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第1章
第16話:三度目の夜営
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夜営地を後にした四人と猟犬見習たちは、これまで誰も立ち入った事のない、大魔境に挑んでいった。
強大な魔獣が不意に襲ってくる事を覚悟して、五感を総動員して周囲を探りながら、ゆっくりしっかり東に進んだ。
もう一度、悪神ロキの眷属が襲ってくる事を覚悟して、体力を残すように、慌てることなくじっくりと歩いた。
だが、意外な事に何も襲ってこなかった。
四人にはとても不思議な事あったが、猟犬見習たちは気がついていた。
エマとライアンのレベルがとんでもないくらい高くなっていたのだ。
特にエマのレベルが非常識な効率で高くなっていた。
普通に魔獣を斃しただけでは、今のエマほどの高効率でレベルは上がらない。
聖治癒術使として、最も効率の良い敵だけを斃し続けていたから、大魔境の魔獣が避けて逃げるほどのレベルになれていた。
悪神ロキの眷属でも有象無象でしかないスケルトンやゾンビにしても、駆け出しの冒険者や兵士では手に余る存在なのだ。
まして相手は最下級とはいえ吸血鬼、レッサー・ヴァンパイアだ。
歴戦の騎士や冒険者でも、不死の存在と恐れる規格外の怪物だ。
そんな相手を二体も斃したのだから、大魔境の魔獣も正面から戦おうとはしない。
四人は昼食休憩も取らずに東に進んだ。
朝の内に焼いておいた骨付きバラ肉を食べながら東に向かった。
猟犬見習たちには食べ残したバラ肉の骨を与えた。
猟犬見習たちは尻尾を全力で振って喜びを表現していた。
安全な水を確保できる、周囲を警戒できる夜営の場所を見つけたかった。
良い場所を見つけられなくても、地球時間で十五時には夜営の準備をする。
今回は水場を見つけられず、十五時前に見つけた、百メートル四方が野原になっている場所の中心部で夜営する事にした。
たった二晩目だが、今日が最終日だった。
常に襲撃を警戒する探索行では、身心がすり減ってしまう。
まして最初の夜にレッサー・ヴァンパイアが襲い掛かってきたのだ。
楽勝の戦いだったが、いつ何があるか分からないので神経が張り詰めていたのだ。
四人は新しいカマドをその場にある石や土を使って造った。
燃料に使う枯れ枝や油の木の枝を集めた。
ライアンが巨大な枝を斬り落とす事で、朝まで燃え尽きない生木も手に入れた。
香草塩を塗して月桃樹の大きな葉で包んで熟成させた外もも肉と肩ロース肉。
エマはまだ骨付きバラ肉を持っているが、他の三人は食べ尽くしていた。
三人は、今晩さえ無事に過ごせれば走って村まで帰れば良いと思っていた。
以前のエマには硬かった骨付きバラ肉だが、著しくレベルが上がった状態だと普通に噛みしめる事ができて、美味しく食べられた。
他の三人は、以前から少々硬い肉でも美味しく食べていた。
繊維が粗くスジも多い外もも肉と肩ロースも、旨味が濃い肉として食べられた。
四人は早めに食事を終えて夜営する事にした。
猟犬見習たちには、エマが食べたバラ肉の骨を与えた。
夜が明けたら村に帰るので、エマが食べ切れない肩肉や外もも肉と肩ロースを食べさせても良かったが、他の三人に猛反対された。
三人は朝飯にエマが食べ切れなかった肉を狙っていたのだ。
四人はライアン、カイン、アベル、エマの順で見張りをする事にした。
今日も悪神ロキの眷属が襲撃してくると確信していた。
できるだけ長くエマを休ませるための順番だった。
「「「「「ウォン、ウォン、ウォン、ウォン、ウォン」」」」」
予想通り悪神ロキの眷属が襲って来た。
予想と違ったのは、襲撃が少し遅かった事だ。
カインとアベルが見張りを変わる時間に襲って来たのだ。
「「「「「ギャ、ギャガ、ギャガギャガガ、ギャギャギャ」」」」」
襲って来たのがレッサー・ヴァンパイアに率いられたゾンビとスケルトンなのは同じだったが、それだけではなかった。
リーダー・ゴブリンに率いられた、百体ほどのゴブリンの群れが一緒だった。
「やれ、焚火を消して香を焚けないようにしろ」
今回襲って来たヴァンパイアは、少しは智慧の回る奴だった。
ヴァンパイア除けの香を消して、接近戦をできるようにしようとしていた。
四人は天上から見張っている悪神ロキの目を感じた。
「「「「「ギャ、ギャガ、ギャガギャガガ、ギャギャギャ」」」」」
ゴブリンたちは四方八方から一斉に襲いかかってきた。
ライアン独りでは防げないように考えられた襲撃だった。
だが、ここにいるのはライアンだけではない。
エマとライアンが目立っていただけで、カインとアベルもいる。
見習とはいえ、二回の夜営で著しく強くなった猟犬たちがいる。
「俺の経験値になれ!」
焚火の外に飛び出したライアンが、身体強化した身体で戦う。
右手で剣を縦横無尽に振るい、左手の指弾で離れた場所のゴブリンを斃す。
カインとアベルは焚火の内側から投石してゴブリンを斃す。
六頭の猟犬見習たちは、素早い動きでゴブリンたちを翻弄する。
倒すのではなく、時間稼ぎを目的に走り咬みつき焚火を消させない。
「ホーリー・ピュアリフィケイション」
エマが離れた場所から命令していたレッサー・ヴァンパイアを聖浄化した。
レッサー・ヴァンパイアはエマの実力を過小評価していた。
仲間が二人も殺されているのは聞かされていたが、それでもただの人間が実力でヴァンパイアを斃したとは信じず、近づかなければ大丈夫だと思い込んでいた。
強大な魔獣が不意に襲ってくる事を覚悟して、五感を総動員して周囲を探りながら、ゆっくりしっかり東に進んだ。
もう一度、悪神ロキの眷属が襲ってくる事を覚悟して、体力を残すように、慌てることなくじっくりと歩いた。
だが、意外な事に何も襲ってこなかった。
四人にはとても不思議な事あったが、猟犬見習たちは気がついていた。
エマとライアンのレベルがとんでもないくらい高くなっていたのだ。
特にエマのレベルが非常識な効率で高くなっていた。
普通に魔獣を斃しただけでは、今のエマほどの高効率でレベルは上がらない。
聖治癒術使として、最も効率の良い敵だけを斃し続けていたから、大魔境の魔獣が避けて逃げるほどのレベルになれていた。
悪神ロキの眷属でも有象無象でしかないスケルトンやゾンビにしても、駆け出しの冒険者や兵士では手に余る存在なのだ。
まして相手は最下級とはいえ吸血鬼、レッサー・ヴァンパイアだ。
歴戦の騎士や冒険者でも、不死の存在と恐れる規格外の怪物だ。
そんな相手を二体も斃したのだから、大魔境の魔獣も正面から戦おうとはしない。
四人は昼食休憩も取らずに東に進んだ。
朝の内に焼いておいた骨付きバラ肉を食べながら東に向かった。
猟犬見習たちには食べ残したバラ肉の骨を与えた。
猟犬見習たちは尻尾を全力で振って喜びを表現していた。
安全な水を確保できる、周囲を警戒できる夜営の場所を見つけたかった。
良い場所を見つけられなくても、地球時間で十五時には夜営の準備をする。
今回は水場を見つけられず、十五時前に見つけた、百メートル四方が野原になっている場所の中心部で夜営する事にした。
たった二晩目だが、今日が最終日だった。
常に襲撃を警戒する探索行では、身心がすり減ってしまう。
まして最初の夜にレッサー・ヴァンパイアが襲い掛かってきたのだ。
楽勝の戦いだったが、いつ何があるか分からないので神経が張り詰めていたのだ。
四人は新しいカマドをその場にある石や土を使って造った。
燃料に使う枯れ枝や油の木の枝を集めた。
ライアンが巨大な枝を斬り落とす事で、朝まで燃え尽きない生木も手に入れた。
香草塩を塗して月桃樹の大きな葉で包んで熟成させた外もも肉と肩ロース肉。
エマはまだ骨付きバラ肉を持っているが、他の三人は食べ尽くしていた。
三人は、今晩さえ無事に過ごせれば走って村まで帰れば良いと思っていた。
以前のエマには硬かった骨付きバラ肉だが、著しくレベルが上がった状態だと普通に噛みしめる事ができて、美味しく食べられた。
他の三人は、以前から少々硬い肉でも美味しく食べていた。
繊維が粗くスジも多い外もも肉と肩ロースも、旨味が濃い肉として食べられた。
四人は早めに食事を終えて夜営する事にした。
猟犬見習たちには、エマが食べたバラ肉の骨を与えた。
夜が明けたら村に帰るので、エマが食べ切れない肩肉や外もも肉と肩ロースを食べさせても良かったが、他の三人に猛反対された。
三人は朝飯にエマが食べ切れなかった肉を狙っていたのだ。
四人はライアン、カイン、アベル、エマの順で見張りをする事にした。
今日も悪神ロキの眷属が襲撃してくると確信していた。
できるだけ長くエマを休ませるための順番だった。
「「「「「ウォン、ウォン、ウォン、ウォン、ウォン」」」」」
予想通り悪神ロキの眷属が襲って来た。
予想と違ったのは、襲撃が少し遅かった事だ。
カインとアベルが見張りを変わる時間に襲って来たのだ。
「「「「「ギャ、ギャガ、ギャガギャガガ、ギャギャギャ」」」」」
襲って来たのがレッサー・ヴァンパイアに率いられたゾンビとスケルトンなのは同じだったが、それだけではなかった。
リーダー・ゴブリンに率いられた、百体ほどのゴブリンの群れが一緒だった。
「やれ、焚火を消して香を焚けないようにしろ」
今回襲って来たヴァンパイアは、少しは智慧の回る奴だった。
ヴァンパイア除けの香を消して、接近戦をできるようにしようとしていた。
四人は天上から見張っている悪神ロキの目を感じた。
「「「「「ギャ、ギャガ、ギャガギャガガ、ギャギャギャ」」」」」
ゴブリンたちは四方八方から一斉に襲いかかってきた。
ライアン独りでは防げないように考えられた襲撃だった。
だが、ここにいるのはライアンだけではない。
エマとライアンが目立っていただけで、カインとアベルもいる。
見習とはいえ、二回の夜営で著しく強くなった猟犬たちがいる。
「俺の経験値になれ!」
焚火の外に飛び出したライアンが、身体強化した身体で戦う。
右手で剣を縦横無尽に振るい、左手の指弾で離れた場所のゴブリンを斃す。
カインとアベルは焚火の内側から投石してゴブリンを斃す。
六頭の猟犬見習たちは、素早い動きでゴブリンたちを翻弄する。
倒すのではなく、時間稼ぎを目的に走り咬みつき焚火を消させない。
「ホーリー・ピュアリフィケイション」
エマが離れた場所から命令していたレッサー・ヴァンパイアを聖浄化した。
レッサー・ヴァンパイアはエマの実力を過小評価していた。
仲間が二人も殺されているのは聞かされていたが、それでもただの人間が実力でヴァンパイアを斃したとは信じず、近づかなければ大丈夫だと思い込んでいた。
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