17 / 87
第二章
第17話:人質
しおりを挟む
ドーン!
「てきしゅう」
ドーン、ドーン、ドーン
「てきしゅう、てきしゅう、敵襲!」
行商人のピエトロと丁々発止の交渉をしていると、見張りが敵の攻撃を知らせる太鼓を叩き、声を張り上げます。
叩かれているのは、俺が前世の知識とイメージを伝えて再現させた和太鼓です。
地竜森林の魔樹と竜皮を使う事で、恐ろしく丈夫で大きい音を発する事の出来る、この世界独特の竜皮張りの太鼓ができあがったのです。
「公子!」
「交渉中に申し訳ないのですが、お聞きのように非常事態です。
交渉はこれまでとさせていただきます。
ピエトロには、念のために牢に入ってもらいます」
ピエトロが今回襲ってきた連中と通じているとは限りません。
ですが、警戒しておかなければいけません。
俺が襲われるのなら何の問題もありませんが、北砦にいる領民を襲われでもしたら、取り返しがつきませんからね。
「承知しております。
このタイミングで敵襲があれば、当然の事でございます」
危険なのはピエトロだけではありません。
我が家の情報を敵に売っていた、裏切者の領民がいるのは分かっています。
そいつがこの機会を利用して謀叛を起こす可能性もあります。
ですが、北砦にいる奴が裏切る可能性は極端に低いと思っています。
俺が魔法を使える事を明らかにしたので、裏切っても勝ち目がない事を理解していると思うからです。
俺は護衛騎士を引き連れて城門の所に行きました。
ピエトロは、砦の兵士に連れられて牢に行きました。
不審者を連行して閉じ込めるような雑用を、俺を護る護衛騎士がすると、その隙を狙って襲い掛かって来る者がいますからね。
「どうなっていますか?」
砦の城壁で敵を見張っていた当番兵にたずねました。
本当は全速力で駆けつけたかったのですが、威厳を損なわない程度の速さで来るしかありませんでした。
そもそも全速力をだしたら護衛騎士がついて来られません。
いえ、護衛騎士がついて来られる速さでしか移動できません。
無理してついてきた砦の兵士は、城壁の上で倒れています。
「敵は空堀を見て戸惑っているようです」
俺が領内の砦や村を強化するために切り出した大理石。
切り出した場所は北砦、中砦、南砦の城壁周りです。
竜爪街道は、炎竜が怒って爪撃で切り裂いてできたという伝説があります。
本当かどうかは分かりませんが、人知の及ばない高熱で造られたのは確かで、地面と周囲が全て硬度の高い大理石でできているのです。
北砦の正面と裏、城壁の前に幅10メートル、深さ10メートルの空堀ができるほど大理石を切り出しましたが、まだ普通の土や石がでてきません。
それだけ深く変質するくらいの高熱で竜爪街道は造られたのです。
そんな硬い大理石に底に、10メートルの高さから飛び降りるのは、自殺するのと変わりません。
まして、重い武器や防具を持って飛びおるなど絶対に不可能です。
そんな状況ですから、本格的な攻城兵器がない限り空堀を渡る事すらできません。
敵が空堀を前にして戸惑うのは当然の事です。
「千はいますね。
よくこれだけの兵士を集められましたね。
いえ、動きが悪いので、領民を無理矢理掻き集めたようですね」
「若、連中を捕らえたら、命じた者の名を白状するのではありませんか」
俺が自分の考えを纏めようと、思いついた事を口にしていると、護衛騎士筆頭であるレオナルドが話しかけてきました。
「レオ、敵は悪逆非道を絵に描いたような連中ですよ。
自分の領民を動員したりするわけがないでしょう。
自分と敵対している領主の民や、脅しをかけて言い成りにしたい領主の民を、野盗に偽装させた家臣にさらわせ、兵士に仕立てて襲ってきている可能性があります」
この機会に護衛騎士や兵士を教育しておきましょう。
俺が特別賢い訳ではありません。
前世で読み耽っていた歴史物や仮想戦記の知識があります。
自分でも書きたくて、色々な実録はもちろん、軍のマニュアルも読んだのです。
突き詰めすぎて、戦争犯罪記録も読みましたから、悪逆非道な連中がやりそうなことは大抵頭に入っています。
「なんと、そこまで酷い事をやっているのですか?!」
