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第1章
第50話:誤解
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「そんな方法を思いついているならもっと早く言ってよ!」
思いもしていなかった母上様を治す方法をライアンに言われて、エマは思わず文句を言っていた。
「え、思いついていたから、このレベル上げをやっていたんじゃないのか?」
「そんな方法、思いついていなかったわよ!
母上様に強くなっていただいて、自己治癒力を上げる事で、少しでも呪いに抵抗できる御身体になって頂こうとしていただけよ」
「そうだったのか、思いついたからレベル上げに賛成したと思っていた。
カインとアベルもそう思っていたんじゃないか?」
「……そうなの、私が悪いと言うの?!」
「いや、俺も思い込んでしまっていたら、俺も悪かったと思う。
これからは、幼馴染みだから何でも分かり合えていると思わずに、何でも口にして確かめよう」
「……そうね、今回は致命的な事にならなかったからいいけれど、何があるか分からないから今まで以上に話し合いましょう」
「それで、どうする、どちらを選ぶ?」
「セント・エンシェント・ドラゴンから血と鱗をもらうと言うのは、どうしても危険があると思うわ」
「そうだな、危険がないとは言い切れないな」
「神々すら滅ぼす力があるというセント・エンシェント・ドラゴンよ。
争いに成ったら、生きて帰られるとは限らないわ。
そんな危険は他に方法がない時だけ挑戦するものよ。
まずは完全同調解呪で悪神ロキの呪いを解けるか試してみるわ」
「実の親子なら、幼馴染でしかない俺たちができた事くらいやれるさ。
時間はかかるかもしれないが、試してみる価値はある。
実際問題、解呪しなくても痛みもなければ日常生活に不自由もないんだろう?」
「ライアンの言う通りですよ、痛みもないし不自由も有りません」
これまで黙っていたアイリスがエマとライアンの会話に加わってきた。
「エマ、セント・エンシェント・ドラゴンから血と鱗を手に入れるような、命懸けの挑戦なんてしなくていいの。
完全同調だって成功しなくても良いの、今のままでも十分幸せなのですよ」
アイリスの本心、心からの言葉だった。
治癒神エイルの影響を強く受けているアイリスは心優しい。
成人前の子供たちに、これ以上無理はさせられないと心から思っていた。
「アイリス様、父さんが受けた命の恩は返さないといけない。
だから、これまでやってきた事もこれからやる事も当たり前の事です。
何も気にしないでください、僕に恩返しさせてください。
エマ、どうする、試してもいいし挑戦してもいい」
「まずは試させて、それでダメなら挑戦させて」
「分かった、エマが納得するまで試せばいいよ。
ただ、同時に亜竜ダンジョンへの移住は始めてしまおう。
父さんとヴィクトーさんのレベルがだいぶ上がったようだ。
もう二人に旧村を任せても大丈夫だよ。
カインとアベルが怒る前にレベル上げを変わった方が良い」
「そうね、私たちだけがこれ以上レベル上げしたら怒るわね」
転送精霊セーレの能力を使って毎日手紙のやり取りをしていたが、カインとアベルから届く手紙に文句が多くなっていた。
同年生まれで、命懸けの戦いにも同行するくらい仲の良い四人ではあるが、同時に最大のライバルでもあるのだ。
互いに絶対に負けられないと思っている。
レベルを上げる機会が不公平なのは争いの原因になる。
そう言う事を腹にためずに言い合える仲なのだ。
新しく築く亜竜ダンジョン村と旧村でのレベル上げは、四人が思い描いていた通り順調に進んだので、次の段階に進める事にした。
エマとライアン、村長と村長婦人が一度旧村に戻り、ライアンの家族とカインとアベルの家族だけを残して、村民の大半を率いて亜竜ダンジョン村に移住した。
村人たちを守りながらの移動なので、旧村から亜竜ダンジョン村まで二十日もかかり、旧村から王都よりも遠く離れていると村人たちは実感した。
その移動の間に、猜疑心が強く欲深い連中は、嫌というほど四人の強さを見せつけられただけでなく、村長と村長婦人の強さも見せつけられた。
エマとライアンがレベル上げを手伝った村長と村長婦人は、村人たちには化け物に見えるくらい強くなっていた。
亜竜が縄張りとしていた地域は、とても村人が暮らせる場所ではない。
守ってくれる者無しでダンジョンの外に出たら、一瞬で喰われてしまう場所だ。
村人たちは亜竜ダンジョンの地下一階から地下五階に家を建てて住む事にした。
ライアンが集めた建材は、浅い層のモンスターでは絶対に壊せない、亜竜地域の巨大な魔樹を使った。
亜竜でも倒せない硬くしなやかで巨大な魔樹だが、強大な四人を持つ四人なら。苦も無く切り倒して加工できた。
家を建てただけでなく、豊かで軟らかな地面を利用して穀物を育てる事にした。
陸稲、小麦、大麦、ライ麦、ジャガイモ、サツマイモなど色々育てる事にした。
村人たちが浅い層に村を築いている間、これまで我慢していたカインとアベルは、思う存分レベル上げをした。
エマと母親のアイリスは、解呪や聖浄化術を完全同調させる練習をした。
朝から晩までひたすら繰り返したが、なかなか完全同調させられなかった。
実の母娘なのに、幼い頃から一緒に遊び学び鍛えてきた幼馴染みほど息を合わせる事ができず、互いに寂しい思いをする事になった。
ライアンと村長は、亜竜ダンジョン村の地上部分に村を築いた。
巨大な亜竜地域の魔樹を切り倒して村の防壁とした。
上手に切り込みを入れて釘無しでも家に組み立てられるようにした。
天井がないと魔鳥に襲われるので、村全体を覆う魔樹の屋根を造った。
明り取りの天井窓を設けて、その周りにヴァンパイア除けと魔鳥除けの香を焚く事で、最低限の安全を確保する事にした。
もっとも村人がこの辺りのレベルに相応しいくらい強くなれば何の問題もない。
天井窓から入って来る魔鳥くらい簡単に斃せるようになれば良い。
天井をなくせるくらい強くなるのが理想だ。
それが無理でも、相手の強弱も分からない馬鹿な魔蟲や魔鳥に勝てればいい。
知能や本能で四人の強さが分かる魔獣は、村に近づいて来ないから。
思いもしていなかった母上様を治す方法をライアンに言われて、エマは思わず文句を言っていた。
「え、思いついていたから、このレベル上げをやっていたんじゃないのか?」
「そんな方法、思いついていなかったわよ!
母上様に強くなっていただいて、自己治癒力を上げる事で、少しでも呪いに抵抗できる御身体になって頂こうとしていただけよ」
「そうだったのか、思いついたからレベル上げに賛成したと思っていた。
カインとアベルもそう思っていたんじゃないか?」
「……そうなの、私が悪いと言うの?!」
「いや、俺も思い込んでしまっていたら、俺も悪かったと思う。
これからは、幼馴染みだから何でも分かり合えていると思わずに、何でも口にして確かめよう」
「……そうね、今回は致命的な事にならなかったからいいけれど、何があるか分からないから今まで以上に話し合いましょう」
「それで、どうする、どちらを選ぶ?」
「セント・エンシェント・ドラゴンから血と鱗をもらうと言うのは、どうしても危険があると思うわ」
「そうだな、危険がないとは言い切れないな」
「神々すら滅ぼす力があるというセント・エンシェント・ドラゴンよ。
争いに成ったら、生きて帰られるとは限らないわ。
そんな危険は他に方法がない時だけ挑戦するものよ。
まずは完全同調解呪で悪神ロキの呪いを解けるか試してみるわ」
「実の親子なら、幼馴染でしかない俺たちができた事くらいやれるさ。
時間はかかるかもしれないが、試してみる価値はある。
実際問題、解呪しなくても痛みもなければ日常生活に不自由もないんだろう?」
「ライアンの言う通りですよ、痛みもないし不自由も有りません」
これまで黙っていたアイリスがエマとライアンの会話に加わってきた。
「エマ、セント・エンシェント・ドラゴンから血と鱗を手に入れるような、命懸けの挑戦なんてしなくていいの。
完全同調だって成功しなくても良いの、今のままでも十分幸せなのですよ」
アイリスの本心、心からの言葉だった。
治癒神エイルの影響を強く受けているアイリスは心優しい。
成人前の子供たちに、これ以上無理はさせられないと心から思っていた。
「アイリス様、父さんが受けた命の恩は返さないといけない。
だから、これまでやってきた事もこれからやる事も当たり前の事です。
何も気にしないでください、僕に恩返しさせてください。
エマ、どうする、試してもいいし挑戦してもいい」
「まずは試させて、それでダメなら挑戦させて」
「分かった、エマが納得するまで試せばいいよ。
ただ、同時に亜竜ダンジョンへの移住は始めてしまおう。
父さんとヴィクトーさんのレベルがだいぶ上がったようだ。
もう二人に旧村を任せても大丈夫だよ。
カインとアベルが怒る前にレベル上げを変わった方が良い」
「そうね、私たちだけがこれ以上レベル上げしたら怒るわね」
転送精霊セーレの能力を使って毎日手紙のやり取りをしていたが、カインとアベルから届く手紙に文句が多くなっていた。
同年生まれで、命懸けの戦いにも同行するくらい仲の良い四人ではあるが、同時に最大のライバルでもあるのだ。
互いに絶対に負けられないと思っている。
レベルを上げる機会が不公平なのは争いの原因になる。
そう言う事を腹にためずに言い合える仲なのだ。
新しく築く亜竜ダンジョン村と旧村でのレベル上げは、四人が思い描いていた通り順調に進んだので、次の段階に進める事にした。
エマとライアン、村長と村長婦人が一度旧村に戻り、ライアンの家族とカインとアベルの家族だけを残して、村民の大半を率いて亜竜ダンジョン村に移住した。
村人たちを守りながらの移動なので、旧村から亜竜ダンジョン村まで二十日もかかり、旧村から王都よりも遠く離れていると村人たちは実感した。
その移動の間に、猜疑心が強く欲深い連中は、嫌というほど四人の強さを見せつけられただけでなく、村長と村長婦人の強さも見せつけられた。
エマとライアンがレベル上げを手伝った村長と村長婦人は、村人たちには化け物に見えるくらい強くなっていた。
亜竜が縄張りとしていた地域は、とても村人が暮らせる場所ではない。
守ってくれる者無しでダンジョンの外に出たら、一瞬で喰われてしまう場所だ。
村人たちは亜竜ダンジョンの地下一階から地下五階に家を建てて住む事にした。
ライアンが集めた建材は、浅い層のモンスターでは絶対に壊せない、亜竜地域の巨大な魔樹を使った。
亜竜でも倒せない硬くしなやかで巨大な魔樹だが、強大な四人を持つ四人なら。苦も無く切り倒して加工できた。
家を建てただけでなく、豊かで軟らかな地面を利用して穀物を育てる事にした。
陸稲、小麦、大麦、ライ麦、ジャガイモ、サツマイモなど色々育てる事にした。
村人たちが浅い層に村を築いている間、これまで我慢していたカインとアベルは、思う存分レベル上げをした。
エマと母親のアイリスは、解呪や聖浄化術を完全同調させる練習をした。
朝から晩までひたすら繰り返したが、なかなか完全同調させられなかった。
実の母娘なのに、幼い頃から一緒に遊び学び鍛えてきた幼馴染みほど息を合わせる事ができず、互いに寂しい思いをする事になった。
ライアンと村長は、亜竜ダンジョン村の地上部分に村を築いた。
巨大な亜竜地域の魔樹を切り倒して村の防壁とした。
上手に切り込みを入れて釘無しでも家に組み立てられるようにした。
天井がないと魔鳥に襲われるので、村全体を覆う魔樹の屋根を造った。
明り取りの天井窓を設けて、その周りにヴァンパイア除けと魔鳥除けの香を焚く事で、最低限の安全を確保する事にした。
もっとも村人がこの辺りのレベルに相応しいくらい強くなれば何の問題もない。
天井窓から入って来る魔鳥くらい簡単に斃せるようになれば良い。
天井をなくせるくらい強くなるのが理想だ。
それが無理でも、相手の強弱も分からない馬鹿な魔蟲や魔鳥に勝てればいい。
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