46 / 89
第一章
第46話:女王戴冠準備
しおりを挟む 俺は少し緊張しながらもリビングに着き、閉まっているリビングの引き戸を開けると……
『パァ~ン』
『パァ~ン』
俺の方に目がけて、クラッカーが鳴らされる。
「比叡君! ようこそ~~私たちの町へ!」
「比叡さん。今日は沢山楽しんでくださいね!」
鈴音さんと稀子がそれぞれ声を掛けて来る。
クラッカーを引いたのもこの2人だ!
「2人ともありがとう!」
「美少女ゲームの主人公の気分だよ!」
「美少女ゲーム?」
「なにそれ?」
稀子はそう言う。どうやら意味を知らない見たいだ。知らない方が良いけど……
「さぁ、比叡さん。こっちに座って下さい!」
俺は鈴音さんにダイニングに案内されて、テーブル席の奥の方に座る。俗に言う上座の席で有った。
テーブルの上には唐揚げ・フライドポテト・白身のフライ・ピザ・クリームシチュー・野菜サラダ・おにぎり等がテーブル一杯に並んでいた。
(わぁ、色々な料理が有るな!)
(滅茶苦茶、豪華なわけでは無いけど、何だか温かみの有る料理だな…)
俺が色々な料理に目を奪われていると、俺の右横に座って居る山本さんが声を掛けてくる。
「比叡君は飲める方かね?」
「えっ!?」
「ああ、お酒の事ですか?」
「まぁ、多少なら…」
「じゃあ、注いでやろう!」
山本さんはそう言って、瓶ビールを俺の方に差し出す。
俺はコップを持って、コップにビールが注がれる。注がれたので、注ぎ返そうとすると……
「今日は君が主役だから!」
「注いで貰うのは明日からだ!」
山本さんは言うが、別の意味で捉えれば『明日からは注げよ』に成る。
「じゃあ、みんな乾杯しようか!」
山本さんの音頭でみんながコップを持つ。
俺と山本さん以外はソフトドリンクで有る。
「比叡君の未来を願って、乾杯~!」
「乾杯~~」
みんなでコップを鳴らし合って、俺の歓迎会が始まる。
俺はコップに注がれたビールを一気に空ける。
「おぉ~。良い飲みっぷりだね!」
「ほれ、比叡君」
「あっ、すいません…」
空になったコップにビールが新たに注がれる。ビールも良いが何かを摘まみたい。
俺は目に付いた唐揚げを箸で掴み食べる。
「あっ、美味しい!」
思わず口に出してしまう。
そうすると稀子が言って来る。
「美味しい。比叡君?」
「揚げ物は、私が全部揚げたのだよ!」
「鶏肉の唐揚げは、もちろん手作りだよ!!」
「すごく美味しいよ、稀子ちゃん!」
「幾らでも食べられそう!!」
「どんどん、食べてね♪」
「今日の主役は比叡君なんだから♪」
「ありがとう! 稀子ちゃん!!」
「さて、私は白身のフライ食べよ!」
稀子はそう言って、白身のフライを食べている。
みんながみんな、和気あいあいと楽しんでいる。
(何か、子供の時の誕生日会を思い出すな……。あの時も、こんな風に楽しんでいたな)
俺がそう感慨に浸っていると、鈴音さんが声を掛けて来る。
「はい! 比叡さんどうぞ!!」
鈴音さんは、クリームシチューの入った器を手渡してくれる。
「稀子さんは揚げ物担当で、私はクリームシチューの担当!」
「温かいうちにどうぞ!」
そう言われたのなら、早速食べるしか無い!
スプーンでシチューをすくって口に運ぶ。
「わっ。このシチューすごく美味しい!」
「自分で作るよりも遙かにコクが有って、野菜の旨味と鶏肉の相性がバッチリだ!」
「すごく美味しいです。鈴音さん…」
「比叡さんに喜んで貰えて何よりですわ!」
「デザートに、私と稀子さんの共同作業で作ったプリンも有りますからね♪」
「デザートまで用意して貰って、ありがとうございます」
「比叡さん。今はお礼を言うより、沢山食べて楽しんでください!」
「その方が、私や稀子さんも嬉しいですから!」
鈴音さんがそう言うと、山本さんも声を掛けてくる。
「僕の担当はおにぎりだから、沢山食べろよ!」
「余ったら、君の明日の朝食に持ち帰れば良い!」
「後、しっかり飲めよ! ビールが飽きたら日本酒やウィスキーも有るからな」
そう言って、まだ空に成っていないコップにビールが注がれて行く。
「あっ、はい。今日は沢山楽しみます!」
俺はそう言って、ビールの入ったコップをグッと空ける。
「いや~、良い飲みっぷりだね!」
「意外に酒は強いのかね…?」
「地元の日本酒飲んでみるか。辛口で旨いぞ!」
「じゃあ、少し頂こうかな!」
「孝明さん!」
「歓迎会だからと言って、あまり比叡さんに飲ませちゃ駄目ですよ!」
「孝明……。あんたも飲みすぎては駄目だからね…」
「まぁ、母さんに鈴音。今日は良いじゃないか!」
「比叡君の歓迎祝いだ!」
「これから前途多難な人生が待ち受けているのだから、今日位は好きなだけ飲ませてやらないと!」
そう言って、俺のコップにはビールから変わって、日本酒が注がれている。
(前途多難か……。まぁ、その通りだよな…)
(今は目の前の道しか見えてない。でも、突き進むしか無い!)
「さぁ、グィッと行け」
暗い気持ちに成り掛けた所を酒の力で打ち消す!
日本酒だから、そんな一気には行けないが、飲むと俺好みの日本酒の味がした。
「うん……。美味しいです。すっきり系ですね!」
「おっ、流石だね! 当たりだよ。旨いだろ!」
「ほれ、どんどん飲んで、食べて、楽しめよ!」
「僕はそう言った人間が好きだ!!」
何か普段の山本さんとは違うような気がする。山本さん酔い掛けて居るのだろうか?
今日は絶対に飲みすぎに成るのは確定だが、俺のために開いてくれた歓迎会を楽しむ……
稀子を始め、鈴音さんや山本さん家族。みんなこんなに優しくしてくれる。今までの環境とは大違いだ。
俺は酔い潰れないほど飲んで、お腹が一杯に成っても、温かい気持ちのこもった料理を食べ続けた。
……
楽しい歓迎会も終わりを迎えて、俺は少しフラつきながらも、みんなにお礼を言って、お土産のおにぎりと唐揚げ等を貰って、自分のアパートに戻るために玄関に向かおうとすると……
「比叡君!」
「お家帰る前にちょっと、お話しよ!!」
「こっち来て!!」
稀子は俺を引き留める。何か話でも有るのだろうか?
俺は家に戻る前に稀子と話しをする事と成った。
『パァ~ン』
『パァ~ン』
俺の方に目がけて、クラッカーが鳴らされる。
「比叡君! ようこそ~~私たちの町へ!」
「比叡さん。今日は沢山楽しんでくださいね!」
鈴音さんと稀子がそれぞれ声を掛けて来る。
クラッカーを引いたのもこの2人だ!
「2人ともありがとう!」
「美少女ゲームの主人公の気分だよ!」
「美少女ゲーム?」
「なにそれ?」
稀子はそう言う。どうやら意味を知らない見たいだ。知らない方が良いけど……
「さぁ、比叡さん。こっちに座って下さい!」
俺は鈴音さんにダイニングに案内されて、テーブル席の奥の方に座る。俗に言う上座の席で有った。
テーブルの上には唐揚げ・フライドポテト・白身のフライ・ピザ・クリームシチュー・野菜サラダ・おにぎり等がテーブル一杯に並んでいた。
(わぁ、色々な料理が有るな!)
