51 / 87
第二章
第51話:ロートリンゲン大公王家舞踏会3
しおりを挟む
シルソー大公王国、ロートリンゲン大公王家のロレンツォ殿下と腹を割って話しましたが、意外と実りのある話し合いになりました。
意識して誘導したので、こうなる可能性は高かったですが、絶対の自信があった訳ではありません。
まあ、刺客による襲撃があり、俺が難なく抑え込んで捕虜にしたのも大きいです。
家が敵に行う報復がどの程度なのかを見極めてから、同盟や婚姻政策を決める心算なのでしょう。
前段階の話し合いが成功して、俺も殿下も憂いなくダンスを踊る事ができます。
ただ、全く何も気を使わずにすむわけではありません。
独身の異性と踊る時は、三度以上踊ってはいけません。
三度踊ると婚約したと思われてしまいます。
既に婚約者がいる場合は、決闘を申し込まれても文句は言えません。
まあ、中には、結婚前に密通に至った男女が示し合わせて、婚約者を亡き者にしようとした事件もあったそうです。
婚約を破棄したくて、魅力的な男性や女性に金を払って、不逞を誘発させようとした、恥知らずな事件も何度かあったそうです。
ですが、そんな社交界のルールを無視する者が、生きて行けるはずがありません。
直ぐに真実が広まって、社交界からつまはじきにされます。
そんな事をやっても許されるのは、二大大公王家くらいです。
「フェルディナンド殿下、私とダンスを踊っていただけませんか?」
薄っすら記憶にある女性からダンスを誘われます。
姉上も休む間もなく踊っておられますが、俺も立て続けに踊っています。
まあ、踊りながらでも姉上を護れますから。
「喜んで」
確かこの娘はロレンツォ殿下の再従妹だったはずです。
婚約者がいたはずですから、気をつけなければいけません。
さきほどの従姪孫も婚約者がいたのに、よくやりますね。
「姉上がダンスを終えられたら、入れ替わりで踊りましょう」
「はい、ありがとうございます」
俺が婚約者を探しているという情報は、事前に流しませんでした。
無理をした侯王家の姫が、途中で賊に襲われては一大事ですから。
だから姉上に婚約者がいないという情報だけを流したのです。
男が旅の途中で賊に襲われて死んでも、それは実力不足だから仕方がありません。
本当の騎士でなければアン姉上の婿になどなれません。
実力の無い名ばかりの騎士など、死んだ方が良いのです。
極端な事を言っているように聞こえるかもしれませんが、傭兵上がりの我が家ではそれが常識であり、主従一同その覚悟で生きて来たのです。
婿に入るのならそれだけの実力と覚悟が必要です。
「フェルディナンド侯王殿下は、どのような女性が好みなのですか?」
質問してきた女性は俺より五歳年上だったはずです。
年上な上に婚約者もいるのに、俺を誘惑する気なのでしょうか?
確か……実家はロートリンゲン大公王家から分家して子爵位を受けていましたね。
この子は……領民三〇〇〇人くらいの騎士家の嫡男と婚約していたはずです。
家臣の騎士家に降嫁するよりは、俺に嫁いだほうが良い暮らしができると思っているのでしょうか?
まさかとは思いますが、俺を殺すために誘惑しているのでしょうか?
ダンスの後で婚約者がでてきて、決闘を申し込んできたりするとか?
「では、誘っていただきましたので踊らせていただきます」
大きな声でどちらが誘ったのかはっきりさせた。
考えすぎかもしれませんが、この女性も婚約者の騎士家嫡男も、ブロデン大公王国に調略されている可能性があります。
そう考えるのは、俺が魔法を使えない状態でブロデン大公王に転生していたら、調略と謀略で生き抜こうとしていたはずだからです。
ロートリンゲン大公王家の傍流に調略を仕掛けて、味方するなら当主にしてやるとささやき、内紛を引き起こさせていました。
それも一人一家ではなく、多くの傍流に同じ内容で仕掛けていた事でしょう。
「ギャッ!」
そんな事を考えながらも、アン姉上の護衛は万全を期しています。
一瞬たりとも目を離さないようにしていますので、刺客を近づいた途端に魔法を使って拘束しました。
普段は周囲の人間に分かりやすいように呪文を唱えていますが、本当は意識するだけで魔法を発動できるのです。
ただ、そこまでに至るには、何度も呪文を口にして、頭と心に魔法を刻み込む必要があるのです。
その後で、言葉にはしませんが、心の中で呪文を唱えて実際に魔法が発動するのを確かめ、何度も繰り返します。
最後に、口でも心でも呪文を唱えなくても、パッと思っただけで魔法が発動するのかを確かめ、百発百中で発動できるまでにするのです。
「何事だ?!」
「次は何が起きたのだ?!」
「今度は誰が襲われたのだ?」
「アンジェリーナ侯王姫だ。
マクネイア侯王家の、フェルディナンド侯王の姉姫が襲われたぞ!」
舞踏会場は一気に雑音に包まれた。
僅かな間に二度も襲撃が有ったのだから当然だ。
「お嬢さん、申し訳ないがこれで失礼させていただきます」
楽師達もダンスを続けられる状態ではないと判断したのでしょう。
楽器を奏でるのを止めていたので、これ幸いとパートナーから離れました。
「フェルディナンド侯王殿下!」
とっさの事からだからかもしれませんが、初めてダンスを誘ったパートナーとは思えない早さと強さで、俺を止めようとしました。
要注意人物として覚えさせていただきますよ。
今は姉上の方が大切なので見逃してあげます。
「どいてください、姉上を狙った刺客を尋問しなければいけません」
「待て、待ってくれ、それは何かの間違いだ。
そいつは我が家の騎士なのだ」
心配していた事が本当になったのでしょうか?
何が起こったのか確かめにやって来たロレンツォ大公王が話しかけてきます。
「ロレンツォ大公王殿下の騎士でも関係ありませんよ。
俺との同盟や縁組に反対して、姉上を狙った可能性もあります。
どこかの国や貴族が、殿下を亡き者にするために調略したのかもしれません。
キッチリと調べなければ、本当の事は分かりません」
「そうか、だが、私の事も疑っているのだろう?」
「それは当然の事でしょう?」
「そうだな、疑わないような奴はこの時代を生き抜けない」
「だったら俺の言いたい事は分かっていただけますね?」
「取り押さえた我が家の騎士は、引き渡せないと言うのだな」
「はい、当然の事ですから、分かっていただけますね」
「そうはいかん。
フェルディナンド侯王が我が家を狙っていたら、他に黒幕がいるのに、私がやらせた事にするかもしれない。
舞踏会の主催者である我が家に引き渡してもらおう」
「分かり切った駆け引きは止めませんか?」
「そうだな、時間の無駄だな」
「俺がこの場で尋問します。
そうすれば、後で難癖をつける訳にはいかなくなります。
この場に居られる、多くの公王や侯王の方々が証人になってくださいます」
「そうだな、先ほどの手並みを考えれば、それが一番いだろう」
俺はロレンツォ大公王殿下から刺客に視線を移して問いかけた。
「正直に話したら命だけは助けてあげます。
一族一門、両親や兄弟、妻子がいるのなら妻子も助けてあげます。
誰に命じられて姉上を狙ったのですか?」
「殿下だ、ロレンツォ大公王殿下に命じられてやった。
侯国を盗んだ者を許すなと言われた。
新教を信じる背教徒を殺せと命じられた!」
「なっ、ちがう、違うぞ、フェルディナンド侯王。
私はそのような命令を出していない!」
「分かっておりますよ、ご安心ください。
本当の黒幕に、失敗したらそう言うように命じられているのでしょう。
これから本当の事を言わせます。
嘘がつけないように、かなり厳しい拷問を加えます。
気の弱い方はこの場を離れてください」
こんな風に、遠回しに逃げ出したら憶病者だと言われたら、誰一人この場から離れなくなりますから、拷問を見ている時の反応が確かめられます。
本当の黒幕に繋がっている奴なら、それ相応の反応をしてくれるでしょう。
同時に、苛烈な拷問を目の前で見せられたら、我が家を敵に回すのがどれほど危険なのか、馬鹿でも理解できるでしょう。
「ギャアアアアア、止めてくれ、もう止めてくれ、全部話す、話すから止めてくれ」
「この程度の拷問ではまだまだ嘘を吐く余裕があります。
最後まで拷問を加えてからでないと証言を認めません。
まだ始めたばかりなので、先は長いですよ」
「いう、本当の事を言うから、絶対嘘はつかないから、だから止めてくれ、俺の話を聞いてくれ」
「俺を騙そうとしても無駄ですよ。
貴男の目を見れば、また嘘をついて誰かを陥れようとしているのが分かります。
その目に本当の事を言う決意が現れるまでは、拷問を続けます」
意識して誘導したので、こうなる可能性は高かったですが、絶対の自信があった訳ではありません。
まあ、刺客による襲撃があり、俺が難なく抑え込んで捕虜にしたのも大きいです。
家が敵に行う報復がどの程度なのかを見極めてから、同盟や婚姻政策を決める心算なのでしょう。
前段階の話し合いが成功して、俺も殿下も憂いなくダンスを踊る事ができます。
ただ、全く何も気を使わずにすむわけではありません。
独身の異性と踊る時は、三度以上踊ってはいけません。
三度踊ると婚約したと思われてしまいます。
既に婚約者がいる場合は、決闘を申し込まれても文句は言えません。
まあ、中には、結婚前に密通に至った男女が示し合わせて、婚約者を亡き者にしようとした事件もあったそうです。
婚約を破棄したくて、魅力的な男性や女性に金を払って、不逞を誘発させようとした、恥知らずな事件も何度かあったそうです。
ですが、そんな社交界のルールを無視する者が、生きて行けるはずがありません。
直ぐに真実が広まって、社交界からつまはじきにされます。
そんな事をやっても許されるのは、二大大公王家くらいです。
「フェルディナンド殿下、私とダンスを踊っていただけませんか?」
薄っすら記憶にある女性からダンスを誘われます。
姉上も休む間もなく踊っておられますが、俺も立て続けに踊っています。
まあ、踊りながらでも姉上を護れますから。
「喜んで」
確かこの娘はロレンツォ殿下の再従妹だったはずです。
婚約者がいたはずですから、気をつけなければいけません。
さきほどの従姪孫も婚約者がいたのに、よくやりますね。
「姉上がダンスを終えられたら、入れ替わりで踊りましょう」
「はい、ありがとうございます」
俺が婚約者を探しているという情報は、事前に流しませんでした。
無理をした侯王家の姫が、途中で賊に襲われては一大事ですから。
だから姉上に婚約者がいないという情報だけを流したのです。
男が旅の途中で賊に襲われて死んでも、それは実力不足だから仕方がありません。
本当の騎士でなければアン姉上の婿になどなれません。
実力の無い名ばかりの騎士など、死んだ方が良いのです。
極端な事を言っているように聞こえるかもしれませんが、傭兵上がりの我が家ではそれが常識であり、主従一同その覚悟で生きて来たのです。
婿に入るのならそれだけの実力と覚悟が必要です。
「フェルディナンド侯王殿下は、どのような女性が好みなのですか?」
質問してきた女性は俺より五歳年上だったはずです。
年上な上に婚約者もいるのに、俺を誘惑する気なのでしょうか?
確か……実家はロートリンゲン大公王家から分家して子爵位を受けていましたね。
この子は……領民三〇〇〇人くらいの騎士家の嫡男と婚約していたはずです。
家臣の騎士家に降嫁するよりは、俺に嫁いだほうが良い暮らしができると思っているのでしょうか?
まさかとは思いますが、俺を殺すために誘惑しているのでしょうか?
ダンスの後で婚約者がでてきて、決闘を申し込んできたりするとか?
「では、誘っていただきましたので踊らせていただきます」
大きな声でどちらが誘ったのかはっきりさせた。
考えすぎかもしれませんが、この女性も婚約者の騎士家嫡男も、ブロデン大公王国に調略されている可能性があります。
そう考えるのは、俺が魔法を使えない状態でブロデン大公王に転生していたら、調略と謀略で生き抜こうとしていたはずだからです。
ロートリンゲン大公王家の傍流に調略を仕掛けて、味方するなら当主にしてやるとささやき、内紛を引き起こさせていました。
それも一人一家ではなく、多くの傍流に同じ内容で仕掛けていた事でしょう。
「ギャッ!」
そんな事を考えながらも、アン姉上の護衛は万全を期しています。
一瞬たりとも目を離さないようにしていますので、刺客を近づいた途端に魔法を使って拘束しました。
普段は周囲の人間に分かりやすいように呪文を唱えていますが、本当は意識するだけで魔法を発動できるのです。
ただ、そこまでに至るには、何度も呪文を口にして、頭と心に魔法を刻み込む必要があるのです。
その後で、言葉にはしませんが、心の中で呪文を唱えて実際に魔法が発動するのを確かめ、何度も繰り返します。
最後に、口でも心でも呪文を唱えなくても、パッと思っただけで魔法が発動するのかを確かめ、百発百中で発動できるまでにするのです。
「何事だ?!」
「次は何が起きたのだ?!」
「今度は誰が襲われたのだ?」
「アンジェリーナ侯王姫だ。
マクネイア侯王家の、フェルディナンド侯王の姉姫が襲われたぞ!」
舞踏会場は一気に雑音に包まれた。
僅かな間に二度も襲撃が有ったのだから当然だ。
「お嬢さん、申し訳ないがこれで失礼させていただきます」
楽師達もダンスを続けられる状態ではないと判断したのでしょう。
楽器を奏でるのを止めていたので、これ幸いとパートナーから離れました。
「フェルディナンド侯王殿下!」
とっさの事からだからかもしれませんが、初めてダンスを誘ったパートナーとは思えない早さと強さで、俺を止めようとしました。
要注意人物として覚えさせていただきますよ。
今は姉上の方が大切なので見逃してあげます。
「どいてください、姉上を狙った刺客を尋問しなければいけません」
「待て、待ってくれ、それは何かの間違いだ。
そいつは我が家の騎士なのだ」
心配していた事が本当になったのでしょうか?
何が起こったのか確かめにやって来たロレンツォ大公王が話しかけてきます。
「ロレンツォ大公王殿下の騎士でも関係ありませんよ。
俺との同盟や縁組に反対して、姉上を狙った可能性もあります。
どこかの国や貴族が、殿下を亡き者にするために調略したのかもしれません。
キッチリと調べなければ、本当の事は分かりません」
「そうか、だが、私の事も疑っているのだろう?」
「それは当然の事でしょう?」
「そうだな、疑わないような奴はこの時代を生き抜けない」
「だったら俺の言いたい事は分かっていただけますね?」
「取り押さえた我が家の騎士は、引き渡せないと言うのだな」
「はい、当然の事ですから、分かっていただけますね」
「そうはいかん。
フェルディナンド侯王が我が家を狙っていたら、他に黒幕がいるのに、私がやらせた事にするかもしれない。
舞踏会の主催者である我が家に引き渡してもらおう」
「分かり切った駆け引きは止めませんか?」
「そうだな、時間の無駄だな」
「俺がこの場で尋問します。
そうすれば、後で難癖をつける訳にはいかなくなります。
この場に居られる、多くの公王や侯王の方々が証人になってくださいます」
「そうだな、先ほどの手並みを考えれば、それが一番いだろう」
俺はロレンツォ大公王殿下から刺客に視線を移して問いかけた。
「正直に話したら命だけは助けてあげます。
一族一門、両親や兄弟、妻子がいるのなら妻子も助けてあげます。
誰に命じられて姉上を狙ったのですか?」
「殿下だ、ロレンツォ大公王殿下に命じられてやった。
侯国を盗んだ者を許すなと言われた。
新教を信じる背教徒を殺せと命じられた!」
「なっ、ちがう、違うぞ、フェルディナンド侯王。
私はそのような命令を出していない!」
「分かっておりますよ、ご安心ください。
本当の黒幕に、失敗したらそう言うように命じられているのでしょう。
これから本当の事を言わせます。
嘘がつけないように、かなり厳しい拷問を加えます。
気の弱い方はこの場を離れてください」
こんな風に、遠回しに逃げ出したら憶病者だと言われたら、誰一人この場から離れなくなりますから、拷問を見ている時の反応が確かめられます。
本当の黒幕に繋がっている奴なら、それ相応の反応をしてくれるでしょう。
同時に、苛烈な拷問を目の前で見せられたら、我が家を敵に回すのがどれほど危険なのか、馬鹿でも理解できるでしょう。
「ギャアアアアア、止めてくれ、もう止めてくれ、全部話す、話すから止めてくれ」
「この程度の拷問ではまだまだ嘘を吐く余裕があります。
最後まで拷問を加えてからでないと証言を認めません。
まだ始めたばかりなので、先は長いですよ」
「いう、本当の事を言うから、絶対嘘はつかないから、だから止めてくれ、俺の話を聞いてくれ」
「俺を騙そうとしても無駄ですよ。
貴男の目を見れば、また嘘をついて誰かを陥れようとしているのが分かります。
その目に本当の事を言う決意が現れるまでは、拷問を続けます」
31
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる