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第一章
第79話:同父同母兄妹・リアナ視点と周囲の反応
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どの国を訪れても大歓迎してくれます。
兄上様の事を神のように崇め奉っています。
今ではどの王家も兄上様が聖王であることを認めています。
グラハム王家などは私の願いを聞き入れて、兄上様の聖皇帝戴冠を各国に根回ししてくれているくらいです。
ただ少々反省する点もあります。
私の勇み足で母の不義を暴いてしまった点です。
兄上様が近親婚の弊害を取り除くことに成功して以来、大陸の近親婚に対する考え方が大きく変わったのです。
血筋が近ければ近いほど尊ばれる流れになっているのです。
今多くの王家では同父同母の結婚を考えているのです。
全ては兄上様が治療の約束をしなければ不可能な事ですが。
流石に法に違反した同父同母の結婚で生まれた子の治療は頼めない。
そう各王家は考えているようなのです。
だから法改正して、王家に限り同父同母の結婚を認めようとしています。
こんな事になるのなら母上の不義など暴かなければよかった。
大陸の他の国が同父同母の結婚を認める前に、どの国よりも早く国法を変え、誰よりも早く兄上様と同父同母結婚したのに。
でも同父同母結婚は諦めても結婚自体を諦めたりはしません。
グラハム王家のパトリック国王も全面支援を約束してくれています。
「父上、何故キャメロン国王陛下とリアナ女王陛下の結婚に協力されるのですか。
まあ、反対して敵意を向けられるよりはいいですが。
ですが何故同時に我が家から側室を入れる事をすすめられないのです」
「まだ若いない、ウィリアム。
余はもういつ死ぬか分からぬのだぞ、もっと強かになれ」
「申し訳ありません、父王陛下」
「今の我が家とゴードン王家ロスリン王家との関係では、下手な言葉一つで敵意を受けるか分からないのだ。
キャメロン聖王陛下だけでもリアナ女王だけでもいかんのだ。
二人同時に信頼を得る必要があり、どちらか一人に敵意を抱かせる事もできん。
キャメロン聖王陛下に阿りリアナ女王に恨まれては何もならんのだ。
だからまずは信頼を得る事を優先するのだ」
「リアナ女王陛下の嫉妬心を煽らぬように側室の話はしないのですね」
「そうだ、愚かな王家が先に馬鹿な事をして恨みを買うだろう。
その間に信用信頼を得るのだ」
「分かりました、父王陛下」
「それとな、ウィリアム、何よりも優先せねばならぬことがある」
「どう言う事でございましょう、父王陛下」
「キャメロン聖王陛下にできるだけ近い御血筋の子供をつくって頂くのだ。
聖魔術の後継者を作って頂く、その為にはできるだけ濃い血が必要なのだ。
異父妹であったのは残念だが、先ずはリアナ女王にキャメロン聖王陛下の御子を生んで頂き、聖魔術の後継者が得られるかどうか試して頂く。
我らが側室を勧めるのはその成否次第だ」
「なるほど、確かにそれは優先せねばなりませんな」
「本当ならば余が率先して大陸各国の王家を説得したい。
だが残念ながら今の余にはそれだけの体力がない。
ウィリアムに代わってもらわねばならん」
「承りました父王陛下、お任せください」
「グラハム王家」
パトリック :国王
ウィリアム :王太子
モーガン :第五王女
デイヴィッド:王太孫
ジェイムズ :第二王孫
兄上様の事を神のように崇め奉っています。
今ではどの王家も兄上様が聖王であることを認めています。
グラハム王家などは私の願いを聞き入れて、兄上様の聖皇帝戴冠を各国に根回ししてくれているくらいです。
ただ少々反省する点もあります。
私の勇み足で母の不義を暴いてしまった点です。
兄上様が近親婚の弊害を取り除くことに成功して以来、大陸の近親婚に対する考え方が大きく変わったのです。
血筋が近ければ近いほど尊ばれる流れになっているのです。
今多くの王家では同父同母の結婚を考えているのです。
全ては兄上様が治療の約束をしなければ不可能な事ですが。
流石に法に違反した同父同母の結婚で生まれた子の治療は頼めない。
そう各王家は考えているようなのです。
だから法改正して、王家に限り同父同母の結婚を認めようとしています。
こんな事になるのなら母上の不義など暴かなければよかった。
大陸の他の国が同父同母の結婚を認める前に、どの国よりも早く国法を変え、誰よりも早く兄上様と同父同母結婚したのに。
でも同父同母結婚は諦めても結婚自体を諦めたりはしません。
グラハム王家のパトリック国王も全面支援を約束してくれています。
「父上、何故キャメロン国王陛下とリアナ女王陛下の結婚に協力されるのですか。
まあ、反対して敵意を向けられるよりはいいですが。
ですが何故同時に我が家から側室を入れる事をすすめられないのです」
「まだ若いない、ウィリアム。
余はもういつ死ぬか分からぬのだぞ、もっと強かになれ」
「申し訳ありません、父王陛下」
「今の我が家とゴードン王家ロスリン王家との関係では、下手な言葉一つで敵意を受けるか分からないのだ。
キャメロン聖王陛下だけでもリアナ女王だけでもいかんのだ。
二人同時に信頼を得る必要があり、どちらか一人に敵意を抱かせる事もできん。
キャメロン聖王陛下に阿りリアナ女王に恨まれては何もならんのだ。
だからまずは信頼を得る事を優先するのだ」
「リアナ女王陛下の嫉妬心を煽らぬように側室の話はしないのですね」
「そうだ、愚かな王家が先に馬鹿な事をして恨みを買うだろう。
その間に信用信頼を得るのだ」
「分かりました、父王陛下」
「それとな、ウィリアム、何よりも優先せねばならぬことがある」
「どう言う事でございましょう、父王陛下」
「キャメロン聖王陛下にできるだけ近い御血筋の子供をつくって頂くのだ。
聖魔術の後継者を作って頂く、その為にはできるだけ濃い血が必要なのだ。
異父妹であったのは残念だが、先ずはリアナ女王にキャメロン聖王陛下の御子を生んで頂き、聖魔術の後継者が得られるかどうか試して頂く。
我らが側室を勧めるのはその成否次第だ」
「なるほど、確かにそれは優先せねばなりませんな」
「本当ならば余が率先して大陸各国の王家を説得したい。
だが残念ながら今の余にはそれだけの体力がない。
ウィリアムに代わってもらわねばならん」
「承りました父王陛下、お任せください」
「グラハム王家」
パトリック :国王
ウィリアム :王太子
モーガン :第五王女
デイヴィッド:王太孫
ジェイムズ :第二王孫
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