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第一章
第24話:ホワイトシチュー?
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「あっまぁ~い!」
「おいしい、しょうさまおいしい!」
「凄いです、こんな甘くて美味しい物を食べるのは初めてです」
「幸せです、ショウ様に出会えて幸せです!」
女子供が想像以上に喜んでくれる。
「うめぇ、うめぇ、うめぇ、うめぇ、うめぇ!」
「こんな美味い物を喰えるなんて、もう死んでもいい!」
「世の中にこんなに甘くて美味しい物があったなんて知らなかった!」
「美味しい、本当に美味しい、女房子供に食べさせてあげたい……」
俺も美味しくできたとは思うが、ここまで喜ぶほど美味しいか?
麦粥の時も思ったが、この国の食文化低すぎないか?
ああ、そうか、良い食材を集められるのは権力者だけだな。
「こんな甘い物は初めて食べたというが、果物やナッツは甘くないのか?
城壁の外にあるから、とても危険だろうが、採取できるだろう?」
「危険を覚悟で城壁の外に出れば、取れる事もあります。
ですが、直ぐに取れるような場所は取り尽くされています。
よほど運がよくなければ手に入れられません」
俺の質問に、一番近い位置にいた女が答えてくれた。
「それに、近い場所は早い者勝ちなので、まだ青い内に取る事になります」
「熟す前だから甘くないという事か?」
「いえ、熟しきってしまう前の果物なら売れます。
売って多くの肉を買います。
果物を自分で食べる寡婦や孤児はいません」
「なるほど、女子供が手に入れられるような場所にある果物は、運良く手に入れる事になっても売るので、食べた事がないのか、よく分かったよ、ありがとう」
「とんでもありません」
「おい、おまえ、お前ならある程度は森の深くまで入れるだろう。
お前は果物を食べた事がないのか?」
ホワイトルーだけのホワイトシチューを舐めるように食べていた、偽装盗賊団の元総指揮官に聞いてみた。
「入る事はできましたが、今女が言っていたように、とてつもなく高い値段で買ってもらえる果実やナッツは売り物なので、自分達で食べる事は滅多にありません」
「滅多にないという事は、食べる事もあるのだな?」
「はい、ショウ様が申されていたように、持ち帰れないほど熟しきった果物は、その場で食べるのですが、この料理ほど美味しくありません!」
ホワイトシチューを舐め切った皿を残念そうに見ながら言う。
ちょっと怖いぞ、お前!
「どう美味しくないのだ?
熟しきった果物が一番甘いだろう?」
「甘くない事はないのですが、それ以上に渋かったり、苦かったり、酸っぱかったりするのです。
美味しい事は美味しいので、凄く貴重な機会なのですが、今食べさせていただいた白い料理にはとても及びません!」
その目と表情は止めろ、怖過ぎる!
何かの宗教に狂った奴のようだぞ!
「ああ、そうか、そうだな、森の果物は原種だからしかたがないな」
「ゲンシュ、ですか?」
「果物やナッツは、何百年何千年もかけて美味しい物に変えていくのさ。
甘い木と木を掛け合わせたり、渋みや苦みの少ない木と甘い木を掛け合わせたりする事で、甘いだけの果物が実る木になるのだ」
「な、なんですと?!」
少しは教養がある偽装盗賊団の元総指揮官、ポルトスに殴られて全てを白状した元騎士が、思いっきり驚いている。
そうれはそうだろう。
ここは農耕牧畜がほとんど行われていない世界だ。
品種改良など考えもしていないだろう。
もしあったとしても、よほどの権力者が自分用に耕させている畑だけだ。
その畑も、城壁に囲まれた限られた場所だけなので、取れる量も極少量で、最高権力者だけが食べられる物だろう。
「俺の生まれ育った田舎では、代々そうやって美味しい物を作って来た。
お前達に分け与えた麦もそうやって育てて収穫した。
お前達は野山に生えている麦や蕎麦を手に入れるか?
領主が城の中で育てている物を莫大な金を払って買うだけなのか?」
「その通りでございます。
領主は城の中で自分用の穀物や果物を育てさせています。
手柄を立てた配下の騎士に褒美で与える事で、忠誠心を維持しています」
そうだよな、飴と鞭が一番簡単な人を支配する方法だよな。
特に、人間の生存本能に根差す食欲で操るに限り。
特にこのような世界では、食糧の支配とコントロールが大切だろう。
「そうか、それでは滅多に麦や果物が手に入らないのだな」
「はい、その通りなのですが、例外もございます」
「例外?」
「はい、ダンジョンの中には、穀物や果物がドロップする所があります」
「何でもありだな!」
「はっ?」
「いや、俺の田舎にはダンジョンがなかったので、知らなかっただけだ。
話を続けてくれ」
「続けてくれと申されましても、もうこれ以上話す事がないのですが」
「ダンジョンでドロップする物の種類を教えてくれ。
俺が知っているドロップは、肉と武器だけだ。
今教えてくれた穀物とナッツ以外には何があるのだ?」
「防具もありますし、金もあります。
肉ではなく皮がドロップするダンジョンもありますし、山菜や薬草がドロップするダンジョンもあります」
「なるほど、基本が肉という訳ではないのだな」
「え~と、その~」
「今は俺が頼んで話を聞いているのだ。
怒らないから、本当の事を言え」
「基本が肉というのは本当でございます。
猛獣や魔獣が現れるダンジョンでは、基本その猛獣や魔獣から取れる物がドロップされますので、肉、皮、牙、爪などがドロップします」
「果物とナッツ、山菜や薬草をドロップする敵は何なのだ?
木や草の魔獣でも現れるのか?」
「その通りでございます。
木や草が魔獣化した敵が現れるダンジョンでは、そういうドロップが得られます。
そんな珍しいダンジョンを支配下に置いている王や領主は、とても力を持っている事が多いです」
「今の話だと、普通の魔獣が現れるのに、全く関係がない武器がドロップする、エノーダンジョンは珍しいのか?」
「はい、とても珍しい存在で、希少なのです。
たまに武器や防具をドロップするダンジョンも、普通は魔獣素材なのです。
百回や千回、万の回数魔獣を倒して、ようやく一回、魔獣素材以外の武器や防具をドロップする程度です」
「だからこそ、武力強化を目指す領主にエノーが狙われるのか?」
「はい、その通りでございます」
「まだ金をドロップするダンジョンの話を聞いていないが?」
「金をドロップするダンジョンも特殊なのです。
そのようなダンジョンは、アンデットが敵として現れるのです」
「アンデットというと、スケルトンやゾンビ、レイスやグールが現れるのか?」
「はい、ただ、アンデットしか現れないダンジョンは聞いた事がありません。
王都のダンジョンのように、一部の階層だけにアンデットが現われ、他の階層では猛獣や魔獣が現れる場所が多いです」
「王都のダンジョンなら、肉も金も武器もドロップすると言うの事か?」
「はい、その通りです」
有力貴族の騎士だっただけに、元総指揮官は物知りだった。
ポルトスやオセール伯爵が教えてくれなかった貴重な情報だ。
ポルトス様は知らなかったのだろう。
オセール伯爵は、俺が王都ギルドに移籍するのを恐れて教えなかったのか?
俺に換金機能が有って、金を欲しがらない事を知らないからなぁ。
確率は低いが、武器も防具も素材も落とす王都を選ぶ恐怖があったのか?
「よく教えてくれた、ご褒美にホワイトシチューを分けてやろう」
俺が作ったホワイトルーがまだ残っているから、褒美に与えよう。
好きな手段ではないが、食欲で人を支配するのが一番だ。
「残った者達は、麦粥をお腹一杯食べるがいい。
どれだけ食べても怒らないが、喰い過ぎて倒れるなよ。
食後の役目ができない奴は、もう二度と麦粥を喰わさんぞ」
「きゃあああああ、お腹一杯麦粥を食べてもいいのね!」
「ウォオオオオ、明日も麦粥が食べられるぞ!」
「お前ら絶対に喰い過ぎるなよ、連帯責任は嫌だぞ!」
「もっとたべていいの、ねえ、もっとむぎがゆたべていいの?」
「麦粥を食べたら、見張り以外の者に明日食べる料理の準備をしてもらう。
その中には、今食べた白い料理の準備もあるから、しっかり頑張れ」
「おいしい、しょうさまおいしい!」
「凄いです、こんな甘くて美味しい物を食べるのは初めてです」
「幸せです、ショウ様に出会えて幸せです!」
女子供が想像以上に喜んでくれる。
「うめぇ、うめぇ、うめぇ、うめぇ、うめぇ!」
「こんな美味い物を喰えるなんて、もう死んでもいい!」
「世の中にこんなに甘くて美味しい物があったなんて知らなかった!」
「美味しい、本当に美味しい、女房子供に食べさせてあげたい……」
俺も美味しくできたとは思うが、ここまで喜ぶほど美味しいか?
麦粥の時も思ったが、この国の食文化低すぎないか?
ああ、そうか、良い食材を集められるのは権力者だけだな。
「こんな甘い物は初めて食べたというが、果物やナッツは甘くないのか?
城壁の外にあるから、とても危険だろうが、採取できるだろう?」
「危険を覚悟で城壁の外に出れば、取れる事もあります。
ですが、直ぐに取れるような場所は取り尽くされています。
よほど運がよくなければ手に入れられません」
俺の質問に、一番近い位置にいた女が答えてくれた。
「それに、近い場所は早い者勝ちなので、まだ青い内に取る事になります」
「熟す前だから甘くないという事か?」
「いえ、熟しきってしまう前の果物なら売れます。
売って多くの肉を買います。
果物を自分で食べる寡婦や孤児はいません」
「なるほど、女子供が手に入れられるような場所にある果物は、運良く手に入れる事になっても売るので、食べた事がないのか、よく分かったよ、ありがとう」
「とんでもありません」
「おい、おまえ、お前ならある程度は森の深くまで入れるだろう。
お前は果物を食べた事がないのか?」
ホワイトルーだけのホワイトシチューを舐めるように食べていた、偽装盗賊団の元総指揮官に聞いてみた。
「入る事はできましたが、今女が言っていたように、とてつもなく高い値段で買ってもらえる果実やナッツは売り物なので、自分達で食べる事は滅多にありません」
「滅多にないという事は、食べる事もあるのだな?」
「はい、ショウ様が申されていたように、持ち帰れないほど熟しきった果物は、その場で食べるのですが、この料理ほど美味しくありません!」
ホワイトシチューを舐め切った皿を残念そうに見ながら言う。
ちょっと怖いぞ、お前!
「どう美味しくないのだ?
熟しきった果物が一番甘いだろう?」
「甘くない事はないのですが、それ以上に渋かったり、苦かったり、酸っぱかったりするのです。
美味しい事は美味しいので、凄く貴重な機会なのですが、今食べさせていただいた白い料理にはとても及びません!」
その目と表情は止めろ、怖過ぎる!
何かの宗教に狂った奴のようだぞ!
「ああ、そうか、そうだな、森の果物は原種だからしかたがないな」
「ゲンシュ、ですか?」
「果物やナッツは、何百年何千年もかけて美味しい物に変えていくのさ。
甘い木と木を掛け合わせたり、渋みや苦みの少ない木と甘い木を掛け合わせたりする事で、甘いだけの果物が実る木になるのだ」
「な、なんですと?!」
少しは教養がある偽装盗賊団の元総指揮官、ポルトスに殴られて全てを白状した元騎士が、思いっきり驚いている。
そうれはそうだろう。
ここは農耕牧畜がほとんど行われていない世界だ。
品種改良など考えもしていないだろう。
もしあったとしても、よほどの権力者が自分用に耕させている畑だけだ。
その畑も、城壁に囲まれた限られた場所だけなので、取れる量も極少量で、最高権力者だけが食べられる物だろう。
「俺の生まれ育った田舎では、代々そうやって美味しい物を作って来た。
お前達に分け与えた麦もそうやって育てて収穫した。
お前達は野山に生えている麦や蕎麦を手に入れるか?
領主が城の中で育てている物を莫大な金を払って買うだけなのか?」
「その通りでございます。
領主は城の中で自分用の穀物や果物を育てさせています。
手柄を立てた配下の騎士に褒美で与える事で、忠誠心を維持しています」
そうだよな、飴と鞭が一番簡単な人を支配する方法だよな。
特に、人間の生存本能に根差す食欲で操るに限り。
特にこのような世界では、食糧の支配とコントロールが大切だろう。
「そうか、それでは滅多に麦や果物が手に入らないのだな」
「はい、その通りなのですが、例外もございます」
「例外?」
「はい、ダンジョンの中には、穀物や果物がドロップする所があります」
「何でもありだな!」
「はっ?」
「いや、俺の田舎にはダンジョンがなかったので、知らなかっただけだ。
話を続けてくれ」
「続けてくれと申されましても、もうこれ以上話す事がないのですが」
「ダンジョンでドロップする物の種類を教えてくれ。
俺が知っているドロップは、肉と武器だけだ。
今教えてくれた穀物とナッツ以外には何があるのだ?」
「防具もありますし、金もあります。
肉ではなく皮がドロップするダンジョンもありますし、山菜や薬草がドロップするダンジョンもあります」
「なるほど、基本が肉という訳ではないのだな」
「え~と、その~」
「今は俺が頼んで話を聞いているのだ。
怒らないから、本当の事を言え」
「基本が肉というのは本当でございます。
猛獣や魔獣が現れるダンジョンでは、基本その猛獣や魔獣から取れる物がドロップされますので、肉、皮、牙、爪などがドロップします」
「果物とナッツ、山菜や薬草をドロップする敵は何なのだ?
木や草の魔獣でも現れるのか?」
「その通りでございます。
木や草が魔獣化した敵が現れるダンジョンでは、そういうドロップが得られます。
そんな珍しいダンジョンを支配下に置いている王や領主は、とても力を持っている事が多いです」
「今の話だと、普通の魔獣が現れるのに、全く関係がない武器がドロップする、エノーダンジョンは珍しいのか?」
「はい、とても珍しい存在で、希少なのです。
たまに武器や防具をドロップするダンジョンも、普通は魔獣素材なのです。
百回や千回、万の回数魔獣を倒して、ようやく一回、魔獣素材以外の武器や防具をドロップする程度です」
「だからこそ、武力強化を目指す領主にエノーが狙われるのか?」
「はい、その通りでございます」
「まだ金をドロップするダンジョンの話を聞いていないが?」
「金をドロップするダンジョンも特殊なのです。
そのようなダンジョンは、アンデットが敵として現れるのです」
「アンデットというと、スケルトンやゾンビ、レイスやグールが現れるのか?」
「はい、ただ、アンデットしか現れないダンジョンは聞いた事がありません。
王都のダンジョンのように、一部の階層だけにアンデットが現われ、他の階層では猛獣や魔獣が現れる場所が多いです」
「王都のダンジョンなら、肉も金も武器もドロップすると言うの事か?」
「はい、その通りです」
有力貴族の騎士だっただけに、元総指揮官は物知りだった。
ポルトスやオセール伯爵が教えてくれなかった貴重な情報だ。
ポルトス様は知らなかったのだろう。
オセール伯爵は、俺が王都ギルドに移籍するのを恐れて教えなかったのか?
俺に換金機能が有って、金を欲しがらない事を知らないからなぁ。
確率は低いが、武器も防具も素材も落とす王都を選ぶ恐怖があったのか?
「よく教えてくれた、ご褒美にホワイトシチューを分けてやろう」
俺が作ったホワイトルーがまだ残っているから、褒美に与えよう。
好きな手段ではないが、食欲で人を支配するのが一番だ。
「残った者達は、麦粥をお腹一杯食べるがいい。
どれだけ食べても怒らないが、喰い過ぎて倒れるなよ。
食後の役目ができない奴は、もう二度と麦粥を喰わさんぞ」
「きゃあああああ、お腹一杯麦粥を食べてもいいのね!」
「ウォオオオオ、明日も麦粥が食べられるぞ!」
「お前ら絶対に喰い過ぎるなよ、連帯責任は嫌だぞ!」
「もっとたべていいの、ねえ、もっとむぎがゆたべていいの?」
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