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第1章
第1話:トレジャーハンター
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僕は宝船竜也、12歳の小学6年生。
世界一のトレジャーハンターになるために、毎日がんばっている。
トレジャーハンターというのは、世界中の宝物を探す仕事。
なんだ、冒険者じゃないかと言う人が間違っている。
冒険者という呼び方は、41年前のダンジョン発生から言われているだけ。
アニメやマンガのせいで、みんなが冒険者と言うようになってしまった。
本当は100年も200年も前からトレジャーハンターと呼ばれていたんだ!
家は先祖代々トレジャーハンターをやってきた。
お父さんもお母さんもトレジャーハンター。
おじいちゃんもおばあちゃんもトレジャーハンター。
だから僕もトレジャーハンターになるんだ。
それもただのトレジャーハンターじゃない、世界一のトレジャーハンターになる!
そのために小さい頃から家で練習してきた。
近所の子は違う通信制の小学校で勉強をしている。
世界一のトレジャーハンターになるために、従弟妹たちと家にあるプライベートダンジョンで練習してきたんだ!
今日は初めて家の外にあるダンジョンに潜る。
プライベートダンジョンに潜るのなら冒険者免許はいらないけれど、公共のダンジョンに潜るにはダンジョン協会の免許が必要になる。
特に日本では、成人していない小学生、中学生、高校生にはとても厳しい。
外国のように自己責任にはしてくれない。
C級冒険者にならない限り、未成年はダンジョン指導免許を持った人に付き添ってもらわないと潜れない。
だから今日はおばあちゃんの付き添ってもらう。
だけど僕は他の子とは違う、モンスターを倒すのを手伝ってもらったりしない。
最初から最後まで僕一人でやる。
そして一日でも早くC級免許を取るんだ。
今はまだF級の仮免許だけど、C級に成ったら世界中のダンジョンに潜れる。
C級に成ったら、お父さんお母さんと一緒に世界を飛び回るんだ!
「宝船竜也さん、今日は初心者認定ですね」
「はい!」
「宝船聖子さん、今日は初心者認定の付き添いですね……え!
すごい、S級、S級冒険者?!」
おばあちゃんの免許を見て受付のおばさんが凄く驚いている。
家の大人はみんなS級だけど、普通はC級らしい。
B級の免許を持っていたら一流で、Aを持っていたら超一流として多くの冒険者に尊敬される。
「ええ、履歴は確認できるわよね?」
「はい、宝船様」
「だったら余計な説明がいらないのも分かるわよね?」
「はい、直ぐに記録用のドローンを用意させていただきます」
記録用ドローンは冒険者の安全のために同行を義務付けられている。
同行させていない人は、違法にダンジョンに潜っている犯罪者だ。
記録用ドローンがあるから、おじいちゃんやおばあちゃんがダンジョンに潜り始めた頃によくあった、宝物を横取りする犯罪がなくなったそうだ。
「竜也、行くわよ」
「はい、おばあちゃん」
ダンジョンに潜る前にもう一度自分の装備を確認する。
命を預ける装備は何度も確かめないといけない。
忘れ物が生死を分けてしまうのがダンジョンだ。
僕の装備は家の特製品で、普通に売っている冒険者装備とは違う。
普通の装備なら死んでしまう攻撃でも傷一つつかない超高級品。
見て分からないような隠し武器もいっぱいある。
背中に背負っているランドセルのようなバックパックには、長い間ダンジョンだから出られなくなってもだいじょうぶな、食糧とかが一杯つまっている。
僕が再確認するのをおばあちゃんがうれしそうに見てくれている。
今のところはだいじょうぶ、トレジャーハンターとしてちゃんとやれている。
★★★★★★
作者です。
作品を読んでいただきありがとうございます。
作品のお気に入り登録や感想が作者のモチベーションに繋がります。
作品のお気に入り登録をお願いします。
<(_ _)>
世界一のトレジャーハンターになるために、毎日がんばっている。
トレジャーハンターというのは、世界中の宝物を探す仕事。
なんだ、冒険者じゃないかと言う人が間違っている。
冒険者という呼び方は、41年前のダンジョン発生から言われているだけ。
アニメやマンガのせいで、みんなが冒険者と言うようになってしまった。
本当は100年も200年も前からトレジャーハンターと呼ばれていたんだ!
家は先祖代々トレジャーハンターをやってきた。
お父さんもお母さんもトレジャーハンター。
おじいちゃんもおばあちゃんもトレジャーハンター。
だから僕もトレジャーハンターになるんだ。
それもただのトレジャーハンターじゃない、世界一のトレジャーハンターになる!
そのために小さい頃から家で練習してきた。
近所の子は違う通信制の小学校で勉強をしている。
世界一のトレジャーハンターになるために、従弟妹たちと家にあるプライベートダンジョンで練習してきたんだ!
今日は初めて家の外にあるダンジョンに潜る。
プライベートダンジョンに潜るのなら冒険者免許はいらないけれど、公共のダンジョンに潜るにはダンジョン協会の免許が必要になる。
特に日本では、成人していない小学生、中学生、高校生にはとても厳しい。
外国のように自己責任にはしてくれない。
C級冒険者にならない限り、未成年はダンジョン指導免許を持った人に付き添ってもらわないと潜れない。
だから今日はおばあちゃんの付き添ってもらう。
だけど僕は他の子とは違う、モンスターを倒すのを手伝ってもらったりしない。
最初から最後まで僕一人でやる。
そして一日でも早くC級免許を取るんだ。
今はまだF級の仮免許だけど、C級に成ったら世界中のダンジョンに潜れる。
C級に成ったら、お父さんお母さんと一緒に世界を飛び回るんだ!
「宝船竜也さん、今日は初心者認定ですね」
「はい!」
「宝船聖子さん、今日は初心者認定の付き添いですね……え!
すごい、S級、S級冒険者?!」
おばあちゃんの免許を見て受付のおばさんが凄く驚いている。
家の大人はみんなS級だけど、普通はC級らしい。
B級の免許を持っていたら一流で、Aを持っていたら超一流として多くの冒険者に尊敬される。
「ええ、履歴は確認できるわよね?」
「はい、宝船様」
「だったら余計な説明がいらないのも分かるわよね?」
「はい、直ぐに記録用のドローンを用意させていただきます」
記録用ドローンは冒険者の安全のために同行を義務付けられている。
同行させていない人は、違法にダンジョンに潜っている犯罪者だ。
記録用ドローンがあるから、おじいちゃんやおばあちゃんがダンジョンに潜り始めた頃によくあった、宝物を横取りする犯罪がなくなったそうだ。
「竜也、行くわよ」
「はい、おばあちゃん」
ダンジョンに潜る前にもう一度自分の装備を確認する。
命を預ける装備は何度も確かめないといけない。
忘れ物が生死を分けてしまうのがダンジョンだ。
僕の装備は家の特製品で、普通に売っている冒険者装備とは違う。
普通の装備なら死んでしまう攻撃でも傷一つつかない超高級品。
見て分からないような隠し武器もいっぱいある。
背中に背負っているランドセルのようなバックパックには、長い間ダンジョンだから出られなくなってもだいじょうぶな、食糧とかが一杯つまっている。
僕が再確認するのをおばあちゃんがうれしそうに見てくれている。
今のところはだいじょうぶ、トレジャーハンターとしてちゃんとやれている。
★★★★★★
作者です。
作品を読んでいただきありがとうございます。
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