(滅茶苦茶、豪華なわけでは無いけど、何だか温かみの有る料理だな…)
俺が色々な料理に目を奪われていると、俺の右横に座って居る山本さんが声を掛けてくる。
「比叡君は飲める方かね?」
「えっ!?」
「ああ、お酒の事ですか?」
「まぁ、多少なら…」
「じゃあ、注いでやろう!」
山本さんはそう言って、瓶ビールを俺の方に差し出す。
俺はコップを持って、コップにビールが注がれる。注がれたので、注ぎ返そうとすると……
「今日は君が主役だから!」
「注いで貰うのは明日からだ!」
山本さんは言うが、別の意味で捉えれば『明日からは注げよ』に成る。
「じゃあ、みんな乾杯しようか!」
山本さんの音頭でみんながコップを持つ。
俺と山本さん以外はソフトドリンクで有る。
「比叡君の未来を願って、乾杯~!」
「乾杯~~」
みんなでコップを鳴らし合って、俺の歓迎会が始まる。
俺はコップに注がれたビールを一気に空ける。
「おぉ~。良い飲みっぷりだね!」
「ほれ、比叡君」
「あっ、すいません…」
空になったコップにビールが新たに注がれる。ビールも良いが何かを摘まみたい。
俺は目に付いた唐揚げを箸で掴み食べる。
「あっ、美味しい!」
思わず口に出してしまう。
そうすると稀子が言って来る。
「美味しい。比叡君?」
「揚げ物は、私が全部揚げたのだよ!」
「鶏肉の唐揚げは、もちろん手作りだよ!!」
「すごく美味しいよ、稀子ちゃん!」
「幾らでも食べられそう!!」
「どんどん、食べてね♪」
「今日の主役は比叡君なんだから♪」
「ありがとう! 稀子ちゃん!!」
「さて、私は白身のフライ食べよ!」
稀子はそう言って、白身のフライを食べている。
みんながみんな、和気あいあいと楽しんでいる。
(何か、子供の時の誕生日会を思い出すな……。あの時も、こんな風に楽しんでいたな)
俺がそう感慨に浸っていると、鈴音さんが声を掛けて来る。
「はい! 比叡さんどうぞ!!」
鈴音さんは、クリームシチューの入った器を手渡してくれる。
「稀子さんは揚げ物担当で、私はクリームシチューの担当!」
「温かいうちにどうぞ!」
そう言われたのなら、早速食べるしか無い!
スプーンでシチューをすくって口に運ぶ。
「わっ。このシチューすごく美味しい!」
「自分で作るよりも遙かにコクが有って、野菜の旨味と鶏肉の相性がバッチリだ!」
「すごく美味しいです。鈴音さん…」
「比叡さんに喜んで貰えて何よりですわ!」
「デザートに、私と稀子さんの共同作業で作ったプリンも有りますからね♪」
「デザートまで用意して貰って、ありがとうございます」
「比叡さん。今はお礼を言うより、沢山食べて楽しんでください!」
「その方が、私や稀子さんも嬉しいですから!」
鈴音さんがそう言うと、山本さんも声を掛けてくる。
「僕の担当はおにぎりだから、沢山食べろよ!」
「余ったら、君の明日の朝食に持ち帰れば良い!」
「後、しっかり飲めよ! ビールが飽きたら日本酒やウィスキーも有るからな」
そう言って、まだ空に成っていないコップにビールが注がれて行く。
「あっ、はい。今日は沢山楽しみます!」
俺はそう言って、ビールの入ったコップをグッと空ける。
「いや~、良い飲みっぷりだね!」
「意外に酒は強いのかね…?」
「地元の日本酒飲んでみるか。辛口で旨いぞ!」
「じゃあ、少し頂こうかな!」
「孝明さん!」
「歓迎会だからと言って、あまり比叡さんに飲ませちゃ駄目ですよ!」
「孝明……。あんたも飲みすぎては駄目だからね…」
「まぁ、母さんに鈴音。今日は良いじゃないか!」
「比叡君の歓迎祝いだ!」
「これから前途多難な人生が待ち受けているのだから、今日位は好きなだけ飲ませてやらないと!」
そう言って、俺のコップにはビールから変わって、日本酒が注がれている。
(前途多難か……。まぁ、その通りだよな…)
(今は目の前の道しか見えてない。でも、突き進むしか無い!)
「さぁ、グィッと行け」
暗い気持ちに成り掛けた所を酒の力で打ち消す!
日本酒だから、そんな一気には行けないが、飲むと俺好みの日本酒の味がした。
「うん……。美味しいです。すっきり系ですね!」
「おっ、流石だね! 当たりだよ。旨いだろ!」
「ほれ、どんどん飲んで、食べて、楽しめよ!」
「僕はそう言った人間が好きだ!!」
何か普段の山本さんとは違うような気がする。山本さん酔い掛けて居るのだろうか?
今日は絶対に飲みすぎに成るのは確定だが、俺のために開いてくれた歓迎会を楽しむ……
稀子を始め、鈴音さんや山本さん家族。みんなこんなに優しくしてくれる。今までの環境とは大違いだ。
俺は酔い潰れないほど飲んで、お腹が一杯に成っても、温かい気持ちのこもった料理を食べ続けた。
……
楽しい歓迎会も終わりを迎えて、俺は少しフラつきながらも、みんなにお礼を言って、お土産のおにぎりと唐揚げ等を貰って、自分のアパートに戻るために玄関に向かおうとすると……
「比叡君!」
「お家帰る前にちょっと、お話しよ!!」
「こっち来て!!」
稀子は俺を引き留める。何か話でも有るのだろうか?
俺は家に戻る前に稀子と話しをする事と成った。
0
お気に入りに追加
103
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。

追放令嬢、ルビイの小さな魔石店 〜婚約破棄され、身内にも見捨てられた元伯爵令嬢は王子に溺愛される〜
ごどめ
恋愛
魔石師という特殊な力を持つ家系の伯爵令嬢であるルフィーリアは、デビュタントを数日後に控えたとある日、婚約者であるガウェイン第一王子殿下に婚約破棄を申し渡されてしまう。
その隣には義理の妹のカタリナが不敵な笑みを浮かべていた。そして身に覚えのない罪を突きつけられ、王宮から追い出されてしまう。
仕方なく家に戻ったルビイは、実の両親にも同じく見知らぬ理由で断罪され、勘当され、ついには家からも追放されてしまった。
行くあての無いルフィーリアを救ったのは一人の商会を営む貴族令息であるシルヴァ・オルブライト。彼はルフィーリアの不思議な力を見て「共にガウェインに目に物を見せてやらないか」と誘う。
シルヴァはルフィーリアの力を見抜き、彼女をオルブライト商会へと引き込んだ。
それから月日を重ね、ルフィーリアの噂が広まりだした頃。再びガウェイン第一王子はルフィーリアの元へ訪れる。ルフィーリアは毅然とした態度でガウェインからの誘いを断った。しかし今後のルフィーリアの身を案じたシルヴァは彼女を王都の舞踏会へと誘い、そこで彼女はオルブライトの正式な婚約者である事を謳い、妙なちょっかいを出されないように釘を刺すと言った。だが、その舞踏会には様々な思惑が交錯しており……。
※この作品は小説家になろう様にも投稿しております。
空からのI LOVE YOU
奈津 柚亜里
恋愛
ある日突然、余命宣告をされたら……
あなたはどうしますか?
私は精一杯生きました。
それが正しかったのかどうかはわからないけど、
私はとても幸せでした。
2016年9月26日 完結
ご愛読ありがとうございました。本当に感謝しております。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
転生ガチャで悪役令嬢になりました
みおな
恋愛
前世で死んだと思ったら、乙女ゲームの中に転生してました。
なんていうのが、一般的だと思うのだけど。
気がついたら、神様の前に立っていました。
神様が言うには、転生先はガチャで決めるらしいです。
初めて聞きました、そんなこと。
で、なんで何度回しても、悪役令嬢としかでないんですか?
森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。
玖保ひかる
恋愛
[完結]
北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。
ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。
アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。
森に捨てられてしまったのだ。
南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。
苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。
※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。
※完結しました。

【完結】貴方たちはお呼びではありませんわ。攻略いたしません!
宇水涼麻
ファンタジー
アンナリセルはあわてんぼうで死にそうになった。その時、前世を思い出した。
前世でプレーしたゲームに酷似した世界であると感じたアンナリセルは自分自身と推しキャラを守るため、攻略対象者と距離を置くことを願う。
そんな彼女の願いは叶うのか?
毎日朝方更新予定です。
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる