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征東大将軍

第138話:一八三五年、収支と戦費増額

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 日本国内の生産力増強と北米から南方までに及ぶ交易にお陰で、莫大な収益を稼ぎだすと同時に、戦争に必要な物資を確保できるようになってきていた。
 特にドライゼ銃と弾薬の生産が軌道に乗ってきた。
 日本中の鉄砲鍛冶が工業規格を理解して、部品を規格化して発注生産できるようになったいた。
 刀鍛冶と野鍛冶と木地師の技術も徐々の向上し、ドライゼ銃の部品生産が可能となっていた。

 アヘンを使ってアジア諸国を苦しめている白人に報復すべく、大麻チンキや大麻樹脂を使っているが、それは普通の交易品として扱っている。
 白人のように、禁止されているモノを密輸するような悪事はしていない。
 アメリカ合衆国では大麻チンキや大麻樹脂を禁止していないのだから。

「一八三五年の松前松平家収支と軍事力」

備蓄金 :△一億千百七十八万九千三百六十両

北前船 :△百七十四万両(百七十四隻は船団を組み清国や東南アジア)
北前船 :△五十二万両(自家以外の千三百隻運上金)
快速丸 :△四百九十万両(二百四十五隻)
迅速丸 :△九百八十万両(百九十隻)
ジャンク:△三百二十万両(四隻)
商場運上:△四十万両
試合興行:△十八万両
小計  :△二千七十四万両

藩士扶持:▲三十二万八千四百両(六万五千兵)
旧薩摩藩:▲三十一万八千両(五万兵)
野非人 :▲五十五万両
食費役費:▲六十万両
機密軍費:▲三十万両
小銃生産:▲二十一万両(ドライゼ銃二万千丁)
(鉄砲部品外注:一万四千丁分▲八万四千両)
火縄銃 :▲一万六千両(一万丁)
玉薬代 :▲六十万両
鉄銅鉛代:▲百五十万両
鍛冶職 :▲二万両(日本刀、槍、鏃)
練炭  :▲二万両
豆炭  :▲二万両
七輪  :▲一万両
陶磁器 :▲五万両
艦艇修理:▲一万七千四百両(百七十四隻)
快速丸 :▲二万七千五百両(五十トン五十五隻×五百両)
迅速丸 :▲五万五千両(百トン五十五隻×千両)
三十六門フリゲート艦:▲三万五千両(三百五十トン十艦×三千五百両)
五十二門フリゲート艦:▲二十万両(十艦×二万両)
二千トンジャンク船 :▲四万両(二隻×二万両)
農耕牛 :▲六十万両(二十万頭×三両)
軍馬駄馬:▲四十万両(二十万頭×二両)
小計  :▲五百九十一万七千三百両

総計  :△二千百二十二万二千七百両

「現有戦力」
反射高炉:高須藩・独立四炉を四基
反射高炉:江戸韮山二炉一基を二基
反射高炉:松前藩函館二炉一基を六基
反射高炉:松前藩福山館二炉一基を六基
反射高炉:松前藩小樽二炉一基を八基
反射高炉:松前藩室蘭二炉一基を六基
反射高炉:松前藩釧路二炉一基を二基
反射高炉:松前藩網走二炉一基を二基
反射高炉:松前藩石狩二炉一基を二基
三十六門フリゲート艦:三五〇トン=七十艦
五十二門フリゲート艦:一五七六トン=三十艦
ジャンク船:二〇〇〇トン=四隻
快速丸 :五十トン=二百四十五隻
迅速丸 :百トン=二百四十五隻
合の子船:百七十四隻
火縄銃 :五万二千丁
後装火縄銃:三千丁
ドライゼ銃:八万三千丁
農耕牛 :八十万頭
軍馬駄馬:八十万頭
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