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第1章
第15話:紹介状と裏工作
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「冒険者ギルドと王都警備団団長から紹介状をいただいてきました。
カーツ・ターナと申します、この竜で種付けする条件を教えてください」
俺は二通の紹介状を持ち、護衛という名目の十五人もの見張りを引き連れて、王都内の竜牧場を巡った。
「はい、先に伺っている幾つかの条件で問題ありません。
そのような立派な軍竜の種をいただけるのなら、できるだけのお金を用意します。
種の買い切りなら、雌竜一頭につき百万アルとなります。
生まれた子竜を折半するのでしたら、交互に一頭ずつの引き取りになります。
生まれた直後に選ぶのか、親離れの時に選ぶのか、競売にかける時に選ぶのか、カーツ殿が決めてくださって構いません。
ある程度まで私達が育てるのでしたら、餌代と厩舎代をいただきます。
一頭の子竜につき一日百アルいただきます」
「分かりました、その条件で問題ありません。
こちらとしては、子竜の半数引き取りをお願いしたいのです。
どの子を引き取るかの判断は、最初の買い手がついた時にしたいです。
一頭一日百アルの費用を払いますので、販売まで育成をお願いします。
ただ、こちらとしても、全て信用して任せる訳にはいきません」
「それは当然の事だと思っております。
これだけ立派な軍竜の子供です、他の子供との入れ替えが心配ですよね。
生きている子を死んだと言って盗む牧場もあります。
カーツさんが牧場に寝泊まりされると言われるなら、部屋を用意させていただきますが、いかがなされますか?」
「この子、寅さんは複数の牧場で種付けする予定です。
俺独りで全ての牧場に泊まってチェックする事は不可能です。
冒険者を雇って母竜を見守らせたいと思っています。
その冒険者を受け入れてもらえますか?」
「カーツさんではなく、冒険者ギルドを仲介した冒険者に見張らせるのですか。
どうせなら、母竜の世話を手伝えるくらいの経験がある冒険者が良いですね」
「お金で済む問題なら、竜を飼った経験のある冒険者を優先して雇います。
ですが、そのような経験のある冒険者が人に雇われるとは思えません。
俺が安心する為だけの、竜の世話ができない冒険者になるかもしれません。
そのような者が見張り役に寝泊まりしても良いですか?」
「正直気分は良くありませんが、子竜を折半する種竜側からすると当然の希望です。
私も自分の所の種竜の子を折半する立場なら、見張りを送ります。
分かりました、見張り役が無能な冒険者でも、受け入れさせていただきます」
俺は王都内にある竜牧場を全て周った。
冒険者ギルドのマスターと王都警備団団長の紹介状は大きかったようだ。
全ての竜牧場が俺の条件を受け入れてくれた。
俺はギルドハウスに戻る前にマスターに面会許可を取った。
普通なら末端の冒険者なんかにマスターは会ってくれない。
無視できない強力な紹介状を持って行き、無理矢理会ってもらえたとしても、不本意なのを分からせるために数日は待たされるのに、その日に会ってくれた。
「マスター、どうして俺の条件を支持してくれたんです?」
「分かっているのに確認するのかい?」
「はい、予測はついているのですが、直接マスターに確認したいのです」
「後で知らぬ存ぜぬと言って逃げられないようにかい?」
「はい、冒険者でも商人でも、勝負の前に万全の準備をしておくものです。
勝負を始める時は、必勝の体制でなければなりません」
「そういう冒険者が増えてくれたら良いんだが、哀しいかな、なかなか育たない。
育成に力を入れているんだが、どいつもこいつも楽をしたがる。
楽をしようとして、死ななくても済むはずの戦いや狩りで死んでしまう。
情けなさ過ぎて涙も出ないよ」
「生き残る機会を自分で捨てるような奴に、涙なんて必要ないですよ。
そんな話よりも、何故僕に手を貸してくれるのか教えてください」
「ああ、そうだった、そういう話だったね。
君が分かっていると知っているから、つい話すのを忘れてしまうよ。
先ずは冒険者の仕事を確保するためだよ。
住む場所と食事が付いていて、竜の飼い方まで学べて、報酬までもらえる仕事だ。
ギルドが手助けしてでも確保するのは当然じゃないか」
「表向き話しやすい理由ですが、本当に理由じゃないですよね?」
「ああ、そうだね、本当の理由は別にある。
カーツ殿が産ませて育てた子竜の販売を、ギルドに任せてもらいたい。
カーツ殿が商業ギルドと争ったのは知っている。
商業ギルドがどれだけ頭を下げてきても、彼らに販売を任せる事はないだろう?
