30 / 57
第1章
第27話:無礼討ち
しおりを挟む
「無礼者、我らを王国騎士と知っての礼儀知らずか?!」
東南魔境に行って狩りをしようと東大城門に行ったら、待ち受けていた騎士に因縁をつけられてしまった。
「ストックトン宮中伯閣下に命じられて僕を殺す気ですか?
余りにも露骨で恥知らずなやり方ですね。
王都行政官閣下に追い込まれる前に、僕を殺せばどうにかなると思ったのでしょうが、刺客に使った家臣10人もの証言があるのです、逃げきれませんよ?」
「な、何を言っている、誰にも頼まれていない!
お前が無礼だから罰するだけだ!」
「平民とはいえこれだけの人間が見ているんですよ。
そんな見えすいたウソが通用するとでも思っているのですか?
大城門を警備している騎士や兵士は王都行政官閣下の配下ですよ。
貴方たちの罪を証言すれば出世できるんですよ。
こんなアクドイ事をしたら、家族まで厳しい罰を受けると分かりませんか?」
「だまれ、だまれ、黙れ、無礼に加えての悪口雑言、この場で斬ってくれる」
「分かりました、だったら騎士同士の決闘と言う事にしましょう。
互いの持ち物、身につけている下着まで賭けて決闘しましょう」
「バカめ、平民の分際で騎士と対等の決闘ができると思っているのか?!」
「やっぱり卑怯で憶病な、騎士の風上にも置けないクズでしたね。
身分差を使って一方的に殺す事しかできない、無能な卑怯者。
商人ギルドの会員が怖くて対等の決闘もできない、それが王国騎士なのですね。
いやはや、建国王陛下と共に戦った勇猛果敢な騎士はどこに行ったのか?
誇り高い騎士様は全て死に絶えてしまい、残っているのは、先祖代々卑怯で憶病な王国騎士だけなのでしょうね!」
「貴様らのせいで王国騎士の名誉が地に落ちた!
この者と決闘しないと言うのなら、先に私と決闘してもらおう!
1対21でも関係ない、王国騎士の名誉を守るためなら命を賭ける!」
東大城門の当番兵を率いていた騎士が、僕に因縁をつけた騎士たちに言った。
「ま、待たれよ、我らは貴殿と決闘する気はない!」
「黙れ、王国騎士の恥さらし!
お前たちのせいで王国騎士の名誉が地に落ちて泥にまみれた!
ここで命を賭けて名誉を回復しなければ、先祖にも子供にも顔向けできぬ!
我を殺してすむと思うなよ、心ある騎士が必ずお前たちを殺す!」
「隊長を見殺しにするな、王都警備隊の名誉にかけて恥知らずを殺せ!」
「「「「「おう!」」」」」
隊長に続いて配下の兵士たちも槍を持って腐れ騎士たちに向かって行った。
「かんばれ王都警備隊!」
「恥知らずな王国騎士を許すな!」
「こいつらは普段から平民をおどして金を奪っているんだ!」
「平民の店をおどしては商品や金を奪って行くんだ!」
大城門が開くのを待っていた平民たちが警備隊を応援しだした。
「だまれ、黙らんと無礼討ちするぞ!」
「もう逃れようがありませんよ。
ここで警備隊や平民たちを皆殺しにしても、厳しい処分から逃れられない。
警備隊の騎士殿を殺しても、貴方たちが泥にまみれさせた王国騎士の名誉が更に汚れるだけ、心ある王国騎士たちが必ず貴方たちを殺す。
貴方たちだけでなく、奥方も子供たちも皆殺しにされて家が絶える。
そんな貴方たちを、あのストックトン宮中伯が助けると思いますか?」
「だまれ、だまれ、黙れ、全部お前の無礼が悪いんだ!」
「1つだけ逃れられる方法がありますが、知りたくないですか?」
「逃れられる方法だと、言ってみろ!」
「僕と決闘をして生き残る事です。
1対21であろうと、正々堂々の決闘をした結果だと言えば、僕を殺しても罰せられませんよ」
「……我らに平民と決闘しろと言うのか……」
「僕は商人ギルドの会員だけではなく、冒険者ギルドの会員でもあります。
若く見られますが、それなりの年齢で戦闘経験も豊富です。
何より自由騎士として何カ国も渡り歩いてもいます」
「……よかろう、自由騎士だと言い張るのなら、騎士だと認めてやる。
21対1でもいいと言ったのはお前だからな、構え、ランスチャージ!」
僕の誘いに乗った愚かな騎士たちが、襲い掛かって来た。
ランスを構えて軍馬に拍車を入れて、僕に準備も与えず襲い掛かって来た。
王国騎士が21騎そろって槍を構えて突撃するのだ。
腐れ騎士たちは、自分たちが負けるとは全く思っていないだろう。
だけど僕も、負けるとは全く思っていない。
身体強化と言霊で武装した僕が、負けるはずがない。
冒険者同士の争いだと、相手を殺す事は許されない。
有力貴族が黒幕になっている連中を殺してしまうと、罰せられる。
だが、騎士を相手に名誉の決闘に持ち込めれば、話が違ってくる。
互いの名誉を賭けた決闘では、相手を殺しても罪に問われない。
普通の自由騎士はお金に汚いから、通常は決闘相手を生け捕りにして身代金を取るのだが、僕は身代金目的ではない。
最初に互いの持ち物を賭けての決闘だと言ってある。
途中で色々あったから、愚かな騎士たちは忘れてしまっているかもしれない。
自分たちは騎士だから、自由騎士を自称する平民の僕を殺せる。
だけど平民でしかない僕は王国騎士を殺せない、と思い込んでいるのだろう。
だけど、僕は最初から騎士たちを殺す気だった。
生かして逃がしたら、これからも多くの人たちが傷つけられ殺されていく。
ここで確実に殺しておかないと多くの人が苦しむ、だから確実に殺す。
それに、騎士用に作られた武器や鎧はとても高価だ。
軍用に育てられた馬も、とんでもなく高価だ。
日本円で3億円はくだらないくらい、良く鍛えられた軍馬は高価なのだ。
だから軍馬はもちろん武器や鎧にも傷1つ付けずに騎士たちを殺す!
軽く殴って騎士鎧と兜の間に隙間を作り、剣で首を刺して即死させる。
21騎士全員をその方法で突き殺す!
東南魔境に行って狩りをしようと東大城門に行ったら、待ち受けていた騎士に因縁をつけられてしまった。
「ストックトン宮中伯閣下に命じられて僕を殺す気ですか?
余りにも露骨で恥知らずなやり方ですね。
王都行政官閣下に追い込まれる前に、僕を殺せばどうにかなると思ったのでしょうが、刺客に使った家臣10人もの証言があるのです、逃げきれませんよ?」
「な、何を言っている、誰にも頼まれていない!
お前が無礼だから罰するだけだ!」
「平民とはいえこれだけの人間が見ているんですよ。
そんな見えすいたウソが通用するとでも思っているのですか?
大城門を警備している騎士や兵士は王都行政官閣下の配下ですよ。
貴方たちの罪を証言すれば出世できるんですよ。
こんなアクドイ事をしたら、家族まで厳しい罰を受けると分かりませんか?」
「だまれ、だまれ、黙れ、無礼に加えての悪口雑言、この場で斬ってくれる」
「分かりました、だったら騎士同士の決闘と言う事にしましょう。
互いの持ち物、身につけている下着まで賭けて決闘しましょう」
「バカめ、平民の分際で騎士と対等の決闘ができると思っているのか?!」
「やっぱり卑怯で憶病な、騎士の風上にも置けないクズでしたね。
身分差を使って一方的に殺す事しかできない、無能な卑怯者。
商人ギルドの会員が怖くて対等の決闘もできない、それが王国騎士なのですね。
いやはや、建国王陛下と共に戦った勇猛果敢な騎士はどこに行ったのか?
誇り高い騎士様は全て死に絶えてしまい、残っているのは、先祖代々卑怯で憶病な王国騎士だけなのでしょうね!」
「貴様らのせいで王国騎士の名誉が地に落ちた!
この者と決闘しないと言うのなら、先に私と決闘してもらおう!
1対21でも関係ない、王国騎士の名誉を守るためなら命を賭ける!」
東大城門の当番兵を率いていた騎士が、僕に因縁をつけた騎士たちに言った。
「ま、待たれよ、我らは貴殿と決闘する気はない!」
「黙れ、王国騎士の恥さらし!
お前たちのせいで王国騎士の名誉が地に落ちて泥にまみれた!
ここで命を賭けて名誉を回復しなければ、先祖にも子供にも顔向けできぬ!
我を殺してすむと思うなよ、心ある騎士が必ずお前たちを殺す!」
「隊長を見殺しにするな、王都警備隊の名誉にかけて恥知らずを殺せ!」
「「「「「おう!」」」」」
隊長に続いて配下の兵士たちも槍を持って腐れ騎士たちに向かって行った。
「かんばれ王都警備隊!」
「恥知らずな王国騎士を許すな!」
「こいつらは普段から平民をおどして金を奪っているんだ!」
「平民の店をおどしては商品や金を奪って行くんだ!」
大城門が開くのを待っていた平民たちが警備隊を応援しだした。
「だまれ、黙らんと無礼討ちするぞ!」
「もう逃れようがありませんよ。
ここで警備隊や平民たちを皆殺しにしても、厳しい処分から逃れられない。
警備隊の騎士殿を殺しても、貴方たちが泥にまみれさせた王国騎士の名誉が更に汚れるだけ、心ある王国騎士たちが必ず貴方たちを殺す。
貴方たちだけでなく、奥方も子供たちも皆殺しにされて家が絶える。
そんな貴方たちを、あのストックトン宮中伯が助けると思いますか?」
「だまれ、だまれ、黙れ、全部お前の無礼が悪いんだ!」
「1つだけ逃れられる方法がありますが、知りたくないですか?」
「逃れられる方法だと、言ってみろ!」
「僕と決闘をして生き残る事です。
1対21であろうと、正々堂々の決闘をした結果だと言えば、僕を殺しても罰せられませんよ」
「……我らに平民と決闘しろと言うのか……」
「僕は商人ギルドの会員だけではなく、冒険者ギルドの会員でもあります。
若く見られますが、それなりの年齢で戦闘経験も豊富です。
何より自由騎士として何カ国も渡り歩いてもいます」
「……よかろう、自由騎士だと言い張るのなら、騎士だと認めてやる。
21対1でもいいと言ったのはお前だからな、構え、ランスチャージ!」
僕の誘いに乗った愚かな騎士たちが、襲い掛かって来た。
ランスを構えて軍馬に拍車を入れて、僕に準備も与えず襲い掛かって来た。
王国騎士が21騎そろって槍を構えて突撃するのだ。
腐れ騎士たちは、自分たちが負けるとは全く思っていないだろう。
だけど僕も、負けるとは全く思っていない。
身体強化と言霊で武装した僕が、負けるはずがない。
冒険者同士の争いだと、相手を殺す事は許されない。
有力貴族が黒幕になっている連中を殺してしまうと、罰せられる。
だが、騎士を相手に名誉の決闘に持ち込めれば、話が違ってくる。
互いの名誉を賭けた決闘では、相手を殺しても罪に問われない。
普通の自由騎士はお金に汚いから、通常は決闘相手を生け捕りにして身代金を取るのだが、僕は身代金目的ではない。
最初に互いの持ち物を賭けての決闘だと言ってある。
途中で色々あったから、愚かな騎士たちは忘れてしまっているかもしれない。
自分たちは騎士だから、自由騎士を自称する平民の僕を殺せる。
だけど平民でしかない僕は王国騎士を殺せない、と思い込んでいるのだろう。
だけど、僕は最初から騎士たちを殺す気だった。
生かして逃がしたら、これからも多くの人たちが傷つけられ殺されていく。
ここで確実に殺しておかないと多くの人が苦しむ、だから確実に殺す。
それに、騎士用に作られた武器や鎧はとても高価だ。
軍用に育てられた馬も、とんでもなく高価だ。
日本円で3億円はくだらないくらい、良く鍛えられた軍馬は高価なのだ。
だから軍馬はもちろん武器や鎧にも傷1つ付けずに騎士たちを殺す!
軽く殴って騎士鎧と兜の間に隙間を作り、剣で首を刺して即死させる。
21騎士全員をその方法で突き殺す!
324
お気に入りに追加
755
あなたにおすすめの小説

村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました~異種族わちゃわちゃ冒険ものがたり~
めーぷる
児童書・童話
グラム村で変わり者扱いされていた少年フィロは村長の家で小間使いとして、生まれてから10年間馬小屋で暮らしてきた。フィロには生き物たちの言葉が分かるという不思議な力があった。そのせいで同年代の子どもたちにも仲良くしてもらえず、友達は森で助けた赤い鳥のポイと馬小屋の馬と村で飼われている鶏くらいだ。
いつもと変わらない日々を送っていたフィロだったが、ある日村に黒くて大きなドラゴンがやってくる。ドラゴンは怒り村人たちでは歯が立たない。石を投げつけて何とか追い返そうとするが、必死に何かを訴えている.
気になったフィロが村長に申し出てドラゴンの話を聞くと、ドラゴンの巣を荒らした者が村にいることが分かる。ドラゴンは知らぬふりをする村人たちの態度に怒り、炎を噴いて暴れまわる。フィロの必死の説得に漸く耳を傾けて大人しくなるドラゴンだったが、フィロとドラゴンを見た村人たちは、フィロこそドラゴンを招き入れた張本人であり実は魔物の生まれ変わりだったのだと決めつけてフィロを村を追い出してしまう。
途方に暮れるフィロを見たドラゴンは、フィロに謝ってくるのだがその姿がみるみる美しい黒髪の女性へと変化して……。
「ドラゴンがお姉さんになった?」
「フィロ、これから私と一緒に旅をしよう」
変わり者の少年フィロと異種族の仲間たちが繰り広げる、自分探しと人助けの冒険ものがたり。
・毎日7時投稿予定です。間に合わない場合は別の時間や次の日になる場合もあります。
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
かえらなかった妖精の卵
丸晴いむ
児童書・童話
むかし むかし、まだ世界ができた最初の頃の 女神と妖精の卵 のおはなし
…女神は嘆き悲しんで、太陽の子は満足げに笑っていましたとさ。
この作品は絵本の朗読動画としてこちら https://youtu.be/hSQrEYQpZMg にも掲載しています。
なろうにも掲載しています。
少年騎士
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」ポーウィス王国という辺境の小国には、12歳になるとダンジョンか魔境で一定の強さになるまで自分を鍛えなければいけないと言う全国民に対する法律があった。周囲の小国群の中で生き残るため、小国を狙う大国から自国を守るために作られた法律、義務だった。領地持ち騎士家の嫡男ハリー・グリフィスも、その義務に従い1人王都にあるダンジョンに向かって村をでた。だが、両親祖父母の計らいで平民の幼馴染2人も一緒に12歳の義務に同行する事になった。将来救国の英雄となるハリーの物語が始まった。
盲目魔女さんに拾われた双子姉妹は恩返しをするそうです。
桐山一茶
児童書・童話
雨が降り注ぐ夜の山に、捨てられてしまった双子の姉妹が居ました。
山の中には恐ろしい魔物が出るので、幼い少女の力では山の中で生きていく事なんか出来ません。
そんな中、双子姉妹の目の前に全身黒ずくめの女の人が現れました。
するとその人は優しい声で言いました。
「私は目が見えません。だから手を繋ぎましょう」
その言葉をきっかけに、3人は仲良く暮らし始めたそうなのですが――。
(この作品はほぼ毎日更新です)

【完結】イケメン旦那と可愛い義妹をゲットして、幸せスローライフを掴むまで
トト
児童書・童話
「私も異世界転生して、私を愛してくれる家族が欲しい」
一冊の本との出会いが、平凡女子をミラクルシンデレラに変える

水色オオカミのルク
月芝
児童書・童話
雷鳴とどろく、激しい雨がやんだ。
雲のあいだから光が差し込んでくる。
天から地上へとのびた光の筋が、まるで階段のよう。
するとその光の階段を、シュタシュタと風のような速さにて、駆け降りてくる何者かの姿が!
それは冬の澄んだ青空のような色をしたオオカミの子どもでした。
天の国より地の国へと降り立った、水色オオカミのルク。
これは多くの出会いと別れ、ふしぎな冒険をくりかえし、成長して、やがて伝説となる一頭のオオカミの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる