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第4章
第78話:交渉・カチュア王太女視点
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「リドワーン様、この国と交渉したい事がありますので、私だけ国境に戻ろうと思います。
リドワーン様はこのまま街道づくりを進めてください」
リドワーン様が真剣な表情で私を見つめられます。
リドワーン様は心底私の事を案じてくださっています。
ですが同時に、王太女としてやらなければいけない事も理解しておられます。
私を過保護にしてはいけないと、諫言するのを我慢してくださっているのが伝わってきます。
「臣下の身で余計な事を口にしてはいけないと分かってはいますが、国王陛下から殿下を任せていただいた婚約者として聞かせていただきます。
殿下の安全はどう確保されるのですか」
本当の夫婦になって、お願いまでして、ようやく呼び捨てにしていただけるようになったというのに、まだ殿下と敬称で呼ばれるようになってしまいました。
まるで刃を突きたてられたように心が鋭く痛みます。
これほどの代償を支払うのですから、何としてでもこの街道にリドワーン様の権利を確保します。
「それは全く心配いりませんわ、リドワーン様。
サクラがロードスライムを護衛につけてくれます」
「サクラ、お前何を言ったんだ?
殿下を危険に晒すなど、サクラでも許さんぞ!」
ああ、リドワーン様が烈火の如く怒っておられます。
私の我儘のせいで、何の罪もないサクラが怒られてしまいました。
このまま見て見ぬフリをしたら、私は恥知らずになってしまいます。
「待ってください、リドワーン様。
サクラが悪いのではありません。
私が無理矢理サクラに頼んで、知恵と力を貸してもらったのです。
怒るのなら私を怒ってください、リドワーン様」
「やれ、やれ、王太女殿下は相変わらずのお転婆さんですね。
殿下の望まれる事には極力お応えしろとサクラに言っていたのは私です。
悪いのは私で、サクラではないですね。
身勝手に怒って悪かったな、サクラ」
「いえ、リドワーン様のためになるのなら、怒られるのは平気です。
カチュア王太女殿下も私も、リドワーン様のためなら何でもします」
「やれやれ、仕方ないですね、カチュア王太女殿下、サクラ。
ですが、ここまで分かった以上、何をやろうとしているのかまで、ちゃんと教えてもらいますよ、カチュア王太女殿下。
サクラが献策したのなら、何の危険もないとは思いますが、何をするかが分からないと、護衛や側近の者達も心配してしまいます。
知らないと、護衛や側近が間違った行動をとってしまうかもしれませんからね」
「分かりました、ちゃんと全部話します。
だからもう王太女殿下と呼ぶのは止めてください。
以前のように、カチュアと呼んでくださらないと嫌です」
リドワーン様はこのまま街道づくりを進めてください」
リドワーン様が真剣な表情で私を見つめられます。
リドワーン様は心底私の事を案じてくださっています。
ですが同時に、王太女としてやらなければいけない事も理解しておられます。
私を過保護にしてはいけないと、諫言するのを我慢してくださっているのが伝わってきます。
「臣下の身で余計な事を口にしてはいけないと分かってはいますが、国王陛下から殿下を任せていただいた婚約者として聞かせていただきます。
殿下の安全はどう確保されるのですか」
本当の夫婦になって、お願いまでして、ようやく呼び捨てにしていただけるようになったというのに、まだ殿下と敬称で呼ばれるようになってしまいました。
まるで刃を突きたてられたように心が鋭く痛みます。
これほどの代償を支払うのですから、何としてでもこの街道にリドワーン様の権利を確保します。
「それは全く心配いりませんわ、リドワーン様。
サクラがロードスライムを護衛につけてくれます」
「サクラ、お前何を言ったんだ?
殿下を危険に晒すなど、サクラでも許さんぞ!」
ああ、リドワーン様が烈火の如く怒っておられます。
私の我儘のせいで、何の罪もないサクラが怒られてしまいました。
このまま見て見ぬフリをしたら、私は恥知らずになってしまいます。
「待ってください、リドワーン様。
サクラが悪いのではありません。
私が無理矢理サクラに頼んで、知恵と力を貸してもらったのです。
怒るのなら私を怒ってください、リドワーン様」
「やれ、やれ、王太女殿下は相変わらずのお転婆さんですね。
殿下の望まれる事には極力お応えしろとサクラに言っていたのは私です。
悪いのは私で、サクラではないですね。
身勝手に怒って悪かったな、サクラ」
「いえ、リドワーン様のためになるのなら、怒られるのは平気です。
カチュア王太女殿下も私も、リドワーン様のためなら何でもします」
「やれやれ、仕方ないですね、カチュア王太女殿下、サクラ。
ですが、ここまで分かった以上、何をやろうとしているのかまで、ちゃんと教えてもらいますよ、カチュア王太女殿下。
サクラが献策したのなら、何の危険もないとは思いますが、何をするかが分からないと、護衛や側近の者達も心配してしまいます。
知らないと、護衛や側近が間違った行動をとってしまうかもしれませんからね」
「分かりました、ちゃんと全部話します。
だからもう王太女殿下と呼ぶのは止めてください。
以前のように、カチュアと呼んでくださらないと嫌です」
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