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第一章
第6話:アルフィン
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帝国暦1121年・神暦1021年・王国暦121年1月28日・ロディー視点
ロディー15歳
俺と同年令に見える美しい少女が垢まみれの山賊から逃げている。
身なりは貧しそうだが、逃げる姿に気品がある。
とてもこんな辺境の奥地に住んでいる少女には見えない。
どこかの貴族が武術系スキルを得られなかった愛娘を隠していたのか?
「ギャッハッハッハ、捕まえたぞ」
ここまで悪臭が匂ってきそうなくらい垢まみれの山賊が美少女に追いついた。
アールヴァクの健脚をもってしても間に合わない。
このまま奇襲したいところだが、狂気に走った山賊が美少女に凶刃を向けるようだと、何のために助けに入るのか分からない。
ここで斧を投げる事ができればいいのだが、残斧から手を離すと消えてしまう。
それが農民の限界ならしかたがないのだが、このような場合では困る。
だがこんな事もあろうと、現実の武器である弓と矢も準備してある。
一般スキルだが、レベル9まで上げてあるから、これくらいの遠矢は簡単だ。
「ギャッ、グッ」
「グッフ、ゲッフ」
「だれ、ギャフ」
「敵だ、ギャッ」
最初の2人は不意を突いて射殺す事ができた。
次の2人は仲間が殺されたと認識するも、言葉を発する間を与えず射殺した。
5人目6人目は、ひと言発しさせてしまった、美少女に手出しする前に射殺した。
もうこれで美少女の近くに山賊はいない。
「無辜の民を害する者は騎士の誇りにかけて許さん!」
俺はアールヴァクを操って山賊が集まっている所に突っ込んだ。
美少女に似た美丈夫が斃れているが、もうすでに事切れている。
身につけた貴金属を奪うためとはいえ、手足を切断しているのは許し難い。
同じように生きたまま手足を斬り飛ばしてやる。
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
今までは材木を切ったり樹木を切り倒したりしかできなかったが 農民の戦斧スキルでも人を殺せることが分かった。
何の罪もない人を殺して確かめる訳にはいかなかったから、ここで山賊に出会えたのは、俺にとっては幸運なのかもしれないが、山賊には不運の極みだな。
「逃げろ、逃げるんだ」
かわいそうな父親の周りにいた山賊は、12人全員皆殺しにしたが、離れていた場所にいた山賊たちは逃げようとしている。
ここで見逃したら、また何の罪もない人を殺すのは目に見えている。
少々無理をしても山賊はここで皆殺しにする!
「アールヴァク」
俺は愛馬アールヴァクから飛び降りながら指示をした。
俺の考えを的確に読み取ってくれる愛馬は、逃げる山賊どもを追ってくれる。
俺の愛馬なら山賊ごとき簡単に蹴り殺してくれる。
だから俺は反対側に逃げている山賊を射殺すだけだ。
「父上様、目を覚ましてください、父上様!」
37人の山賊を皆殺しにした。
俺だけではなく愛馬も活躍してくれて、12人を蹴り殺してくれた。
戻りたくはないが、美少女の父親が殺されている場所に戻った。
首と両手を斬り離された父親を抱きしめて慟哭する美少女の姿が痛々しい。
声をかける事もはばかられるし、見捨てて移動する事もできない。
美少女が泣き疲れて眠るか、哀しみを押し殺して立ち上がるまで待つしかない。
愛馬のアールヴァクもお同じ考えのようで、いななき1つあげずに黙っている。
「ウォオオオオ、父上様、父上様、父上様」
俺も自分で思っていた以上に気が動転したいたようだ。
大切な輓馬と荷物を放り出したままだ。
このままでは輓馬も荷物も猛獣に喰われてしまう。
少女の事は愛馬に任せて急いで確保しなければいけない。
★★★★★★
「先ほどはお恥ずかしい姿を見せてしまいました。
わたくしはアル、アルフィンと申します。
危険な所を助けていただいた事、心から感謝いたします」
俺が輓馬たちを確保して戻ると、あまり賢くない輓馬がいなないたせいだろう、美少女が自分の状況を思いだした。
それでもまだ動揺が激しいようで、気丈に礼を口にする際に、思わず本名を口にしそうになっていた。
「このような悲惨な状況になったのです。
まだ年若い令嬢が動転するのはしかたがない事です。
このような辺境の奥地に隠れ住んでおられるのです。
何か事情がおありになる事は簡単に推察できます。
騎士の誇りにかけて秘密は護りますので、ご安心ください」
「重ね重ねの御厚情痛み入りますが、もう御放念ください。
どのような事情でこの地に参られたかは知りませんが、騎士様は御自分のなすべき事をなされたらお帰り下さい」
「帰れと申されても、私には帰る場所がないのです。
いえ、この地が私の帰る場所なのです。
この地方を支配する貴族から、この地を開拓しろと命じられたのです。
令嬢の事情を聴きだす気はありませんが、この地を去るわけにはいきません」
「……騎士様がこの地の御領主に成られるのですか」
「はい、私がこの地の領主です」
「どのような事情があっても、わたくしを見逃してくださるのですね」
「事情があって、危険なこの地に隠れ住んでおられる事は一目でわかります。
しかも御尊父を悪辣非道な山賊に殺される不幸にあわれた。
そのような方を売ったり追いだしたりするほど情け知らずではありません。
幸い私自身が追放同然にこの地に送られた身です。
懇意にしている商人以外は誰もこの地にやって来ないでしょう」
「騎士として誓ってくださいますか?」
「追放されていますので、家名は名乗れませんが、自分の名に懸けて誓いましょう。
私、騎士ロディーはアルフィン嬢の秘密を守りかくまう事を誓います」
偽りの名前を口にしている美少女への誓いなど、本来は無効なのだが、よほどの事がない限り誓いを破る気はない。
国民や領民の生命財産を背負う覚悟はないが、同時に目の前で失われそうになっている命を見捨てる度胸もない。
『ロディー』
種族:ホモサピエンス
神与スキル:農民・レベル212
付属スキル:耕種農業レベル212
耕作 レベル239
種蒔き レベル229
品種改良レベル220
農薬生産レベル220
農薬散布レベル220
選定 レベル212
収穫 レベル212
剣鉈術 レベル212
戦斧術 レベル212
:工芸農業レベル212
木工 レベル212
紡績 レベル212
織物 レベル212
一般スキル:戦闘術レベル9
剣術 レベル9
槍術 レベル9
戦斧術レベル9
弓術 レベル9
石弓術レベル9
拳術 レベル9
脚術 レベル9
柔術 レベル9
戦術 レベル9
馬術 レベル9
調教術レベル9
:魔術
:生産術レベル9
木工 レベル9
絵画 レベル9
習字 レベル9
算術 レベル9
料理 レベル9
刺繍 レベル9
裁縫 レベル9
大工 レベル9
石工 レベル9
「基本能力」
HP: 2204
魔力:1823874
命力:1198327
筋力: 2198
体力: 2199
知性: 10087
精神: 4599
速力: 2195
器用: 2190
運 : 2193
魅力: 2190
ロディー15歳
俺と同年令に見える美しい少女が垢まみれの山賊から逃げている。
身なりは貧しそうだが、逃げる姿に気品がある。
とてもこんな辺境の奥地に住んでいる少女には見えない。
どこかの貴族が武術系スキルを得られなかった愛娘を隠していたのか?
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ここまで悪臭が匂ってきそうなくらい垢まみれの山賊が美少女に追いついた。
アールヴァクの健脚をもってしても間に合わない。
このまま奇襲したいところだが、狂気に走った山賊が美少女に凶刃を向けるようだと、何のために助けに入るのか分からない。
ここで斧を投げる事ができればいいのだが、残斧から手を離すと消えてしまう。
それが農民の限界ならしかたがないのだが、このような場合では困る。
だがこんな事もあろうと、現実の武器である弓と矢も準備してある。
一般スキルだが、レベル9まで上げてあるから、これくらいの遠矢は簡単だ。
「ギャッ、グッ」
「グッフ、ゲッフ」
「だれ、ギャフ」
「敵だ、ギャッ」
最初の2人は不意を突いて射殺す事ができた。
次の2人は仲間が殺されたと認識するも、言葉を発する間を与えず射殺した。
5人目6人目は、ひと言発しさせてしまった、美少女に手出しする前に射殺した。
もうこれで美少女の近くに山賊はいない。
「無辜の民を害する者は騎士の誇りにかけて許さん!」
俺はアールヴァクを操って山賊が集まっている所に突っ込んだ。
美少女に似た美丈夫が斃れているが、もうすでに事切れている。
身につけた貴金属を奪うためとはいえ、手足を切断しているのは許し難い。
同じように生きたまま手足を斬り飛ばしてやる。
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
今までは材木を切ったり樹木を切り倒したりしかできなかったが 農民の戦斧スキルでも人を殺せることが分かった。
何の罪もない人を殺して確かめる訳にはいかなかったから、ここで山賊に出会えたのは、俺にとっては幸運なのかもしれないが、山賊には不運の極みだな。
「逃げろ、逃げるんだ」
かわいそうな父親の周りにいた山賊は、12人全員皆殺しにしたが、離れていた場所にいた山賊たちは逃げようとしている。
ここで見逃したら、また何の罪もない人を殺すのは目に見えている。
少々無理をしても山賊はここで皆殺しにする!
「アールヴァク」
俺は愛馬アールヴァクから飛び降りながら指示をした。
俺の考えを的確に読み取ってくれる愛馬は、逃げる山賊どもを追ってくれる。
俺の愛馬なら山賊ごとき簡単に蹴り殺してくれる。
だから俺は反対側に逃げている山賊を射殺すだけだ。
「父上様、目を覚ましてください、父上様!」
37人の山賊を皆殺しにした。
俺だけではなく愛馬も活躍してくれて、12人を蹴り殺してくれた。
戻りたくはないが、美少女の父親が殺されている場所に戻った。
首と両手を斬り離された父親を抱きしめて慟哭する美少女の姿が痛々しい。
声をかける事もはばかられるし、見捨てて移動する事もできない。
美少女が泣き疲れて眠るか、哀しみを押し殺して立ち上がるまで待つしかない。
愛馬のアールヴァクもお同じ考えのようで、いななき1つあげずに黙っている。
「ウォオオオオ、父上様、父上様、父上様」
俺も自分で思っていた以上に気が動転したいたようだ。
大切な輓馬と荷物を放り出したままだ。
このままでは輓馬も荷物も猛獣に喰われてしまう。
少女の事は愛馬に任せて急いで確保しなければいけない。
★★★★★★
「先ほどはお恥ずかしい姿を見せてしまいました。
わたくしはアル、アルフィンと申します。
危険な所を助けていただいた事、心から感謝いたします」
俺が輓馬たちを確保して戻ると、あまり賢くない輓馬がいなないたせいだろう、美少女が自分の状況を思いだした。
それでもまだ動揺が激しいようで、気丈に礼を口にする際に、思わず本名を口にしそうになっていた。
「このような悲惨な状況になったのです。
まだ年若い令嬢が動転するのはしかたがない事です。
このような辺境の奥地に隠れ住んでおられるのです。
何か事情がおありになる事は簡単に推察できます。
騎士の誇りにかけて秘密は護りますので、ご安心ください」
「重ね重ねの御厚情痛み入りますが、もう御放念ください。
どのような事情でこの地に参られたかは知りませんが、騎士様は御自分のなすべき事をなされたらお帰り下さい」
「帰れと申されても、私には帰る場所がないのです。
いえ、この地が私の帰る場所なのです。
この地方を支配する貴族から、この地を開拓しろと命じられたのです。
令嬢の事情を聴きだす気はありませんが、この地を去るわけにはいきません」
「……騎士様がこの地の御領主に成られるのですか」
「はい、私がこの地の領主です」
「どのような事情があっても、わたくしを見逃してくださるのですね」
「事情があって、危険なこの地に隠れ住んでおられる事は一目でわかります。
しかも御尊父を悪辣非道な山賊に殺される不幸にあわれた。
そのような方を売ったり追いだしたりするほど情け知らずではありません。
幸い私自身が追放同然にこの地に送られた身です。
懇意にしている商人以外は誰もこの地にやって来ないでしょう」
「騎士として誓ってくださいますか?」
「追放されていますので、家名は名乗れませんが、自分の名に懸けて誓いましょう。
私、騎士ロディーはアルフィン嬢の秘密を守りかくまう事を誓います」
偽りの名前を口にしている美少女への誓いなど、本来は無効なのだが、よほどの事がない限り誓いを破る気はない。
国民や領民の生命財産を背負う覚悟はないが、同時に目の前で失われそうになっている命を見捨てる度胸もない。
『ロディー』
種族:ホモサピエンス
神与スキル:農民・レベル212
付属スキル:耕種農業レベル212
耕作 レベル239
種蒔き レベル229
品種改良レベル220
農薬生産レベル220
農薬散布レベル220
選定 レベル212
収穫 レベル212
剣鉈術 レベル212
戦斧術 レベル212
:工芸農業レベル212
木工 レベル212
紡績 レベル212
織物 レベル212
一般スキル:戦闘術レベル9
剣術 レベル9
槍術 レベル9
戦斧術レベル9
弓術 レベル9
石弓術レベル9
拳術 レベル9
脚術 レベル9
柔術 レベル9
戦術 レベル9
馬術 レベル9
調教術レベル9
:魔術
:生産術レベル9
木工 レベル9
絵画 レベル9
習字 レベル9
算術 レベル9
料理 レベル9
刺繍 レベル9
裁縫 レベル9
大工 レベル9
石工 レベル9
「基本能力」
HP: 2204
魔力:1823874
命力:1198327
筋力: 2198
体力: 2199
知性: 10087
精神: 4599
速力: 2195
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