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第五章
第45話:大魔境一
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俺は後始末を強化意識体ドッペルゲンガーに任せて、転移魔術で大魔境にきた。
大陸中に十分なドッペルゲンガーを送り込むには、莫大な量の魔宝石と魔晶石を確保しなければいけない。
今魔法袋に保管してある魔宝石と魔晶石で十分な気もするのだが、本当に必要だと思った時に魔宝石と魔晶石がなかったら困る。
憶病なくらい慎重な性格だから、つい今回使った分以上の魔宝石と魔晶石を補充したいと思ってしまう。
少しでも時間が惜しいので、考えるより先に大魔境に入って魔獣を狩る。
魔石があろうがなかろうが関係なく、売れるモノは手当たり次第に狩る。
食肉として売ることができる魔獣や魔蟲なら、莫大な数があれば食肉相場を下げることができて、貧民でも肉が食べられるようになる。
魔境があるこの世界では、食肉は魔境から狩るモノで、食肉用の家畜を育てる者はほとんどいないから、牧場が困る事もない。
魔蟲は好き嫌いがあって食材としての高価な値をつけない分、誰かの生活を脅かす心配が少なく、安心して狩ることができる。
大型の魔蟷螂の斧や魔蟻の牙は、熟練の職人が加工すれば青銅以上の武器になる。
大型の魔甲虫の胸甲部分も、熟練の職人が加工すれば鋼鉄以上の防具になる。
大量に出回れば刀鍛冶や甲冑師が困るかもしれないが、その代わり冒険者や狩人の死傷者を減らすことができるだろう。
毛皮があれば、冒険者用の革鎧はもちろん庶民の防寒具も作れる。
莫大な数があれば皮相場を下げることができて、貧民でも暖かくて丈夫な防寒具を手に入れることができるようになる。
服の場合は、あまりに皮相場が下がると、麻や綿を育てている農民や、麻や綿から服を作っている職人が困ることになるが、本当に貧しい者は古着しか買えないし、葛の繊維を集めて自分で粗い葛布を作って着ているから、影響は少ないだろう。
それに防寒具を売るのではなく、仕事の代償に毛皮を与えて自作させるようにすれば、布や被服の相場を破壊する事もないだろう。
そんな事を考えながら反射のように手当たり次第に魔蟲や魔獣を狩る。
だが、どうにも狩りたくない相手もいるのだ。
人型をした二足歩行の魔族と呼ばれる者達、知能の低いゴブリンはともかくとして、独自の言語と文化を持っている、ミノタウロスやオーク、コボルトやケット・シーは殺したくない。
ましてミノタウロスとオークの肉は美味しいなどと言って食べるなど、人肉を食べているようで耐えられない。
だから彼らとは争わないようにしている。
隠形の魔術を使えば、人間よりはるかに五感が優れている魔族であろうと、戦わずにやる過ごす事など簡単だ。
俺が狩るのは魔蟲と魔獣だけに限っている。
大陸中に十分なドッペルゲンガーを送り込むには、莫大な量の魔宝石と魔晶石を確保しなければいけない。
今魔法袋に保管してある魔宝石と魔晶石で十分な気もするのだが、本当に必要だと思った時に魔宝石と魔晶石がなかったら困る。
憶病なくらい慎重な性格だから、つい今回使った分以上の魔宝石と魔晶石を補充したいと思ってしまう。
少しでも時間が惜しいので、考えるより先に大魔境に入って魔獣を狩る。
魔石があろうがなかろうが関係なく、売れるモノは手当たり次第に狩る。
食肉として売ることができる魔獣や魔蟲なら、莫大な数があれば食肉相場を下げることができて、貧民でも肉が食べられるようになる。
魔境があるこの世界では、食肉は魔境から狩るモノで、食肉用の家畜を育てる者はほとんどいないから、牧場が困る事もない。
魔蟲は好き嫌いがあって食材としての高価な値をつけない分、誰かの生活を脅かす心配が少なく、安心して狩ることができる。
大型の魔蟷螂の斧や魔蟻の牙は、熟練の職人が加工すれば青銅以上の武器になる。
大型の魔甲虫の胸甲部分も、熟練の職人が加工すれば鋼鉄以上の防具になる。
大量に出回れば刀鍛冶や甲冑師が困るかもしれないが、その代わり冒険者や狩人の死傷者を減らすことができるだろう。
毛皮があれば、冒険者用の革鎧はもちろん庶民の防寒具も作れる。
莫大な数があれば皮相場を下げることができて、貧民でも暖かくて丈夫な防寒具を手に入れることができるようになる。
服の場合は、あまりに皮相場が下がると、麻や綿を育てている農民や、麻や綿から服を作っている職人が困ることになるが、本当に貧しい者は古着しか買えないし、葛の繊維を集めて自分で粗い葛布を作って着ているから、影響は少ないだろう。
それに防寒具を売るのではなく、仕事の代償に毛皮を与えて自作させるようにすれば、布や被服の相場を破壊する事もないだろう。
そんな事を考えながら反射のように手当たり次第に魔蟲や魔獣を狩る。
だが、どうにも狩りたくない相手もいるのだ。
人型をした二足歩行の魔族と呼ばれる者達、知能の低いゴブリンはともかくとして、独自の言語と文化を持っている、ミノタウロスやオーク、コボルトやケット・シーは殺したくない。
ましてミノタウロスとオークの肉は美味しいなどと言って食べるなど、人肉を食べているようで耐えられない。
だから彼らとは争わないようにしている。
隠形の魔術を使えば、人間よりはるかに五感が優れている魔族であろうと、戦わずにやる過ごす事など簡単だ。
俺が狩るのは魔蟲と魔獣だけに限っている。
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