家の家臣領民は、父上達が手塩にかけて育てた元孤児です。
五十年戦争で奇跡の傭兵団と呼ばれた、全く略奪をしない傭兵団の教えを学んでいるので、戦争の悲惨さと人間の残虐さを分かっていないのです。
「やる者が多いという話を、父上達から聞いていませんか?」
「聞いていました、聞いてはいましたが、直ぐに思い出せませんでした」
「それが耳学問の弊害です。
耳学問については俺が教えたはずですよ」
「はい、実体験のない、教えてもらっただけの知識は、実際の場では思い出す事がなく、使う事ができない。
そう若に教えていただきました」
「それがこれです。
分かりましたか?」
「「「「「はい」」」」」
レオだけでなく、他の護衛騎士や兵士も気持ちのいい返事をしてくれます。
「だったら俺がする事も分かりますね?」
「……分かりますが、他領の民の為に、命を賭けられるのですか?」
俺の護衛騎士は、全員俺の考えを理解してくれています。
しかし周りにいる北砦兵の半数は、何を言ったのか理解できていないようです。
いえ、理解しているという表情をしている者の中にも、勘違いしている者が結構いる気がします。
「俺は父上と母上の息子です。
奇跡の傭兵団の正統な後継者です。
その名誉を穢すような事はできません!
よく見ていなさい」
「「「「「はっ!」」」」」
俺が後継者を名乗ったからでしょう。
誰も止めようとはしませんでした。
まあ、彼らの前で赤眉竜を狩って見せていなければ、止めていたでしょう。
彼らの前で実力の一端を披露した効果ですね。
「我こそはマクネイア男爵が一子フェルディナンドなり!
我と思わんものはかかってこい!」
俺はひとっ飛びで城壁の上から空堀の前、20メートルの所に降り立ちました。
高さ15メートルの城壁の上から、幅30メートルの所に飛び降りたのですから、敵が度肝を抜かれて立ち尽くすのも当然です。
ですが、俺がそれに付き合わなければいけない理由などありません。
名乗りを上げたのは、俺の実力を広めたいからではありません。
男爵家の嫡男としてやらなければいけない儀式みたいなものです。
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
とはいえ、敵が正気を取り戻すまで待ってやらなければいけない訳でもないので、ひと目で強制的に兵士に仕立て上げられた者以外はぶちのめします。
逃がさないようにするのは当然ですが、万が一にも家臣領民を傷つけられてもいけませんので、絶対に敵対できないようにします。
少々手間なのですが、最初に両肩の関節を外します。
両肩関節を脱臼させておけば、武器を持つどころか殴りかかる事もできません。
敵全員を脱臼させておけば、仲間内で整復できなくなります。
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
敵の三分の一弱、300人ほどが正規兵か傭兵ですね。
動きを見ればそれくらいの事は分かります。
残った700人強が無理矢理盗賊に仕立て上げられた農民でしょう。
「残った者共!
お前達が無理矢理盗賊にさせられた事は分かっている。
素直に捕まるのなら、温情で軽微な罪にしてやる。
ただ、ここに来るまでに罪を犯した者もいるだろう。
そのような者にまで温情をかける気はない!
罪なき者は、女子供を犯した者、人を殺した者を教えろ!」
農民だった者の中にも、心優しき者もいれば邪悪な者もいます。
本性が腐った奴は、盗賊にさせられたのを好機と捉えて、進んで悪事を働く事を俺は知っています
そんな連中を見分けるのはとても難しいです。
悪人としての実力が伴わないから見分けにくいだけではありません。
悪人として駆け出しだから、身なりも農民のままなのです。
「こいつです、こいつが私の家族を殺したのです!」
「こいつもです!
こいつも私の妻を犯し子供を売り払いました!」
さて、これからが俺の腕の見せ場です。
自分の罪を隠蔽しようとして善良の民に罪を着せる者がいるのです。
悪人と善人を見極めないと、悪人を取り逃がすだけでなく、善人を処罰してしまいますから、本気でやらなければいけません!
「てきしゅう」
ドーン、ドーン、ドーン
「てきしゅう、てきしゅう、敵襲!」
行商人のピエトロと丁々発止の交渉をしていると、見張りが敵の攻撃を知らせる太鼓を叩き、声を張り上げます。
叩かれているのは、俺が前世の知識とイメージを伝えて再現させた和太鼓です。
地竜森林の魔樹と竜皮を使う事で、恐ろしく丈夫で大きい音を発する事の出来る、この世界独特の竜皮張りの太鼓ができあがったのです。
「公子!」
「交渉中に申し訳ないのですが、お聞きのように非常事態です。
交渉はこれまでとさせていただきます。
ピエトロには、念のために牢に入ってもらいます」
ピエトロが今回襲ってきた連中と通じているとは限りません。
ですが、警戒しておかなければいけません。
俺が襲われるのなら何の問題もありませんが、北砦にいる領民を襲われでもしたら、取り返しがつきませんからね。
「承知しております。
このタイミングで敵襲があれば、当然の事でございます」
危険なのはピエトロだけではありません。
我が家の情報を敵に売っていた、裏切者の領民がいるのは分かっています。
そいつがこの機会を利用して謀叛を起こす可能性もあります。
ですが、北砦にいる奴が裏切る可能性は極端に低いと思っています。
俺が魔法を使える事を明らかにしたので、裏切っても勝ち目がない事を理解していると思うからです。
俺は護衛騎士を引き連れて城門の所に行きました。
ピエトロは、砦の兵士に連れられて牢に行きました。
不審者を連行して閉じ込めるような雑用を、俺を護る護衛騎士がすると、その隙を狙って襲い掛かって来る者がいますからね。
「どうなっていますか?」
砦の城壁で敵を見張っていた当番兵にたずねました。
本当は全速力で駆けつけたかったのですが、威厳を損なわない程度の速さで来るしかありませんでした。
そもそも全速力をだしたら護衛騎士がついて来られません。
いえ、護衛騎士がついて来られる速さでしか移動できません。
無理してついてきた砦の兵士は、城壁の上で倒れています。
「敵は空堀を見て戸惑っているようです」
俺が領内の砦や村を強化するために切り出した大理石。
切り出した場所は北砦、中砦、南砦の城壁周りです。
竜爪街道は、炎竜が怒って爪撃で切り裂いてできたという伝説があります。
本当かどうかは分かりませんが、人知の及ばない高熱で造られたのは確かで、地面と周囲が全て硬度の高い大理石でできているのです。
北砦の正面と裏、城壁の前に幅10メートル、深さ10メートルの空堀ができるほど大理石を切り出しましたが、まだ普通の土や石がでてきません。
それだけ深く変質するくらいの高熱で竜爪街道は造られたのです。
そんな硬い大理石に底に、10メートルの高さから飛び降りるのは、自殺するのと変わりません。
まして、重い武器や防具を持って飛びおるなど絶対に不可能です。
そんな状況ですから、本格的な攻城兵器がない限り空堀を渡る事すらできません。
敵が空堀を前にして戸惑うのは当然の事です。
「千はいますね。
よくこれだけの兵士を集められましたね。
いえ、動きが悪いので、領民を無理矢理掻き集めたようですね」
「若、連中を捕らえたら、命じた者の名を白状するのではありませんか」
俺が自分の考えを纏めようと、思いついた事を口にしていると、護衛騎士筆頭であるレオナルドが話しかけてきました。
「レオ、敵は悪逆非道を絵に描いたような連中ですよ。
自分の領民を動員したりするわけがないでしょう。
自分と敵対している領主の民や、脅しをかけて言い成りにしたい領主の民を、野盗に偽装させた家臣にさらわせ、兵士に仕立てて襲ってきている可能性があります」
この機会に護衛騎士や兵士を教育しておきましょう。
俺が特別賢い訳ではありません。
前世で読み耽っていた歴史物や仮想戦記の知識があります。
自分でも書きたくて、色々な実録はもちろん、軍のマニュアルも読んだのです。
突き詰めすぎて、戦争犯罪記録も読みましたから、悪逆非道な連中がやりそうなことは大抵頭に入っています。
「なんと、そこまで酷い事をやっているのですか?!」
家の家臣領民は、父上達が手塩にかけて育てた元孤児です。
五十年戦争で奇跡の傭兵団と呼ばれた、全く略奪をしない傭兵団の教えを学んでいるので、戦争の悲惨さと人間の残虐さを分かっていないのです。
「やる者が多いという話を、父上達から聞いていませんか?」
「聞いていました、聞いてはいましたが、直ぐに思い出せませんでした」
「それが耳学問の弊害です。
耳学問については俺が教えたはずですよ」
「はい、実体験のない、教えてもらっただけの知識は、実際の場では思い出す事がなく、使う事ができない。
そう若に教えていただきました」
「それがこれです。
分かりましたか?」
「「「「「はい」」」」」
レオだけでなく、他の護衛騎士や兵士も気持ちのいい返事をしてくれます。
「だったら俺がする事も分かりますね?」
「……分かりますが、他領の民の為に、命を賭けられるのですか?」
俺の護衛騎士は、全員俺の考えを理解してくれています。
しかし周りにいる北砦兵の半数は、何を言ったのか理解できていないようです。
いえ、理解しているという表情をしている者の中にも、勘違いしている者が結構いる気がします。
「俺は父上と母上の息子です。
奇跡の傭兵団の正統な後継者です。
その名誉を穢すような事はできません!
よく見ていなさい」
「「「「「はっ!」」」」」
俺が後継者を名乗ったからでしょう。
誰も止めようとはしませんでした。
まあ、彼らの前で赤眉竜を狩って見せていなければ、止めていたでしょう。
彼らの前で実力の一端を披露した効果ですね。
「我こそはマクネイア男爵が一子フェルディナンドなり!
我と思わんものはかかってこい!」
俺はひとっ飛びで城壁の上から空堀の前、20メートルの所に降り立ちました。
高さ15メートルの城壁の上から、幅30メートルの所に飛び降りたのですから、敵が度肝を抜かれて立ち尽くすのも当然です。
ですが、俺がそれに付き合わなければいけない理由などありません。
名乗りを上げたのは、俺の実力を広めたいからではありません。
男爵家の嫡男としてやらなければいけない儀式みたいなものです。
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
とはいえ、敵が正気を取り戻すまで待ってやらなければいけない訳でもないので、ひと目で強制的に兵士に仕立て上げられた者以外はぶちのめします。
逃がさないようにするのは当然ですが、万が一にも家臣領民を傷つけられてもいけませんので、絶対に敵対できないようにします。
少々手間なのですが、最初に両肩の関節を外します。
両肩関節を脱臼させておけば、武器を持つどころか殴りかかる事もできません。
敵全員を脱臼させておけば、仲間内で整復できなくなります。
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
敵の三分の一弱、300人ほどが正規兵か傭兵ですね。
動きを見ればそれくらいの事は分かります。
残った700人強が無理矢理盗賊に仕立て上げられた農民でしょう。
「残った者共!
お前達が無理矢理盗賊にさせられた事は分かっている。
素直に捕まるのなら、温情で軽微な罪にしてやる。
ただ、ここに来るまでに罪を犯した者もいるだろう。
そのような者にまで温情をかける気はない!
罪なき者は、女子供を犯した者、人を殺した者を教えろ!」
農民だった者の中にも、心優しき者もいれば邪悪な者もいます。
本性が腐った奴は、盗賊にさせられたのを好機と捉えて、進んで悪事を働く事を俺は知っています
そんな連中を見分けるのはとても難しいです。
悪人としての実力が伴わないから見分けにくいだけではありません。
悪人として駆け出しだから、身なりも農民のままなのです。
「こいつです、こいつが私の家族を殺したのです!」
「こいつもです!
こいつも私の妻を犯し子供を売り払いました!」
さて、これからが俺の腕の見せ場です。
自分の罪を隠蔽しようとして善良の民に罪を着せる者がいるのです。
悪人と善人を見極めないと、悪人を取り逃がすだけでなく、善人を処罰してしまいますから、本気でやらなければいけません!
87
お気に入りに追加
433
あなたにおすすめの小説

土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる