48 / 87
第二章
第48話:夫婦喧嘩と礼儀作法
しおりを挟む
「さて、どうするべきだと思う?」
父上が集まった者達に問いかけます。
家族は俺、母上、アン姉上、ファニ姉上。
家臣は家宰フラヴィオを始めとした古参重臣八人だけです。
全員が俺のテレポート能力とゲート能力を知っています。
最悪の場合はその能力を表に出す事も考慮に入れての問いかけです。
「インマヌエル殿下、正面からの戦争にされるのですか?
それとも、できる限り政治闘争に抑えられるのですか?」
フラヴィオが父上を真直ぐに見つめて問いかけます。
「戦争を始めたら、どうしても犠牲者がでる。
一番苦しむのは最下層の民だ。
できる事なら政治闘争に納めたい。
力を表に出すとしても、戦争せずに相手を屈服させる方法にしたい」
父上もフラヴィオと同じように真直ぐに見て答えられます。
俺も父上と同じ考えです。
民を犠牲にしたくないですし、余計な責任も背負いたくないです。
「貴男、どうしてもアンかファニを同行させなければいけないのですか?」
母上が心配そうに父上に訴えられます。
「俺が行くのかディドに行ってもらうかはまだ決めていないが、二人同時に領地を離れる訳にはいかない。
どちらかは名代を立てる事になるが、新婚のジュリとヴィイをやる訳にはいかん」
「私では駄目なのですか?
貴男の名代ならイングルウッド侯王妃として、ディドの名代ならヘレンズ侯王后として参加できるのではありませんか?」
「それは可能なのだが、此方としては政略結婚も考えておきたい」
「以前の話では、危険だから娘は外に出さないと言われてましたよね?
まさかとは思いますが、ロートリンゲン大公王家から婿を迎える気ですか?!」
「ロートリンゲン大公王家とは限らない。
今回招待された舞踏会はかなりの規模だと聞いている。
連邦の有力侯王家だけでなく、大公王家や公王家も参加するだろう。
その中には我が家の婿に来てもいいという奴もいるだろう」
「人質同然の婿入りを納得するような軟弱者など、アンとファニの婿にはしたくありません!」
「パトリの気持ちは痛いほどわかる。
私も同じ気持ちだが、招待を受けている以上、完全な無視もできない。
家族の同行は断れても、代理人くらいは行かせなければならん。
どうせ行かすのなら、今後の為にも二人に顔を売らせておく。
言い寄ってくる男が軟弱者かどうかは、俺かディドで見極めるから安心しろ」
父上と母上が、親らしい争いをされています。
フラヴィオ達古参重臣は慣れたモノで、黙って話が終わるのを待っています。
俺も余計な口は挟まずに、夫婦喧嘩に発展しないようにします。
夫婦喧嘩は犬も食わないので、古参重臣達はずっと黙っています。
そろそろ出番ですよ視線を送って来なくても分かっています。
父上と母上がそれぞれの想いを包み隠さず口にして、ある程度スッキリとするのを待って声をかけました。
「父上、母上、僕から提案があるのですが、宜しいですか?」
「なんだ、何か良い案が有るのか?」
「ディドが軟弱者をぶちのめしてくれるのね?」
「母上、父上も申されていたように、できるだけ戦争は避けたいのです。
農地が荒れるような事になると、昨年のような凶作になってしまいます。
我が家だけならいいですが、戦争で荒れた国の民まで養わなければいけないとなると、二年連続は苦しいです」
「……そうですね、我が家が係わった戦争で民が飢えるのは見捨てられませんね。
だったら、やはり、私が行った方がよくなくて?」
「待ってください、母上らしくないですよ。
アン姉上、ファニ姉上、頼もしくて強くて賢い婿が欲しいですか?
それとも、姉上達の言い成りになる、気が弱くて大人しい婿が欲しいですか?」
「そんな両極端な事を言われても困るわ。
強くて賢いのに婿に来るなんて、何か野心があるに決まっているじゃない。
かと言って、実家の言い成りになって来るような軟弱者も嫌だわ。
それなりの男性をこの目で選びたいわ」
アン姉上らしい言い分だと思います。
ですがまだアン姉上は十三歳に成る前です。
本当に意味は分かっておられず、父上と母上の言葉をなぞっているだけです。
「私は、できるだけ軟弱者の方が良いわ。
私の言い成りになってくれる人じゃないと、自由にできないもの」
ファニ姉上らしい言い分です。
アン姉上と同じように、自分で言った事の本当の意味は分かっておられません。
夫婦生活の何たるかなんて、実際に結婚してみなければ分かりません。
表向きだけは旧教の教えを守らなければいけないからこそ、この世界には夫婦公認の愛人がいるのです。
ただし、貴族夫人が愛人を持つ場合は大変です。
公認であろうと妊娠する事は絶対に許されません。
もし妊娠してしまったら……
もっと成長されて、本当の恋をされたファニ姉上に守れるでしょうか?
子供を殺させるわけにはいきませんし、義兄を殺させるわけにもいきません。
「……ファニを行かす訳にはいかないな」
「そうですね、どうしても二人のどちらかを行かせなければいけないのでしたら、アンを行かせた方が良いでしょう」
「えええええ、なんでぇ?」
「「ファニ!」」
「あっ、ごめんさない!」
「パトリ、お前を行かせるとファニの躾が遅れてしまう。
今回行かせるのはアンにする」
「分かりました、代理はアンでしかたがありません。
ですが貴男とディドのどちらが行かれるのですか?」
「お前達も忌憚のない考えを言ってくれ」
父上は改めて古参重臣達に問われました。
ですが、答えは最初から決まっています。
最悪の場合を考えれば、テレポートやゲートが使える俺が行くしかありません。
父上も最初からそれ以外に方法はないと考えておられたでしょう。
ただ、万が一の考え漏れがないか、俺達に確かめられたのです。
俺とアン姉上がシルソー大公国に行くことになりました。
体裁を整えるために本領地から出発しました。
ロートリンゲン大公王家の治めるシルソー大公国は結構遠いです。
今はまだ晩春ですが、ほぼ二カ国を縦断しなければいけません。
帰りに雪に閉じ込められないように、行軍側をあげる必要があります。
我が家の正使が急いで行路にある家々に先触れしました。
その直ぐ後を追うように、草食中型亜竜の輓竜と騎竜に守られたアン姉上と俺が、輓竜に牽かれた馬車に乗っている事になっています。
王侯貴族の館にも砦にも宿屋にも寄らない事になっています。
亜竜が人を襲わないように野営している事になっています。
本当は、毎日アン姉上と俺が本領地と馬車を往復するだけでなく、亜竜も護衛も随行人も往復するためです。
「騎士殿、ヘレンズ侯王殿下に取り次いで頂けないだろうか?
私は王国騎士のホーンブロワーと申します。
領地に立ち寄っていただけないのは仕方がありませんが、攻めて御尊顔を拝見したいので、どうか謁見を許可していただきたい」
俺達が素通りしようとしていた領地の騎士が謁見を願い出てきたりします。
そんな時のために、定期的に行ったり来たりしなければいけないのです。
普通は騎士でも家族の者を使者に立てるのですが、中には礼儀作法を知らいない、もしくは恐怖の余り無視する者がいるのです。
「使者も立てずにいきなり謁見を願い出るとは無礼千万!
この馬車にはヘレンズ侯王殿下の姉姫も居られるのだぞ!
本来ならこの場で斬り捨てて亜竜の餌にする所だが、同じ盟主に仕える者には礼儀を払えと命じられている。
今回は見逃してやるから、明日もう一度正式な使者を立てられよ。
礼儀作法を守られるなら、野営地でも謁見がかなうように口添えして差し上げる」
アン姉上と俺が居る事になっている隊の責任者は、急な謁見願者があれば上手くあしらい、二日後の夜に謁見を許可する事が決まっています。
夜になる理由は、姉上が身支度をしないままでは王侯貴族に会いたくない、という侯王姫なら当然の言い分です。
貞操はもちろん、美醜の評判が気になる王侯貴族の娘が、埃臭くなる旅の途中で他家の男性に会いたくないのは当然の事なのです。
「申し訳ございません。
騎士にあるまじき不作法、幾重にもお詫びさせていただきます。
ただ、もう二度とないかもしれないヘレンズ侯王殿下との謁見の機会に、我を忘れてしまいました。
ご厚情を賜りお礼の言葉もございません」
「もう詫びは結構です。
我が主君は礼儀作法を守る方を避けるようなことはありません。
とは言え、これ以上騒ぎ立てるのは悪印象が増してしまいますぞ。
もう何も言わすに立ち去られよ」
父上が集まった者達に問いかけます。
家族は俺、母上、アン姉上、ファニ姉上。
家臣は家宰フラヴィオを始めとした古参重臣八人だけです。
全員が俺のテレポート能力とゲート能力を知っています。
最悪の場合はその能力を表に出す事も考慮に入れての問いかけです。
「インマヌエル殿下、正面からの戦争にされるのですか?
それとも、できる限り政治闘争に抑えられるのですか?」
フラヴィオが父上を真直ぐに見つめて問いかけます。
「戦争を始めたら、どうしても犠牲者がでる。
一番苦しむのは最下層の民だ。
できる事なら政治闘争に納めたい。
力を表に出すとしても、戦争せずに相手を屈服させる方法にしたい」
父上もフラヴィオと同じように真直ぐに見て答えられます。
俺も父上と同じ考えです。
民を犠牲にしたくないですし、余計な責任も背負いたくないです。
「貴男、どうしてもアンかファニを同行させなければいけないのですか?」
母上が心配そうに父上に訴えられます。
「俺が行くのかディドに行ってもらうかはまだ決めていないが、二人同時に領地を離れる訳にはいかない。
どちらかは名代を立てる事になるが、新婚のジュリとヴィイをやる訳にはいかん」
「私では駄目なのですか?
貴男の名代ならイングルウッド侯王妃として、ディドの名代ならヘレンズ侯王后として参加できるのではありませんか?」
「それは可能なのだが、此方としては政略結婚も考えておきたい」
「以前の話では、危険だから娘は外に出さないと言われてましたよね?
まさかとは思いますが、ロートリンゲン大公王家から婿を迎える気ですか?!」
「ロートリンゲン大公王家とは限らない。
今回招待された舞踏会はかなりの規模だと聞いている。
連邦の有力侯王家だけでなく、大公王家や公王家も参加するだろう。
その中には我が家の婿に来てもいいという奴もいるだろう」
「人質同然の婿入りを納得するような軟弱者など、アンとファニの婿にはしたくありません!」
「パトリの気持ちは痛いほどわかる。
私も同じ気持ちだが、招待を受けている以上、完全な無視もできない。
家族の同行は断れても、代理人くらいは行かせなければならん。
どうせ行かすのなら、今後の為にも二人に顔を売らせておく。
言い寄ってくる男が軟弱者かどうかは、俺かディドで見極めるから安心しろ」
父上と母上が、親らしい争いをされています。
フラヴィオ達古参重臣は慣れたモノで、黙って話が終わるのを待っています。
俺も余計な口は挟まずに、夫婦喧嘩に発展しないようにします。
夫婦喧嘩は犬も食わないので、古参重臣達はずっと黙っています。
そろそろ出番ですよ視線を送って来なくても分かっています。
父上と母上がそれぞれの想いを包み隠さず口にして、ある程度スッキリとするのを待って声をかけました。
「父上、母上、僕から提案があるのですが、宜しいですか?」
「なんだ、何か良い案が有るのか?」
「ディドが軟弱者をぶちのめしてくれるのね?」
「母上、父上も申されていたように、できるだけ戦争は避けたいのです。
農地が荒れるような事になると、昨年のような凶作になってしまいます。
我が家だけならいいですが、戦争で荒れた国の民まで養わなければいけないとなると、二年連続は苦しいです」
「……そうですね、我が家が係わった戦争で民が飢えるのは見捨てられませんね。
だったら、やはり、私が行った方がよくなくて?」
「待ってください、母上らしくないですよ。
アン姉上、ファニ姉上、頼もしくて強くて賢い婿が欲しいですか?
それとも、姉上達の言い成りになる、気が弱くて大人しい婿が欲しいですか?」
「そんな両極端な事を言われても困るわ。
強くて賢いのに婿に来るなんて、何か野心があるに決まっているじゃない。
かと言って、実家の言い成りになって来るような軟弱者も嫌だわ。
それなりの男性をこの目で選びたいわ」
アン姉上らしい言い分だと思います。
ですがまだアン姉上は十三歳に成る前です。
本当に意味は分かっておられず、父上と母上の言葉をなぞっているだけです。
「私は、できるだけ軟弱者の方が良いわ。
私の言い成りになってくれる人じゃないと、自由にできないもの」
ファニ姉上らしい言い分です。
アン姉上と同じように、自分で言った事の本当の意味は分かっておられません。
夫婦生活の何たるかなんて、実際に結婚してみなければ分かりません。
表向きだけは旧教の教えを守らなければいけないからこそ、この世界には夫婦公認の愛人がいるのです。
ただし、貴族夫人が愛人を持つ場合は大変です。
公認であろうと妊娠する事は絶対に許されません。
もし妊娠してしまったら……
もっと成長されて、本当の恋をされたファニ姉上に守れるでしょうか?
子供を殺させるわけにはいきませんし、義兄を殺させるわけにもいきません。
「……ファニを行かす訳にはいかないな」
「そうですね、どうしても二人のどちらかを行かせなければいけないのでしたら、アンを行かせた方が良いでしょう」
「えええええ、なんでぇ?」
「「ファニ!」」
「あっ、ごめんさない!」
「パトリ、お前を行かせるとファニの躾が遅れてしまう。
今回行かせるのはアンにする」
「分かりました、代理はアンでしかたがありません。
ですが貴男とディドのどちらが行かれるのですか?」
「お前達も忌憚のない考えを言ってくれ」
父上は改めて古参重臣達に問われました。
ですが、答えは最初から決まっています。
最悪の場合を考えれば、テレポートやゲートが使える俺が行くしかありません。
父上も最初からそれ以外に方法はないと考えておられたでしょう。
ただ、万が一の考え漏れがないか、俺達に確かめられたのです。
俺とアン姉上がシルソー大公国に行くことになりました。
体裁を整えるために本領地から出発しました。
ロートリンゲン大公王家の治めるシルソー大公国は結構遠いです。
今はまだ晩春ですが、ほぼ二カ国を縦断しなければいけません。
帰りに雪に閉じ込められないように、行軍側をあげる必要があります。
我が家の正使が急いで行路にある家々に先触れしました。
その直ぐ後を追うように、草食中型亜竜の輓竜と騎竜に守られたアン姉上と俺が、輓竜に牽かれた馬車に乗っている事になっています。
王侯貴族の館にも砦にも宿屋にも寄らない事になっています。
亜竜が人を襲わないように野営している事になっています。
本当は、毎日アン姉上と俺が本領地と馬車を往復するだけでなく、亜竜も護衛も随行人も往復するためです。
「騎士殿、ヘレンズ侯王殿下に取り次いで頂けないだろうか?
私は王国騎士のホーンブロワーと申します。
領地に立ち寄っていただけないのは仕方がありませんが、攻めて御尊顔を拝見したいので、どうか謁見を許可していただきたい」
俺達が素通りしようとしていた領地の騎士が謁見を願い出てきたりします。
そんな時のために、定期的に行ったり来たりしなければいけないのです。
普通は騎士でも家族の者を使者に立てるのですが、中には礼儀作法を知らいない、もしくは恐怖の余り無視する者がいるのです。
「使者も立てずにいきなり謁見を願い出るとは無礼千万!
この馬車にはヘレンズ侯王殿下の姉姫も居られるのだぞ!
本来ならこの場で斬り捨てて亜竜の餌にする所だが、同じ盟主に仕える者には礼儀を払えと命じられている。
今回は見逃してやるから、明日もう一度正式な使者を立てられよ。
礼儀作法を守られるなら、野営地でも謁見がかなうように口添えして差し上げる」
アン姉上と俺が居る事になっている隊の責任者は、急な謁見願者があれば上手くあしらい、二日後の夜に謁見を許可する事が決まっています。
夜になる理由は、姉上が身支度をしないままでは王侯貴族に会いたくない、という侯王姫なら当然の言い分です。
貞操はもちろん、美醜の評判が気になる王侯貴族の娘が、埃臭くなる旅の途中で他家の男性に会いたくないのは当然の事なのです。
「申し訳ございません。
騎士にあるまじき不作法、幾重にもお詫びさせていただきます。
ただ、もう二度とないかもしれないヘレンズ侯王殿下との謁見の機会に、我を忘れてしまいました。
ご厚情を賜りお礼の言葉もございません」
「もう詫びは結構です。
我が主君は礼儀作法を守る方を避けるようなことはありません。
とは言え、これ以上騒ぎ立てるのは悪印象が増してしまいますぞ。
もう何も言わすに立ち去られよ」
30
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる