18 / 58
第1章
第18話:三十日青夜草の群生地
しおりを挟む
四人は大魔境の東、奥深くに向かって歩いた。
その場に止まったら、ゴブリンの死体を食べに集まる魔獣と戦う事になる。
それを恐れての避難だったが、その考えは間違っていた。
何度も強大な敵を倒してきた四人は、もうこの辺りの魔獣では勝てない強者だ。
少なくともエマとライアンは、周囲から魔獣が逃げ出す存在になっていた。
「周囲の警戒を最優先に、安全重視で進むぞ」
「分かっているわ、あの場所から離れたらゆっくり歩くわ」
「もう大丈夫じゃないかな」
「そうだよ、少なくとも俺には何も感じられないよ」
夜営地から一時間ほどは少し早足で歩いた。
カインとアベルを基準にした少し早足だから、並の人間の全力疾走だ。
この辺りの魔獣の嗅覚や聴覚、脚の早さは分からないが、安全圏だと思われた。
「ここで南に転じて一時間歩く、そこから村に向かうが、それで良いな?」
次の夜営地に相応しい水場を見つけたライアンが言った。
次に三晩探索をする時に夜営する場所を見つけられたので、そこを起点に南側も探っておきたかったのだ。
「ええ、いいわ、これで次の探索が少し楽になるわね」
「よかったよ、持ち運ぶ水袋を増やしたくなかったんだ」
「重さは大丈夫なんだけど、かさばるのが困るんだよね」
四人は小さな泉の水を飲まなかったが、猟犬見習たちは飲んだ。
猟犬見習たちに何もなければ、ほぼ飲み水として使っても大丈夫だ。
少なくとも毒消しの薬草を加えてから煮沸すれば死ぬ事はない。
「花だ、青い花だぞ!」
南に転じて一時間歩いて、そろそろ村に向かって方向転換しようとしていた時に、木々のない広場に青い花が咲き乱れているのを見つけた。
「確認しろ、毒を感じたら直ぐに戻れ」
「無理をするな、エマ、毒消しを頼む」
カインとアベルが猟犬見習たちに命じた。
「まかせて、解毒の力も上がっているから、猛毒でも大丈夫よ」
「なあ、エマ、今回は球根の成分を変えちゃいけないから使えないけど、ピュアリフィケイションとホーリー・ディトクスィフィケイションを使ったら、どんな水も飲めるようになるんじゃないか?」
「……そうね、飲めるようになると思うわ」
「でもさぁ、エマの魔力を無駄遣いするのはなぁ~」
「エマ、聖浄化と聖解毒する水の量で使う魔力は変わるの?」
「いつも全力で使っているから考えた事もないわ」
「今日の戦いでも、ものすごい数の聖浄化を使っていたよな?
魔力が足らなくなる感覚はなかったか?」
「なかったわ、いくらで使っても平気だったわ」
「うひゃぁ、相変わらず人間離れした魔力量だな」
「俺たちは魔力量を計算しながら魔術を使わないといけないんだぜ」
「だったら、これからはエマに水を浄化してもらおう。
それができるなら、少々汚い水場でも夜営ができるようになる」
「げぇ、いくら腹を壊さないと言っても、泥水を飲むのは嫌だぜ」
「死体が近くにあるような場所の水は飲みたくないよ」
「どうするエマ、水の浄化を前提にすれば、もっと長く探索ができるぞ」
「少し考えさせて、それでなくても三人には無理をしてもらっているから」
「好きでやっている事だ、気にするな」
「ごめん、よけいな事を言った、気にしないでくれ」
「そうそう、ライアンも言ったけど、好きでやっている事だから」
などと話しながら、四人は猟犬見習たちが青い花を掘り返すのを待った。
トリュフを集める訓練もしていたので、球根を掘りだす事など簡単だった。
四人が周囲の警戒をして、六頭が球根を探して掘った。
「やったわ、球根よ、この花には球根があるわ!」
猟犬見習たちはとても賢い、訓練された事に関しては並の人間よりも賢い。
野生の勘と言うのはおかしいが、人の感情、心の状態も察する。
だから、球根をカインとアベルではなくエマに持って行った。
「よし、これが三十日青夜草の球根かどうかは分からないが、この機会を逃す訳にはいかない、ていねいに掘り返すぞ」
「ええ」
「「おう」」
「よかった、本当に良かった、これが本物なら初めての成果よ」
エマが心から安堵の言葉をつぶやいた。
四人は慎重に、いや、もの凄く丁寧に三十日青夜草を掘り返した。
エイル神がアイリスの解呪に必要な材料だと言った球根は当然だが、他の部分、花弁、花粉、萼、茎、葉、細い根まできれいに集めた。
エイル神が解呪薬に指定したのは球根だが、他の部位にも薬効がある。
大魔境でも滅多に手に入らない三十日青夜草は、全ての部位が薬になる。
それに、今知られていない薬効があるかもしれないのだ。
慎重に集めるのが当然の、貴重極まりない薬草なのだ。
何より多くの薬草が、扱い方一つで薬効が劇的に違ってくる。
球根と他の部位の成分が混じると、薬効が無くなってしまう場合もある。
だから、部位ごとに分けて特別に加工した革袋に保管した。
「もう十分だろう、少なくとも半分は残しておくべきだ」
慎重かつ丁寧に集めたので、どうしても時間がかかった。
確実に4kg以上集めるのに夜が明けるまでかかった。
エイル神に言われたのは1kgだったが、念のために四倍集めたのだ。
「そうね、四倍あれば十分だよね」
「急いで村に帰って本物か確かめてもらおうよ」
「本物か偽物かくらいは、エイル神が教えてくれるはずだよ」
「よし、陽が沈むまでに村に帰るぞ」
「ええ」
「「おう!」」
その場に止まったら、ゴブリンの死体を食べに集まる魔獣と戦う事になる。
それを恐れての避難だったが、その考えは間違っていた。
何度も強大な敵を倒してきた四人は、もうこの辺りの魔獣では勝てない強者だ。
少なくともエマとライアンは、周囲から魔獣が逃げ出す存在になっていた。
「周囲の警戒を最優先に、安全重視で進むぞ」
「分かっているわ、あの場所から離れたらゆっくり歩くわ」
「もう大丈夫じゃないかな」
「そうだよ、少なくとも俺には何も感じられないよ」
夜営地から一時間ほどは少し早足で歩いた。
カインとアベルを基準にした少し早足だから、並の人間の全力疾走だ。
この辺りの魔獣の嗅覚や聴覚、脚の早さは分からないが、安全圏だと思われた。
「ここで南に転じて一時間歩く、そこから村に向かうが、それで良いな?」
次の夜営地に相応しい水場を見つけたライアンが言った。
次に三晩探索をする時に夜営する場所を見つけられたので、そこを起点に南側も探っておきたかったのだ。
「ええ、いいわ、これで次の探索が少し楽になるわね」
「よかったよ、持ち運ぶ水袋を増やしたくなかったんだ」
「重さは大丈夫なんだけど、かさばるのが困るんだよね」
四人は小さな泉の水を飲まなかったが、猟犬見習たちは飲んだ。
猟犬見習たちに何もなければ、ほぼ飲み水として使っても大丈夫だ。
少なくとも毒消しの薬草を加えてから煮沸すれば死ぬ事はない。
「花だ、青い花だぞ!」
南に転じて一時間歩いて、そろそろ村に向かって方向転換しようとしていた時に、木々のない広場に青い花が咲き乱れているのを見つけた。
「確認しろ、毒を感じたら直ぐに戻れ」
「無理をするな、エマ、毒消しを頼む」
カインとアベルが猟犬見習たちに命じた。
「まかせて、解毒の力も上がっているから、猛毒でも大丈夫よ」
「なあ、エマ、今回は球根の成分を変えちゃいけないから使えないけど、ピュアリフィケイションとホーリー・ディトクスィフィケイションを使ったら、どんな水も飲めるようになるんじゃないか?」
「……そうね、飲めるようになると思うわ」
「でもさぁ、エマの魔力を無駄遣いするのはなぁ~」
「エマ、聖浄化と聖解毒する水の量で使う魔力は変わるの?」
「いつも全力で使っているから考えた事もないわ」
「今日の戦いでも、ものすごい数の聖浄化を使っていたよな?
魔力が足らなくなる感覚はなかったか?」
「なかったわ、いくらで使っても平気だったわ」
「うひゃぁ、相変わらず人間離れした魔力量だな」
「俺たちは魔力量を計算しながら魔術を使わないといけないんだぜ」
「だったら、これからはエマに水を浄化してもらおう。
それができるなら、少々汚い水場でも夜営ができるようになる」
「げぇ、いくら腹を壊さないと言っても、泥水を飲むのは嫌だぜ」
「死体が近くにあるような場所の水は飲みたくないよ」
「どうするエマ、水の浄化を前提にすれば、もっと長く探索ができるぞ」
「少し考えさせて、それでなくても三人には無理をしてもらっているから」
「好きでやっている事だ、気にするな」
「ごめん、よけいな事を言った、気にしないでくれ」
「そうそう、ライアンも言ったけど、好きでやっている事だから」
などと話しながら、四人は猟犬見習たちが青い花を掘り返すのを待った。
トリュフを集める訓練もしていたので、球根を掘りだす事など簡単だった。
四人が周囲の警戒をして、六頭が球根を探して掘った。
「やったわ、球根よ、この花には球根があるわ!」
猟犬見習たちはとても賢い、訓練された事に関しては並の人間よりも賢い。
野生の勘と言うのはおかしいが、人の感情、心の状態も察する。
だから、球根をカインとアベルではなくエマに持って行った。
「よし、これが三十日青夜草の球根かどうかは分からないが、この機会を逃す訳にはいかない、ていねいに掘り返すぞ」
「ええ」
「「おう」」
「よかった、本当に良かった、これが本物なら初めての成果よ」
エマが心から安堵の言葉をつぶやいた。
四人は慎重に、いや、もの凄く丁寧に三十日青夜草を掘り返した。
エイル神がアイリスの解呪に必要な材料だと言った球根は当然だが、他の部分、花弁、花粉、萼、茎、葉、細い根まできれいに集めた。
エイル神が解呪薬に指定したのは球根だが、他の部位にも薬効がある。
大魔境でも滅多に手に入らない三十日青夜草は、全ての部位が薬になる。
それに、今知られていない薬効があるかもしれないのだ。
慎重に集めるのが当然の、貴重極まりない薬草なのだ。
何より多くの薬草が、扱い方一つで薬効が劇的に違ってくる。
球根と他の部位の成分が混じると、薬効が無くなってしまう場合もある。
だから、部位ごとに分けて特別に加工した革袋に保管した。
「もう十分だろう、少なくとも半分は残しておくべきだ」
慎重かつ丁寧に集めたので、どうしても時間がかかった。
確実に4kg以上集めるのに夜が明けるまでかかった。
エイル神に言われたのは1kgだったが、念のために四倍集めたのだ。
「そうね、四倍あれば十分だよね」
「急いで村に帰って本物か確かめてもらおうよ」
「本物か偽物かくらいは、エイル神が教えてくれるはずだよ」
「よし、陽が沈むまでに村に帰るぞ」
「ええ」
「「おう!」」
10
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説

村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました~異種族わちゃわちゃ冒険ものがたり~
めーぷる
児童書・童話
グラム村で変わり者扱いされていた少年フィロは村長の家で小間使いとして、生まれてから10年間馬小屋で暮らしてきた。フィロには生き物たちの言葉が分かるという不思議な力があった。そのせいで同年代の子どもたちにも仲良くしてもらえず、友達は森で助けた赤い鳥のポイと馬小屋の馬と村で飼われている鶏くらいだ。
いつもと変わらない日々を送っていたフィロだったが、ある日村に黒くて大きなドラゴンがやってくる。ドラゴンは怒り村人たちでは歯が立たない。石を投げつけて何とか追い返そうとするが、必死に何かを訴えている.
気になったフィロが村長に申し出てドラゴンの話を聞くと、ドラゴンの巣を荒らした者が村にいることが分かる。ドラゴンは知らぬふりをする村人たちの態度に怒り、炎を噴いて暴れまわる。フィロの必死の説得に漸く耳を傾けて大人しくなるドラゴンだったが、フィロとドラゴンを見た村人たちは、フィロこそドラゴンを招き入れた張本人であり実は魔物の生まれ変わりだったのだと決めつけてフィロを村を追い出してしまう。
途方に暮れるフィロを見たドラゴンは、フィロに謝ってくるのだがその姿がみるみる美しい黒髪の女性へと変化して……。
「ドラゴンがお姉さんになった?」
「フィロ、これから私と一緒に旅をしよう」
変わり者の少年フィロと異種族の仲間たちが繰り広げる、自分探しと人助けの冒険ものがたり。
・毎日7時投稿予定です。間に合わない場合は別の時間や次の日になる場合もあります。
生まれたばかりですが、早速赤ちゃんセラピー?始めます!
mabu
児童書・童話
超ラッキーな環境での転生と思っていたのにママさんの体調が危ないんじゃぁないの?
ママさんが大好きそうなパパさんを闇落ちさせない様に赤ちゃんセラピーで頑張ります。
力を使って魔力を増やして大きくなったらチートになる!
ちょっと赤ちゃん系に挑戦してみたくてチャレンジしてみました。
読みにくいかもしれませんが宜しくお願いします。
誤字や意味がわからない時は皆様の感性で受け捉えてもらえると助かります。
流れでどうなるかは未定なので一応R15にしております。
現在投稿中の作品と共に地道にマイペースで進めていきますので宜しくお願いします🙇
此方でも感想やご指摘等への返答は致しませんので宜しくお願いします。
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
森の小さな千年記 ポンポン・トゥルポン・あらカルト 比類無き者達との出会い
Pyxis
絵本
あらすじ
数千年に一度(2000年周期?)目覚めると言われる精霊達の目覚めがある年の早春に起こる。
時を同じくして月の番人であるかぐや姫達の活動も少しづつ活発化されて行く。
かぐや姫は使いの者として鶴亀と亀鶴と言う文字通り鶴と亀のキメラを地球に眠る精霊達の一部族を目覚めさせる為に飛ばした。
現在月の力は弱まり(昔の様に頻繁な交流がなく地球との往来が少なくなっている為)伝令・伝達すらもままならない状況にあった。
かぐや姫にはお世話役として兎の精霊(月の住人)ウサ・ポンが身の回りの世話をやいていた。
かぐや姫はウサ・ポンの作る月見団子がとても好物でそれを食べる事が何よりの楽しみであった♪
一方月より地球に飛び立った鶴亀&亀鶴は予想だにしない人物に出会うのである・・・(かぐや姫の姿をした影の存在)
その陰の存在に洗脳された鶴亀&亀鶴は2000年の間眠りについていたハニワの精霊達の親玉ハニワンを呼び起こすのであった。
ハニワンは影の存在の意のままに動く命のベルトを着けられ手下のチビ達を従えて地球の転覆を謀る活動を繰り返そうとしていたのである。
ハニワン達を呼び起こした鶴亀&亀鶴は月に帰るためのエネルギーを蓄える為に少しの間休眠を取ることにした。(月から地球までの片道だけでもかなりのエネルギーを使う為)
その一方では目覚まし年計と言う目覚まし時計(1000年単位の目覚ましw以降千年計と呼ぶ)の寝坊?に因って18年もの遅れをしつつ比類無きハーブの精霊を呼び覚ますのであった♪
約2000年の眠りから覚めたトゥルシーの精霊トゥル・ポンは突然の騒音に驚き目覚まし千年計を必殺技で焦げ焦げの状態にしてしまうのであるが・・・とってもタフな千年計は即座にバージョンアップをするのであったww
そんなこんなで新たな2000年紀が始まろうとしていたのであった。(ホントかいw)

昨日の敵は今日のパパ!
波湖 真
児童書・童話
アンジュは、途方に暮れていた。
画家のママは行方不明で、慣れない街に一人になってしまったのだ。
迷子になって助けてくれたのは騎士団のおじさんだった。
親切なおじさんに面倒を見てもらっているうちに、何故かこの国の公爵様の娘にされてしまった。
私、そんなの困ります!!
アンジュの気持ちを取り残したまま、公爵家に引き取られ、そこで会ったのは超不機嫌で冷たく、意地悪な人だったのだ。
家にも帰れず、公爵様には嫌われて、泣きたいのをグッと我慢する。
そう、画家のママが戻って来るまでは、ここで頑張るしかない!
アンジュは、なんとか公爵家で生きていけるのか?
どうせなら楽しく過ごしたい!
そんな元気でちゃっかりした女の子の物語が始まります。
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
魔法が使えない女の子
咲間 咲良
児童書・童話
カナリア島に住む九歳の女の子エマは、自分だけ魔法が使えないことを悩んでいた。
友だちのエドガーにからかわれてつい「明日魔法を見せる」と約束してしまったエマは、大魔法使いの祖母マリアのお使いで魔法が書かれた本を返しに行く。
貸本屋ティンカーベル書房の書庫で出会ったのは、エマそっくりの顔と同じエメラルドの瞳をもつ男の子、アレン。冷たい態度に反発するが、上から降ってきた本に飲み込まれてしまう。
盲目魔女さんに拾われた双子姉妹は恩返しをするそうです。
桐山一茶
児童書・童話
雨が降り注ぐ夜の山に、捨てられてしまった双子の姉妹が居ました。
山の中には恐ろしい魔物が出るので、幼い少女の力では山の中で生きていく事なんか出来ません。
そんな中、双子姉妹の目の前に全身黒ずくめの女の人が現れました。
するとその人は優しい声で言いました。
「私は目が見えません。だから手を繋ぎましょう」
その言葉をきっかけに、3人は仲良く暮らし始めたそうなのですが――。
(この作品はほぼ毎日更新です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる