46 / 230
アムラ王国・テトラ街
女盗賊・プリネラ
しおりを挟む
「レジスト」
魔術師風の女冒険者がパラライズに対抗する為だろう、魔法に対する抵抗力を上昇させる魔法を盗賊風の女冒険者にかけた。さっきもそうだが、自分が信じられないほど強くなっているから、このような場合でも以外と冷静に対応できる。
今度俺と戦う盗賊風の女冒険者だが、武器としては比較的短い剣を2本装備している。今流行りの刃渡り1m前後で重量1kg前後の剣ではなく、刃渡り50cmくらいのものだ。身長が150cm、いや155cm前後だろうから、魔力がなく腕力もない女の子が冒険者で生きて行く為に両手剣を訓練したんだろう。盗賊だろうから指先も器用だろうし、両手剣の技術も高いと考えておいた方がいいな。
「行くよ!」
「スリープ」
だがまあなんだ、もう女の子相手にパラライズは使えない。いくらレジストで防御していようと、女の子の方から挑発されようと、恐ろしいほどのレベル差がある以上レジストが成功するはずがない。俺は特殊な趣味などないから、女の子が失禁したり脱糞したりする姿など見たくない!
「プリネラ! マスター私たちの負けよ! だからもうクラス鑑定試験は中止して!」
「分かった、もう十分実力は分かった、お前達には負担をかけてしまったな」
ギルドマスターの言葉に返事をすることもなく、魔術師風の女冒険者はプリネラと呼んだ女盗賊に急いで駆け寄っていった。恥をかかせまいとロングコートを手に持っているが、今回はスリープの魔法だから筋肉が弛緩する心配は少ないだろう。
「ミノル、部屋に戻ろうか」
「はい、ですが魔法を解除しなくていいのですか?」
「うん? 出来るのか?」
「絶対成功すると約束はできませんが、このままでは無用の怨みを買ってしまいます」
「それもそうだな、では頼む」
「キュア」
「うん? ディスペルではないのか?」
「そんな魔法は使えませんよ、村の狩りでは必要とされませんから」
(大嘘つきだな)
セイは黙ってろ!
「ふむ? しかしキュアは治療や回復に使う魔法であろう、それがスリープに効果があるのか?」
「さあ、ですが村で使った時には効果がありました、スリープも眠り病と考えられませんか?」
「効果があるのならそうも考えられるが? おっと! 本当に目覚めたな」
おいおいおい、魔法を解除してあげたんだから2人ともそんなに睨むなよ。第一俺が戦いたいっていったんじゃない、ギルドマスターの命令で仕方なく戦ったんだからさ。
「プリネラ、レイナ、今回の鑑定試合は俺の命令で行ったものだ、ミノルを恨むのは筋違いだぞ。もしどうしても恨みたいのなら、試合を依頼した俺を恨め」
「いえ、マスターを恨む理由はありません、女相手にあのような惨い魔法を使った奴が悪いんです」
「戦いや冒険に惨い魔法など1つもない! 有るのは生きるか死ぬか、勝つか負けるかの魔法だけだ! 今回の試合で惨い結果が出たのは、お前たちがミノルより弱かったからだ、それに対して泣き言を言っているようでは冒険者を続ける資格などないぞ!」
「「そんな」」
「マスターの言う通りだ」
「「ノーラ!」」
「私がミノルの魔法に抵抗できないほど弱かった、ただそれだけのことだ。もしこれが冒険の途中で起こっていたら、私たちパーティーは全滅していた。反省して鍛錬に励むべきことであって、ミノル殿を恨むような事では無い!」
「「でも」」
「これ以上私に恥をかかすんじゃない! 試合に負けた上に、パーティーメンバーの教育も出来ていなかったと思われてしまう!」
「「はい、ごめんなさい」」
「ミノル殿、嫌な想いをさせて申し訳なかった、許して欲しい」
「いえいえ、こちらこそ試合慣れしていないとはいえ、魔法の選択を間違ってしまいました、すみませんでした」
「いやいや、私もいつの間にか自惚れてしまっていたようだ。次に試合をするときまでには、もっと鍛錬に励んでレジスト出来るようになっておく、だからその時には再試合をしてもらえないか?」
「はい、いつでも再試合をさせて頂きます」
ノーラは麻痺から回復して手早く身を清めて来たのだろう、鎧や上着はそのままだが、肌着やズボンは新しくなっている。まあ実戦で死力を尽くして戦った場合、失禁程度は日常茶飯事だろうし、長時間の戦闘や冒険中に無抵抗な状態になるようは排便方法は取れない。ズボンや下着を脱いでかがんでいて、モンスターに襲われでもしたら簡単に殺されてしまうだろうな。
まあそうなると、パーティーに女性がいる場合は2人以上が多くなるのではないだろうか?
冒険中に水浴びなどしないとは思うが、トイレの時に1人は警備と言うか護衛と言うか、守る者がいないと危険だと思う。親兄弟や恋人・夫婦でなければ、トイレ中の女性を男性が護るなんて出来るはずがない。
いや、冒険者家業ならそれくらいの事は割り切っているんだろうか?
だが護衛を頼まれた場合、依頼者の中に女性が含まれることもあり得る、そうなると女性の冒険者がパーティーメンバーには必須だろう。いや、女性が街の外に出て護衛を依頼するケースは稀だな。
「ミノル、何を考えている? 部屋に行くぞ」
「あ、はい、すみません」
魔術師風の女冒険者がパラライズに対抗する為だろう、魔法に対する抵抗力を上昇させる魔法を盗賊風の女冒険者にかけた。さっきもそうだが、自分が信じられないほど強くなっているから、このような場合でも以外と冷静に対応できる。
今度俺と戦う盗賊風の女冒険者だが、武器としては比較的短い剣を2本装備している。今流行りの刃渡り1m前後で重量1kg前後の剣ではなく、刃渡り50cmくらいのものだ。身長が150cm、いや155cm前後だろうから、魔力がなく腕力もない女の子が冒険者で生きて行く為に両手剣を訓練したんだろう。盗賊だろうから指先も器用だろうし、両手剣の技術も高いと考えておいた方がいいな。
「行くよ!」
「スリープ」
だがまあなんだ、もう女の子相手にパラライズは使えない。いくらレジストで防御していようと、女の子の方から挑発されようと、恐ろしいほどのレベル差がある以上レジストが成功するはずがない。俺は特殊な趣味などないから、女の子が失禁したり脱糞したりする姿など見たくない!
「プリネラ! マスター私たちの負けよ! だからもうクラス鑑定試験は中止して!」
「分かった、もう十分実力は分かった、お前達には負担をかけてしまったな」
ギルドマスターの言葉に返事をすることもなく、魔術師風の女冒険者はプリネラと呼んだ女盗賊に急いで駆け寄っていった。恥をかかせまいとロングコートを手に持っているが、今回はスリープの魔法だから筋肉が弛緩する心配は少ないだろう。
「ミノル、部屋に戻ろうか」
「はい、ですが魔法を解除しなくていいのですか?」
「うん? 出来るのか?」
「絶対成功すると約束はできませんが、このままでは無用の怨みを買ってしまいます」
「それもそうだな、では頼む」
「キュア」
「うん? ディスペルではないのか?」
「そんな魔法は使えませんよ、村の狩りでは必要とされませんから」
(大嘘つきだな)
セイは黙ってろ!
「ふむ? しかしキュアは治療や回復に使う魔法であろう、それがスリープに効果があるのか?」
「さあ、ですが村で使った時には効果がありました、スリープも眠り病と考えられませんか?」
「効果があるのならそうも考えられるが? おっと! 本当に目覚めたな」
おいおいおい、魔法を解除してあげたんだから2人ともそんなに睨むなよ。第一俺が戦いたいっていったんじゃない、ギルドマスターの命令で仕方なく戦ったんだからさ。
「プリネラ、レイナ、今回の鑑定試合は俺の命令で行ったものだ、ミノルを恨むのは筋違いだぞ。もしどうしても恨みたいのなら、試合を依頼した俺を恨め」
「いえ、マスターを恨む理由はありません、女相手にあのような惨い魔法を使った奴が悪いんです」
「戦いや冒険に惨い魔法など1つもない! 有るのは生きるか死ぬか、勝つか負けるかの魔法だけだ! 今回の試合で惨い結果が出たのは、お前たちがミノルより弱かったからだ、それに対して泣き言を言っているようでは冒険者を続ける資格などないぞ!」
「「そんな」」
「マスターの言う通りだ」
「「ノーラ!」」
「私がミノルの魔法に抵抗できないほど弱かった、ただそれだけのことだ。もしこれが冒険の途中で起こっていたら、私たちパーティーは全滅していた。反省して鍛錬に励むべきことであって、ミノル殿を恨むような事では無い!」
「「でも」」
「これ以上私に恥をかかすんじゃない! 試合に負けた上に、パーティーメンバーの教育も出来ていなかったと思われてしまう!」
「「はい、ごめんなさい」」
「ミノル殿、嫌な想いをさせて申し訳なかった、許して欲しい」
「いえいえ、こちらこそ試合慣れしていないとはいえ、魔法の選択を間違ってしまいました、すみませんでした」
「いやいや、私もいつの間にか自惚れてしまっていたようだ。次に試合をするときまでには、もっと鍛錬に励んでレジスト出来るようになっておく、だからその時には再試合をしてもらえないか?」
「はい、いつでも再試合をさせて頂きます」
ノーラは麻痺から回復して手早く身を清めて来たのだろう、鎧や上着はそのままだが、肌着やズボンは新しくなっている。まあ実戦で死力を尽くして戦った場合、失禁程度は日常茶飯事だろうし、長時間の戦闘や冒険中に無抵抗な状態になるようは排便方法は取れない。ズボンや下着を脱いでかがんでいて、モンスターに襲われでもしたら簡単に殺されてしまうだろうな。
まあそうなると、パーティーに女性がいる場合は2人以上が多くなるのではないだろうか?
冒険中に水浴びなどしないとは思うが、トイレの時に1人は警備と言うか護衛と言うか、守る者がいないと危険だと思う。親兄弟や恋人・夫婦でなければ、トイレ中の女性を男性が護るなんて出来るはずがない。
いや、冒険者家業ならそれくらいの事は割り切っているんだろうか?
だが護衛を頼まれた場合、依頼者の中に女性が含まれることもあり得る、そうなると女性の冒険者がパーティーメンバーには必須だろう。いや、女性が街の外に出て護衛を依頼するケースは稀だな。
「ミノル、何を考えている? 部屋に行くぞ」
「あ、はい、すみません」
0
お気に入りに追加
478
あなたにおすすめの小説
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
聖女の姉が行方不明になりました
蓮沼ナノ
ファンタジー
8年前、姉が聖女の力に目覚め無理矢理王宮に連れて行かれた。取り残された家族は泣きながらも姉の幸せを願っていたが、8年後、王宮から姉が行方不明になったと聞かされる。妹のバリーは姉を探しに王都へと向かうが、王宮では元平民の姉は虐げられていたようで…聖女になった姉と田舎に残された家族の話し。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
妹しか愛していない母親への仕返しに「わたくしはお母様が男に無理矢理に犯されてできた子」だと言ってやった。
ラララキヲ
ファンタジー
「貴女は次期当主なのだから」
そう言われて長女のアリーチェは育った。どれだけ寂しくてもどれだけツラくても、自分がこのエルカダ侯爵家を継がなければいけないのだからと我慢して頑張った。
長女と違って次女のルナリアは自由に育てられた。両親に愛され、勉強だって無理してしなくてもいいと甘やかされていた。
アリーチェはそれを羨ましいと思ったが、自分が長女で次期当主だから仕方がないと納得していて我慢した。
しかしアリーチェが18歳の時。
アリーチェの婚約者と恋仲になったルナリアを、両親は許し、二人を祝福しながら『次期当主をルナリアにする』と言い出したのだ。
それにはもうアリーチェは我慢ができなかった。
父は元々自分たち(子供)には無関心で、アリーチェに厳し過ぎる教育をしてきたのは母親だった。『次期当主だから』とあんなに言ってきた癖に、それを簡単に覆した母親をアリーチェは許せなかった。
そして両親はアリーチェを次期当主から下ろしておいて、アリーチェをルナリアの補佐に付けようとした。
そのどこまてもアリーチェの人格を否定する考え方にアリーチェの心は死んだ。
──自分を愛してくれないならこちらもあなたたちを愛さない──
アリーチェは行動を起こした。
もうあなたたちに情はない。
─────
◇これは『ざまぁ』の話です。
◇テンプレ [妹贔屓母]
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング〔2位〕(4/19)☆ファンタジーランキング〔1位〕☆入り、ありがとうございます!!
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる