幻の十一代将軍・徳川家基、死せず。長谷川平蔵、田沼意知、蝦夷へ往く。

克全

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登場人物詳細

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「徳川幕府田沼派」
田沼意次
正室:一橋家家老 伊丹直賢の娘
継室:黒沢定紀の娘
  :意知
  :勇次郎
  :勝助
側室:田代氏の娘
  :意正
  :松三郎
  :土方雄貞(土方氏へ)
  :九鬼隆棋(九鬼氏へ)
  :千賀(遠江横須賀藩四代藩主 西尾忠移室)
  :宝池院(越後与板藩六代藩主 井伊直朗室)
  :(養子)娘(父:新見正則、武蔵岩槻藩二代藩主 大岡忠喜および伊勢菰野藩七代藩主 土方雄年室)
側室:新田氏の娘
  :美幸・女剣客

「徳川幕府田沼派」
徳川家重:九代将軍
徳川家治:十代将軍
徳川家基:家治の世子
田沼意次:老中
田沼意知:田沼意次嫡男・従五位下、大和守
田沼意誠:田沼意次の四男
九鬼隆棋:田沼意次の七男・丹波綾部藩1万9,500石六代藩主
水野忠友:側用人・田沼意次の四男と養子縁組し、その娘の夫にする。
松平康福:老中
松平輝高:老中
土山宗次郎:勘定組頭
松本秀持:勘定奉行
島津重豪:島津氏第25代当主で、薩摩藩の第8代藩主
    :第11代将軍徳川家斉の正室(御台所)・広大院の父
広大院 :第11代将軍徳川家斉の正室(御台所)
山田吉寛:人間の肝臓や脳や胆嚢や胆汁等を原料に労咳に効くといわれる丸薬を製造。
    :山田丸・浅右衛門丸・人胆丸・仁胆・浅山丸の名で販売された。
    :山田浅右衛門家は莫大な収入を得ていた。
長谷川宣以:鬼平犯科帳の主人公・進物番から小姓
大田南畝:御家人・文人・狂歌師
会田安明:和算家・御普請役・藤田貞資と和算論で争う
    :小貝川、鬼怒川、手賀沼などの土木、水利、治水工事の現場監督
神谷定令:和算家・御普請役・
細川重賢:宝暦の改革「肥後の鳳凰」
上杉治憲:米沢藩9代藩主・上杉鷹山
井上伊織:田沼家永代家老・田沼意次庶子・美幸の養父・田沼意次と義兄弟
井上美幸:田沼意次の庶娘・井上伊織の養女となる。
多紀元徳:奥医師
今大路右近:典薬頭
千賀道隆:奥医師

小納戸御膳番


長谷川太郎兵衛正直:まさなお・59歳・1450石・先手・弓の7番手組頭・本家
長谷川久三郎正脩:まさひろ・58歳・4070石・持筒頭
長谷川平蔵宣雄:のぶお・50歳・先手・弓の8番手組頭
長谷川銕三郎:てつさぶろう 23歳)
用人・松浦与助(よすけ 52歳 先代)
長谷川内膳正珍:まさよし・59歳・500石・小姓組番士
大橋与惣兵衛親英:ちかふさ 55歳 200俵 新番与(くみ)頭 )
久栄(ひさえ 16歳)

長谷川太郎兵衛正直:まさなお 72歳 1450石(享保三年九歳)
長谷川正蔵正鳳  :まさたか 41歳 1450石
長谷川栄三郎正満:まさみつ 37歳・4070石・
長谷川平蔵:へいぞう 36歳)

加納久通:
有馬氏倫:
大岡忠相:


「徳川幕府反田沼派」
一橋治済:一橋家当主で息子を将軍にするため、徳川家基に毒を盛る
松平定信:徳川宗武の七男・田安家から陸奥白河藩に養子に出された事で田沼意次を恨む
佐野善三郎政言:田沼意知を殺した新番士・500石
徳川治保:水戸藩の第6代藩主。水戸藩中興の祖といわれる
徳川治貞:西条藩の第5代藩主、のち紀州藩の第9代藩主「紀州の麒麟」
徳川宗睦:尾張藩の第9代藩主
半井出雲守:典薬頭
篠崎長瑞:小児科医
小宮山乙十郎昌則 
朝比奈采女盛連
田沼意致:田沼意誠の子・田沼意次の甥
    :徳川家基について西丸目付(1774)
    :一橋家家老に就任する(1779)

「学者技術者」
平賀源内:本草学者、地質学者、蘭学者、医者、殖産事業家
1728:戯作者、浄瑠璃作者、俳人、蘭画家、発明家
杉田玄白:蘭学医・私塾天真楼『解体新書』
前野良沢:中津藩の藩医で蘭学者『解体新書』
中川淳庵:医者・本草学者・蘭学者『解体新書』
本多利明:数学者、経世家
    :蝦夷地の開発や海外領土の獲得、幕府主導の交易、開国論、重商主義などを説く
最上徳内:本多利明の下僕
工藤平助:仙台藩江戸詰の藩医で経世論家・『赤蝦夷風説考』刊行
桂川甫周国端:医師及び蘭学者
司馬江漢:絵師、蘭学者
安島直円:財政家・和算家
藤田貞資:和算家
志筑忠雄(中野柳圃):蘭学者、病弱
吉田秀升:暦算家
麻田剛立:天文学者・医師
工楽松右衛門:発明家、実業家、帆布(松右衛門帆)を発明
下原重仲:鉱山師、祖父の代からの鉄鉱山を経営
鈴木晴信:浮世絵師
細川頼直:からくり技術者、発明家・天文方暦作助手
山路徳風:江戸幕府天文方
中井竹山:儒学者・大坂の学問所 懐徳堂の四代目学主
緒方春朔:医学者・人痘法を確立・『種痘必順弁』
後藤桂乗:名門後藤家の14代
林子平:経世論家「寛政の三奇人」
高山彦九郎:尊皇思想家「寛政の三奇人」
蒲生君平:儒学者、尊王論者、海防論者「寛政の三奇人」

「剣客」
中西忠蔵:中西派一刀流
櫛淵宣根:微塵流剣術・神道一心流の創始者
小林庄松:真之真石川流四代目・本庄宿と小島村との境付近・旗本駒井氏の財政を支える。
近藤内蔵之助:初代天然理心流剣術
丹羽信英:兵法二天一流第7代師範


「商人」
蔦屋重三郎:版元(出版人)
三谷三九郎:両替商・勘定所御用達10人の頭取
須原屋市兵衛
1:江戸時代の版元
2:江戸出版業界の最大手須原屋茂兵衛の暖簾分け店の一つ
3:号は申淑堂
4:平賀源内・森島中良・杉田玄白等蘭学者の版元

長谷川新吾郎:江戸浅草の商人・印旛沼開拓
天王寺屋藤八郎:大阪商人・両替商・印旛沼干拓
4000ヘクタール(4万反・4000町)
30万両
1反当たりの収穫高
上田:1・4石
中田:1・21石
下田:1・03石

「芸能人」
平秩東作
1:戯作者、狂歌師、漢詩人、文人
2:幼名は八十郎、後に八右衛門
3:姓は立松。名は懐之(かねゆき)。字は子玉、嘉穂、東鞠。
4:平秩東作は戯号。号は東蒙山人。
5:父は元尾州藩士で屋号は稲毛屋金右衛門。後に東作が父の屋号を引き継いだ。
6:平秩東作は内藤新宿の馬宿に生まれた。東作10歳のときに父道佐死去。14歳のとき、父の後を継ぎ煙草商になった。漢文学や和歌の教養があり、平賀源内と親交を持った。伊藤蘭嵎が師であったという説もある[1]。天明3年(1783年)から4年まで松前と江差に滞在し、アイヌの風俗や蝦夷地の風土について見聞したところを記した『東遊記』を著した。狂歌人としても有名で内山賀邸・四方赤良(大田南畝の狂歌の号)などとも交友を持った。失脚した土山宗次郎が追いつめられて逃走した際、所沢の山口観音に匿ったことが発覚して捕縛された。

平賀源内が獄死したのち、罪人である遺体の引き取り手のなかった中、公儀に目をつけられるのを覚悟の上で東作が引き取った、とされる。

ニコライ・ペトロヴィッチ・レザノフ
 1764年4月8日(ユリウス暦3月28日) - 1807年3月13日)は、ロシア帝国の外交官。極東及びアメリカ大陸への進出に関わり、ロシアによるアラスカおよびカリフォルニアの植民地化を推進した。
露米会社(ロシア領アメリカ毛皮会社)を設立したほか、クルーゼンシュテルンによるロシア初の世界一周航海(1803年)を後援し、自ら隊長として日本まで同行した。

鷹司輔平
明台院 房君 福子(婚約者:左近衛権中将 徳川治興、有栖川宮 織仁親王妃)

閑院宮典仁親王
女房:紫雲院
第二皇女:孝宮 のちに宗恭女王(1769-1821)

ニコライ・ペトロヴィッチ・レザノフ
1:ロシア帝国の外交官
2:露米会社(ロシア領アメリカ毛皮会社)を設立
3:クルーゼンシュテルンによるロシア初の世界一周航海(1803年)を後援し、自ら隊長として日本まで同行した。


「参考図書」
田沼意次:深谷克己
開国前後(田沼時代の輝き):鈴木由紀子
天明蝦夷探検始末記(田沼意次と悲運の探検家たち):照井壮助
江戸幕府最後の改革:高任和夫
主殿の税:佐藤雅美
栄花物語:山本周五郎
田沼意次その虚実:後藤一朗・大石慎三郎
悪名の論理:江上照彦
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