴族が来た時のために用意した物だ。
お金さえ払ってくれるのなら貸しますが、貴族が来た時には空けてもらう」
まあそうだろうな、どう見ても不十分だが、一応貴族の来客を想定している。
「それで構いません、幾らですか?」
「一日五百アルですが、それでも良いのかい?」
あ、幾ら何でも、この程度のベッドで五百アルは高すぎるだろう!
「くっ、俺のために牧場を造ってくれるのですね?
そこに俺の館も建ててくれるのですね、急いで建ててくれるのですね?!」
「ええ、もう既に縄張りは終わっています。
明日からは材木の切り出しと基礎固めを始めます」
「分かりました、基礎固めが終わったら、そこで夜営します。
それまでの間だけ、来客用のベッドをお借りします」
「あ、そうだ、家臣や使用人と雑魚寝しなくても、ノミやシラミは移されるぞ。
来客用のベッドにもノミとシラミがいる」
「ガアアアアア、ベッドを消毒させてもらう!
ノミやシラミのわいたベッドでは絶対眠れない!」
これだから、流れ者の冒険者から叩き上げの貴族は本当の貴族じゃないと、貴族連中に面と向かって悪口を言われるんだ!
「元公子は大変ですね、ノミやシラミがいるだけで眠れないと不便でしょう?」
公子じゃなくても、貴族じゃなくても、少し金を持っている奴なら嫌なんだよ!
「ええ、本当に不便ですが、大した手間ではありませんよ。
少しの手間であの耐え難い痒みと不快感から逃れられるなら、喜んでやります!」
「まあ、好きにやってください、俺はお金さえ払ってくれれば良い」
アルへシラス王国でも有数の騎士、リヴァーデール男爵は質実剛健な人だった。
良くも悪くも豪快な人で、悪く言えば大雑把で、繊細な人間は同居できない。
貴族として優雅に暮らしたい人が妻だったら、毎日大喧嘩する事になるだろう。
王都の貴族邸のような華美な装飾は一切なかった。
内装も冒険者村のような荒い作りで、とても男爵邸の備品に見えなかった。
タリファ王国のクリスティアン公子として見たら、見苦しい備品だ。
だが、前世の田中勝明の目で見ると、とても好感が持てる。
今の俺、カーツ・ターナが寝泊まりするのに相応しい備品だ。
ノミやシラミさえいなければ、何の問題もない場所だと思った、最初は。
男爵邸は籠城を前提に考えられていた、領民を護る騎士に相応しい砦だ。
中世前期の領主の館、マナーハウスによく似ていた。
一階は全部倉庫兼厩舎で、人が住む造りではない。
一階は倉庫に侵入した者が二階に上がれないように、内階段がない。
二階に上がるには外階段を使わないといけないが、館の中から外階段が狙える。
外階段を使って襲撃する者は、矢や投石で莫大な人数を失う事になる。
外階段から入って直ぐは警備兵や使用人が使う場所になっている。
少し中に入ると台所があって、続いて広いホールになっている。
家臣や使用人は、その広い場所に藁や毛皮をしいて眠る。
壁が陽に温められる南側に領主が住む、だから少し高くしてある。
最低の領主館はそれで終わりだが、リヴァーデール男爵館は少し大きくて高い。
男爵と家族は南側奥の階段を上った三階に居室がある。
俺が与えられた場所は二階南側で、来客用のベッドが置かれている。
少し大きいが、質実剛健な男爵が用意するのだ、丈夫だが粗い造りのベッドだ。
ただ、大魔境で狩った獣の毛皮で、天上を含むベッド全体を覆っている。
華美な目的ではなく、暖房に使われている暖炉の灰を防ぐための実用品だ。
実際毛皮の表面には灰や炭が降り積もっていて真っ黒だ。
灰や炭による汚れも問題だが、それだけならまだ我慢できた。
俺が我慢できなかったのは音だ、はっきり言って、プライバシーがほとんどない。
ベッドを毛皮の天幕で覆えば視覚的には防げるが、音が駄々洩れだ。
何が嫌かと言って、家臣や使用人の性生活音ほど嫌なものはない!
男も女も開いても関係なく、毎日組んず解れつだ、耐えられない!
「男爵閣下、ここの生活は耐えられない、竜達と一緒に厩舎で眠りたい」
「それは好きにして構わないが、厩舎だと五十アル払ってもらうぞ?」
「構わない、五十アル払うから厩舎で寝かせてくれ」
「良く分からんな、あれほどノミとシラミを嫌がっていたではないか。
館の中よりも厩舎の方がノミとシラミが多いだろう?」
「愛する竜達を、ノミやシラミがいる厩舎に住ませられるか!
俺のベッドよりも先に、ノミやシラミを退治する薬液をまいてある!」
「糞尿はどうなのだ、二階は使用人が集めて来たベビースライムやリトルスライムにきれいにさせているが、厩舎は野生のスライム任せだぞ?」
「俺の愛する竜達を、糞尿の処理も行われていない厩舎に住ませられるか!
ここに来る前に、愛竜達用のベビースライムとリトルスライムは集めてある。
既に厩舎は、この館のどこよりもきれいにしてある」
「そうか、カーツ殿はそんなにきれい好きだったのか、知らなかったよ。
元公子殿はそれが風なのかもしれないが、俺には理解できませんね。
まあ、好きにするがいい、俺は五十アル払ってもらえれば良い」
俺は一日でマナーハウスの二階から退散した、戦略的撤退だ、負けた訳じゃない。
あんな汚い所は身体に悪すぎる、意地や見栄で寝泊まりする所じゃない。
一般的には汚くて最低の値場所とされている、厩舎に泊まった方が奇麗で安心だ!
「そうですね、冒険者ギルドのマスターや王都警備団の団長の紹介ですから……
極力安くして差し上げたいが、使用人達との雑魚寝でも一日百アルは必要です。
厩舎代が一日一頭につき五十アル、飯代は食べた量で実費ですね」
値段交渉はあまり得意ではないようだな、どちらかと言えば脳筋だな。
王国有数の騎士だという話だから、叩き上げの武闘派なのだろう。
「平民落ちしたとは言えは、俺も元貴族です、使用人との雑魚寝は厳しい。
彼らにノミやシラミを移されるのは耐えられえない。
来客用のベッドを貸していただきたい、幾らですか?」
俺は不用意にパーソナルスペースに入られるのが嫌だ!
今生の公子として経験ではなく、前世からズケズケと近づかれるのが大嫌いだ。
許可なく俺に近づいて良いのは竜達だけだ!
「あのベッドは貴族が来た時のために用意した物だ。
お金さえ払ってくれるのなら貸しますが、貴族が来た時には空けてもらう」
まあそうだろうな、どう見ても不十分だが、一応貴族の来客を想定している。
「それで構いません、幾らですか?」
「一日五百アルですが、それでも良いのかい?」
あ、幾ら何でも、この程度のベッドで五百アルは高すぎるだろう!
「くっ、俺のために牧場を造ってくれるのですね?
そこに俺の館も建ててくれるのですね、急いで建ててくれるのですね?!」
「ええ、もう既に縄張りは終わっています。
明日からは材木の切り出しと基礎固めを始めます」
「分かりました、基礎固めが終わったら、そこで夜営します。
それまでの間だけ、来客用のベッドをお借りします」
「あ、そうだ、家臣や使用人と雑魚寝しなくても、ノミやシラミは移されるぞ。
来客用のベッドにもノミとシラミがいる」
「ガアアアアア、ベッドを消毒させてもらう!
ノミやシラミのわいたベッドでは絶対眠れない!」
これだから、流れ者の冒険者から叩き上げの貴族は本当の貴族じゃないと、貴族連中に面と向かって悪口を言われるんだ!
「元公子は大変ですね、ノミやシラミがいるだけで眠れないと不便でしょう?」
公子じゃなくても、貴族じゃなくても、少し金を持っている奴なら嫌なんだよ!
「ええ、本当に不便ですが、大した手間ではありませんよ。
少しの手間であの耐え難い痒みと不快感から逃れられるなら、喜んでやります!」
「まあ、好きにやってください、俺はお金さえ払ってくれれば良い」
アルへシラス王国でも有数の騎士、リヴァーデール男爵は質実剛健な人だった。
良くも悪くも豪快な人で、悪く言えば大雑把で、繊細な人間は同居できない。
貴族として優雅に暮らしたい人が妻だったら、毎日大喧嘩する事になるだろう。
王都の貴族邸のような華美な装飾は一切なかった。
内装も冒険者村のような荒い作りで、とても男爵邸の備品に見えなかった。
タリファ王国のクリスティアン公子として見たら、見苦しい備品だ。
だが、前世の田中勝明の目で見ると、とても好感が持てる。
今の俺、カーツ・ターナが寝泊まりするのに相応しい備品だ。
ノミやシラミさえいなければ、何の問題もない場所だと思った、最初は。
男爵邸は籠城を前提に考えられていた、領民を護る騎士に相応しい砦だ。
中世前期の領主の館、マナーハウスによく似ていた。
一階は全部倉庫兼厩舎で、人が住む造りではない。
一階は倉庫に侵入した者が二階に上がれないように、内階段がない。
二階に上がるには外階段を使わないといけないが、館の中から外階段が狙える。
外階段を使って襲撃する者は、矢や投石で莫大な人数を失う事になる。
外階段から入って直ぐは警備兵や使用人が使う場所になっている。
少し中に入ると台所があって、続いて広いホールになっている。
家臣や使用人は、その広い場所に藁や毛皮をしいて眠る。
壁が陽に温められる南側に領主が住む、だから少し高くしてある。
最低の領主館はそれで終わりだが、リヴァーデール男爵館は少し大きくて高い。
男爵と家族は南側奥の階段を上った三階に居室がある。
俺が与えられた場所は二階南側で、来客用のベッドが置かれている。
少し大きいが、質実剛健な男爵が用意するのだ、丈夫だが粗い造りのベッドだ。
ただ、大魔境で狩った獣の毛皮で、天上を含むベッド全体を覆っている。
華美な目的ではなく、暖房に使われている暖炉の灰を防ぐための実用品だ。
実際毛皮の表面には灰や炭が降り積もっていて真っ黒だ。
灰や炭による汚れも問題だが、それだけならまだ我慢できた。
俺が我慢できなかったのは音だ、はっきり言って、プライバシーがほとんどない。
ベッドを毛皮の天幕で覆えば視覚的には防げるが、音が駄々洩れだ。
何が嫌かと言って、家臣や使用人の性生活音ほど嫌なものはない!
男も女も開いても関係なく、毎日組んず解れつだ、耐えられない!
「男爵閣下、ここの生活は耐えられない、竜達と一緒に厩舎で眠りたい」
「それは好きにして構わないが、厩舎だと五十アル払ってもらうぞ?」
「構わない、五十アル払うから厩舎で寝かせてくれ」
「良く分からんな、あれほどノミとシラミを嫌がっていたではないか。
館の中よりも厩舎の方がノミとシラミが多いだろう?」
「愛する竜達を、ノミやシラミがいる厩舎に住ませられるか!
俺のベッドよりも先に、ノミやシラミを退治する薬液をまいてある!」
「糞尿はどうなのだ、二階は使用人が集めて来たベビースライムやリトルスライムにきれいにさせているが、厩舎は野生のスライム任せだぞ?」
「俺の愛する竜達を、糞尿の処理も行われていない厩舎に住ませられるか!
ここに来る前に、愛竜達用のベビースライムとリトルスライムは集めてある。
既に厩舎は、この館のどこよりもきれいにしてある」
「そうか、カーツ殿はそんなにきれい好きだったのか、知らなかったよ。
元公子殿はそれが風なのかもしれないが、俺には理解できませんね。
まあ、好きにするがいい、俺は五十アル払ってもらえれば良い」
俺は一日でマナーハウスの二階から退散した、戦略的撤退だ、負けた訳じゃない。
あんな汚い所は身体に悪すぎる、意地や見栄で寝泊まりする所じゃない。
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