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第二章
第78話:威圧野営
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もしかしたらロベール伯爵が直接詫びに来るかもしれないと、少し期待していたのだが、来なかった。
まあ、これだけの魔獣を従える相手が怖いのは理解できる。
少々の軍や冒険者を配下に持っていても、野戦で勝てるとは思えないだろう。
城塞都市と城に籠るくらいしか、身を守る方法を思いつかないのだろう。
ロベール伯爵が根性なしだったので、俺の方針が決まった。
奴隷を買えるだけ買ってしまう。
王家は行軍人数を規制したが、途中で奴隷を買う事は規制していない。
俺が増えた奴隷を連れて王家や王国の直轄領に入ろうとした時、奴隷が増えたことを理由に追い返すか素直に受け入れるか、それとも再交渉するかを知りたい。
俺は別にどちらでも構わない、もうこれだけ戦力が整ったら怖いモノなどない。
配下の軍勢に大半は城塞都市ロベールの目の前で野営させた。
俺とカミーユは毎日精鋭部隊を率いて乳牛や乳山羊の代わりになる魔獣を探した。
菓子パン食べ過ぎのカミーユが痩せるくらい、広範囲を急いで探し回った。
そのお陰で二百七十六頭の騎獣を手に入れる事ができた。
今回も灰魔犬狼系が大半だが、また戦力が増強された。
何の調教もしていないこいつらをけしかけるだけで、目の前にある城砦都市を壊滅させる事ができる。
そんな事を思いながら、今日もカミーユと晩餐だ。
俺達が食べる物は好きな物が最優先なので、毎食大きな違いはない。
俺は今回も信頼と実績の超優良企業のシーズニングを使った肉料理だ。
鶏のトマト煮用で、魔鳥正肉部位を全て煮た。
骨付きのモモ肉、胸肉、手羽元、手羽中、ネック、ササミは美味しかった。
内臓も好きなのだが、全体的に臭みが出るから使わなかった。
捨てるのは勿体ないので、騎獣になってくれた魔獣のご飯にした。
灰魔獅子ロース肉は、バーベキュースパイスカレー味を塗して焼き上げた。
食べ易い大きさに切った灰魔大馬ロース肉は、肉の匠がブレンドしたマイスターズスパイスを塗してから炒めた。
生野菜のサラダは、たっぷりのサウザンアイランドドレッシングをかけているので、ポルトスの事を笑えない。
だから玉葱とモヤシの炒め物は、マヨネーズではなくお好み焼きソースで食べる事にした。
カミーユは朝飯も昼飯も晩飯も菓子パンだ。
最近は食べる順番まで決まっている気がする。
できるだけ見ないようにしているからはっきりと言えないが、カミーユなりに一番美味しい食べる順番があるのだろう。
俺達が食事をしている間に、カミーユの侍従が俺の家臣に守られながら城塞都市の門の前に立って交渉している。
門は固く閉じられ、俺達の入城を拒み続けている。
最初から入城する気はなかったが、やられた無礼はやり返す。
伯爵本人がやった事だけでなく、家臣がやった事もだ。
「ロベール伯爵閣下に申し上げる」
百騎長の一人が、堂々とした態度で城門の上にいる騎士に言っている。
「閣下の砦を護る隊長が我が主君ナミュール侯爵に無礼を働いた。
その証拠に隊長の詫び状を持参している」
遠目にも、城門の上にいる連中の顔色が変わるのが見える。
それはそうだろう、二万を越える魔獣を率いる侯爵に無礼を働いたのだ。
普通なら絶対に勝てるのだから、城塞都市に攻め込む。
彼らも騎士や兵士なのだから、これだけの魔獣が城砦都市内に入ったら、全ての住民が喰い殺されるくらい分かる。
「こちらからの要求は、ロベール伯爵閣下に直接詫びていただく事だ。
詫びと賠償金を支払って頂けるなら、城への攻撃は行わない。
