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第1章
第6話:猟師村から冒険者ギルドへ
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「逃げろ!」
俺は叫ぶと同時に引き絞っていた矢を放った。
急所を狙う事はできないが、猟師が殺されるのを防ぐためだ、仕方ない。
だが、これはクマ系魔獣の罠だった、本当に賢い奴だ!
「グッ、ギャ!」
猟師を襲うと見せかけて、俺を殺す気だったのだ!
俺が猟師を助けるために、必殺の矢を牽制の矢に変えると読んでいたのだ。
必殺の力を失った俺に近づき殺すための、クマ系魔獣が仕掛けた罠だった!
「人間様を舐めるな!」
だが、俺も経験豊富な転生者だ、魔獣ごときに騙されたりしない。
勝利を確信した時の落とし穴だけでなく、相手を馬鹿した時の落とし穴も知っている、前世で何度も手痛い目に会った事がある。
日本でなら金銭的な損をして恥をかくだけだが、この世界では命を失う。
だから、クマ系魔獣が罠を仕掛けて来る事も考えていた。
「グッ、ギャ!」
騎乗する愛竜寅さんが、華麗なステップでクマ系魔獣を近寄らせない。
クマ系魔獣が俺に集中している所を、五頭の軍竜が飽和攻撃を仕掛ける!
五頭全部の攻撃を同時に対処しないと、どこかを喰い千切られる。
「グッギャー!」
クマ系魔獣は本当に強い、四つの攻撃を防ぎかわしたのだ!
だが、寅さんの次に買った、古参雌竜サクラの攻撃を防ぎきれなかった。
左後肢のアキレス腱辺りを深々と喰い千切られている。
「グッ、ギャ! グッ、ギャ! グッ、ギャ!」
左足から力を失ったクマ系魔獣が一度止まった。
増悪と殺意の籠った目で俺を睨みつける。
その後で周囲を見回し、どう動くか考えている。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
だが、俺達も狩りの経験が豊富な冒険者で狩人だ!
相手が万全の準備をするのを許さない。
クマ系魔獣が力を蓄える前に攻撃する、攻撃して確実に狩る!
「死にさらせ!」
俺は自分を過信していないし、敵を舐める事もない。
初手の不意討ちが失敗したら、金の事は忘れて自分達の命を優先する。
獲物の商品価値が下がっても構わない、安全確実な狩りに切り替える。
「グッ、ギャ! グッ、ギャ! グッ、ギャ!」
完全に避けられるか、急所を外される前提で、矢を放つ。
軍竜達よりも速い攻撃、俺の騎射から矢継ぎ早に攻める。
クマ系魔獣が俺の騎射に対応してから、五頭の雌軍竜が攻撃する。
「グッギャー!」
俺の騎射を完全には防げないようで、左前肢で受けた、本当に賢い!
賢いから、さっき攻撃を受けた左後肢アキレス腱の影響を警戒している。
雌軍竜二頭の胴体攻撃を受けてでも、右後肢アキレス腱への攻撃を防いだ。
「このまま体中を喰い千切られて死ね!」
クマ系魔獣が反撃も逃亡もしないのなら、このまま徐々に削って殺す!
毛皮や肉に商品価値が無くなっても構わない、自分達の命が最優先だ!
「「「「「クルルルルル!」」」」」
再度、俺の騎射から五頭の雌軍竜による包囲攻撃をしようとした。
だが、賢いクマ系魔獣はこのままでは必死だと悟ったのだろう。
「グッギャー!」
またしても俺の矢を左前肢で受けると、そのまま逃げだした。
全身に蓄えていた力を一斉に解放して、サクラに攻撃を仕掛けつつ逃げた。
サクラが防ごうとしたら、剛腕で叩き殺す気だったのだろう。
サクラが逃げたら、その隙に自分が逃げる気だったのだろう。
サクラは、俺の指示を良く聞く従順で賢い子だ。
愛する竜達が死傷したら、俺が嘆き悲しむ事を良く知っている。
だから、決死の攻撃を正面から受け止めたりしない。
安全確実に避けてから、堅実な反撃をする。
自分が反撃されないようにしながら、堅実な攻撃をする。
「グッギャー!」
俺達は最初から、クマ系魔獣の逃亡を前提に攻撃していた。
逃げようとした時に、逃がさずに殺せる余裕をもたせていた。
だからこそ、全ての攻撃が軽くなるのだが、こればかりは仕方がない。
華々しい攻撃などドブに捨てている、油断と過信で死ぬのは御免だ。
憶病者と呼ばれようと、獲物に傷が多いと言われようと、安全第一だ。
逃げようとしたクマ系魔獣の右後肢アキレス腱をサクラが喰い千切った。
「油断するな、ここで油断して死んだら許さんぞ!」
死んだら許さんなんて、矛盾した言葉だが、嘘偽らない俺の本心だ。
愛竜達、誰も死なせたくない、この村の人間も死なせたくない。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
地味で面白みの無い攻撃を繰り返そうとしたのだが、できなかった。
徐々に傷を増やして、失血死させられたら良いと思っていたが、駄目だった。
クマ系魔獣が俺達の攻撃を無視して全速力で逃げ出した。
「グッ、ギャ! グッ、ギャ! グッ、ギャ!」
必死で生き延びようとするクマ系魔獣の姿に哀れを感じるほど子供じゃない。
前世日本で八十年の人生を生き、弱肉強食の異世界に転生したのだ。
殺さなければ殺される世界で、襲って来た魔獣に情けはかけない。
両アキレス腱を喰い千切られたクマ系魔獣の足は遅い。
並の人間よりは早いが、魔獣としては致命的に遅い。
ずっと魔獣を狩って来た者なら狙いを外す事はない。
力一杯引き絞った合成長弓から矢を放つ、続けざまに矢を放つ。
騎射しながら寅さんが全速力で駆けてくれたから、直ぐに横並びになれた。
背後からだと急所は狙えないが、左横からなら心臓と左耳の穴を狙える。
★★★★★★
「ありがとう! 本当にありがとう! お陰で誰も死なずにすんだ」
猟師の大将と思われる人間が心から礼を言ってくれる。
これほど心の籠った礼を言ってもらえたら、命を賭けた甲斐がある。
「重体の人間が多いようだが、大丈夫なのか?」
「ああ、ここは元々危険が多い大魔境沿いの猟師村だ、準備はしてある。
貴族級の回復スキルを神与された人間がいる」
「回復スキルでも、平民に残るような下位では、治せるケガに限界があるはずだぞ。
見た範囲だが、平民の下位回復スキルでは治せないだろう?」
「ああ、その通りだ、下位の回復スキルと特別製の薬草で延命させるだけだ。
だが、王都の大神殿まで延命できれば、大神官猊下が治してくださる」
「あれほどの大ケガを治すなら、高額の寄付が必要だろう?」
「ああ、確かに安くはない、安くはないが、命には代えられない。
それに、高いとは言っても近隣の国の中では格段に安い」
「そうなのか、俺はタリファ王国からジュンカル大魔境を抜けてここに来たばかりだから、ここがどこの国なのかも分かっていないんだ」
「何だと?! ジュンカル大魔境を抜けてきただと?!」
「ああ、そうだ、最高の軍竜が頑張ってくれたお陰で大魔境を抜けられた。
アルへシラス王国を目指して来たんだが、ここはアルへシラス王国か?」
「ああ、間違いない、ここはアルへシラス王国だ」
「だったら頼みがある、王都に行くなら俺も一緒に連れて行ってくれ」
「分かった、村の大恩人の頼みはできる限り聞く。
だがその前に、お礼とビッグベアをどうするのかを話し合いたい」
俺は叫ぶと同時に引き絞っていた矢を放った。
急所を狙う事はできないが、猟師が殺されるのを防ぐためだ、仕方ない。
だが、これはクマ系魔獣の罠だった、本当に賢い奴だ!
「グッ、ギャ!」
猟師を襲うと見せかけて、俺を殺す気だったのだ!
俺が猟師を助けるために、必殺の矢を牽制の矢に変えると読んでいたのだ。
必殺の力を失った俺に近づき殺すための、クマ系魔獣が仕掛けた罠だった!
「人間様を舐めるな!」
だが、俺も経験豊富な転生者だ、魔獣ごときに騙されたりしない。
勝利を確信した時の落とし穴だけでなく、相手を馬鹿した時の落とし穴も知っている、前世で何度も手痛い目に会った事がある。
日本でなら金銭的な損をして恥をかくだけだが、この世界では命を失う。
だから、クマ系魔獣が罠を仕掛けて来る事も考えていた。
「グッ、ギャ!」
騎乗する愛竜寅さんが、華麗なステップでクマ系魔獣を近寄らせない。
クマ系魔獣が俺に集中している所を、五頭の軍竜が飽和攻撃を仕掛ける!
五頭全部の攻撃を同時に対処しないと、どこかを喰い千切られる。
「グッギャー!」
クマ系魔獣は本当に強い、四つの攻撃を防ぎかわしたのだ!
だが、寅さんの次に買った、古参雌竜サクラの攻撃を防ぎきれなかった。
左後肢のアキレス腱辺りを深々と喰い千切られている。
「グッ、ギャ! グッ、ギャ! グッ、ギャ!」
左足から力を失ったクマ系魔獣が一度止まった。
増悪と殺意の籠った目で俺を睨みつける。
その後で周囲を見回し、どう動くか考えている。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
だが、俺達も狩りの経験が豊富な冒険者で狩人だ!
相手が万全の準備をするのを許さない。
クマ系魔獣が力を蓄える前に攻撃する、攻撃して確実に狩る!
「死にさらせ!」
俺は自分を過信していないし、敵を舐める事もない。
初手の不意討ちが失敗したら、金の事は忘れて自分達の命を優先する。
獲物の商品価値が下がっても構わない、安全確実な狩りに切り替える。
「グッ、ギャ! グッ、ギャ! グッ、ギャ!」
完全に避けられるか、急所を外される前提で、矢を放つ。
軍竜達よりも速い攻撃、俺の騎射から矢継ぎ早に攻める。
クマ系魔獣が俺の騎射に対応してから、五頭の雌軍竜が攻撃する。
「グッギャー!」
俺の騎射を完全には防げないようで、左前肢で受けた、本当に賢い!
賢いから、さっき攻撃を受けた左後肢アキレス腱の影響を警戒している。
雌軍竜二頭の胴体攻撃を受けてでも、右後肢アキレス腱への攻撃を防いだ。
「このまま体中を喰い千切られて死ね!」
クマ系魔獣が反撃も逃亡もしないのなら、このまま徐々に削って殺す!
毛皮や肉に商品価値が無くなっても構わない、自分達の命が最優先だ!
「「「「「クルルルルル!」」」」」
再度、俺の騎射から五頭の雌軍竜による包囲攻撃をしようとした。
だが、賢いクマ系魔獣はこのままでは必死だと悟ったのだろう。
「グッギャー!」
またしても俺の矢を左前肢で受けると、そのまま逃げだした。
全身に蓄えていた力を一斉に解放して、サクラに攻撃を仕掛けつつ逃げた。
サクラが防ごうとしたら、剛腕で叩き殺す気だったのだろう。
サクラが逃げたら、その隙に自分が逃げる気だったのだろう。
サクラは、俺の指示を良く聞く従順で賢い子だ。
愛する竜達が死傷したら、俺が嘆き悲しむ事を良く知っている。
だから、決死の攻撃を正面から受け止めたりしない。
安全確実に避けてから、堅実な反撃をする。
自分が反撃されないようにしながら、堅実な攻撃をする。
「グッギャー!」
俺達は最初から、クマ系魔獣の逃亡を前提に攻撃していた。
逃げようとした時に、逃がさずに殺せる余裕をもたせていた。
だからこそ、全ての攻撃が軽くなるのだが、こればかりは仕方がない。
華々しい攻撃などドブに捨てている、油断と過信で死ぬのは御免だ。
憶病者と呼ばれようと、獲物に傷が多いと言われようと、安全第一だ。
逃げようとしたクマ系魔獣の右後肢アキレス腱をサクラが喰い千切った。
「油断するな、ここで油断して死んだら許さんぞ!」
死んだら許さんなんて、矛盾した言葉だが、嘘偽らない俺の本心だ。
愛竜達、誰も死なせたくない、この村の人間も死なせたくない。
「「「「「クルルルルル!」」」」」
地味で面白みの無い攻撃を繰り返そうとしたのだが、できなかった。
徐々に傷を増やして、失血死させられたら良いと思っていたが、駄目だった。
クマ系魔獣が俺達の攻撃を無視して全速力で逃げ出した。
「グッ、ギャ! グッ、ギャ! グッ、ギャ!」
必死で生き延びようとするクマ系魔獣の姿に哀れを感じるほど子供じゃない。
前世日本で八十年の人生を生き、弱肉強食の異世界に転生したのだ。
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両アキレス腱を喰い千切られたクマ系魔獣の足は遅い。
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「ああ、ここは元々危険が多い大魔境沿いの猟師村だ、準備はしてある。
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「回復スキルでも、平民に残るような下位では、治せるケガに限界があるはずだぞ。
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「ああ、その通りだ、下位の回復スキルと特別製の薬草で延命させるだけだ。
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「ああ、確かに安くはない、安くはないが、命には代えられない。
それに、高いとは言っても近隣の国の中では格段に安い」
「そうなのか、俺はタリファ王国からジュンカル大魔境を抜けてここに来たばかりだから、ここがどこの国なのかも分かっていないんだ」
「何だと?! ジュンカル大魔境を抜けてきただと?!」
「ああ、そうだ、最高の軍竜が頑張ってくれたお陰で大魔境を抜けられた。
アルへシラス王国を目指して来たんだが、ここはアルへシラス王国か?」
「ああ、間違いない、ここはアルへシラス王国だ」
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