58 / 58
第1章
第58話:セント・エンシェント・ドラゴン
しおりを挟む
「そろそろ大丈夫じゃないか?」
ライアンがエマとアイリス、カインとアベル、村長のガブリエルに確認する。
加護を突き返して魔術のレベル上げを始めて百日経っていた。
命懸けの激烈なレベル上げを繰り返し行い、とんでもなく強くなっていた。
四人揃ったら、悪神ロキが相手でも勝てると思っているライアンだった。
「私も十分レベルが上がったと思うわ」
エマも自信をもって答える。
エマも四人一緒なら悪神ロキや治癒神エイルにも勝てると思っている。
「「行こうぜ!」」
カインとアベルも自信満々の表情で答える。
二人も四人の完全同調魔術を使えばセント・エンシェント・ドラゴンに勝てると思っているから、これ以上のレベル上げは必要ないと思っていた。
「私のために無理をして欲しくはありません。
ですが、貴方たちならセント・エンシェント・ドラゴンが相手でも大丈夫だと、心から思っています。
ただし、行くのなら私も一緒に行きます、そうでなければ許可しません」
子供がどれほど強くなろうと母心は変わらない。
身を挺して子供を守ろうとする母心は変わらない。
セント・エンシェント・ドラゴンが予想以上に強かったら、盾になる気だ。
「どれほど実力が有ろうと、愛する娘をセント・エンシェント・ドラゴンに対峙させたいとは思わないが、どうしても行くと言うのなら、アイリスと一緒だ。
本当は私も一緒に行きたいが、万が一のことを考えれば、子供たちを親なしにできない、どちらかが残らないといけない」
父としては娘を守るために同行したい。
愛する妻、アイリスを残して自分が同行したい。
だが、一族の悲願が同行する事を許さない。
「エマとアイリス様のことはお任せください」
まだ成人を迎えていないライアンだが、一連の戦いで一気に大人になった。
それはエマとカインとアベルも一緒で、もう子供とは言えない面構えだった。
その四人にアイリスを加えた五人でセント・エンシェント・ドラゴンに会う為に大魔境の奥に向かった。
「俺たちは怪しい者じゃない、話し合いに来ただけだ、セント・エンシェント・ドラゴンの所に案内してくれ」
ライアンは襲って来たヤング・ピュブレド・ドラゴンを生け捕りにして言った。
いきなり襲われたのに殺さなかったのは、でいる事ならセント・エンシェント・ドラゴンと戦いたくなかったからだ。
悪神ロキには村長の奥さんが呪いをかけられた。
更に眷属まで送られて激しい殺し合いになった。
軍神テュールと治癒神エイルにはケンカを売ったから、逆恨みされて何時襲われるか分からない。
この状態で神々を滅ぼせるセント・エンシェント・ドラゴンとまで敵対したくないと思っていたのだ。
「何が欲しいのだ、条件を言ってみろ」
問答無用で襲ってくるヤング・ピュブレド・ドラゴンからエルダー・ピュブレド・ドラゴンまで七体を生け捕りにしたら、ようやくセント・エンシェント・ドラゴンが現れて言った。
「脅かす気などなかった、貴方と話し合いたかっただけだ。
問答無用で襲って来たから生け捕りにしただけだ。
だがこうなったからには、生け捕りにしたピュブレド・ドラゴンを人質にさせてもらって、有利な交渉をさせてもらう。
こいつらを生きて返して欲しかったら、貴方の血と鱗と爪をよこせ。
生え変わるのなら牙も欲しい」
「悪用するなら同族を見殺しにしても応じないが、どうやら悪神ロキの呪いを解くために必要なようだな。
どうしても必要なのは血と鱗だろう?
鱗は自然に剝がれた分があるから、あるだけくれてやる。
爪も血が出ない程度に切り落としてくれてやる。
血は呪いを解くのに必要な最低限の量をくれてやる。
牙は生え変わるが、抜くと痛いから拒否する」
「呪いを解くのに必要な最低限の血の量はどうやって決める?」
「この場で呪いを解けばいい。
この場でやれば失敗してもやり直せる。
我としても何度も来られるのは嫌だから、ここで解呪薬を作ってやる。
我が作れば最低限の量で完璧な解呪薬ができる」
「そうしてくれると助かるが、七度も襲われたのだ、襲って来たピュブレド・ドラゴンに罰を与えたいし、少しは良い思いをさせてもらいたい」
「どのような罰を与えると言うのだ?!」
「鱗は自然にはがれると言ったな?
爪も血が出ない所までなら切れると言ったな?
襲って来た七体の鱗と爪を要求する」
「その程度なら罰にもならない、好きにするが良い。
いや、逆らってまた負けたら恥の上塗りになる。
我が命じる、切った爪と巣にある鱗を全て人間に渡せ!」
「「「「「……はい……」」」」」
純血種竜族の鱗なら、飛行中にはがれた物が人間界にもたらされる事が、百年に一度くらいはある。
だが飛行中に落ちる事のない爪は、これまで人が手に入れた事はない。
もしオークションに出品されるような事があれば、耳かきで測るくらい少量でも、大国の国家予算に匹敵する金額で落札されるかもしれない。
いや、小さな鱗一枚でも、大国の国家予算に匹敵する金額で落札されるかもしれないくらい、貴重で高価なモノだった。
「その条件で良い、まずは悪神ロキの呪いを解く薬をくれ」
「任せろ、その程度の薬、あっという間に作れる」
セント・エンシェント・ドラゴンはそう言うと瞬く間に薬を作った。
呪文を唱える事もなければ、鱗をはがす事も血を出す事もなく、アイリスの目の前に薬らしきものを出現させた。
「これを飲めば悪神ロキの呪いは解ける」
「分かりました、貴方を信じて飲みます」
アイリスはそう言うと躊躇せずに薬を飲んだ。
飲んだとたん、アイリスの身体が神々しい光に包まれた。
★★★★★★
第17回ファンタジー小説大賞用の小説を7作投稿しました。
「転生 上杉謙信の弟 兄に殺されたくないので全力を尽くします!」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/38830069
「転生 前田慶次:養父を隠居させた信長を見返して、利家を家臣にしてやる!」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/571853344
「婚約破棄追追放 神与スキルが謎のブリーダーだったので、王女から婚約破棄され公爵家から追放されました」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/901900579
「死にたくない、若返りたい、人生やり直したい、還暦親父の異世界チート無双冒険譚」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/384875082
「カラスに襲われているトカゲを助けたらドラゴンだった」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/566870722
「来訪神に転生させてもらえました。石長姫には不老長寿、宇迦之御魂神には豊穣を授かりました。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/9841109
「ざまあ無双、アラカン親爺、母親を助けたくてダンジョンに潜るが、聖女系人気配信者を助けて現世で人生やり直し」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/270870896
試し読みとお気に入り登録お願いします。
ライアンがエマとアイリス、カインとアベル、村長のガブリエルに確認する。
加護を突き返して魔術のレベル上げを始めて百日経っていた。
命懸けの激烈なレベル上げを繰り返し行い、とんでもなく強くなっていた。
四人揃ったら、悪神ロキが相手でも勝てると思っているライアンだった。
「私も十分レベルが上がったと思うわ」
エマも自信をもって答える。
エマも四人一緒なら悪神ロキや治癒神エイルにも勝てると思っている。
「「行こうぜ!」」
カインとアベルも自信満々の表情で答える。
二人も四人の完全同調魔術を使えばセント・エンシェント・ドラゴンに勝てると思っているから、これ以上のレベル上げは必要ないと思っていた。
「私のために無理をして欲しくはありません。
ですが、貴方たちならセント・エンシェント・ドラゴンが相手でも大丈夫だと、心から思っています。
ただし、行くのなら私も一緒に行きます、そうでなければ許可しません」
子供がどれほど強くなろうと母心は変わらない。
身を挺して子供を守ろうとする母心は変わらない。
セント・エンシェント・ドラゴンが予想以上に強かったら、盾になる気だ。
「どれほど実力が有ろうと、愛する娘をセント・エンシェント・ドラゴンに対峙させたいとは思わないが、どうしても行くと言うのなら、アイリスと一緒だ。
本当は私も一緒に行きたいが、万が一のことを考えれば、子供たちを親なしにできない、どちらかが残らないといけない」
父としては娘を守るために同行したい。
愛する妻、アイリスを残して自分が同行したい。
だが、一族の悲願が同行する事を許さない。
「エマとアイリス様のことはお任せください」
まだ成人を迎えていないライアンだが、一連の戦いで一気に大人になった。
それはエマとカインとアベルも一緒で、もう子供とは言えない面構えだった。
その四人にアイリスを加えた五人でセント・エンシェント・ドラゴンに会う為に大魔境の奥に向かった。
「俺たちは怪しい者じゃない、話し合いに来ただけだ、セント・エンシェント・ドラゴンの所に案内してくれ」
ライアンは襲って来たヤング・ピュブレド・ドラゴンを生け捕りにして言った。
いきなり襲われたのに殺さなかったのは、でいる事ならセント・エンシェント・ドラゴンと戦いたくなかったからだ。
悪神ロキには村長の奥さんが呪いをかけられた。
更に眷属まで送られて激しい殺し合いになった。
軍神テュールと治癒神エイルにはケンカを売ったから、逆恨みされて何時襲われるか分からない。
この状態で神々を滅ぼせるセント・エンシェント・ドラゴンとまで敵対したくないと思っていたのだ。
「何が欲しいのだ、条件を言ってみろ」
問答無用で襲ってくるヤング・ピュブレド・ドラゴンからエルダー・ピュブレド・ドラゴンまで七体を生け捕りにしたら、ようやくセント・エンシェント・ドラゴンが現れて言った。
「脅かす気などなかった、貴方と話し合いたかっただけだ。
問答無用で襲って来たから生け捕りにしただけだ。
だがこうなったからには、生け捕りにしたピュブレド・ドラゴンを人質にさせてもらって、有利な交渉をさせてもらう。
こいつらを生きて返して欲しかったら、貴方の血と鱗と爪をよこせ。
生え変わるのなら牙も欲しい」
「悪用するなら同族を見殺しにしても応じないが、どうやら悪神ロキの呪いを解くために必要なようだな。
どうしても必要なのは血と鱗だろう?
鱗は自然に剝がれた分があるから、あるだけくれてやる。
爪も血が出ない程度に切り落としてくれてやる。
血は呪いを解くのに必要な最低限の量をくれてやる。
牙は生え変わるが、抜くと痛いから拒否する」
「呪いを解くのに必要な最低限の血の量はどうやって決める?」
「この場で呪いを解けばいい。
この場でやれば失敗してもやり直せる。
我としても何度も来られるのは嫌だから、ここで解呪薬を作ってやる。
我が作れば最低限の量で完璧な解呪薬ができる」
「そうしてくれると助かるが、七度も襲われたのだ、襲って来たピュブレド・ドラゴンに罰を与えたいし、少しは良い思いをさせてもらいたい」
「どのような罰を与えると言うのだ?!」
「鱗は自然にはがれると言ったな?
爪も血が出ない所までなら切れると言ったな?
襲って来た七体の鱗と爪を要求する」
「その程度なら罰にもならない、好きにするが良い。
いや、逆らってまた負けたら恥の上塗りになる。
我が命じる、切った爪と巣にある鱗を全て人間に渡せ!」
「「「「「……はい……」」」」」
純血種竜族の鱗なら、飛行中にはがれた物が人間界にもたらされる事が、百年に一度くらいはある。
だが飛行中に落ちる事のない爪は、これまで人が手に入れた事はない。
もしオークションに出品されるような事があれば、耳かきで測るくらい少量でも、大国の国家予算に匹敵する金額で落札されるかもしれない。
いや、小さな鱗一枚でも、大国の国家予算に匹敵する金額で落札されるかもしれないくらい、貴重で高価なモノだった。
「その条件で良い、まずは悪神ロキの呪いを解く薬をくれ」
「任せろ、その程度の薬、あっという間に作れる」
セント・エンシェント・ドラゴンはそう言うと瞬く間に薬を作った。
呪文を唱える事もなければ、鱗をはがす事も血を出す事もなく、アイリスの目の前に薬らしきものを出現させた。
「これを飲めば悪神ロキの呪いは解ける」
「分かりました、貴方を信じて飲みます」
アイリスはそう言うと躊躇せずに薬を飲んだ。
飲んだとたん、アイリスの身体が神々しい光に包まれた。
★★★★★★
第17回ファンタジー小説大賞用の小説を7作投稿しました。
「転生 上杉謙信の弟 兄に殺されたくないので全力を尽くします!」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/38830069
「転生 前田慶次:養父を隠居させた信長を見返して、利家を家臣にしてやる!」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/571853344
「婚約破棄追追放 神与スキルが謎のブリーダーだったので、王女から婚約破棄され公爵家から追放されました」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/901900579
「死にたくない、若返りたい、人生やり直したい、還暦親父の異世界チート無双冒険譚」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/384875082
「カラスに襲われているトカゲを助けたらドラゴンだった」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/566870722
「来訪神に転生させてもらえました。石長姫には不老長寿、宇迦之御魂神には豊穣を授かりました。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/9841109
「ざまあ無双、アラカン親爺、母親を助けたくてダンジョンに潜るが、聖女系人気配信者を助けて現世で人生やり直し」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/672198375/270870896
試し読みとお気に入り登録お願いします。
0
お気に入りに追加
37
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
少年騎士
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」ポーウィス王国という辺境の小国には、12歳になるとダンジョンか魔境で一定の強さになるまで自分を鍛えなければいけないと言う全国民に対する法律があった。周囲の小国群の中で生き残るため、小国を狙う大国から自国を守るために作られた法律、義務だった。領地持ち騎士家の嫡男ハリー・グリフィスも、その義務に従い1人王都にあるダンジョンに向かって村をでた。だが、両親祖父母の計らいで平民の幼馴染2人も一緒に12歳の義務に同行する事になった。将来救国の英雄となるハリーの物語が始まった。
冒険者ではない、世界一のトレジャーハンターになる!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞参加作」宝船竜也は先祖代々宝探しに人生を賭けるトレジャーハンターの家に生まれた。竜也の夢は両親や祖父母のような世界1番のトレジャーハンターになる事だ。だが41年前、曾祖父が現役の時代に、世界に突然ダンジョンが現れた。ダンジョンの中でだけレベルアップしたり魔術が使えたりする上に、現れるモンスターを倒すと金銀財宝貴金属を落とす分かって、世は大ダンジョン時代となった。その時代に流行っていたアニメやラノベの影響で、ダンジョンで一攫千金を狙う人たちは冒険者と呼ばれるようになった。だが、宝船家の人たちは頑なに自分たちはトレジャーハンターだと名乗っていた。
GREATEST BOONS+
丹斗大巴
児童書・童話
幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。
異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)を生みだし、規格外のインベントリ&ものづくりスキルを使いこなす! ユニークスキルのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅する、ほのぼの異世界珍道中。
便利な「しおり」機能、「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です!
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
【1章完】GREATEST BOONS ~幼なじみのほのぼのバディがクリエイトスキルで異世界に偉大なる恩恵をもたらします!~
丹斗大巴
児童書・童話
幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。
異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)とアイテムを生みだした! 彼らのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅するほのぼの異世界珍道中。
便利な「しおり」機能を使って読み進めることをお勧めします。さらに「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です! レーティング指定の描写はありませんが、万が一気になる方は、目次※マークをさけてご覧ください。
大人で子供な師匠のことを、つい甘やかす僕がいる。
takemot
児童書・童話
薬草を採りに入った森で、魔獣に襲われた僕。そんな僕を助けてくれたのは、一人の女性。胸のあたりまである長い白銀色の髪。ルビーのように綺麗な赤い瞳。身にまとうのは、真っ黒なローブ。彼女は、僕にいきなりこう尋ねました。
「シチュー作れる?」
…………へ?
彼女の正体は、『森の魔女』。
誰もが崇拝したくなるような魔女。とんでもない力を持っている魔女。魔獣がわんさか生息する森を牛耳っている魔女。
そんな噂を聞いて、目を輝かせていた時代が僕にもありました。
どういうわけか、僕は彼女の弟子になったのですが……。
「うう。早くして。お腹がすいて死にそうなんだよ」
「あ、さっきよりミルク多めで!」
「今日はダラダラするって決めてたから!」
はあ……。師匠、もっとしっかりしてくださいよ。
子供っぽい師匠。そんな師匠に、今日も僕は振り回されっぱなし。
でも時折、大人っぽい師匠がそこにいて……。
師匠と弟子がおりなす不思議な物語。師匠が子供っぽい理由とは。そして、大人っぽい師匠の壮絶な過去とは。
表紙のイラストは大崎あむさん(https://twitter.com/oosakiamu)からいただきました。
村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました~異種族わちゃわちゃ冒険ものがたり~
めーぷる
児童書・童話
グラム村で変わり者扱いされていた少年フィロは村長の家で小間使いとして、生まれてから10年間馬小屋で暮らしてきた。フィロには生き物たちの言葉が分かるという不思議な力があった。そのせいで同年代の子どもたちにも仲良くしてもらえず、友達は森で助けた赤い鳥のポイと馬小屋の馬と村で飼われている鶏くらいだ。
いつもと変わらない日々を送っていたフィロだったが、ある日村に黒くて大きなドラゴンがやってくる。ドラゴンは怒り村人たちでは歯が立たない。石を投げつけて何とか追い返そうとするが、必死に何かを訴えている.
気になったフィロが村長に申し出てドラゴンの話を聞くと、ドラゴンの巣を荒らした者が村にいることが分かる。ドラゴンは知らぬふりをする村人たちの態度に怒り、炎を噴いて暴れまわる。フィロの必死の説得に漸く耳を傾けて大人しくなるドラゴンだったが、フィロとドラゴンを見た村人たちは、フィロこそドラゴンを招き入れた張本人であり実は魔物の生まれ変わりだったのだと決めつけてフィロを村を追い出してしまう。
途方に暮れるフィロを見たドラゴンは、フィロに謝ってくるのだがその姿がみるみる美しい黒髪の女性へと変化して……。
「ドラゴンがお姉さんになった?」
「フィロ、これから私と一緒に旅をしよう」
変わり者の少年フィロと異種族の仲間たちが繰り広げる、自分探しと人助けの冒険ものがたり。
・毎日7時投稿予定です。間に合わない場合は別の時間や次の日になる場合もあります。
使役されたい召喚獣と、使役したくない召喚士ちゃん(仮題)
Lesewolf
児童書・童話
召喚。それは夢のような魔法。召喚によって、人々の暮らしが豊かになるだけではない。その者の人生も大きく変えてしまう。使役する召喚獣によって、その活動範囲は様々ある。
これは、使役されることを夢見た召喚獣と、その召喚士とのお話です。
完結短編ですが、好評だったら続編も進めようと思って書きました。感想等頂けると嬉しいです。。
ルビ振りました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
「異世界こども食堂」と悩みましたがこちらに1票入れさせていただきました。
克全先生の話はどれも素敵ですね。
手持ち票が3票しかないのが辛いです。
いつも表紙のイラストと優しい本文に癒されてます。
これからも応援させていただきます。
ぱにゃにゃんだー!
ヾ(*´∀`*)ノ
蒼井輪さん、感想ありがとうございます。
もの凄く励みになりました。