返事の猶予期間は丸一日だ」
百騎長は言うべき事を口にしたら門の前から離れる。
大型弩の射程を考えて立ち位置を決めているが、想定外に力のある騎士や冒険者がいたら、狙い撃ちされるかもしれない。
俺達は抑えの騎獣部隊千頭ほどを残して城塞都市ロベールを離れた。
夜眠れないと困るし、昼でも犬狼魔獣達の遠吠えがうるさいからだ。
いや、夜だけとは限らない、夜番は昼に寝るのだった。
これから一時間おきに千頭の部隊二十が交代して城塞都市ロベールを脅す。
昼夜の別なく魔獣の遠吠えがずっと聞こえるのだ。
住民はもちろん、ロベール伯爵も恐怖のあまり眠れないだろう。
こちらは遠吠えがあまり聞こえない所まで移動して野営をする。
俺は直卒部隊を率いて新しい騎獣になる魔獣をさがす。
その他の部隊はローテーションに沿って休むか寝るか料理を作る。
彼らが食べる料理は、こういう余裕のある時に作り貯めしておくのだ。
丸一日少しでロベール伯爵が値を上げて使者を送ってきた。
「侯爵閣下、ロベール伯爵が隠居して爵位を子息に譲るそうです。
だから直接会って詫びるのは新しい伯爵にして欲しいそうです」
「そうか、だが受け入れるには条件は認めたのだな?
俺への詫びに引退すると言う発表を領民にする事。
詫びに隠居するという書面を書いて渡す事。
賠償金として、貴族平民の所有に関わらず奴隷身分の者を全て引き渡す事。
本当に以上の条件を飲んだのだな?」
「はい、全て飲むと新しい伯爵閣下が直接申されました」
もう前ロベール伯爵と言うべきなのだろうが、小心者だったようだ。
同時に無責任で親としての愛情も希薄なのだろう。
自分が怖くて逃げだした事を子供に押し付けてやがる。
子供の方はかなり度胸があるのだろう。
千とは言えやる気満々の魔獣軍団を前にして、城門を出て交渉するのだから。
……ちょっと待て、豚から狼の子供が生まれるのか?
「その子息というのは、本当に伯爵の子供なのか?」
「本人は子息と名乗っていましたが、影武者の可能性もあります。
もう一度呼び出して問い詰めましょうか?」
「単に問い詰めるだけでは面白くない。
影武者や偽物だったら、後でどれほど言い訳をしようと、俺に跡を継ぐと言った者をロベール伯爵位を継がせるが、それでも良いのかと大音声で言ってくれ」
「影武者が欲にかられて、侯爵閣下の言葉を伯爵に伝えない事を、危惧されておられるのですか?」
「ああ、俺が言い掛かりをつけてロベール伯爵位を影武者に与えたと言われるのは嫌だから、その点は気を付けてくれ」
「はっ、承りました」
城塞都市ロベールから報告に来てくれた百騎長がキビキビと戻って行った。
もしかしたら一時間の交代時間を過ぎているかもしれないが、とても重要な役目だから最後までやってくれる気なのだろう。
城塞都市を包囲して脅かすのは一時間交代だが、往復時間と他の任務をする時間を合わせれば、全部隊の一日を三つに区切っている。
行軍時間は全部隊同じ行動をするが、行軍が終わったら、少しずつ時間をずらして少しでも長く皆が休憩時間を取れるようにしている。
最悪の状況、同じ部隊が行軍前後の両方でそのまま長時間勤務にならないように、城砦都市前での野営時間を調整している。
「閣下、新しい伯爵は前伯爵の娘婿だそうでございます。
子息は五人いるそうなのですが、誰も彼も城塞都市を出て閣下に直接詫びを入れるのを恐れ、交渉する事を拒否したそうです」
「詫びが終わったら、その娘婿を殺して爵位を奪う気だったのか?」
「申し訳ありません、そこまでは聞いていませんでした。
もう一度戻って確認してまいります」
「いや、構わない、明日俺が直接確かめる。
お前も城塞都市の見張りは終わっているのだろう?
