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第1章
第9話:お試し
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おばあちゃんとお姉さんの話し合いは時間がかかってしまいました。
もう一度ダンジョンに潜りたかったのに、潜れませんでした。
その代わりお姉さん2人と、動画配信と言うのを分ける事になりました。
「人気商売は浮き沈みが激しい、その程度では家の孫の命は預けられないよ」
「人気商売が浮き沈みの激しい事は分かっています。
ですが、今人気が上り調子なのも間違いありません。
世界中の人が竜也君の実力を見てくれます。
それでC級冒険者免許を与えないのはおかしいと評判になります。
普通よりも格段に速くC級冒険者免許を取得できるのではありませんか?」
妹、鈴木月奈と名乗った人の言う事が本当なら、一時的にパーティーを組むくらいなら平気です。
「おばあちゃん、C級冒険者免許を手に入れるまでなら組んでも良いよ」
誰を信じるか、誰とパーティーを組むかも命に係わる大切な事です。
我が家は一族でパーティーを組む事が多いですが、他の人とパーティーを組む事もあるのです。
叔父さんたちも一時的にパーティーを組んだ事があり、その時に知り合った女の人と結婚しています。
「竜也はまだ甘いね、この程度の利益で命を賭けるんじゃないよ。
月奈さんはまだ分かっていないね、タカラブネファミリーの基準では、その程度の金と時間で孫の命は賭けられないのだよ」
「では、ダンジョンの謎を解き明かすのに協力させていただきます。
ここにいるルナ・ウィンターズの両親は、文部科学省に招かれた特別高級研究員なのですが、省庁間の問題で研究に集中できないでいます。
タカラブネファミリーは優秀な研究者を探しておられましたよね?」
「ほう、これは申し訳なかった、あんたを低く見積もっていた、中々情報通だね。
信用できる者前提だから、表立たないような方法で探していたのだが、よくその情報を集めたね」
「ウィンターズ夫婦の研究はダンジョンの謎解明が本分ですが、その一環に武器や防具の開発もされています、悪い条件ではありませんよね?」
「ちょっと待っていただきたい、私が仲介した話し合いで、文部科学省が招いた特別高級研究員を引き抜かれては困ります」
僕には余りよく分からないけれど、今の話は、所長には悪い話しのようだ。
慌てて止めようとしているが、おばあちゃんが本気になったら止められない。
「分かった、直ぐには返事できないが、前向きに検討しよう」
所長が色々と言っているが、誰も相手にしていない。
おばあちゃん、家に帰って色々調べるのかな?
やっぱりもう一度ダンジョンに潜るのは無理なのかな?
「ウィンターズ夫婦の事は、家に居られるお父さんとお母さんに調べてもらうとして、貴女たちの性格を確認したいから、もう一度ダンジョンに潜ってもらうよ」
ひいおじいちゃんとひいおじいちゃんに調べてもらうのか。
やった、もう一度ダンジョンに潜れる!
「竜也、あんたが先頭に立って彼女たちを誘導しなさい」
「はい」
★★★★★★
作者です。
作品を読んでいただきありがとうございます。
作品のお気に入り登録や感想が作者のモチベーションに繋がります。
作品のお気に入り登録をお願いします。
<(_ _)>
もう一度ダンジョンに潜りたかったのに、潜れませんでした。
その代わりお姉さん2人と、動画配信と言うのを分ける事になりました。
「人気商売は浮き沈みが激しい、その程度では家の孫の命は預けられないよ」
「人気商売が浮き沈みの激しい事は分かっています。
ですが、今人気が上り調子なのも間違いありません。
世界中の人が竜也君の実力を見てくれます。
それでC級冒険者免許を与えないのはおかしいと評判になります。
普通よりも格段に速くC級冒険者免許を取得できるのではありませんか?」
妹、鈴木月奈と名乗った人の言う事が本当なら、一時的にパーティーを組むくらいなら平気です。
「おばあちゃん、C級冒険者免許を手に入れるまでなら組んでも良いよ」
誰を信じるか、誰とパーティーを組むかも命に係わる大切な事です。
我が家は一族でパーティーを組む事が多いですが、他の人とパーティーを組む事もあるのです。
叔父さんたちも一時的にパーティーを組んだ事があり、その時に知り合った女の人と結婚しています。
「竜也はまだ甘いね、この程度の利益で命を賭けるんじゃないよ。
月奈さんはまだ分かっていないね、タカラブネファミリーの基準では、その程度の金と時間で孫の命は賭けられないのだよ」
「では、ダンジョンの謎を解き明かすのに協力させていただきます。
ここにいるルナ・ウィンターズの両親は、文部科学省に招かれた特別高級研究員なのですが、省庁間の問題で研究に集中できないでいます。
タカラブネファミリーは優秀な研究者を探しておられましたよね?」
「ほう、これは申し訳なかった、あんたを低く見積もっていた、中々情報通だね。
信用できる者前提だから、表立たないような方法で探していたのだが、よくその情報を集めたね」
「ウィンターズ夫婦の研究はダンジョンの謎解明が本分ですが、その一環に武器や防具の開発もされています、悪い条件ではありませんよね?」
「ちょっと待っていただきたい、私が仲介した話し合いで、文部科学省が招いた特別高級研究員を引き抜かれては困ります」
僕には余りよく分からないけれど、今の話は、所長には悪い話しのようだ。
慌てて止めようとしているが、おばあちゃんが本気になったら止められない。
「分かった、直ぐには返事できないが、前向きに検討しよう」
所長が色々と言っているが、誰も相手にしていない。
おばあちゃん、家に帰って色々調べるのかな?
やっぱりもう一度ダンジョンに潜るのは無理なのかな?
「ウィンターズ夫婦の事は、家に居られるお父さんとお母さんに調べてもらうとして、貴女たちの性格を確認したいから、もう一度ダンジョンに潜ってもらうよ」
ひいおじいちゃんとひいおじいちゃんに調べてもらうのか。
やった、もう一度ダンジョンに潜れる!
「竜也、あんたが先頭に立って彼女たちを誘導しなさい」
「はい」
★★★★★★
作者です。
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