残るは我ら冒険者ギルドか牧場ギルドだが、我らの方が有利だろう?」
「そうですね、子竜の販売は冒険者ギルドのお願いする事になるでしょう」
「私が聞いている範囲では、寅さんは百頭の雌竜と繁殖する事になる。
竜が産む卵は百個前後だが、二割の子竜が育てば良い方だ。
それでも、カーツ殿は二千頭の子竜を手に入れる事になる。
竜はある程度まで育てられたら、最低でも一頭十万アルになる。
カーツ殿の軍竜くらいに育つとも思われたら、子竜でも百万アルになるだろう。
それが千頭もいるのだ、販売手数料だけで莫大な額になる」
「それも裏の話として表に流すのに良い理由になりますね。
でも、真の目的はもっと別にありますよね?」
「他に理由なんてあるのかい?」
「とぼけないでくださいよ、とても大きな理由があるでしょう?」
「分からないな、どんな理由があるのか教えてくれないか?」
「マスターはこの国の準軍事組織である冒険者ギルドの総大将ですよね?
そんな軍事力を手にするんだ、ただの平民に務められるような軽い役職じゃない。
有力貴族間の争いや駆け引きの上でマスターに就任したのでしょう?
現役の貴族家当主か、当主就任前の有力貴族ですよね!
真の目的はアルへシラス王国の軍事力を底上げする事、ですよね?」
「くっ、くっ、くっ、くっ、カーツ殿は本当に優秀だな。
カーツ殿に貴族スキルを神与されなかった絶対神に感謝するよ。
そのお陰で我が国の軍事力は大幅に増強される、タリファ王国に侵攻できる!」
「その事で頼みたい事があるのですが、良いですか?」
「なんだい、やっぱり復讐がしたいのかい、我が国に利益がある事なら考えよう」
「復讐など、どうでもいいですよ、攻めたいのなら好きにやってください。
僕がやりたいのはタリファ王国への復讐ではありません」
「復讐でないなら何がやりたいのだ?」
「俺がやりたいのは、もっと強い竜を育てる事です。
八割もの卵を死なせるのではなく、百個の卵から百頭の軍竜を育てる事です。
駄竜や乗竜にしか育てられない状況を変え、百個全部軍竜に育て上げる事です!
そのためには、良質な餌がたくさん必要になる。
王都内の軍竜牧場ではとても不可能です。
俺を王都の外に出してください、魔境近くの竜牧場に行かせてください」
「……開戦の旗印を、危険な大魔境に行かせろと言うのか?」
「アルへシラス王国の貴族ともあろう者が、何と愚かな事を言っているのです」
「私が愚かだと?!」
「ええ、愚かですね、どうしようもないくらい愚かです」
「言ってみろ、私のどこが愚かなのか言ってみろ!」
「では言わせてもらいます、開戦に真っ当な理由も旗印も必要ない。
相手を叩きつぶし屈服させるだけの戦力を整えるだけでいい!」
「うっ、それは……後々の外交に悪影響が……」
「アルへシラス王国は軍事大国として、もう十分に悪評が広がっている。
これまでの開戦理由と戦い方で、拭いようのない悪評を受けている。
正統な王と妻子を殺して王位を奪った前科で、全ての王家から忌み嫌われている。
今さら俺を利用して開戦の理由にする必要なんてない!」
「……よくもまあ、そこまで好き勝手言えるな、命がいらないのか?」
「命は大切だが、殺されないと分かっているから平気ですよ。
アルへシラス王国は戦いに利用できる者ならどんな悪人でも利用する。
そういう国だと知っているから、何も恐れていませんよ」
「カーツ殿の実力は評価しているが、国王陛下と王家を批判して許されるほどじゃないと思うが、自分の実力を過大評価しているのではないか?」
「マスターの方こそ俺を過小評価していますよ。
魔境近くの竜牧場を自由に使わせてもらえれば、俺の竜以上の子を育てて見せる。
大魔境を突破した竜以上に強い子を、百頭育てて見せる。
大魔境を突破できる、あらゆる国を奇襲できる竜を育てて見せる!」
カーツ・ターナと申します、この竜で種付けする条件を教えてください」
俺は二通の紹介状を持ち、護衛という名目の十五人もの見張りを引き連れて、王都内の竜牧場を巡った。
「はい、先に伺っている幾つかの条件で問題ありません。
そのような立派な軍竜の種をいただけるのなら、できるだけのお金を用意します。
種の買い切りなら、雌竜一頭につき百万アルとなります。
生まれた子竜を折半するのでしたら、交互に一頭ずつの引き取りになります。
生まれた直後に選ぶのか、親離れの時に選ぶのか、競売にかける時に選ぶのか、カーツ殿が決めてくださって構いません。
ある程度まで私達が育てるのでしたら、餌代と厩舎代をいただきます。
一頭の子竜につき一日百アルいただきます」
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「それは当然の事だと思っております。
これだけ立派な軍竜の子供です、他の子供との入れ替えが心配ですよね。
生きている子を死んだと言って盗む牧場もあります。
カーツさんが牧場に寝泊まりされると言われるなら、部屋を用意させていただきますが、いかがなされますか?」
「この子、寅さんは複数の牧場で種付けする予定です。
俺独りで全ての牧場に泊まってチェックする事は不可能です。
冒険者を雇って母竜を見守らせたいと思っています。
その冒険者を受け入れてもらえますか?」
「カーツさんではなく、冒険者ギルドを仲介した冒険者に見張らせるのですか。
どうせなら、母竜の世話を手伝えるくらいの経験がある冒険者が良いですね」
「お金で済む問題なら、竜を飼った経験のある冒険者を優先して雇います。
ですが、そのような経験のある冒険者が人に雇われるとは思えません。
俺が安心する為だけの、竜の世話ができない冒険者になるかもしれません。
そのような者が見張り役に寝泊まりしても良いですか?」
「正直気分は良くありませんが、子竜を折半する種竜側からすると当然の希望です。
私も自分の所の種竜の子を折半する立場なら、見張りを送ります。
分かりました、見張り役が無能な冒険者でも、受け入れさせていただきます」
俺は王都内にある竜牧場を全て周った。
冒険者ギルドのマスターと王都警備団団長の紹介状は大きかったようだ。
全ての竜牧場が俺の条件を受け入れてくれた。
俺はギルドハウスに戻る前にマスターに面会許可を取った。
普通なら末端の冒険者なんかにマスターは会ってくれない。
無視できない強力な紹介状を持って行き、無理矢理会ってもらえたとしても、不本意なのを分からせるために数日は待たされるのに、その日に会ってくれた。
「マスター、どうして俺の条件を支持してくれたんです?」
「分かっているのに確認するのかい?」
「はい、予測はついているのですが、直接マスターに確認したいのです」
「後で知らぬ存ぜぬと言って逃げられないようにかい?」
「はい、冒険者でも商人でも、勝負の前に万全の準備をしておくものです。
勝負を始める時は、必勝の体制でなければなりません」
「そういう冒険者が増えてくれたら良いんだが、哀しいかな、なかなか育たない。
育成に力を入れているんだが、どいつもこいつも楽をしたがる。
楽をしようとして、死ななくても済むはずの戦いや狩りで死んでしまう。
情けなさ過ぎて涙も出ないよ」
「生き残る機会を自分で捨てるような奴に、涙なんて必要ないですよ。
そんな話よりも、何故僕に手を貸してくれるのか教えてください」
「ああ、そうだった、そういう話だったね。
君が分かっていると知っているから、つい話すのを忘れてしまうよ。
先ずは冒険者の仕事を確保するためだよ。
住む場所と食事が付いていて、竜の飼い方まで学べて、報酬までもらえる仕事だ。
ギルドが手助けしてでも確保するのは当然じゃないか」
「表向き話しやすい理由ですが、本当に理由じゃないですよね?」
「ああ、そうだね、本当の理由は別にある。
カーツ殿が産ませて育てた子竜の販売を、ギルドに任せてもらいたい。
カーツ殿が商業ギルドと争ったのは知っている。
商業ギルドがどれだけ頭を下げてきても、彼らに販売を任せる事はないだろう?
残るは我ら冒険者ギルドか牧場ギルドだが、我らの方が有利だろう?」
「そうですね、子竜の販売は冒険者ギルドのお願いする事になるでしょう」
「私が聞いている範囲では、寅さんは百頭の雌竜と繁殖する事になる。
竜が産む卵は百個前後だが、二割の子竜が育てば良い方だ。
それでも、カーツ殿は二千頭の子竜を手に入れる事になる。
竜はある程度まで育てられたら、最低でも一頭十万アルになる。
カーツ殿の軍竜くらいに育つとも思われたら、子竜でも百万アルになるだろう。
それが千頭もいるのだ、販売手数料だけで莫大な額になる」
「それも裏の話として表に流すのに良い理由になりますね。
でも、真の目的はもっと別にありますよね?」
「他に理由なんてあるのかい?」
「とぼけないでくださいよ、とても大きな理由があるでしょう?」
「分からないな、どんな理由があるのか教えてくれないか?」
「マスターはこの国の準軍事組織である冒険者ギルドの総大将ですよね?
そんな軍事力を手にするんだ、ただの平民に務められるような軽い役職じゃない。
有力貴族間の争いや駆け引きの上でマスターに就任したのでしょう?
現役の貴族家当主か、当主就任前の有力貴族ですよね!
真の目的はアルへシラス王国の軍事力を底上げする事、ですよね?」
「くっ、くっ、くっ、くっ、カーツ殿は本当に優秀だな。
カーツ殿に貴族スキルを神与されなかった絶対神に感謝するよ。
そのお陰で我が国の軍事力は大幅に増強される、タリファ王国に侵攻できる!」
「その事で頼みたい事があるのですが、良いですか?」
「なんだい、やっぱり復讐がしたいのかい、我が国に利益がある事なら考えよう」
「復讐など、どうでもいいですよ、攻めたいのなら好きにやってください。
僕がやりたいのはタリファ王国への復讐ではありません」
「復讐でないなら何がやりたいのだ?」
「俺がやりたいのは、もっと強い竜を育てる事です。
八割もの卵を死なせるのではなく、百個の卵から百頭の軍竜を育てる事です。
駄竜や乗竜にしか育てられない状況を変え、百個全部軍竜に育て上げる事です!
そのためには、良質な餌がたくさん必要になる。
王都内の軍竜牧場ではとても不可能です。
俺を王都の外に出してください、魔境近くの竜牧場に行かせてください」
「……開戦の旗印を、危険な大魔境に行かせろと言うのか?」
「アルへシラス王国の貴族ともあろう者が、何と愚かな事を言っているのです」
「私が愚かだと?!」
「ええ、愚かですね、どうしようもないくらい愚かです」
「言ってみろ、私のどこが愚かなのか言ってみろ!」
「では言わせてもらいます、開戦に真っ当な理由も旗印も必要ない。
相手を叩きつぶし屈服させるだけの戦力を整えるだけでいい!」
「うっ、それは……後々の外交に悪影響が……」
「アルへシラス王国は軍事大国として、もう十分に悪評が広がっている。
これまでの開戦理由と戦い方で、拭いようのない悪評を受けている。
正統な王と妻子を殺して王位を奪った前科で、全ての王家から忌み嫌われている。
今さら俺を利用して開戦の理由にする必要なんてない!」
「……よくもまあ、そこまで好き勝手言えるな、命がいらないのか?」
「命は大切だが、殺されないと分かっているから平気ですよ。
アルへシラス王国は戦いに利用できる者ならどんな悪人でも利用する。
そういう国だと知っているから、何も恐れていませんよ」
「カーツ殿の実力は評価しているが、国王陛下と王家を批判して許されるほどじゃないと思うが、自分の実力を過大評価しているのではないか?」
「マスターの方こそ俺を過小評価していますよ。
魔境近くの竜牧場を自由に使わせてもらえれば、俺の竜以上の子を育てて見せる。
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