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第一章
第19話:罠
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帝国暦1121年・神暦1021年・王国暦121年5月30日・ロディー視点
ロディー15歳
創造神の事は色々と諦めた。
創造神が俺に有利なように特別待遇してくれているのは確かだ。
感謝こそすれ文句を言う事ではない。
俺は清廉潔白な男ではないから、よろこんで特別待遇を堪能する。
それで傲慢になって他人を虐げるのにスキルを使わなければいいだけだ。
俺たちにはそんな事よりも大切な事がある。
しかも早急に片付けなければいけない事だ。
俺の領地を襲ってきたエルフ族にどうけじめをつけさせるかだ。
ジェイミーたちドワーフ族の話では、ルイーズ以外にも上位種がいた。
それも大森林のエルフ里に住んでいた奴だ。
最初に俺に文句をつけてきた時は、ルイーズだけが追放された。
だがそれは俺の所に一緒に来たエルフだけだ。
ガブリエルたちがエルフの里に戻った後で一緒に追放された可能性もある。
それだと他の大森林エルフは無関係と言う事になるのだが……
「そんな事はありません、騎士殿。
騎士殿が討たれたエルフの中には、2回目の交渉の時に、ガブリエルの奴と一緒に来ていた奴がいました」
男勝りでエルフ嫌いのジェイミーが自信を持って答えてくれた。
俺にはまだエルフ族の顔を見分けられない。
金髪で細身で絶世の美女ではあるが、生きた人間という感じがしない。
悪い意味で精巧に作られた工芸品のような感じがする。
生きている者、生物という感じがしないのだ。
「そうか、だったら正式に抗議しなければいけない」
「抗議など生ぬるいですぞ、騎士殿。
傲岸不遜な糞エルフは、卑怯にも深夜に奇襲をかけてきたのです。
同じように奇襲をかけて皆殺しにしてやればいいのです!」
「そうです、皆殺しにすべきです」
「おうよ、奇襲上等だぜ」
「ようやくエルフどもを皆殺しにできるのか」
「腕がなるぜ」
「エルフを皆殺しにしたら、また勝利の美酒が飲めるな」
「「「「「ウッワッハハハハ」」」」」
昨日の戦勝祝いの酒がまだ残っているのか、多くのドワーフがご機嫌だ。
これだけのドワーフが戦意満々で奇襲をかけたら、皆殺しは無理でもエルフの里を壊滅させる事ができるだろう。
生き残って逃げきれるエルフは1割か2割というところだろうな。
「お前たちの気持ちは分かるし、俺にもそうしたい気持ちはある。
だが俺には騎士として護らなければいけない誇りがある。
お前たちドワーフ族にも護らなければいけない誇りがあるのではないか?」
俺の言葉にご機嫌だったドワーフたちの表情が真剣になった。
「お前たちもここを襲ってきたのが大森林のエルフ全員ではない事を知っている。
襲ってきたエルフは、人間とドワーフを虫けらのように見ている連中だろう。
今エルフの里に残っている連中は、善良とはとても言えないが、少なくとも奇襲はエルフ族の名誉を汚すと思っている連中だろう」
「「「「「……」」」」」
俺の言葉を聞いたドワーフたちが黙り込んでいる。
不承不承ではあるが、一応話は聞いてくれそうだ。
「事情を知らないそんな連中を奇襲してみろ。
自分たちの仲間がやった奇襲の事など棚に上げて、俺たちを悪者にするぞ。
大森林に住む他の種族に俺たちが奇襲をするような卑怯者だと言い触らすぞ」
「……確かに、糞エルフがやりそうな事ね」
「そう、だな、糞エルフなら自分たちのやった事を棚に上げて俺たちを悪く言う」
「だったら黙ってやられっぱなしでいろと言うのかよ、騎士殿!」
「やられたらやり返せって言うのがドワーフ族の生きざまだぞ!」
「復讐するなと言っている訳じゃない。
復讐するなら後ろ指をさされないように万全の準備をしろと言っている」
「万全の準備だと?
私たちに何をやらせる募りだ?!」
「前回俺が何も言わなくてもジェイミーがやってくれた事さ」
「私がやった事?」
「怒り過ぎて忘れてしまっているようだが、ジェイミーが大森林にすむ他の亜人や妖精族にエルフ族の横暴を広めてくれたんだぞ」
「あ!」
「今回も、エルフ族が深夜に奇襲をかけてきた事を広めて欲しい。
今里に残っているエルフたちは、それを知っていて、自分の手を汚さずに酒や金銀財宝を手に入れようと、ルイーズたちの悪行を見て見ぬふりしたとね」
「おうよ、いくらでも広めてやるぞ。
残っている連中の方が性根の腐った悪人だというのが気に入った!
お前たちもいいな、大森林どころか大陸中の連中の広めるぞ」
「「「「「おう!」」」」」
「それと、今回襲ってきた連中の遺骸なのだが」
「あん?」
「人間の世界ではさらし首と言うのがあって、罪を犯した悪人の首は、見せしめのために高い台に乗せるのだ。
大森林に住む人々はそのような行為を嫌うだろうか?」
「……あまり美しい行為じゃないが、私たちの言っている事が噓じゃない証拠にはなるから、絶対やるなとは言えないね」
「さらし首をやって敵に回る種族はいるか?
できる事なら勝てない相手に敵意を持たれたくない」
「ふむ、確かにエンシェントドラゴンに敵意を持たれたら厄介だね。
だが基本エンシェントドラゴンが他の種族のやる事には無関心だ。
糞エルフの恥知らずな行為にも無関心だったしね。
今の私たちが気を付けなければいけないような奴は、どいつもこいつも知性のない魔獣のような連中だから関係ないよ」
「敵に回せない種族や友好を結びたい種族の敵意を買わないのなら、エルフ族の悪行を知らしめるためにも、俺たちの言っている事が嘘じゃないのを証明するためにも、殺したエルフ族の首はさらす!」
「「「「「おう!」」」」
ジェイミーたちは俺の願い通りエルフ族の悪行を大森林に広めてくれた。
確認の為だろう、晒台の周囲に多くの種族が集まってきた。
俺の知っている種族もいれば、全く知らなかった種族もいた。
1つだけ確かなのは、どの種族も恐ろしいくらい強い事だ。
さすが大森林の中で暮らしている種族だけの事はある。
晒台は完全武装したドワーフ族が警備をしてくれている。
エルフ族の悪行を証明する大切な証拠なのだ。
残っているエルフ族に奪われるわけにはいかない。
エルフの誇りを大切にしている連中、ガブリエルのような比較的善良な一派も、ルイーズのような身勝手な一派も、どうしても取り返したいだろう汚点だから。
俺が警備をしてくれたドワーフには特上の火酒を与えると言ったからだろう。
更に敵を撃退した者には魔力で5年熟成させた火酒を与えると言ったからだろう。
全ドワーフが24時間交代で鉄壁の警備をしてくれた。
ドワーフは動きが鈍いが、力強さと生命力の高さは妖精族でも飛び抜けている。
そんなドワーフが完全武装で護っている場所を襲える奴はいない。
ジェイミーの話では、完全武装したエルフ族の一団が、ルイーズたちの首を取り返そうと近くに潜んでいたらしい。
俺は三ノ丸の反対側で畑仕事をしていたので全く気がついていなかった。
『知っていたら捕まえて残っているエルフ族が襲撃に関与していた証拠にしたのに』と言ったら、ジェイミーがにんまりと笑った。
ジェイミーは懇意な獣人族にお願いしてエルフ族の行動を見張ってくれたらしい。
獣人族と言っても色々な種族がいて、暮らしている場所が全く違うらしい。
共通している事は、傲慢と偏見に満ちたエルフ族に獣扱いされていた点だ。
獣人族は一致団結してエルフ族が卑怯な奇襲に加担している証拠を集めてくれた。
大森林内に知り合いのいない俺にはできない方法だが、最良な方法だ。
普段は敵対している狼獣人族、虎獣人族、豹獣人族、獅子獣人族などが共同して、エルフ族がここを襲ってルイーズの首を取り戻そうとしていたと証言してくれた。
普段は他種族の言う事など気にしないらしいエルフ族だが、今回だけは無視できなかったようで、他の種族に言い訳の使者を送っていた。
だが常日頃の行動が悪かったせいで、使者は全員門前払いになったそうだ。
「騎士殿、ルイーズの襲撃に我々は全く関与していない!
我々が裏で悪事を企んでいたという悪質な嘘を広めるのは止めてもらおう」
その結果が、こうしてガブリエルが俺に直談判にやってくる事につながる。
ガブリエルもエルフ族の名誉のために必死なのだろうが、罪に意識があるのか、その表情と口調の中に弱さがある。
普段なら弱い者虐めはしないのだが、ここで甘い顔をしてしまうと、同じように奇襲をしかけても報復される事はないと、他の種族に思われてしまう。
「本当にエルフ族は恥知らずの卑怯者だな。
ここまでの事をやっておいて、知らぬ存ぜぬと責任の逃れをするか。
わかった、いいだろう、もう温情はなしだ。
ガブリエル、今ここで俺はエルフ族に宣戦布告する。
この剣にかけてエルフ族を根絶やしにしてやるから里で待っていろ」
『ロディー騎士領』
領主:ロディー
家臣:エンシェントドワーフ・36人(ジェイミー、ナイル・ショーンなど)
:ハイドワーフ ・66人
:エルダードワーフ ・92人
:ドワーフ ・403人
家臣:人間 ・1人(アルフィン)
小作:人間 ・83人
『ロディー』
種族:ホモサピエンス
神与スキル:農民 ・レベル3821
:自作農民・レベル3251
:開拓農民・レベル9742
:地主農民・レベル1721
:武装農民・レベル3212
付属スキル:耕種農業レベル3821
耕作 レベル1546
種蒔き レベル1538
品種改良レベル1538
農薬生産レベル899
農薬散布レベル899
選定 レベル3282
収穫 レベル 896
剣鉈術 レベル3821
戦斧術 レベル3821
:工芸農業レベル212
木工 レベル212
紡績 レベル212
織物 レベル212
:開拓 レベル4223
伐採 レベル3461
建築 レベル1153
石工 レベル 21
魔力生産レベル9742
魔力増幅レベル9742
:自作 レベル3251
燻製 レベル68
酒造 レベル3251
発酵 レベル3251
陶芸 レベル225
料理 レベル893
:地主農民レベル1721
領民指導レベル1721
:武装農民レベル3821
剣術 レベル3821
槍術 レベル9
戦斧術 レベル3821
弓術 レベル9
石弓術 レベル9
拳術 レベル9
脚術 レベル9
柔術 レベル9
戦術 レベル9
馬術 レベル119
調教術 レベル119
一般スキル:生産術レベル1055
木工 レベル1055
絵画 レベル9
習字 レベル9
算術 レベル9
料理 レベル893
刺繍 レベル9
裁縫 レベル9
大工 レベル1055
石工 レベル21
「基本能力」
HP:746633
魔力:8172948
命力:4359179
筋力:337526
体力:293727
知性:297412
精神:293184
速力:217470
器用:217470
運 :217470
魅力:217470
ロディー15歳
創造神の事は色々と諦めた。
創造神が俺に有利なように特別待遇してくれているのは確かだ。
感謝こそすれ文句を言う事ではない。
俺は清廉潔白な男ではないから、よろこんで特別待遇を堪能する。
それで傲慢になって他人を虐げるのにスキルを使わなければいいだけだ。
俺たちにはそんな事よりも大切な事がある。
しかも早急に片付けなければいけない事だ。
俺の領地を襲ってきたエルフ族にどうけじめをつけさせるかだ。
ジェイミーたちドワーフ族の話では、ルイーズ以外にも上位種がいた。
それも大森林のエルフ里に住んでいた奴だ。
最初に俺に文句をつけてきた時は、ルイーズだけが追放された。
だがそれは俺の所に一緒に来たエルフだけだ。
ガブリエルたちがエルフの里に戻った後で一緒に追放された可能性もある。
それだと他の大森林エルフは無関係と言う事になるのだが……
「そんな事はありません、騎士殿。
騎士殿が討たれたエルフの中には、2回目の交渉の時に、ガブリエルの奴と一緒に来ていた奴がいました」
男勝りでエルフ嫌いのジェイミーが自信を持って答えてくれた。
俺にはまだエルフ族の顔を見分けられない。
金髪で細身で絶世の美女ではあるが、生きた人間という感じがしない。
悪い意味で精巧に作られた工芸品のような感じがする。
生きている者、生物という感じがしないのだ。
「そうか、だったら正式に抗議しなければいけない」
「抗議など生ぬるいですぞ、騎士殿。
傲岸不遜な糞エルフは、卑怯にも深夜に奇襲をかけてきたのです。
同じように奇襲をかけて皆殺しにしてやればいいのです!」
「そうです、皆殺しにすべきです」
「おうよ、奇襲上等だぜ」
「ようやくエルフどもを皆殺しにできるのか」
「腕がなるぜ」
「エルフを皆殺しにしたら、また勝利の美酒が飲めるな」
「「「「「ウッワッハハハハ」」」」」
昨日の戦勝祝いの酒がまだ残っているのか、多くのドワーフがご機嫌だ。
これだけのドワーフが戦意満々で奇襲をかけたら、皆殺しは無理でもエルフの里を壊滅させる事ができるだろう。
生き残って逃げきれるエルフは1割か2割というところだろうな。
「お前たちの気持ちは分かるし、俺にもそうしたい気持ちはある。
だが俺には騎士として護らなければいけない誇りがある。
お前たちドワーフ族にも護らなければいけない誇りがあるのではないか?」
俺の言葉にご機嫌だったドワーフたちの表情が真剣になった。
「お前たちもここを襲ってきたのが大森林のエルフ全員ではない事を知っている。
襲ってきたエルフは、人間とドワーフを虫けらのように見ている連中だろう。
今エルフの里に残っている連中は、善良とはとても言えないが、少なくとも奇襲はエルフ族の名誉を汚すと思っている連中だろう」
「「「「「……」」」」」
俺の言葉を聞いたドワーフたちが黙り込んでいる。
不承不承ではあるが、一応話は聞いてくれそうだ。
「事情を知らないそんな連中を奇襲してみろ。
自分たちの仲間がやった奇襲の事など棚に上げて、俺たちを悪者にするぞ。
大森林に住む他の種族に俺たちが奇襲をするような卑怯者だと言い触らすぞ」
「……確かに、糞エルフがやりそうな事ね」
「そう、だな、糞エルフなら自分たちのやった事を棚に上げて俺たちを悪く言う」
「だったら黙ってやられっぱなしでいろと言うのかよ、騎士殿!」
「やられたらやり返せって言うのがドワーフ族の生きざまだぞ!」
「復讐するなと言っている訳じゃない。
復讐するなら後ろ指をさされないように万全の準備をしろと言っている」
「万全の準備だと?
私たちに何をやらせる募りだ?!」
「前回俺が何も言わなくてもジェイミーがやってくれた事さ」
「私がやった事?」
「怒り過ぎて忘れてしまっているようだが、ジェイミーが大森林にすむ他の亜人や妖精族にエルフ族の横暴を広めてくれたんだぞ」
「あ!」
「今回も、エルフ族が深夜に奇襲をかけてきた事を広めて欲しい。
今里に残っているエルフたちは、それを知っていて、自分の手を汚さずに酒や金銀財宝を手に入れようと、ルイーズたちの悪行を見て見ぬふりしたとね」
「おうよ、いくらでも広めてやるぞ。
残っている連中の方が性根の腐った悪人だというのが気に入った!
お前たちもいいな、大森林どころか大陸中の連中の広めるぞ」
「「「「「おう!」」」」」
「それと、今回襲ってきた連中の遺骸なのだが」
「あん?」
「人間の世界ではさらし首と言うのがあって、罪を犯した悪人の首は、見せしめのために高い台に乗せるのだ。
大森林に住む人々はそのような行為を嫌うだろうか?」
「……あまり美しい行為じゃないが、私たちの言っている事が噓じゃない証拠にはなるから、絶対やるなとは言えないね」
「さらし首をやって敵に回る種族はいるか?
できる事なら勝てない相手に敵意を持たれたくない」
「ふむ、確かにエンシェントドラゴンに敵意を持たれたら厄介だね。
だが基本エンシェントドラゴンが他の種族のやる事には無関心だ。
糞エルフの恥知らずな行為にも無関心だったしね。
今の私たちが気を付けなければいけないような奴は、どいつもこいつも知性のない魔獣のような連中だから関係ないよ」
「敵に回せない種族や友好を結びたい種族の敵意を買わないのなら、エルフ族の悪行を知らしめるためにも、俺たちの言っている事が嘘じゃないのを証明するためにも、殺したエルフ族の首はさらす!」
「「「「「おう!」」」」
ジェイミーたちは俺の願い通りエルフ族の悪行を大森林に広めてくれた。
確認の為だろう、晒台の周囲に多くの種族が集まってきた。
俺の知っている種族もいれば、全く知らなかった種族もいた。
1つだけ確かなのは、どの種族も恐ろしいくらい強い事だ。
さすが大森林の中で暮らしている種族だけの事はある。
晒台は完全武装したドワーフ族が警備をしてくれている。
エルフ族の悪行を証明する大切な証拠なのだ。
残っているエルフ族に奪われるわけにはいかない。
エルフの誇りを大切にしている連中、ガブリエルのような比較的善良な一派も、ルイーズのような身勝手な一派も、どうしても取り返したいだろう汚点だから。
俺が警備をしてくれたドワーフには特上の火酒を与えると言ったからだろう。
更に敵を撃退した者には魔力で5年熟成させた火酒を与えると言ったからだろう。
全ドワーフが24時間交代で鉄壁の警備をしてくれた。
ドワーフは動きが鈍いが、力強さと生命力の高さは妖精族でも飛び抜けている。
そんなドワーフが完全武装で護っている場所を襲える奴はいない。
ジェイミーの話では、完全武装したエルフ族の一団が、ルイーズたちの首を取り返そうと近くに潜んでいたらしい。
俺は三ノ丸の反対側で畑仕事をしていたので全く気がついていなかった。
『知っていたら捕まえて残っているエルフ族が襲撃に関与していた証拠にしたのに』と言ったら、ジェイミーがにんまりと笑った。
ジェイミーは懇意な獣人族にお願いしてエルフ族の行動を見張ってくれたらしい。
獣人族と言っても色々な種族がいて、暮らしている場所が全く違うらしい。
共通している事は、傲慢と偏見に満ちたエルフ族に獣扱いされていた点だ。
獣人族は一致団結してエルフ族が卑怯な奇襲に加担している証拠を集めてくれた。
大森林内に知り合いのいない俺にはできない方法だが、最良な方法だ。
普段は敵対している狼獣人族、虎獣人族、豹獣人族、獅子獣人族などが共同して、エルフ族がここを襲ってルイーズの首を取り戻そうとしていたと証言してくれた。
普段は他種族の言う事など気にしないらしいエルフ族だが、今回だけは無視できなかったようで、他の種族に言い訳の使者を送っていた。
だが常日頃の行動が悪かったせいで、使者は全員門前払いになったそうだ。
「騎士殿、ルイーズの襲撃に我々は全く関与していない!
我々が裏で悪事を企んでいたという悪質な嘘を広めるのは止めてもらおう」
その結果が、こうしてガブリエルが俺に直談判にやってくる事につながる。
ガブリエルもエルフ族の名誉のために必死なのだろうが、罪に意識があるのか、その表情と口調の中に弱さがある。
普段なら弱い者虐めはしないのだが、ここで甘い顔をしてしまうと、同じように奇襲をしかけても報復される事はないと、他の種族に思われてしまう。
「本当にエルフ族は恥知らずの卑怯者だな。
ここまでの事をやっておいて、知らぬ存ぜぬと責任の逃れをするか。
わかった、いいだろう、もう温情はなしだ。
ガブリエル、今ここで俺はエルフ族に宣戦布告する。
この剣にかけてエルフ族を根絶やしにしてやるから里で待っていろ」
『ロディー騎士領』
領主:ロディー
家臣:エンシェントドワーフ・36人(ジェイミー、ナイル・ショーンなど)
:ハイドワーフ ・66人
:エルダードワーフ ・92人
:ドワーフ ・403人
家臣:人間 ・1人(アルフィン)
小作:人間 ・83人
『ロディー』
種族:ホモサピエンス
神与スキル:農民 ・レベル3821
:自作農民・レベル3251
:開拓農民・レベル9742
:地主農民・レベル1721
:武装農民・レベル3212
付属スキル:耕種農業レベル3821
耕作 レベル1546
種蒔き レベル1538
品種改良レベル1538
農薬生産レベル899
農薬散布レベル899
選定 レベル3282
収穫 レベル 896
剣鉈術 レベル3821
戦斧術 レベル3821
:工芸農業レベル212
木工 レベル212
紡績 レベル212
織物 レベル212
:開拓 レベル4223
伐採 レベル3461
建築 レベル1153
石工 レベル 21
魔力生産レベル9742
魔力増幅レベル9742
:自作 レベル3251
燻製 レベル68
酒造 レベル3251
発酵 レベル3251
陶芸 レベル225
料理 レベル893
:地主農民レベル1721
領民指導レベル1721
:武装農民レベル3821
剣術 レベル3821
槍術 レベル9
戦斧術 レベル3821
弓術 レベル9
石弓術 レベル9
拳術 レベル9
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柔術 レベル9
戦術 レベル9
馬術 レベル119
調教術 レベル119
一般スキル:生産術レベル1055
木工 レベル1055
絵画 レベル9
習字 レベル9
算術 レベル9
料理 レベル893
刺繍 レベル9
裁縫 レベル9
大工 レベル1055
石工 レベル21
「基本能力」
HP:746633
魔力:8172948
命力:4359179
筋力:337526
体力:293727
知性:297412
精神:293184
速力:217470
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魅力:217470
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自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
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