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第1章
第18話:日常
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僕たちは地道にモンスターを倒して隠し扉を開け続けた。
お姉さんたちはファンの望みをかなえるために、歌って踊った。
僕も体をちゃんと動かせているかを確認するために、剣舞をやった。
女の子3人がE級冒険者になっていたから、初心者用の舞洲ダンジョンにこだわる事はなかったのだけれど、安全で空いているから居続けた。
他のダンジョンだと冒険者の競争が激しくて、F級やE級だと宝物のある階層まで潜る事ができない。
潜れたとしても、地元のパーティークランにじゃま者扱いされる。
その気になれば簡単に排除できるけれど、地元民とは争いを起こさないのがトレジャーハンターの鉄則なので、無理に他のダンジョンには行かない。
女の子たちが不当にE級に止められている事と、舞洲ダンジョン協会事務所の所長が何も言わない事を利用して、舞洲ダンジョンに潜り続けていた。
「盾」
僕の言葉に3人の少女が素早く反応する。
いくら僕が強くても、広場に大きく広がったアーチャーゴブリン100頭を瞬殺する事はできない。
それも、ビッグゴブリン100頭が前衛にいるから、先に彼らを倒しておかないと、女の子たちがおそわれてしまう。
まあ、本気になって魔術を使えば、瞬殺する事はできる。
でも家の掟で、魔術を記録用ドローンの前で使う事は許されない。
それに今は家の秘術を明かさなければいけないほど危険な状態じゃない。
女の子たちもレベルが上がって強くなっている。
普通に売っている冒険者用スーツから上級者用スーツに買い替えている。
武器や防具も上級者用の高級品になっている。
アーチャーゴブリンの放つ矢ていどなら、致命傷にはならない。
ビッグゴブリンの剣で頭を斬られても、頑丈なヘルメットが防いでくれる。
無傷とまではいかないけれど、即死させられる事はない。
それが分かっているから、モンスターの攻撃を受けながら戦う方法を教える。
毎日激しく戦ってモンスターを倒しているから、3人の女の子たちも順調にレベルアップしている。
せっかくレベルアップしたのだから、強くなった体の使い方を、できるだけ早く覚えないといけない
問題があるとしたら、モンスターを倒しながら身に付けていくので、身に付けたと思ったら、直ぐにまたレベルアップしてしまう事だ。
また1から、強くなった体の使い方を覚えないといけない。
完全に覚えないと、自分の早さと強さに振り回されてしまい、せっかくレベルアップしたのに、レベルアップする前よりも弱くなってしまう。
ただ、地下40階は、いつもゴブリンやスケルトンが出るとは限らない。
ビッグミノタウロス、ミノタウロス、ビッグオークが出る事もある。
レベルアップして自然な防御力が高まり、上級者用の装備に強化しているとはいっても限界がある。
女の子たちに備わっている基本的な防御力では、急所に一撃をもらうと即死する危険なモンスターが、ビッグミノタウロス、ミノタウロス、ビッグオークなのだ。
そんなモンスター出てきた時は、女の子たちには安全圏に逃げてもらう。
地下40階だとビッグミノタウロス1頭とミノタウロス5頭が出る事もある。
深雪お姉さんと月奈お姉さんにミノタウロスを1頭ずつ任せて、僕はビッグミノタウロス1頭とミノタウロス3頭を瞬殺する。
ミノタウロスの振るうバルバートは、早くて攻撃力も高いが、僕はそれ以上の早さと攻撃力を持っているから簡単に勝てる。
☆世界的アイドル冒険者、鈴木深雪のライブ動画
藤河太郎:すごい、凄すぎる、ビッグミノタウロスを瞬殺だぞ!
Benno:そうだな、とても小学生とは思えない!
Rafael:俺にこれだけの実力があったら、外国に移住できるのに!
ノンバア:タカラブネファミリーの子供はこれが普通なのか?
ゆうご:普通なのだろうな、そうでなければ家族全員がS級なんて不可能だ。
豚キムチ:みゆき姫最高、みゆき姫がんばれ、月奈もいいぞ!
みゆき命:みゆき姫、みゆき姫、みゆき姫、みゆき姫!
Benno:2人とも竜也の事は完全無視だな!
藤河太郎:誰だってアカウント削除は嫌だからな!
Benno:それにしても、日に日に実力が上がっているな!
ノンバア:そうだな、竜也の指導力はハンパねぇ!
ゆうご:どこかの国が竜也を指導者に招くんじゃないの?
Benno:竜也を招くよりも引退したと言われている祖母だろう。
藤河太郎:まだ存命だとウワサの有る高祖父と高祖母の方じゃないか?
みゆき命:尊い、戦うみゆき姫の姿が尊い!
豚キムチ:もっとだ、もっとみゆき姫をアップにしてくれ!
Rafael:確かにミユキは美しいが、ツキナも負けていない!
雷伝五郎:そうだな、常に深雪を立てる月奈がおくゆかしくて良い!
Rafael:日本の女性は年をとっても太らないから良いよな。
Alban:いや、それは日本女性だけではない、東洋の神秘だ。
Benno:いや、ロシアとフランスの女性は、結婚して油断するから太るの!
:ドイツの女性は結婚しても太らない。
藤河太郎:やめろ、危険だぞ!
Benno:すまん、ごめん、許して、通報しないで!
雷伝五郎:Bennoはバカだ、サイレンリュウヤは国際的組織だぞ。
:ロシアとフランスのサイレントリュウヤが通報しなければ良いのだが……
★★★★★★
作者です。
作品を読んでいただきありがとうございます。
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<(_ _)>
お姉さんたちはファンの望みをかなえるために、歌って踊った。
僕も体をちゃんと動かせているかを確認するために、剣舞をやった。
女の子3人がE級冒険者になっていたから、初心者用の舞洲ダンジョンにこだわる事はなかったのだけれど、安全で空いているから居続けた。
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潜れたとしても、地元のパーティークランにじゃま者扱いされる。
その気になれば簡単に排除できるけれど、地元民とは争いを起こさないのがトレジャーハンターの鉄則なので、無理に他のダンジョンには行かない。
女の子たちが不当にE級に止められている事と、舞洲ダンジョン協会事務所の所長が何も言わない事を利用して、舞洲ダンジョンに潜り続けていた。
「盾」
僕の言葉に3人の少女が素早く反応する。
いくら僕が強くても、広場に大きく広がったアーチャーゴブリン100頭を瞬殺する事はできない。
それも、ビッグゴブリン100頭が前衛にいるから、先に彼らを倒しておかないと、女の子たちがおそわれてしまう。
まあ、本気になって魔術を使えば、瞬殺する事はできる。
でも家の掟で、魔術を記録用ドローンの前で使う事は許されない。
それに今は家の秘術を明かさなければいけないほど危険な状態じゃない。
女の子たちもレベルが上がって強くなっている。
普通に売っている冒険者用スーツから上級者用スーツに買い替えている。
武器や防具も上級者用の高級品になっている。
アーチャーゴブリンの放つ矢ていどなら、致命傷にはならない。
ビッグゴブリンの剣で頭を斬られても、頑丈なヘルメットが防いでくれる。
無傷とまではいかないけれど、即死させられる事はない。
それが分かっているから、モンスターの攻撃を受けながら戦う方法を教える。
毎日激しく戦ってモンスターを倒しているから、3人の女の子たちも順調にレベルアップしている。
せっかくレベルアップしたのだから、強くなった体の使い方を、できるだけ早く覚えないといけない
問題があるとしたら、モンスターを倒しながら身に付けていくので、身に付けたと思ったら、直ぐにまたレベルアップしてしまう事だ。
また1から、強くなった体の使い方を覚えないといけない。
完全に覚えないと、自分の早さと強さに振り回されてしまい、せっかくレベルアップしたのに、レベルアップする前よりも弱くなってしまう。
ただ、地下40階は、いつもゴブリンやスケルトンが出るとは限らない。
ビッグミノタウロス、ミノタウロス、ビッグオークが出る事もある。
レベルアップして自然な防御力が高まり、上級者用の装備に強化しているとはいっても限界がある。
女の子たちに備わっている基本的な防御力では、急所に一撃をもらうと即死する危険なモンスターが、ビッグミノタウロス、ミノタウロス、ビッグオークなのだ。
そんなモンスター出てきた時は、女の子たちには安全圏に逃げてもらう。
地下40階だとビッグミノタウロス1頭とミノタウロス5頭が出る事もある。
深雪お姉さんと月奈お姉さんにミノタウロスを1頭ずつ任せて、僕はビッグミノタウロス1頭とミノタウロス3頭を瞬殺する。
ミノタウロスの振るうバルバートは、早くて攻撃力も高いが、僕はそれ以上の早さと攻撃力を持っているから簡単に勝てる。
☆世界的アイドル冒険者、鈴木深雪のライブ動画
藤河太郎:すごい、凄すぎる、ビッグミノタウロスを瞬殺だぞ!
Benno:そうだな、とても小学生とは思えない!
Rafael:俺にこれだけの実力があったら、外国に移住できるのに!
ノンバア:タカラブネファミリーの子供はこれが普通なのか?
ゆうご:普通なのだろうな、そうでなければ家族全員がS級なんて不可能だ。
豚キムチ:みゆき姫最高、みゆき姫がんばれ、月奈もいいぞ!
みゆき命:みゆき姫、みゆき姫、みゆき姫、みゆき姫!
Benno:2人とも竜也の事は完全無視だな!
藤河太郎:誰だってアカウント削除は嫌だからな!
Benno:それにしても、日に日に実力が上がっているな!
ノンバア:そうだな、竜也の指導力はハンパねぇ!
ゆうご:どこかの国が竜也を指導者に招くんじゃないの?
Benno:竜也を招くよりも引退したと言われている祖母だろう。
藤河太郎:まだ存命だとウワサの有る高祖父と高祖母の方じゃないか?
みゆき命:尊い、戦うみゆき姫の姿が尊い!
豚キムチ:もっとだ、もっとみゆき姫をアップにしてくれ!
Rafael:確かにミユキは美しいが、ツキナも負けていない!
雷伝五郎:そうだな、常に深雪を立てる月奈がおくゆかしくて良い!
Rafael:日本の女性は年をとっても太らないから良いよな。
Alban:いや、それは日本女性だけではない、東洋の神秘だ。
Benno:いや、ロシアとフランスの女性は、結婚して油断するから太るの!
:ドイツの女性は結婚しても太らない。
藤河太郎:やめろ、危険だぞ!
Benno:すまん、ごめん、許して、通報しないで!
雷伝五郎:Bennoはバカだ、サイレンリュウヤは国際的組織だぞ。
:ロシアとフランスのサイレントリュウヤが通報しなければ良いのだが……
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