原隊に戻ってよいぞ」
「はっ、ありがとうございます」
さて、明日が楽しみだ。
まあ、これだけの魔獣を従える相手が怖いのは理解できる。
少々の軍や冒険者を配下に持っていても、野戦で勝てるとは思えないだろう。
城塞都市と城に籠るくらいしか、身を守る方法を思いつかないのだろう。
ロベール伯爵が根性なしだったので、俺の方針が決まった。
奴隷を買えるだけ買ってしまう。
王家は行軍人数を規制したが、途中で奴隷を買う事は規制していない。
俺が増えた奴隷を連れて王家や王国の直轄領に入ろうとした時、奴隷が増えたことを理由に追い返すか素直に受け入れるか、それとも再交渉するかを知りたい。
俺は別にどちらでも構わない、もうこれだけ戦力が整ったら怖いモノなどない。
配下の軍勢に大半は城塞都市ロベールの目の前で野営させた。
俺とカミーユは毎日精鋭部隊を率いて乳牛や乳山羊の代わりになる魔獣を探した。
菓子パン食べ過ぎのカミーユが痩せるくらい、広範囲を急いで探し回った。
そのお陰で二百七十六頭の騎獣を手に入れる事ができた。
今回も灰魔犬狼系が大半だが、また戦力が増強された。
何の調教もしていないこいつらをけしかけるだけで、目の前にある城砦都市を壊滅させる事ができる。
そんな事を思いながら、今日もカミーユと晩餐だ。
俺達が食べる物は好きな物が最優先なので、毎食大きな違いはない。
俺は今回も信頼と実績の超優良企業のシーズニングを使った肉料理だ。
鶏のトマト煮用で、魔鳥正肉部位を全て煮た。
骨付きのモモ肉、胸肉、手羽元、手羽中、ネック、ササミは美味しかった。
内臓も好きなのだが、全体的に臭みが出るから使わなかった。
捨てるのは勿体ないので、騎獣になってくれた魔獣のご飯にした。
灰魔獅子ロース肉は、バーベキュースパイスカレー味を塗して焼き上げた。
食べ易い大きさに切った灰魔大馬ロース肉は、肉の匠がブレンドしたマイスターズスパイスを塗してから炒めた。
生野菜のサラダは、たっぷりのサウザンアイランドドレッシングをかけているので、ポルトスの事を笑えない。
だから玉葱とモヤシの炒め物は、マヨネーズではなくお好み焼きソースで食べる事にした。
カミーユは朝飯も昼飯も晩飯も菓子パンだ。
最近は食べる順番まで決まっている気がする。
できるだけ見ないようにしているからはっきりと言えないが、カミーユなりに一番美味しい食べる順番があるのだろう。
俺達が食事をしている間に、カミーユの侍従が俺の家臣に守られながら城塞都市の門の前に立って交渉している。
門は固く閉じられ、俺達の入城を拒み続けている。
最初から入城する気はなかったが、やられた無礼はやり返す。
伯爵本人がやった事だけでなく、家臣がやった事もだ。
「ロベール伯爵閣下に申し上げる」
百騎長の一人が、堂々とした態度で城門の上にいる騎士に言っている。
「閣下の砦を護る隊長が我が主君ナミュール侯爵に無礼を働いた。
その証拠に隊長の詫び状を持参している」
遠目にも、城門の上にいる連中の顔色が変わるのが見える。
それはそうだろう、二万を越える魔獣を率いる侯爵に無礼を働いたのだ。
普通なら絶対に勝てるのだから、城塞都市に攻め込む。
彼らも騎士や兵士なのだから、これだけの魔獣が城砦都市内に入ったら、全ての住民が喰い殺されるくらい分かる。
「こちらからの要求は、ロベール伯爵閣下に直接詫びていただく事だ。
詫びと賠償金を支払って頂けるなら、城への攻撃は行わない。
返事の猶予期間は丸一日だ」
百騎長は言うべき事を口にしたら門の前から離れる。
大型弩の射程を考えて立ち位置を決めているが、想定外に力のある騎士や冒険者がいたら、狙い撃ちされるかもしれない。
俺達は抑えの騎獣部隊千頭ほどを残して城塞都市ロベールを離れた。
夜眠れないと困るし、昼でも犬狼魔獣達の遠吠えがうるさいからだ。
いや、夜だけとは限らない、夜番は昼に寝るのだった。
これから一時間おきに千頭の部隊二十が交代して城塞都市ロベールを脅す。
昼夜の別なく魔獣の遠吠えがずっと聞こえるのだ。
住民はもちろん、ロベール伯爵も恐怖のあまり眠れないだろう。
こちらは遠吠えがあまり聞こえない所まで移動して野営をする。
俺は直卒部隊を率いて新しい騎獣になる魔獣をさがす。
その他の部隊はローテーションに沿って休むか寝るか料理を作る。
彼らが食べる料理は、こういう余裕のある時に作り貯めしておくのだ。
丸一日少しでロベール伯爵が値を上げて使者を送ってきた。
「侯爵閣下、ロベール伯爵が隠居して爵位を子息に譲るそうです。
だから直接会って詫びるのは新しい伯爵にして欲しいそうです」
「そうか、だが受け入れるには条件は認めたのだな?
俺への詫びに引退すると言う発表を領民にする事。
詫びに隠居するという書面を書いて渡す事。
賠償金として、貴族平民の所有に関わらず奴隷身分の者を全て引き渡す事。
本当に以上の条件を飲んだのだな?」
「はい、全て飲むと新しい伯爵閣下が直接申されました」
もう前ロベール伯爵と言うべきなのだろうが、小心者だったようだ。
同時に無責任で親としての愛情も希薄なのだろう。
自分が怖くて逃げだした事を子供に押し付けてやがる。
子供の方はかなり度胸があるのだろう。
千とは言えやる気満々の魔獣軍団を前にして、城門を出て交渉するのだから。
……ちょっと待て、豚から狼の子供が生まれるのか?
「その子息というのは、本当に伯爵の子供なのか?」
「本人は子息と名乗っていましたが、影武者の可能性もあります。
もう一度呼び出して問い詰めましょうか?」
「単に問い詰めるだけでは面白くない。
影武者や偽物だったら、後でどれほど言い訳をしようと、俺に跡を継ぐと言った者をロベール伯爵位を継がせるが、それでも良いのかと大音声で言ってくれ」
「影武者が欲にかられて、侯爵閣下の言葉を伯爵に伝えない事を、危惧されておられるのですか?」
「ああ、俺が言い掛かりをつけてロベール伯爵位を影武者に与えたと言われるのは嫌だから、その点は気を付けてくれ」
「はっ、承りました」
城塞都市ロベールから報告に来てくれた百騎長がキビキビと戻って行った。
もしかしたら一時間の交代時間を過ぎているかもしれないが、とても重要な役目だから最後までやってくれる気なのだろう。
城塞都市を包囲して脅かすのは一時間交代だが、往復時間と他の任務をする時間を合わせれば、全部隊の一日を三つに区切っている。
行軍時間は全部隊同じ行動をするが、行軍が終わったら、少しずつ時間をずらして少しでも長く皆が休憩時間を取れるようにしている。
最悪の状況、同じ部隊が行軍前後の両方でそのまま長時間勤務にならないように、城砦都市前での野営時間を調整している。
「閣下、新しい伯爵は前伯爵の娘婿だそうでございます。
子息は五人いるそうなのですが、誰も彼も城塞都市を出て閣下に直接詫びを入れるのを恐れ、交渉する事を拒否したそうです」
「詫びが終わったら、その娘婿を殺して爵位を奪う気だったのか?」
「申し訳ありません、そこまでは聞いていませんでした。
もう一度戻って確認してまいります」
「いや、構わない、明日俺が直接確かめる。
お前も城塞都市の見張りは終わっているのだろう?
原隊に戻ってよいぞ」
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さて、明日が楽しみだ。
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