41 / 82
第一章
第41話:夕食の食べ過ぎ
しおりを挟む
別に料理が趣味という訳ではないが、美味しく食べてもらえるとうれしい。
無邪気な可愛い女の子におねだりされると、つい、かなえてあげたくなる。
時間は夕刻、主食の麦飯は熱々だ。
冷めた麦飯だと、熱々の汁物がいいのだが、熱々の麦飯となると……
残念だが俺に大したレパートリーはない。
ごくありふれた家庭料理、それも男が作るような炒め物や焼物ばかり。
俺の知っている果物や野菜を使った美味しいレシピは……
丹波篠山山の芋3kg(約6~9個)=7056円×10=70560円
訳あり長芋10kg=3580円×10=35800円
電気があるから、電動の奴を買ってもいいのだが、班ごとに自分達でやれるようになった方が良いだろう。
千切り&おろし両方1089円×200個=21780円
「いいか、この丸い野菜と長い野菜の皮をはぐんだぞ。
はいだ後で、この道具で、このようにすりおろすんだ」
最初だけ手本を見せた。
班ごとに手分けしてやれるようにした。
直ぐに次の買い物をして、手の空いている者に他の事をさせないといけない。
う~ん、前回買った10リットルサイズの業務用は使い難かった。
一人一人に調味料入れを買い与えて、順番に汲み取るようにさせてもいいが、それだと700人の行列ができてしまう。
とは言っても、1・8リットルサイズにペットボトル入りを6本買っても、行列が100人少しに代わるだけだし、どうする?
班ごとに1本与えるのが一番楽か?
そうしておかないと、これから何度も同じ事が来り返される。
割烹関西白だしつゆ1800ml×3本=3540円×50=177000円
割烹関西白だしつゆ10L×2本=11708円×=10=117080円
「これは班ごとに1個だからな、使い切ったら、この大きい奴から汲め。
放り出して置いたら痛むから、食事ごとに回収するぞ。
使う量で喧嘩した班は、十日間は肉だけの食事にする!」
「「「「「はい!」」」」
女子供、犯罪者奴隷達に関わらず真剣に返事をする。
飯のレベルを下げられるほど嫌な事はないのだろう。
醤油は前回買った物がまだ大量に残っている。
ポン酢や塩、シーズニングなど、個人で味を調節する調味料もそろっている。
あと買わなければいけないのは……
無添加味付け海苔8切160枚2袋=1300円×10=13000円
SSサイズ白卵230個と割れ保証=5500円×10=55000円
海苔は湿気させたら最悪だから、必ず毎食回収しないといけない。
白だしつうと一緒に回収すればいいだろう。
あとは山葵か、自分用は本山葵を買うにして、女子供は兎も角、男達にまで高価な本山葵を買ってやる気にはなれない。
それに、ほとんどの女子供はさび抜きの方が好きだと思う。
本山葵1本100g前後=5900円×10=59000円
鮫皮おろし5620円×10=56200円
おろし生わさび175g=387円×100=38700円
大金持ちになって、何でも金に糸目をつけずに買えるのに、何故か送料が気になって、送料免除になるように買ってしまう。
熱々の麦飯が炊けた。
山芋も長芋もすりおろせている。
卵も白身と黄身に分け終わっている。
「いいか、俺の作り方をよく見ておけ。
護衛の連中は一緒に作ってみろ。
まずは熱々の麦飯に少しだけ醤油をかける。
少しだぞ、また後でかけるから、少しだけだぞ。
すりおろした芋に、このつゆを入れて溶いてから麦飯にかける。
このように、手でほぐした黒い奴、海苔を振りかける。
一口喰ってみて……美味い!
味が物足らなかったら、醤油をかけて……うん、美味い!
更に、この緑の奴をかけて……う~、利くなぁ~
これは物凄く辛いから、女子供は使わない方が良いと思うぞ。
最後に、この卵の黄身を加えて……う~ん、俺は加えない方が好きだな。
よし、いいぞ、めいめい作ってみろ!」
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
「とろろご飯・材料」
麦飯 :150g
長芋 :100g
白つゆ :15ml
わさび :5ml
醤油 :適量
海苔 :適量
卵黄 :1個
俺が熱々の麦飯に合うと思って作らせたのはとろろご飯だ。
自分が大好きだから、自信を持って人に勧められる。
ただ、人の好みは千差万別だ。
気分や体調によって味覚も違ってくる。
肉も与えているから、無理にとろろご飯にしなくてもいい。
食べ方も、俺は出汁も醤油も加えず、山芋や長芋の甘さと旨味だけの食べ方が一番好きだが、たっぷりと出汁と醤油を加えて食べたくなる時もある。
だが、基本は、先に麦飯や白飯に醤油をかけて下味を付け、すりおろしただけの山芋や長芋をかけて食べるのが好きだ。
生卵はもちろん、刻んだ海苔も葱もない方が好きだ。
時には醤油ではなく塩をかけた白飯に長芋だけをかけて食べる事もある。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ、優しい甘さと旨さがあるわ!」
「おいしい、これ大好き!」
「なんか、そのままでも美味しい麦飯が、さらに美味しくなっているわ!」
「あまい、なんかこのしろいのおいしい!」
女子供達が美味しそうに食べている。
あんなに美味しそうに食べてくれるととろろご飯を選んで良かったと思える。
「うめぇえ、うめぇえ、うめぇえ!」
「うっわぁ、するすると幾らで喰えるぞ!」
「飲みもんだ、これは飯じゃなくて飲みもんだ!」
「まずいぞ、昼の分どころか、朝の分まで喰っちまうぞ!」
女子供に比べて、男達の食べ方はガサツだ。
美味いし、つるつるさらさら食べられるから仕方がないが、飲むように食べる。
食べる速さと量が尋常じゃない。
このままだと本当に三食分の麦飯を一食で食べ切ってしまうぞ。
「くぅ~!
鼻の奥に痛みが、痛みが走る!」
「伯爵、あれほど言ったのに、山葵を掛け過ぎましたね?」
「すまん、あまりに美味し過ぎて、徐々に多くなってしまった。
それにしても、この美味しさは異常だぞ!
食べ過ぎないようにと思っていたのに、これで四杯目だ!
「少しは肉も食べたらどうです?
俺が保管するから腐らないとは言っても、超希少品のローストベアーですよ」
「いや、分かっている、分かっているのだが、手が止まらないのだ。
緑の、そう、山葵という奴の量を変えるだけで、劇的に味が変わる。
ショウ殿の申される通り、最初は何もかけずに芋と麦飯の味を愉しみ、次につゆを加えた味を楽しむ。
醤油か塩を加えて強くなった味を愉しみ、最後に山葵で劇的に変わった味を愉しんだら、また最初から食べたくなって止められないのだ!」
毒見役が射貫くような目で山葵を見ている。
こいつは、最初の一口しか食べられていない。
つゆや醤油、山葵を加えた時の美味しさを知らないからなぁ~
だが、もっと可哀想なのは護衛の連中だ。
さっきから何度も生唾を飲み込んでいる。
唯一の救いは、伯爵がとんでもなく早食いしている事だ。
見るな、絶対に視線を向けるな。
考えるな、絶対に想像もするな。
食べる物が不味くなるだけじゃすまない。
後味まで悪くなってしまう!
ポルトスの糞野郎が!
肉だ、俺は肉の方が大好きなのだ!
まだ使っていないサーロインがある。
あれを肉厚に切ってステーキにする。
先に麦飯を食べてしまったが、まだまだ腹が空いている。
1キロや2キロくらいの肉ならペロリと食べられる。
肉なら、後味がマヨネーズになっても気分が悪くなったりしない。
「ショウ殿、私がこのような事を口にするのは差し出がましいのだが、彼らにもう一日分の麦を渡してやってもらえないだろうか?
先ほど振るまってくれた、とろろご飯。
あのような物を食べてしまったら、途中で止まらない気持ちはよく分かる」
「仕方がありませんね。
俺もあれは禁断の組み合わせだと思いますので、特別に支給します。
その代わりにいつも以上に働かせますが、それでいいでいな?!」
最初は情を見せた伯爵に話していたのだが、最後は聞き耳を立てていた女子供や犯罪者奴隷達に言って聞かせた。
「やったぁアアアアア」
「ありがとうございます」
「これで明日も麦飯が食べられるわよ!」
「たべられるの、あしたもむぎめしがたべられるの?」
「「「「「ウォオオオオ!」」」」」
「ショウ様ありがとうございます!」
「働きます、倒れるまで働らかせていただきます!」
「いそげ、いそいで枯れ枝を集めるんだ!」
「しずまれ、今日は何時もと違う仕事をさせるぞ。
まずはもう一度麦飯を炊いてもらう。
明日は早立ちだから、朝から麦飯を炊く時間はないぞ!
今から炊いて明日直ぐに食べられるようにしておけ!」
「「「「「はい!」」」」
「それと、卵、白身が残っているだろう。
これに砂糖を加えてお菓子を作っておいてもらう。
いや、お菓子ではなく食事だな。
今日のように麦飯を食べ過ぎた時のために、代用食を作っておけ」
「「「「「はい!」」」」
無邪気な可愛い女の子におねだりされると、つい、かなえてあげたくなる。
時間は夕刻、主食の麦飯は熱々だ。
冷めた麦飯だと、熱々の汁物がいいのだが、熱々の麦飯となると……
残念だが俺に大したレパートリーはない。
ごくありふれた家庭料理、それも男が作るような炒め物や焼物ばかり。
俺の知っている果物や野菜を使った美味しいレシピは……
丹波篠山山の芋3kg(約6~9個)=7056円×10=70560円
訳あり長芋10kg=3580円×10=35800円
電気があるから、電動の奴を買ってもいいのだが、班ごとに自分達でやれるようになった方が良いだろう。
千切り&おろし両方1089円×200個=21780円
「いいか、この丸い野菜と長い野菜の皮をはぐんだぞ。
はいだ後で、この道具で、このようにすりおろすんだ」
最初だけ手本を見せた。
班ごとに手分けしてやれるようにした。
直ぐに次の買い物をして、手の空いている者に他の事をさせないといけない。
う~ん、前回買った10リットルサイズの業務用は使い難かった。
一人一人に調味料入れを買い与えて、順番に汲み取るようにさせてもいいが、それだと700人の行列ができてしまう。
とは言っても、1・8リットルサイズにペットボトル入りを6本買っても、行列が100人少しに代わるだけだし、どうする?
班ごとに1本与えるのが一番楽か?
そうしておかないと、これから何度も同じ事が来り返される。
割烹関西白だしつゆ1800ml×3本=3540円×50=177000円
割烹関西白だしつゆ10L×2本=11708円×=10=117080円
「これは班ごとに1個だからな、使い切ったら、この大きい奴から汲め。
放り出して置いたら痛むから、食事ごとに回収するぞ。
使う量で喧嘩した班は、十日間は肉だけの食事にする!」
「「「「「はい!」」」」
女子供、犯罪者奴隷達に関わらず真剣に返事をする。
飯のレベルを下げられるほど嫌な事はないのだろう。
醤油は前回買った物がまだ大量に残っている。
ポン酢や塩、シーズニングなど、個人で味を調節する調味料もそろっている。
あと買わなければいけないのは……
無添加味付け海苔8切160枚2袋=1300円×10=13000円
SSサイズ白卵230個と割れ保証=5500円×10=55000円
海苔は湿気させたら最悪だから、必ず毎食回収しないといけない。
白だしつうと一緒に回収すればいいだろう。
あとは山葵か、自分用は本山葵を買うにして、女子供は兎も角、男達にまで高価な本山葵を買ってやる気にはなれない。
それに、ほとんどの女子供はさび抜きの方が好きだと思う。
本山葵1本100g前後=5900円×10=59000円
鮫皮おろし5620円×10=56200円
おろし生わさび175g=387円×100=38700円
大金持ちになって、何でも金に糸目をつけずに買えるのに、何故か送料が気になって、送料免除になるように買ってしまう。
熱々の麦飯が炊けた。
山芋も長芋もすりおろせている。
卵も白身と黄身に分け終わっている。
「いいか、俺の作り方をよく見ておけ。
護衛の連中は一緒に作ってみろ。
まずは熱々の麦飯に少しだけ醤油をかける。
少しだぞ、また後でかけるから、少しだけだぞ。
すりおろした芋に、このつゆを入れて溶いてから麦飯にかける。
このように、手でほぐした黒い奴、海苔を振りかける。
一口喰ってみて……美味い!
味が物足らなかったら、醤油をかけて……うん、美味い!
更に、この緑の奴をかけて……う~、利くなぁ~
これは物凄く辛いから、女子供は使わない方が良いと思うぞ。
最後に、この卵の黄身を加えて……う~ん、俺は加えない方が好きだな。
よし、いいぞ、めいめい作ってみろ!」
「「「「「ウォオオオオ」」」」」
「とろろご飯・材料」
麦飯 :150g
長芋 :100g
白つゆ :15ml
わさび :5ml
醤油 :適量
海苔 :適量
卵黄 :1個
俺が熱々の麦飯に合うと思って作らせたのはとろろご飯だ。
自分が大好きだから、自信を持って人に勧められる。
ただ、人の好みは千差万別だ。
気分や体調によって味覚も違ってくる。
肉も与えているから、無理にとろろご飯にしなくてもいい。
食べ方も、俺は出汁も醤油も加えず、山芋や長芋の甘さと旨味だけの食べ方が一番好きだが、たっぷりと出汁と醤油を加えて食べたくなる時もある。
だが、基本は、先に麦飯や白飯に醤油をかけて下味を付け、すりおろしただけの山芋や長芋をかけて食べるのが好きだ。
生卵はもちろん、刻んだ海苔も葱もない方が好きだ。
時には醤油ではなく塩をかけた白飯に長芋だけをかけて食べる事もある。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ、優しい甘さと旨さがあるわ!」
「おいしい、これ大好き!」
「なんか、そのままでも美味しい麦飯が、さらに美味しくなっているわ!」
「あまい、なんかこのしろいのおいしい!」
女子供達が美味しそうに食べている。
あんなに美味しそうに食べてくれるととろろご飯を選んで良かったと思える。
「うめぇえ、うめぇえ、うめぇえ!」
「うっわぁ、するすると幾らで喰えるぞ!」
「飲みもんだ、これは飯じゃなくて飲みもんだ!」
「まずいぞ、昼の分どころか、朝の分まで喰っちまうぞ!」
女子供に比べて、男達の食べ方はガサツだ。
美味いし、つるつるさらさら食べられるから仕方がないが、飲むように食べる。
食べる速さと量が尋常じゃない。
このままだと本当に三食分の麦飯を一食で食べ切ってしまうぞ。
「くぅ~!
鼻の奥に痛みが、痛みが走る!」
「伯爵、あれほど言ったのに、山葵を掛け過ぎましたね?」
「すまん、あまりに美味し過ぎて、徐々に多くなってしまった。
それにしても、この美味しさは異常だぞ!
食べ過ぎないようにと思っていたのに、これで四杯目だ!
「少しは肉も食べたらどうです?
俺が保管するから腐らないとは言っても、超希少品のローストベアーですよ」
「いや、分かっている、分かっているのだが、手が止まらないのだ。
緑の、そう、山葵という奴の量を変えるだけで、劇的に味が変わる。
ショウ殿の申される通り、最初は何もかけずに芋と麦飯の味を愉しみ、次につゆを加えた味を楽しむ。
醤油か塩を加えて強くなった味を愉しみ、最後に山葵で劇的に変わった味を愉しんだら、また最初から食べたくなって止められないのだ!」
毒見役が射貫くような目で山葵を見ている。
こいつは、最初の一口しか食べられていない。
つゆや醤油、山葵を加えた時の美味しさを知らないからなぁ~
だが、もっと可哀想なのは護衛の連中だ。
さっきから何度も生唾を飲み込んでいる。
唯一の救いは、伯爵がとんでもなく早食いしている事だ。
見るな、絶対に視線を向けるな。
考えるな、絶対に想像もするな。
食べる物が不味くなるだけじゃすまない。
後味まで悪くなってしまう!
ポルトスの糞野郎が!
肉だ、俺は肉の方が大好きなのだ!
まだ使っていないサーロインがある。
あれを肉厚に切ってステーキにする。
先に麦飯を食べてしまったが、まだまだ腹が空いている。
1キロや2キロくらいの肉ならペロリと食べられる。
肉なら、後味がマヨネーズになっても気分が悪くなったりしない。
「ショウ殿、私がこのような事を口にするのは差し出がましいのだが、彼らにもう一日分の麦を渡してやってもらえないだろうか?
先ほど振るまってくれた、とろろご飯。
あのような物を食べてしまったら、途中で止まらない気持ちはよく分かる」
「仕方がありませんね。
俺もあれは禁断の組み合わせだと思いますので、特別に支給します。
その代わりにいつも以上に働かせますが、それでいいでいな?!」
最初は情を見せた伯爵に話していたのだが、最後は聞き耳を立てていた女子供や犯罪者奴隷達に言って聞かせた。
「やったぁアアアアア」
「ありがとうございます」
「これで明日も麦飯が食べられるわよ!」
「たべられるの、あしたもむぎめしがたべられるの?」
「「「「「ウォオオオオ!」」」」」
「ショウ様ありがとうございます!」
「働きます、倒れるまで働らかせていただきます!」
「いそげ、いそいで枯れ枝を集めるんだ!」
「しずまれ、今日は何時もと違う仕事をさせるぞ。
まずはもう一度麦飯を炊いてもらう。
明日は早立ちだから、朝から麦飯を炊く時間はないぞ!
今から炊いて明日直ぐに食べられるようにしておけ!」
「「「「「はい!」」」」
「それと、卵、白身が残っているだろう。
これに砂糖を加えてお菓子を作っておいてもらう。
いや、お菓子ではなく食事だな。
今日のように麦飯を食べ過ぎた時のために、代用食を作っておけ」
「「「「「はい!」」」」
22
お気に入りに追加
1,258
あなたにおすすめの小説
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
~クラス召喚~ 経験豊富な俺は1人で歩みます
無味無臭
ファンタジー
久しぶりに異世界転生を体験した。だけど周りはビギナーばかり。これでは俺が巻き込まれて死んでしまう。自称プロフェッショナルな俺はそれがイヤで他の奴と離れて生活を送る事にした。天使には魔王を討伐しろ言われたけど、それは面倒なので止めておきます。私はゆっくりのんびり異世界生活を送りたいのです。たまには自分の好きな人生をお願いします。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
【書籍発売後はレンタルに移行します。詳しくは近況ボードにて】
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる