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第1章

第7話:ゴブリンの集落

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 情報を教えてくれた成体スライムは、大きくなったゴブリンの巣が危険なので、遠く離れようとしていたそうだ。

 モンスター最弱と言われるスライムは、成体になってスキル的にゴブリンより強くなっても、武器を使って集団で襲ってくるゴブリンには勝てないそうだ。

 ゴブリンは経験値を得てレベルが10になるとホブゴブリンに進化する。
 ホブゴブリンも経験値を得てレベルが10になるとビッグゴブリンに進化する。

 ビッグゴブリンにまで成長したゴブリン種は、普通種のままヒュージゴブリン、ロードゴブリン、キングゴブリンにまで成長するのが普通だ。

 だが中には天職スキルを得てシャーマンゴブリン、プリーストゴブリン、ファイターゴブリンなどに進化するモノもいると言われている。

 伝説の魔王に匹敵すると言われている、ファイターキングゴブリンなんかが現われでもしたら、大陸は未曾有の危機に陥るだろう。

「さて、どうしたものだろうか、このままゴブリンの様子が分からないまま、何の準備も整えずに集落に乗り込むのは危険すぎる。
 せめて武器や防具、回復薬は用意しておきたいし、専門の斥候に状況を調べさせておきたいから、とりあえず村のある所に行って、冒険者ギルドに知らせよう」

 俺はヒュージスライムに話しかけて村を探してもらった。
 避難してきたスライムがヒュージスライムと合体統合しているから、この辺りの地理には詳しくなっているはずだ。

 思っていた以上に簡単に村を見つけることはできたが、問題は俺が乗っているヒュージスライムだった。

 ビッグスライムでも滅多に見られることのない強力なモンスターなのに、俺が乗っているのは、ここ最近スニルラ王国内では発見もされていないヒュージスライムだ。

 しかもレベル9にまで成長しているので、俺の予想通りに進化すれば、伝説の魔王に匹敵する強力なスライムになるだろう。

「うわっあああああ、ヒュージスライムだ、ヒュージスライムが襲ってきたぞ」

「大丈夫です、何の心配もありません、このスライムは私の従魔です。
 ヒュージスライムですが、絶対に人間を襲ったりはしません。
 従魔のヒュージスライムですから大丈夫です」

 大混乱に陥った村人達を必死で落ち着かせて、何とか話をすることができた。
 村人達はゴブリンが大きな集落を作っている事を知らなかったが、大魔境の周辺部で獲物が激減して困っていたそうだ。

 その理由がゴブリンの大集落にあると知って驚き慌てていたが、同時に理由が分かって納得もできたようだった。

 俺は村の代表と一緒に最寄りの冒険者ギルドに行って、ゴブリンの大集落ができたことを知らせる事になった。

「レベル1状態のゴブリンの最低基準」
「ゴブリン」
種族:ゴブリン
レベル:1
体力 :10
魔力 :10
攻撃力:10
防御力:10
俊敏性:10
スキル:強欲
「ホブゴブリン」
種族:ホブゴブリン
レベル:1
体力 :100
魔力 :100
攻撃力:100
防御力:100
俊敏性:100
スキル:強欲
「ビッグゴブリン」
種族:ビッグゴブリン
レベル:1
体力 :1000
魔力 :1000
攻撃力:1000
防御力:1000
俊敏性:1000
スキル:強欲
「ヒュージゴブリン」
種族:ヒュージゴブリン
レベル:1
体力 :10000
魔力 :10000
攻撃力:10000
防御力:10000
俊敏性:10000
スキル:強欲・指揮
「ロードゴブリン」
種族:ロードゴブリン
レベル:1
体力 :100000
魔力 :100000
攻撃力:100000
防御力:100000
俊敏性:100000
スキル:強欲・指揮
「キングゴブリン」
種族:キングゴブリン
レベル:1 
体力 :1000000
魔力 :1000000
攻撃力:1000000
防御力:1000000
俊敏性:1000000
スキル:強欲・指揮

「シャーマンゴブリン」
種族:ビッグゴブリン
レベル:1
体力 :500
魔力 :3000
攻撃力:500
防御力:500
俊敏性:500
スキル:強欲・魔術
「プリーストゴブリン」
種族:ビッグゴブリン
レベル:1
体力 :500
魔力 :3000
攻撃力:500
防御力:500
俊敏性:500
スキル:強欲・治癒術
「ファイターゴブリン」
種族:ビッグゴブリン
レベル:1
体力 :2000
魔力 :10
攻撃力:2000
防御力:2000
俊敏性:2000
スキル:強欲・武術
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