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第二章
第68話:マヨネーズ
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それなりの数の騎獣と輓獣、駄獣を確保したので、辺境伯領に行くことにした。
だが、侯爵領に攻め込もうとする馬鹿がいないとも限らない。
近隣領主は先の侵攻作戦で大量の家臣と領民を失っている。
軍資金も失っているから、普通なら襲ってはこない。
しかし、領地を接していない有力貴族と同盟を組むことは考えられる。
その場合は俺の留守を狙って攻め込んでくる可能性がある。
或いは力を弱めた所を有力貴族に襲われ、領主の座を奪われるかもしれない。
それだけならいいのだが、新たな領地を手に入れて強大になった有力貴族が、騎虎の勢いで侯爵領に攻め込んで来る可能性もある。
だからカミーユの侍従と護衛騎士の四分の一を指揮官に残した。
もちろん守備兵として二万の兵士も残した。
鉄壁の城壁に二万の兵士がいれば、領都を奪われる事は絶対にない。
干肉や塩漬け肉だが、兵糧も半年分は渡してある。
俺が戻るまで籠城するくらいはできるだろう。
老若男女問わず兵士扱いしている俺の直臣は八万人。
侯爵領に残したのは二万だから、残り六万を率いて出発した。
「ワッハハハハハ、いいぞ、いいぞ、いいぞ。
絶景かな絶景かな、今日ほど騎士になった事を誇りに思ったことはない」
「おとうさん、ぼくものせてよ」
「よし、いいぞ、こっちにこい、抱き上げてやる」
「やったー」
俺が許可したので、休憩時間に騎獣に乗ってはしゃぐ家族がいる。
乗る前には必ず餌をやるように言っておいたが、全員守っている。
魔獣の恐ろしさを思い知っているのだろう。
大型箱車を曳かす予定の輓鹿も、普通に乗る分には何の問題もない。
大きいだけに家族全員で乗ってもビクともしていない。
流石に百キロ級の犬狼系に乗ろうとする者はいないが、代わる代わる餌を持って来てはあげているから、十分慣れてきたのだろう。
最初は物凄く恐れていたが、よく慣れてくれた。
人一人が通れる程度の、獣道に近い道。
トレッキングしたこともない人に、全く整備されていない、人が歩くだけでできた山道を想像してもらうのは難しいだろう。
山や森に生える木によって自然に作られる幅しかないと言うべきか。
或いは人が横向きにならないでも通れる幅があると言うべきか。
狭く起伏があって舗装もされていない道は、とても歩き難い。
そんな道を六万の兵士が縦一列なって歩くとしたら、先頭と最後尾までどれくらい長大な列になるか、ちょっと想像すればわかる事だろう。
そんな道を使ってオラント伯爵領まで戻るとなると、サクラや俺の目が届かない場所を猛獣が襲ってくる可能性がある。
もっとも、来る時に邪魔になる木々は全て伐採しているし、道幅もとんでもなく広げて起伏もならしておきたから、二十人が並んで歩けるだけの大路になっている。
それでも一メートルの間隔を空けると、先頭から最後尾まで三キロも距離ができてしまうのだから、大軍の行軍が如何に大変かが分かる。
だから、急がない旅なので、魔境街道と同じ街道を造る事にした。
路面を固めておかないと、直ぐに森に戻ってしまうから、どうせやるなら百年二百年使えるようにしておく。
「魔樹であろうと魔草であろうと突き破れない強固な岩盤にする。
必要なら厚みが十メートルになろうと百メートルになろうと構わない。
魔力も総量の半分までなら使って構わない。
ここからホラント伯爵領までの十キロに道を造る。
一車線の道幅は四メートル。
車線数は……八車線を造る。
ビルディング・ローズ・ウィズ・コムプレッションーストゥレンクスン・ロック」
四メートル道路が八車線だから、横が一メートル間隔だとしても、三十人は並んで歩けることになる。
前後一メートル開けたとしたら、先頭から最後尾まで二キロだ。
サクラに先頭を歩いてもらい、俺が最後尾を歩けば、魔獣や猛獣も襲ってこないと思ったのだ。
順調にホラントの前まで来たのだが……
「ショウ殿、いや、ナミュール侯爵、俺も連れて行ってくれ。
マヨネーズが何時売り切れてしまうかと思うと、恐ろしくて夜も眠れなくなる」
城塞都市ホラントに到着する前に、ポルトスに襲撃されてしまった。
大量のマヨネーズを渡しておいたし、売店にも卸しておいたし、予定よりもかなり早く戻ってきたというのに、信じられないほどの焦りようだ。
マヨラーのマヨネーズ切れに対する恐怖を甘く見ていたのかもしれない。
こんなポルトスの姿を見ていると、カミーユの砂糖中毒が少し怖くなる。
人間関係が煩わしくなってカミーユと別れようと思っても、素直に分かれてくれないかもしれない。
そんな事も考えて今日まで手を出さないでいるのだが、意味がないかもしれない。
最初から別れる前提なのは悪いのだが、人間関係ほど煩わしい物はないので、もう今でも少し嫌気がさしている。
「分かった、分かった、分かった。
そんなにマヨネーズが心配なら、何時でも俺について来ればいい。
今日から数日はオラントの政務をチェックする。
辺境伯領に行くときは声をかけるから、安心してダンジョンに潜ればいい。
ちゃんとマヨネーズ代を稼がないと、欲しくても買えないぞ」
「約束だぞ、必ず連れて行けよ!
ダンジョンから戻ってきていなかったら許さんぞ!
心配しなくても金は払う!」
目を血走らせたポルトスがうざい。
こんなのに一生つきまとわれるのは絶対に嫌だ!
絶対に、何が何でも酢の開発を成功させてやる。
この世界でもマヨネーズを作れるようにしてやる。
発酵レシピ本:1540円
発酵食の知恵:1980円
醤油本の本 :1540円
天然健康酢本:29981円
自宅で酢を造れるようになる本がほとんどない。
少しでもヒントになる本を探してみたが、思うほどの本がない。
酢で入力して駄目ならビネガーで調べてみよう。
保存食と発酵食:1534円
醸造事典 :13200円
自宅醸造楽本 :1980円
発酵醸造食品本:5610円
シードル醸造所:1760円
醸造学の本 :4059円
発酵食品学の本:4180円
鶏卵の孵化が成功しているから、もう卵は確実に手に入る。
酢さえ造れるようになればいいので、片っ端から本を読んで学ぶ。
学べば何とか酢も作れるようになるはずだ!
だが、侯爵領に攻め込もうとする馬鹿がいないとも限らない。
近隣領主は先の侵攻作戦で大量の家臣と領民を失っている。
軍資金も失っているから、普通なら襲ってはこない。
しかし、領地を接していない有力貴族と同盟を組むことは考えられる。
その場合は俺の留守を狙って攻め込んでくる可能性がある。
或いは力を弱めた所を有力貴族に襲われ、領主の座を奪われるかもしれない。
それだけならいいのだが、新たな領地を手に入れて強大になった有力貴族が、騎虎の勢いで侯爵領に攻め込んで来る可能性もある。
だからカミーユの侍従と護衛騎士の四分の一を指揮官に残した。
もちろん守備兵として二万の兵士も残した。
鉄壁の城壁に二万の兵士がいれば、領都を奪われる事は絶対にない。
干肉や塩漬け肉だが、兵糧も半年分は渡してある。
俺が戻るまで籠城するくらいはできるだろう。
老若男女問わず兵士扱いしている俺の直臣は八万人。
侯爵領に残したのは二万だから、残り六万を率いて出発した。
「ワッハハハハハ、いいぞ、いいぞ、いいぞ。
絶景かな絶景かな、今日ほど騎士になった事を誇りに思ったことはない」
「おとうさん、ぼくものせてよ」
「よし、いいぞ、こっちにこい、抱き上げてやる」
「やったー」
俺が許可したので、休憩時間に騎獣に乗ってはしゃぐ家族がいる。
乗る前には必ず餌をやるように言っておいたが、全員守っている。
魔獣の恐ろしさを思い知っているのだろう。
大型箱車を曳かす予定の輓鹿も、普通に乗る分には何の問題もない。
大きいだけに家族全員で乗ってもビクともしていない。
流石に百キロ級の犬狼系に乗ろうとする者はいないが、代わる代わる餌を持って来てはあげているから、十分慣れてきたのだろう。
最初は物凄く恐れていたが、よく慣れてくれた。
人一人が通れる程度の、獣道に近い道。
トレッキングしたこともない人に、全く整備されていない、人が歩くだけでできた山道を想像してもらうのは難しいだろう。
山や森に生える木によって自然に作られる幅しかないと言うべきか。
或いは人が横向きにならないでも通れる幅があると言うべきか。
狭く起伏があって舗装もされていない道は、とても歩き難い。
そんな道を六万の兵士が縦一列なって歩くとしたら、先頭と最後尾までどれくらい長大な列になるか、ちょっと想像すればわかる事だろう。
そんな道を使ってオラント伯爵領まで戻るとなると、サクラや俺の目が届かない場所を猛獣が襲ってくる可能性がある。
もっとも、来る時に邪魔になる木々は全て伐採しているし、道幅もとんでもなく広げて起伏もならしておきたから、二十人が並んで歩けるだけの大路になっている。
それでも一メートルの間隔を空けると、先頭から最後尾まで三キロも距離ができてしまうのだから、大軍の行軍が如何に大変かが分かる。
だから、急がない旅なので、魔境街道と同じ街道を造る事にした。
路面を固めておかないと、直ぐに森に戻ってしまうから、どうせやるなら百年二百年使えるようにしておく。
「魔樹であろうと魔草であろうと突き破れない強固な岩盤にする。
必要なら厚みが十メートルになろうと百メートルになろうと構わない。
魔力も総量の半分までなら使って構わない。
ここからホラント伯爵領までの十キロに道を造る。
一車線の道幅は四メートル。
車線数は……八車線を造る。
ビルディング・ローズ・ウィズ・コムプレッションーストゥレンクスン・ロック」
四メートル道路が八車線だから、横が一メートル間隔だとしても、三十人は並んで歩けることになる。
前後一メートル開けたとしたら、先頭から最後尾まで二キロだ。
サクラに先頭を歩いてもらい、俺が最後尾を歩けば、魔獣や猛獣も襲ってこないと思ったのだ。
順調にホラントの前まで来たのだが……
「ショウ殿、いや、ナミュール侯爵、俺も連れて行ってくれ。
マヨネーズが何時売り切れてしまうかと思うと、恐ろしくて夜も眠れなくなる」
城塞都市ホラントに到着する前に、ポルトスに襲撃されてしまった。
大量のマヨネーズを渡しておいたし、売店にも卸しておいたし、予定よりもかなり早く戻ってきたというのに、信じられないほどの焦りようだ。
マヨラーのマヨネーズ切れに対する恐怖を甘く見ていたのかもしれない。
こんなポルトスの姿を見ていると、カミーユの砂糖中毒が少し怖くなる。
人間関係が煩わしくなってカミーユと別れようと思っても、素直に分かれてくれないかもしれない。
そんな事も考えて今日まで手を出さないでいるのだが、意味がないかもしれない。
最初から別れる前提なのは悪いのだが、人間関係ほど煩わしい物はないので、もう今でも少し嫌気がさしている。
「分かった、分かった、分かった。
そんなにマヨネーズが心配なら、何時でも俺について来ればいい。
今日から数日はオラントの政務をチェックする。
辺境伯領に行くときは声をかけるから、安心してダンジョンに潜ればいい。
ちゃんとマヨネーズ代を稼がないと、欲しくても買えないぞ」
「約束だぞ、必ず連れて行けよ!
ダンジョンから戻ってきていなかったら許さんぞ!
心配しなくても金は払う!」
目を血走らせたポルトスがうざい。
こんなのに一生つきまとわれるのは絶対に嫌だ!
絶対に、何が何でも酢の開発を成功させてやる。
この世界でもマヨネーズを作れるようにしてやる。
発酵レシピ本:1540円
発酵食の知恵:1980円
醤油本の本 :1540円
天然健康酢本:29981円
自宅で酢を造れるようになる本がほとんどない。
少しでもヒントになる本を探してみたが、思うほどの本がない。
酢で入力して駄目ならビネガーで調べてみよう。
保存食と発酵食:1534円
醸造事典 :13200円
自宅醸造楽本 :1980円
発酵醸造食品本:5610円
シードル醸造所:1760円
醸造学の本 :4059円
発酵食品学の本:4180円
鶏卵の孵化が成功しているから、もう卵は確実に手に入る。
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