67 / 87
第二章
第67話:伝説と情報
しおりを挟む
俺は相も変わらず魔法であちらこちらと飛び回っていました。
豪雪によって全てが閉じ込められてしまう連邦領ですが、俺がいれば何時でも何所にでも行けるので、父上と母上も本領に戻る事ができます。
炎竜砂漠は季節に関係なく灼熱地獄です。
東竜山脈の村は、冬の寒さは厳しいですが、炎竜砂漠の影響で絶対に雪が降らないので、寒さに強い作物なら植える事ができます。
ただ地表部分は水を撒くと凍ってしまうので、とても根が深い改良種を土面が凍らない季節に撒いて、厳冬期はお湯を作物から離した場所に撒くしかありません。
でも今年は、そこまでする必要はありません。
秋の実りが十分だったので、少なくとも俺が責任を負わなければいけない民が、餓死するような状況では無くなっています。
そこで地竜森林を利用する活動を最優先にしました。
他にする事のない厳冬期に、亜竜軍団に与える飼料を確保して置ければ、活動期に餌の確保に時間を取られる事がなくなり、これまで以上の亜竜外交ができます。
最初に二つの男爵領と東竜山脈の高度千メートル付近に、圧縮強化岩盤製サイロを造りました。
東竜山脈の千メートル付近は、炎竜砂漠の影響で常に熱いので、厳冬期でも発酵させるのに丁度いいからです。
サイロに貯蔵した草を嫌気的条件で発酵させるとペーハーが下がるので、長期保存ができるだけでなく、草食動物が美味しく感じてくれるそうです。
これはテレビで見ただけの知識で、本当かどうか分からなかったのですが、ここ数年小規模にやってみて、間違いないと分かったので大々的にやる事にしました。
地竜森林の結構な面積を大々的に伐採しました。
材木はストレージに保管、切り株も魔力に任せて全て掘り起こして保管します。
魔術で耕された地面からは、魔境の高濃度魔力が影響してとんでもない速さで芽が出るのですが、美味しい新芽を草食動物の餌として集めてサイロに保管します。
伐採した材木と切り株は、東竜山脈の低温で乾燥している所に放置しておけば、普通よりも格段に速く乾燥してくれます。
生木のままでは材木にも薪にもできないのです。
伐採して山や森に枝葉を付けたまま放置する葉枯らし乾燥だと、最低でも半年は乾燥させなければいけません。
更にその後で枝葉を落とし、更に自然乾燥や機械乾燥させなければいけません。
しかしこの世界には機械乾燥などないので、自然乾燥しか方法がないのですが、それだと葉枯らし乾燥に加えて半年から一年は待たなければいけません。
合わせて一年から一年半も乾燥させなければ使えないのです。
ですが、炎竜砂漠の影響で雨が降らず乾燥している我が家の本領地では、低温除湿式人工乾燥と同じ条件の場所があるのです。
普通なら一年以上かかる乾燥が、僅か十五日から三十日ですむのです。
上手く行けば、燃料が不足している連邦領で薪を売ってやることができます。
結構な金額になってしまいますが、お金ができた時に払ってくれればいいので、今はまず凍死さないようにする事が最優先です。
ただ乾燥させる高度には気を付けないといけません。
気温に高い場所でやってしまうと、万が一木材の細胞を破壊するほどの温度になってしまった場合は、二三日で乾燥できますが、強度が落ちてしまうのです。
そんな、食糧の次に大切な燃料確保に飛び回り、乾燥させた切り株を薪にしてもらおうと、竜爪街道北砦に立ち寄った時の事でした。
「フェルディナンド殿下、かねてからお申し付け頂いておりました、炎竜砂漠の伝説について書かれたモノをお持ちさせていただきました」
行商人から身を起こし、我が家の急成長に上手く乗って、中規模商会の会長になったピエトロが待っていたのです。
俺は以前から炎竜砂漠が自然を無視した環境だと思っていました。
単に魔力の影響だとするには、地竜森林や東竜山脈高所にある魔境と違い過ぎるので、何か別の影響があると思っていたのです。
炎竜砂漠と竜爪街道にまつわる伝承を信じるなら、今も炎竜砂漠の何所かに炎の巨大属性竜が眠っている事になります。
そのような強大な存在が眠っているというのが本当なら、此方も気をつけなければいけません。
伝承通りだとすると、人間の事を嫌っているはずです。
大嫌いな人間が、自分が寝ている間に直ぐ近くに住むようになった。
それも、人間が近づかないようにした砂漠に入り込んでいるのです。
激怒するに違いありません。
竜爪街道を造った時のような一撃を放たれたら、地下のシェルターも一撃で粉砕されてしまう事でしょう。
そんな不安があったから、ピエトロに炎竜砂漠や竜爪街道に関する伝承を集めてもらっていたのですが、これまでは広く一般に残っている物と同じでした。
些少な変化はありましたが、俺の行動に変化を与えるほどの違いはなかったです。
ですが、今日のピエトロは本気です。
目を輝かせて値段交渉をしようとしています。
本当に役に立ちそうな話なら、真偽は別にして情報料を払います。
情報を集めるのはとても大変なのです。
特に精度の高い情報を集めるのは至難の業です、
まして数千年前の話を集めろという無茶な命令です。
真偽など確かめようが有りません。
これまでも、国や地方による些細な伝承の違いにも褒美を渡してきました。
大きな違いがあるなら、それなりの褒美がもらえるのは想像がつく事です。
性根の腐った奴なら、嘘を言って大金をせしめようとするところです。
我が家との取引で一番大切なのが信用だと知っているピエトロは、今後の大きな利益を考えて、絶対に嘘をつきません。
「どのような証拠を持って来たのですか?」
「残念ながら直接証拠をお持ちする事はできませんでした。
ただ、教都の権力争いに敗れてクラウディウス王国にまで逃げてきたという神官から、教皇図書室に保管してある石板のなかに炎竜に関する記述があると聞きました」
「それ朗報ですね、それが本当なら、それなりの情報料を払わなければいけませんが、確認する方法を考えてくれているのですよね」
「はい、マクネイア大公王家の御用商人を務める私が、直接接触するわけにはいきませんが、手の者を使って教都の神官に賄賂を渡そうと思っています」
どれくらいの地位にいる神官を買収する気か知りませんが。流石に石板を持ち出すのは無理でしょう。
単に書き写しただけでは、証拠として薄過ぎます。
幾らでも嘘を書く事ができますからね。
ピエトロがその程度の事でここまで自信満々な顔をする訳がありません。
だとすると、石板に墨でも塗って写すのでしょうね。
「石板を墨で写した物なら、ピエトロが望む亜竜肉を千樽売ってあげます」
「千樽くださるのではないのですか?」
「小竜でいいのなら千樽差し上げましょう」
「それも美味しいですが、最近は小竜肉が手に入りやすくなっております。
それに、中型亜竜肉も何時値崩れするか分かりません。
金貨で支払って頂けると助かります」
ほう、中型亜竜肉の購入権を拒みましたか。
これは大問題ですね。
比較的食糧事情がいいはずの、クラウディウス王国を更に西に行ってから南に一月旅した場所にあるという、南大陸でも凶作が始まりましたか?
それとも、また南大陸で新教徒と旧教徒の戦争が始まりましたか?
どちらだとしても、食糧が大量に必要になります。
これまで以上の食糧難、食糧の高騰が起きてしまいます。
早急に耕作地と労働力を増やさなければいけないでしょうね。
豪雪によって全てが閉じ込められてしまう連邦領ですが、俺がいれば何時でも何所にでも行けるので、父上と母上も本領に戻る事ができます。
炎竜砂漠は季節に関係なく灼熱地獄です。
東竜山脈の村は、冬の寒さは厳しいですが、炎竜砂漠の影響で絶対に雪が降らないので、寒さに強い作物なら植える事ができます。
ただ地表部分は水を撒くと凍ってしまうので、とても根が深い改良種を土面が凍らない季節に撒いて、厳冬期はお湯を作物から離した場所に撒くしかありません。
でも今年は、そこまでする必要はありません。
秋の実りが十分だったので、少なくとも俺が責任を負わなければいけない民が、餓死するような状況では無くなっています。
そこで地竜森林を利用する活動を最優先にしました。
他にする事のない厳冬期に、亜竜軍団に与える飼料を確保して置ければ、活動期に餌の確保に時間を取られる事がなくなり、これまで以上の亜竜外交ができます。
最初に二つの男爵領と東竜山脈の高度千メートル付近に、圧縮強化岩盤製サイロを造りました。
東竜山脈の千メートル付近は、炎竜砂漠の影響で常に熱いので、厳冬期でも発酵させるのに丁度いいからです。
サイロに貯蔵した草を嫌気的条件で発酵させるとペーハーが下がるので、長期保存ができるだけでなく、草食動物が美味しく感じてくれるそうです。
これはテレビで見ただけの知識で、本当かどうか分からなかったのですが、ここ数年小規模にやってみて、間違いないと分かったので大々的にやる事にしました。
地竜森林の結構な面積を大々的に伐採しました。
材木はストレージに保管、切り株も魔力に任せて全て掘り起こして保管します。
魔術で耕された地面からは、魔境の高濃度魔力が影響してとんでもない速さで芽が出るのですが、美味しい新芽を草食動物の餌として集めてサイロに保管します。
伐採した材木と切り株は、東竜山脈の低温で乾燥している所に放置しておけば、普通よりも格段に速く乾燥してくれます。
生木のままでは材木にも薪にもできないのです。
伐採して山や森に枝葉を付けたまま放置する葉枯らし乾燥だと、最低でも半年は乾燥させなければいけません。
更にその後で枝葉を落とし、更に自然乾燥や機械乾燥させなければいけません。
しかしこの世界には機械乾燥などないので、自然乾燥しか方法がないのですが、それだと葉枯らし乾燥に加えて半年から一年は待たなければいけません。
合わせて一年から一年半も乾燥させなければ使えないのです。
ですが、炎竜砂漠の影響で雨が降らず乾燥している我が家の本領地では、低温除湿式人工乾燥と同じ条件の場所があるのです。
普通なら一年以上かかる乾燥が、僅か十五日から三十日ですむのです。
上手く行けば、燃料が不足している連邦領で薪を売ってやることができます。
結構な金額になってしまいますが、お金ができた時に払ってくれればいいので、今はまず凍死さないようにする事が最優先です。
ただ乾燥させる高度には気を付けないといけません。
気温に高い場所でやってしまうと、万が一木材の細胞を破壊するほどの温度になってしまった場合は、二三日で乾燥できますが、強度が落ちてしまうのです。
そんな、食糧の次に大切な燃料確保に飛び回り、乾燥させた切り株を薪にしてもらおうと、竜爪街道北砦に立ち寄った時の事でした。
「フェルディナンド殿下、かねてからお申し付け頂いておりました、炎竜砂漠の伝説について書かれたモノをお持ちさせていただきました」
行商人から身を起こし、我が家の急成長に上手く乗って、中規模商会の会長になったピエトロが待っていたのです。
俺は以前から炎竜砂漠が自然を無視した環境だと思っていました。
単に魔力の影響だとするには、地竜森林や東竜山脈高所にある魔境と違い過ぎるので、何か別の影響があると思っていたのです。
炎竜砂漠と竜爪街道にまつわる伝承を信じるなら、今も炎竜砂漠の何所かに炎の巨大属性竜が眠っている事になります。
そのような強大な存在が眠っているというのが本当なら、此方も気をつけなければいけません。
伝承通りだとすると、人間の事を嫌っているはずです。
大嫌いな人間が、自分が寝ている間に直ぐ近くに住むようになった。
それも、人間が近づかないようにした砂漠に入り込んでいるのです。
激怒するに違いありません。
竜爪街道を造った時のような一撃を放たれたら、地下のシェルターも一撃で粉砕されてしまう事でしょう。
そんな不安があったから、ピエトロに炎竜砂漠や竜爪街道に関する伝承を集めてもらっていたのですが、これまでは広く一般に残っている物と同じでした。
些少な変化はありましたが、俺の行動に変化を与えるほどの違いはなかったです。
ですが、今日のピエトロは本気です。
目を輝かせて値段交渉をしようとしています。
本当に役に立ちそうな話なら、真偽は別にして情報料を払います。
情報を集めるのはとても大変なのです。
特に精度の高い情報を集めるのは至難の業です、
まして数千年前の話を集めろという無茶な命令です。
真偽など確かめようが有りません。
これまでも、国や地方による些細な伝承の違いにも褒美を渡してきました。
大きな違いがあるなら、それなりの褒美がもらえるのは想像がつく事です。
性根の腐った奴なら、嘘を言って大金をせしめようとするところです。
我が家との取引で一番大切なのが信用だと知っているピエトロは、今後の大きな利益を考えて、絶対に嘘をつきません。
「どのような証拠を持って来たのですか?」
「残念ながら直接証拠をお持ちする事はできませんでした。
ただ、教都の権力争いに敗れてクラウディウス王国にまで逃げてきたという神官から、教皇図書室に保管してある石板のなかに炎竜に関する記述があると聞きました」
「それ朗報ですね、それが本当なら、それなりの情報料を払わなければいけませんが、確認する方法を考えてくれているのですよね」
「はい、マクネイア大公王家の御用商人を務める私が、直接接触するわけにはいきませんが、手の者を使って教都の神官に賄賂を渡そうと思っています」
どれくらいの地位にいる神官を買収する気か知りませんが。流石に石板を持ち出すのは無理でしょう。
単に書き写しただけでは、証拠として薄過ぎます。
幾らでも嘘を書く事ができますからね。
ピエトロがその程度の事でここまで自信満々な顔をする訳がありません。
だとすると、石板に墨でも塗って写すのでしょうね。
「石板を墨で写した物なら、ピエトロが望む亜竜肉を千樽売ってあげます」
「千樽くださるのではないのですか?」
「小竜でいいのなら千樽差し上げましょう」
「それも美味しいですが、最近は小竜肉が手に入りやすくなっております。
それに、中型亜竜肉も何時値崩れするか分かりません。
金貨で支払って頂けると助かります」
ほう、中型亜竜肉の購入権を拒みましたか。
これは大問題ですね。
比較的食糧事情がいいはずの、クラウディウス王国を更に西に行ってから南に一月旅した場所にあるという、南大陸でも凶作が始まりましたか?
それとも、また南大陸で新教徒と旧教徒の戦争が始まりましたか?
どちらだとしても、食糧が大量に必要になります。
これまで以上の食糧難、食糧の高騰が起きてしまいます。
早急に耕作地と労働力を増やさなければいけないでしょうね。
21
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる