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第一章
第45話:決意
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エドアルドお兄様が二個軍団を率いて出陣されました。
アヴァール可汗国に続いて、スラヴ族連合とドイル連合王国が同盟を組んで、北の山脈を超えて襲ってきたのです。
わたくしもスラヴ族連合が襲ってくる事は想定していましたが、ドイル連合王国と同盟を組んで襲ってくるとは考えもしていませんでした。
庶子とは言え、ドイル連合王国の王女がエドアルドお兄様と婚約しているのです。
ですが流石エドアルドお兄様です。
婚約していても全く油断されていませんでした。
ドイル連合王国が攻め込んで来るという情報を得られて直ぐに、ドイル連合王国の王女とその側近を確保され、王侯貴族幽閉用の塔に閉じ込められました。
可哀想だったのは王女です。
父王や王国から何も聞かされていなかったのでしょう。
自分が生贄にされたと知って号泣されていました。
こうして色々な事を考えていないと、何もかも放り出してエドアルドお兄様を追って行きたくなりますが、そんな事をしたらお兄様に蔑まれてしまいます。
ですが、分かっているのに、抑えがたい衝動に襲われる瞬間があります。
この衝動を抑えないと、母上様が申されるような、お兄様に相応しい妻になれませんから、我慢するしかありません。
お兄様が私のために厳選してつけてくれたソフィアなら、何かいい方法を教えてくれるかもしれません。
「ソフィア、お兄様の手助けをしたいのですが、何かいい方法はありませんか」
「人を育てる事、それが一番エドアルド公子殿下のお役に立てると思います」
「お兄様は率先して人を育てておられていましたが、それでは足りないのですか」
「人を育てるのは本当に難しい事なのです。
特に優秀な教師を集める事が難しいのです。
特に最近は激しい戦いが続いた影響で、優秀な人材が最前線や新領地に派遣されてまおり、既存の孤児院からも優秀な教師が引き抜かれております。
今最前線以外で優秀な人材が集まっているのは、マリア公太女殿下の周りです。
その人材を活用されて、孤児院の優秀な女の子を集められて、親しく教育なされるのが、一番エドアルド公子殿下のお役に立てると思われます」
「先に一つ確認しておきたい事があります」
「はい、何なりとお聞きください」
「一連の内戦で犠牲になった者も数多くいる事でしょう。
その時に親を亡くして孤児になった者や、親から捨てられて孤児になった者もいるでしょう。
そのような孤児達は、お兄様が保護なされているのですね」
「はい、孤児を王都に集めるだけでは、国土を耕す者がいなくなってしまいますので、各地の新領地に孤児院を作り、そこに現地の孤児を集めておられます。
そのためもあって、既存の孤児院から優秀な教師が多数引き抜かれたのです」
「それを聞いて安心しました。
公太女屋敷の中に女子孤児院を設立します。
ソフィア達が面倒を見られる数の子供を既存の孤児院から集めてください」
アヴァール可汗国に続いて、スラヴ族連合とドイル連合王国が同盟を組んで、北の山脈を超えて襲ってきたのです。
わたくしもスラヴ族連合が襲ってくる事は想定していましたが、ドイル連合王国と同盟を組んで襲ってくるとは考えもしていませんでした。
庶子とは言え、ドイル連合王国の王女がエドアルドお兄様と婚約しているのです。
ですが流石エドアルドお兄様です。
婚約していても全く油断されていませんでした。
ドイル連合王国が攻め込んで来るという情報を得られて直ぐに、ドイル連合王国の王女とその側近を確保され、王侯貴族幽閉用の塔に閉じ込められました。
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こうして色々な事を考えていないと、何もかも放り出してエドアルドお兄様を追って行きたくなりますが、そんな事をしたらお兄様に蔑まれてしまいます。
ですが、分かっているのに、抑えがたい衝動に襲われる瞬間があります。
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今最前線以外で優秀な人材が集まっているのは、マリア公太女殿下の周りです。
その人材を活用されて、孤児院の優秀な女の子を集められて、親しく教育なされるのが、一番エドアルド公子殿下のお役に立てると思われます」
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「はい、何なりとお聞きください」
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そのためもあって、既存の孤児院から優秀な教師が多数引き抜かれたのです」
「それを聞いて安心しました。
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