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第一章
第43話:豚騎士
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俺達が王都に向かう途中、王家の使者がやって来た。
「伯爵、勅命である、馬車を走らせて急がれよ」
でっぷりと太った、とても騎士とは思えない奴が偉そうに言う。
「そうは申されましても、一行には徒歩の女子供までいます。
ナミュール侯爵の悪事、襲撃を証明する犯罪者奴隷や人質までいます。
彼らを置いて先を急ぐわけにはいきません」
氷のような冷たい目をしたオセール伯爵が冷静に答える。
「無礼な!
私事で勅命を無視するのか!?」
勅使を名乗る豚が、事もあろうに鞭先を向けてオセール伯爵に文句を言う。
王家直臣騎士で勅使に任命されているとはいえ、伯爵に対する礼儀ではない!
護衛騎士達の目に殺気が籠ってきた。
「勅命と言われるが、それを保証するのは貴殿が持たれた紙切れ一枚。
貴殿がナミュール侯爵の手先で、ネウストリア辺境伯家を陥れようとしている可能性がある以上、言い成りになる訳にはいきません」
「おのれ、勅命を無視するなら討伐軍を送るぞ!」
「それは、陛下の御言葉ですか。
それならば、家臣や証人を置いて行きますが、彼らに何かあった場合は、証拠隠滅のためにナミュール侯爵の手先となった一族は皆殺しにしますぞ!」
「ひぃ、ぎゃっ!」
馬鹿である、未熟である、恥さらしである、
オセール伯爵の殺気に当てられた馬が棹立ちになった拍子に落馬しやがった。
馬丁に轡を持たせて何とか馬にしがみついていた、本当の騎士だとはとても信じられない無能にはいい気味だ。
「ひぃ、私に手を出せば王家から厳しい処分が下るぞ」
ああ、ああ、ああ、虎の威を借る狐の分際で、家を守る為にダンジョンで鍛えてきたオセール伯爵を脅すとは、虎の尾を踏むも同然だ。
「ならば本当に厳しい処分が下るか試しますか?」
「閣下、ここは我慢なされてください」
護衛騎士長が止めに入った。
「この豚の言い成りに成れというのか!」
諫言する護衛騎士長にオセール伯爵が怒りを露にする。
「言い成りに成れとは申しません。
このような豚の言い成りになっては閣下の名誉にかかわります。
しかしながら、王家の使者を名乗る者を斬り殺す訳にも行きません」
「この豚が、ろくに馬にも乗れない者が、王家の騎士の訳がないだろう!」
「おのれ、おのれ、殺せ、陛下の勅使を務める俺様を馬鹿にする奴を殺せ!」
馬鹿だ、オセール伯爵と護衛騎士長の露骨な挑発に乗りやがった。
騎兵ばかり二十騎ほどが一斉に剣を抜いて襲い掛かって来た。
「勅使を名乗る盗賊を叩きのめせ!」
「「「「「おう!」」」」」
オセール伯爵の護衛騎士達も一斉に抜剣して迎え討とうとする。
だが、不機嫌そうに成り行きを見ていたサクラの気配が一気に下がる。
「ムギャア!」
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
どうやら豚は、俺を争いに巻き込もうとしていたようだ。
何処をどう考えたら、豚主従のみで白金冒険者の俺に勝てると思ったのかは分からないが、俺に殺してドロップを手に入れようとしていたようだ。
そんな欲望を感じたサクラが、俺を護ろうとしてくれた。
九つの尾を振るわせて魔術を放ってくれた。
軽い麻痺魔術だったようで、二十騎士が一斉に落馬してうめいている。
「おい、豚、俺を襲おうとしていたな。
何が目的だ、正直に言わないとサクラに喰わせるぞ」
先に落馬していた豚を脅して口を割らす事にした。
「だっ、黙れ、下郎。
冒険者の分際で、王家直参騎士に直接口を利くなど許されんぞ!」
「サクラ、構わない、頭から喰っちまえ!」
「ミャアオ!」
「うあっ!
やめろ、やめろ、やめないか、やめさせろ、やめさせろ、ぎゃあああああ!
ゆるしてくれ、やめてくれ、おねがいだ、たべないでくれ!」
最初は虚勢を張っていた豚も、サクラが大口を開けたら泣き喚きだした。
上半身がサクラの口の中に入ったら、気を失って失禁した。
根性なしの恥さらしである。
「伯爵、盗賊を捕らえたら、冒険者の捕虜、人質にして身代金を取れるのでしたね」
「……私のために、申し訳ない」
俺が伯爵の手を汚させないために、サクラにやらせたと勘違いしている。
「こいつは俺を脅してドロップを奪い取ろうとしていたようですから、伯爵に関係なくサクラが許しませんよ、気にしないでください」
「ありがとう、だが、実際問題、どうする心算だ?」
「そうですね、これまで襲ってきた盗賊達と同じように、捕虜にして王都まで連れて行ってもいいのですが、こいつに飯を喰わせてやるのは嫌ですね」
「いや、そういう事を聞いているのではないのだが」
「捕虜ですから、身包み剥いで放り出す心算です。
何処で奪ったかは分かりませんが、立派な馬に乗り、武具甲冑も装備しています。
全て奪ってもいいのですが、それではつきまとわれるかもしれません。
武具甲冑は奪いますが、馬は二人に一頭ずつ返してやります。
本当に王家の騎士なら、無事に王都まで帰れるでしょう」
「私は、捕虜にして王家に乗り込んで文句を言ってやる心算だったのだ!」
命懸け、厳しい処罰も覚悟しての言動だったのか?
それとも、口には出さないが、殺してから魔獣にでも喰わせて隠蔽するきだった?
女子供や男達が見ている前でやるのは無謀だぞ?
「そこまでの覚悟があるのなら、王家の勅使を名乗る奴に献上品を奪われそうになったから、王家からの宣戦布告を考えて帰領する。
そう言上する使者を送ったらどうです」
「間違いなく国王の勅使で、襲ったわけではないと陛下に言われたらどうするのだ?
言い訳のしようが無くなるぞ」
「そう言ってきたら、豚の方を信じて代々忠誠を尽くすネウストリア辺境伯家を潰そうとするのなら、貴族の誇りにかけて戦うと言えばいい。
その時は最後まで助太刀してやるよ」
もう言葉遣いに気をつけるのは止めよう。
助けているのだから、対等な関係の方が良い。
「なに、本当か、本当に助太刀してくれるのか?」
「ああ、俺はこんな豚が大嫌いなんだ。
同時に、もし本当にこんな奴に勅使を任せたとしたのなら、そいつも虫唾が走るくらい大嫌いだ!」
「ショウ殿、そこまで言われると、私も返事に困るのだが」
「もう覚悟を決められた方が良いぞ。
最初の切っ掛けを作ったのは伯爵だ。
こういう豚は、下がったら必ずもっと前に出てくる。
一度後ろに下がったら、今度は献上品の上前を撥ねる程度ではなく、ネウストリア辺境伯家の権利にまで手を突っ込んでくるぞ」
「確かに、その通りだろう。
この豚一人でこんな大胆な事をしたはずがない。
後ろに必ず有力貴族がついているはずだ。
ナミュール侯爵なら良いが、他の有力貴族なら敵が増える事になる」
さっきは誇りのために豚の言い成りにはならなかった。
だが同時に、ネウストリア辺境伯家を不利にしたくないとも思っている。
この世界で名誉と実利の両方を上手く調節するのは難しいのだな。
「大丈夫だ、最後まで付き合ってやる。
サクラがやった事の責任はとる。
それに、サクラは俺のためにやってくれたのだからな」
「わかった、俺も腹を括る。
兄上も分かって下さるはずだ」
俺とオセール伯爵は細かい所まで話を詰めた。
豚騎士は予定通り身包み剥いで放り出した。
反対方向に行くので、二人一頭の馬も与えなかった。
歩いて王都にたどり着くのは大変だろう。
最初はブーブー言っていたが、サクラが一声鳴いたら脱兎の如く逃げ出した。
今度こそ喰われると思ったのだろう。
あんな腹を壊しそうなモノ、喰わせる訳がないだろう!
サクラのご飯は、この世界に来てからずって俺が考えて与えている。
本当は全て手作りにしたいが、それでは栄養バランスが悪くなるかもしれない。
キャットフードを与えているのはそのためだ。
豚騎士一行を放り出した日の夕暮れ、野営準備中にサクラがいなくなった。
伯爵や護衛はもちろん、女子供も男達も全く気にしない。
サクラが明け方と夕暮れに狩りに行くのは何時もの事だからだ。
だが、俺だけは知っている。
俺を傷つけようとした者をサクラが絶対に許さない事を。
俺が厳しく止めない限りは、必ず殺してしまう事を。
「伯爵、王家への使者は領地に戻ってから出した方が良いぞ」
「一日でも早い方が良いのではないか?」
「それでは人数が限られてしまう。
豚だけでなく、黒幕も兵を整えて待ち構えているかもしれない。
辺境伯軍にするのか傭兵団にするのかは辺境伯が決める事だが、ある程度数を揃えて行かさないと、死出の旅になるぞ」
「そうだな、護衛の一部を割いて送るのは死ねと言うも同然だな。
分かった、王家と戦う覚悟をした以上、中途半端は止めだ。
全ては領地に戻ってからにする」
★★★★★★お願いです。
6月1日から始まる第9回歴史・時代小説大賞に「山田奉行所の支配組頭と伊勢講の御師宿檜垣屋」という作品で参加しています。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/142732328
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「伯爵、勅命である、馬車を走らせて急がれよ」
でっぷりと太った、とても騎士とは思えない奴が偉そうに言う。
「そうは申されましても、一行には徒歩の女子供までいます。
ナミュール侯爵の悪事、襲撃を証明する犯罪者奴隷や人質までいます。
彼らを置いて先を急ぐわけにはいきません」
氷のような冷たい目をしたオセール伯爵が冷静に答える。
「無礼な!
私事で勅命を無視するのか!?」
勅使を名乗る豚が、事もあろうに鞭先を向けてオセール伯爵に文句を言う。
王家直臣騎士で勅使に任命されているとはいえ、伯爵に対する礼儀ではない!
護衛騎士達の目に殺気が籠ってきた。
「勅命と言われるが、それを保証するのは貴殿が持たれた紙切れ一枚。
貴殿がナミュール侯爵の手先で、ネウストリア辺境伯家を陥れようとしている可能性がある以上、言い成りになる訳にはいきません」
「おのれ、勅命を無視するなら討伐軍を送るぞ!」
「それは、陛下の御言葉ですか。
それならば、家臣や証人を置いて行きますが、彼らに何かあった場合は、証拠隠滅のためにナミュール侯爵の手先となった一族は皆殺しにしますぞ!」
「ひぃ、ぎゃっ!」
馬鹿である、未熟である、恥さらしである、
オセール伯爵の殺気に当てられた馬が棹立ちになった拍子に落馬しやがった。
馬丁に轡を持たせて何とか馬にしがみついていた、本当の騎士だとはとても信じられない無能にはいい気味だ。
「ひぃ、私に手を出せば王家から厳しい処分が下るぞ」
ああ、ああ、ああ、虎の威を借る狐の分際で、家を守る為にダンジョンで鍛えてきたオセール伯爵を脅すとは、虎の尾を踏むも同然だ。
「ならば本当に厳しい処分が下るか試しますか?」
「閣下、ここは我慢なされてください」
護衛騎士長が止めに入った。
「この豚の言い成りに成れというのか!」
諫言する護衛騎士長にオセール伯爵が怒りを露にする。
「言い成りに成れとは申しません。
このような豚の言い成りになっては閣下の名誉にかかわります。
しかしながら、王家の使者を名乗る者を斬り殺す訳にも行きません」
「この豚が、ろくに馬にも乗れない者が、王家の騎士の訳がないだろう!」
「おのれ、おのれ、殺せ、陛下の勅使を務める俺様を馬鹿にする奴を殺せ!」
馬鹿だ、オセール伯爵と護衛騎士長の露骨な挑発に乗りやがった。
騎兵ばかり二十騎ほどが一斉に剣を抜いて襲い掛かって来た。
「勅使を名乗る盗賊を叩きのめせ!」
「「「「「おう!」」」」」
オセール伯爵の護衛騎士達も一斉に抜剣して迎え討とうとする。
だが、不機嫌そうに成り行きを見ていたサクラの気配が一気に下がる。
「ムギャア!」
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
どうやら豚は、俺を争いに巻き込もうとしていたようだ。
何処をどう考えたら、豚主従のみで白金冒険者の俺に勝てると思ったのかは分からないが、俺に殺してドロップを手に入れようとしていたようだ。
そんな欲望を感じたサクラが、俺を護ろうとしてくれた。
九つの尾を振るわせて魔術を放ってくれた。
軽い麻痺魔術だったようで、二十騎士が一斉に落馬してうめいている。
「おい、豚、俺を襲おうとしていたな。
何が目的だ、正直に言わないとサクラに喰わせるぞ」
先に落馬していた豚を脅して口を割らす事にした。
「だっ、黙れ、下郎。
冒険者の分際で、王家直参騎士に直接口を利くなど許されんぞ!」
「サクラ、構わない、頭から喰っちまえ!」
「ミャアオ!」
「うあっ!
やめろ、やめろ、やめないか、やめさせろ、やめさせろ、ぎゃあああああ!
ゆるしてくれ、やめてくれ、おねがいだ、たべないでくれ!」
最初は虚勢を張っていた豚も、サクラが大口を開けたら泣き喚きだした。
上半身がサクラの口の中に入ったら、気を失って失禁した。
根性なしの恥さらしである。
「伯爵、盗賊を捕らえたら、冒険者の捕虜、人質にして身代金を取れるのでしたね」
「……私のために、申し訳ない」
俺が伯爵の手を汚させないために、サクラにやらせたと勘違いしている。
「こいつは俺を脅してドロップを奪い取ろうとしていたようですから、伯爵に関係なくサクラが許しませんよ、気にしないでください」
「ありがとう、だが、実際問題、どうする心算だ?」
「そうですね、これまで襲ってきた盗賊達と同じように、捕虜にして王都まで連れて行ってもいいのですが、こいつに飯を喰わせてやるのは嫌ですね」
「いや、そういう事を聞いているのではないのだが」
「捕虜ですから、身包み剥いで放り出す心算です。
何処で奪ったかは分かりませんが、立派な馬に乗り、武具甲冑も装備しています。
全て奪ってもいいのですが、それではつきまとわれるかもしれません。
武具甲冑は奪いますが、馬は二人に一頭ずつ返してやります。
本当に王家の騎士なら、無事に王都まで帰れるでしょう」
「私は、捕虜にして王家に乗り込んで文句を言ってやる心算だったのだ!」
命懸け、厳しい処罰も覚悟しての言動だったのか?
それとも、口には出さないが、殺してから魔獣にでも喰わせて隠蔽するきだった?
女子供や男達が見ている前でやるのは無謀だぞ?
「そこまでの覚悟があるのなら、王家の勅使を名乗る奴に献上品を奪われそうになったから、王家からの宣戦布告を考えて帰領する。
そう言上する使者を送ったらどうです」
「間違いなく国王の勅使で、襲ったわけではないと陛下に言われたらどうするのだ?
言い訳のしようが無くなるぞ」
「そう言ってきたら、豚の方を信じて代々忠誠を尽くすネウストリア辺境伯家を潰そうとするのなら、貴族の誇りにかけて戦うと言えばいい。
その時は最後まで助太刀してやるよ」
もう言葉遣いに気をつけるのは止めよう。
助けているのだから、対等な関係の方が良い。
「なに、本当か、本当に助太刀してくれるのか?」
「ああ、俺はこんな豚が大嫌いなんだ。
同時に、もし本当にこんな奴に勅使を任せたとしたのなら、そいつも虫唾が走るくらい大嫌いだ!」
「ショウ殿、そこまで言われると、私も返事に困るのだが」
「もう覚悟を決められた方が良いぞ。
最初の切っ掛けを作ったのは伯爵だ。
こういう豚は、下がったら必ずもっと前に出てくる。
一度後ろに下がったら、今度は献上品の上前を撥ねる程度ではなく、ネウストリア辺境伯家の権利にまで手を突っ込んでくるぞ」
「確かに、その通りだろう。
この豚一人でこんな大胆な事をしたはずがない。
後ろに必ず有力貴族がついているはずだ。
ナミュール侯爵なら良いが、他の有力貴族なら敵が増える事になる」
さっきは誇りのために豚の言い成りにはならなかった。
だが同時に、ネウストリア辺境伯家を不利にしたくないとも思っている。
この世界で名誉と実利の両方を上手く調節するのは難しいのだな。
「大丈夫だ、最後まで付き合ってやる。
サクラがやった事の責任はとる。
それに、サクラは俺のためにやってくれたのだからな」
「わかった、俺も腹を括る。
兄上も分かって下さるはずだ」
俺とオセール伯爵は細かい所まで話を詰めた。
豚騎士は予定通り身包み剥いで放り出した。
反対方向に行くので、二人一頭の馬も与えなかった。
歩いて王都にたどり着くのは大変だろう。
最初はブーブー言っていたが、サクラが一声鳴いたら脱兎の如く逃げ出した。
今度こそ喰われると思ったのだろう。
あんな腹を壊しそうなモノ、喰わせる訳がないだろう!
サクラのご飯は、この世界に来てからずって俺が考えて与えている。
本当は全て手作りにしたいが、それでは栄養バランスが悪くなるかもしれない。
キャットフードを与えているのはそのためだ。
豚騎士一行を放り出した日の夕暮れ、野営準備中にサクラがいなくなった。
伯爵や護衛はもちろん、女子供も男達も全く気にしない。
サクラが明け方と夕暮れに狩りに行くのは何時もの事だからだ。
だが、俺だけは知っている。
俺を傷つけようとした者をサクラが絶対に許さない事を。
俺が厳しく止めない限りは、必ず殺してしまう事を。
「伯爵、王家への使者は領地に戻ってから出した方が良いぞ」
「一日でも早い方が良いのではないか?」
「それでは人数が限られてしまう。
豚だけでなく、黒幕も兵を整えて待ち構えているかもしれない。
辺境伯軍にするのか傭兵団にするのかは辺境伯が決める事だが、ある程度数を揃えて行かさないと、死出の旅になるぞ」
「そうだな、護衛の一部を割いて送るのは死ねと言うも同然だな。
分かった、王家と戦う覚悟をした以上、中途半端は止めだ。
全ては領地に戻ってからにする」
★★★★★★お願いです。
6月1日から始まる第9回歴史・時代小説大賞に「山田奉行所の支配組頭と伊勢講の御師宿檜垣屋」という作品で参加しています。
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