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第一章
第4話:赤茶熊
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「くまだ、赤茶熊がでたぞ!」
カッーン、カッーン、カッーン、カッーン、
銅でできた危険を知らせる半鐘が打ち鳴らされている。
赤茶熊が現れるというのは、それくらい恐ろしい事なのだ。
赤茶熊は、前世で知っているヒグマによく似ている。
ただ、大きさは一回りも二回りも大きい。
オスのエゾヒグマの体重は250キロから500キロだった。
三毛別羆事件の「袈裟懸け」で350キロだったと記憶している。
小説家になりたかったから、それなりに雑学は記憶している。
間違って覚えているかもしれないが、捕らえられた事のある野生ヒグマ最大は、1000キロ、1トンを超えていたと思う。
そんな巨大雑食獣が、飢えた状態で村に近づいてくるのだ。
最大級の警戒をするのが当然だ。
「大型です、馬や山羊に比べてはるかに大型です。
うっわ、血です、血を流しています!」
村の防壁に付属させて造られている、見張り台にいる射手兼任の監視員が大声で報告してくれます。
手負いの獣が恐ろしいのは、家の領民なら皆知っている事です。
単に腹を空かせているだけなら、生贄の家畜を放せば追っていきます。
空腹さえ満たせれば、それ以上襲ってはきません。
ですが、手負いの獣は違います。
恐ろしく凶暴になっていて、動くモノ全てを襲うのです。
最悪、村が全滅する可能性もあるのです。
「女子供を領主館に入れなさい!
戦える者は武器を持って集まりなさい!
大型弩砲役は何時でも放てるようにしておきなさい!」
流石母上です、何の恐れも見せずにテキパキと指示を出しています。
領主館とは言っても、他の貴族館のような華美な建物ではありません。
岩と日干しレンガで建てられた、砦としか見えない実用重視の館です。
ですが、だからこそ、戦えない者達を非難させるのに丁度良いのです。
赤茶熊の迎撃に失敗したとしても、そう簡単には殺されません。
父上が助けに来るまで持ちこたえられるでしょう。
「「「「「はっ!」」」」」
母上の命令に従って家臣領民が動きます。
領主館に逃げ込む女子供は少数です。
戦える者は、女でも子供でも武器を持って持ち場につきます。
俺も、急いで防壁の上に駆けあがりました。
父上が築かれた村の防壁は西洋式です。
築城技術が低いからだけでなく、材料が限られている影響もあります。
そこら中にある、畑を作る時に出た岩や小石、日干しレンガを積み上げた幕壁で、村の居住部分と畑を守っています。
そうしないと畑の作物を魔獣や鳥獣に喰い荒らされてしまうからです。
できるだけ高く厚く造られた幕壁の所々に、厚みと高さを増して人が登れるようにした、見張り台部分があります。
そこからは、見張るだけでなく大型弩砲を射る事もできます。
大型弩砲を置いてあるのが見張り台なのです。
もちろん村の防壁の上は歩廊になっていて、人が守りにつけます。
ウゥグゥウウウウウ!
赤茶熊が、独特の恐ろしい威嚇の声をあげながら突進してきました。
「放て!」
母上が傭兵時代に戻った顔で指揮されています。
細やかな命令などしなくても、家臣領民は何時何処で何をやればいいか、普段の訓練で叩き込まれています。
ヒュゥウウウウウウ!
合成弓から放たれる矢は、殺傷力の高い丸根先細の征矢だけでなく、音で動物を威嚇して追い払う、矢先がブイ字の狩俣狩矢も混ぜられています。
貫通力と殺傷力は丸根先細征矢よりも少し劣りますが、蟇目矢のような儀式矢ではないので、ブイ字の鏃にはかなりの殺傷力があります。
ウゥグゥウウウウウ!
最大射程に近い500メートルから放たれた矢なので、貫通力と殺傷力が落ちているとはいえ、赤茶熊に刺さる矢が一本もないとは!
毛も皮も見た目以上の防御力があるのでしょう。
先ほどよりも大きな唸り声をあげながら突進してきました!
「放て!」
音で威嚇しても無駄だと分かったので、今度は全て丸根先細征矢が放たれました。
距離が近くなった事と赤茶熊が突進してきた事で、貫通力が高まったのか、六本の矢が突きささっています。
ウゥグゥウウウウウ!
ですが、よほど獰猛なのでしょう。
全く怯むことなく突進してきます。
目でも貫ければ追い払えるのでしょうが、狙ってできる事ではありません。
「各個放て!」
母上が一斉弓射の威圧力よりも、速度を優先されました。
面制圧弓射で追い払えなかったので、当然の判断だと思います。
一人一人矢を放てる早さが少しずつ違います。
遅い者を待つよりも、早い者に数射らせるのを優先されたのです。
ゴギュゥウウウウウン!
唸りを立てて大型弩砲が放たれました!
狙い通り、大型の弩矢が赤茶熊の背中に突き立ちました。
ウゥグゥウウウウウ!
ドッゴーン
これまでで一番大きな唸り声を立てて赤茶熊が城門に右腕を叩きつけます。
地竜森林から運んできた貴重な材木を鉄で補強した堅固な城門です。
普通なら強力な攻城兵器でなければ破壊できない強度なのです。
それなのに、たった一撃で村の中に叩き飛ばされてしまいました!
「生存優先!」
母上が基本方針を変えられました!
殺す事も撃退する事も諦めて、自分達が生き残る事を最優先されました。
「「「「「ウォォォォォン!」」」」」
雪狼達が遠吠えをあげます。
よほど母上が可愛がっていたのでしょう。
母上の考えを素早く理解して、赤茶熊の気を引こうとしてくれています。
「「「「「ウォオオオオオ!」」」」」
成人を迎えて正式な騎士や徒士に取立てられた元孤児達も負けていません。
雄叫びをあげて自分達に注目させて、赤茶熊が女子供のいる領主館に向かわないようにしています。
「「「「「メェエエエエエ」」」」」
「「「「「コッケエエエエコ」」」」」
誰か気の利いた奴が山羊と鶏を放ちました。
いや、母上があらかじめ命じていたのか?
俺にも教えていて欲しかったです。
「死ね!」
軍馬を巧みに操る騎士が、赤茶熊の至近距離から矢を放つ。
ウゥグゥウウウウウ!
ブゥゥゥゥゥン!
見事に命中しましたが、眉間の頭蓋骨がよほど硬いのでしょう。
毛と皮を傷つける事はできましたが、弾かれてしまいました。
しかも城門を吹き飛ばして薙ぎ払いを放ってきました!
「ヒィィィィィン」
優秀な軍馬が紙一重で赤茶熊の一撃を避けます。
ですが、二撃目を避ける事はできないでしょう。
「こっちだ、熊野郎!」
八の村担当の騎士の一人、ヴァレリオが味方を救おうと囮になります。
言い放つと同時に、合成弓から矢を放ちました。
見張り台の上から矢を放っていたからか、馬には乗っていません。
198cm・105kg、大戦斧を自由自在に操る大剛の騎士。
そのヴァレリオが放った矢ですから、毛と皮を貫いて尻に刺さってはいますが、皮下脂肪や筋肉に阻まれてしまい、とても致命傷を与えたとは言えません。
ですが、ヴァレリオが囮になってくれたお陰で、赤茶熊は此方を向いています。
これなら目を狙って矢を射る事ができます!
「若、危険なマネは禁じられております。
死ぬのは家臣が先でございます」
護衛騎士達が口々に諫めてくれますが、余計なお世話です。
魔法を使ったと思われずに赤茶熊を斃せる機会を逃す訳にはいかないのです。
「分かっています。
先に貴男達に死んでもらいます。
ですが、女子供よりも長生きしては、父上と母上に軽蔑されてしまいます。
ここは率先して戦わなければいけないのです。
だから、私の代わりに死んでください」
俺はそう言い捨てると素早く矢を放ちました。
非力な六歳児でも引ける子供用の合成弓です。
大剛の騎士達が引く強弓とは比較にならない貫通力と殺傷力です。
普通なら、こんな弓で赤茶熊を斃したら、魔法を疑われてしまいます。
ですが、偶然目に突き刺さったと言い張れば、誤魔化せる可能性は高い。
「目を狙え、目を狙って射るのです!」
俺は結果も待たずに護衛騎士達に命じた。
カッーン、カッーン、カッーン、カッーン、
銅でできた危険を知らせる半鐘が打ち鳴らされている。
赤茶熊が現れるというのは、それくらい恐ろしい事なのだ。
赤茶熊は、前世で知っているヒグマによく似ている。
ただ、大きさは一回りも二回りも大きい。
オスのエゾヒグマの体重は250キロから500キロだった。
三毛別羆事件の「袈裟懸け」で350キロだったと記憶している。
小説家になりたかったから、それなりに雑学は記憶している。
間違って覚えているかもしれないが、捕らえられた事のある野生ヒグマ最大は、1000キロ、1トンを超えていたと思う。
そんな巨大雑食獣が、飢えた状態で村に近づいてくるのだ。
最大級の警戒をするのが当然だ。
「大型です、馬や山羊に比べてはるかに大型です。
うっわ、血です、血を流しています!」
村の防壁に付属させて造られている、見張り台にいる射手兼任の監視員が大声で報告してくれます。
手負いの獣が恐ろしいのは、家の領民なら皆知っている事です。
単に腹を空かせているだけなら、生贄の家畜を放せば追っていきます。
空腹さえ満たせれば、それ以上襲ってはきません。
ですが、手負いの獣は違います。
恐ろしく凶暴になっていて、動くモノ全てを襲うのです。
最悪、村が全滅する可能性もあるのです。
「女子供を領主館に入れなさい!
戦える者は武器を持って集まりなさい!
大型弩砲役は何時でも放てるようにしておきなさい!」
流石母上です、何の恐れも見せずにテキパキと指示を出しています。
領主館とは言っても、他の貴族館のような華美な建物ではありません。
岩と日干しレンガで建てられた、砦としか見えない実用重視の館です。
ですが、だからこそ、戦えない者達を非難させるのに丁度良いのです。
赤茶熊の迎撃に失敗したとしても、そう簡単には殺されません。
父上が助けに来るまで持ちこたえられるでしょう。
「「「「「はっ!」」」」」
母上の命令に従って家臣領民が動きます。
領主館に逃げ込む女子供は少数です。
戦える者は、女でも子供でも武器を持って持ち場につきます。
俺も、急いで防壁の上に駆けあがりました。
父上が築かれた村の防壁は西洋式です。
築城技術が低いからだけでなく、材料が限られている影響もあります。
そこら中にある、畑を作る時に出た岩や小石、日干しレンガを積み上げた幕壁で、村の居住部分と畑を守っています。
そうしないと畑の作物を魔獣や鳥獣に喰い荒らされてしまうからです。
できるだけ高く厚く造られた幕壁の所々に、厚みと高さを増して人が登れるようにした、見張り台部分があります。
そこからは、見張るだけでなく大型弩砲を射る事もできます。
大型弩砲を置いてあるのが見張り台なのです。
もちろん村の防壁の上は歩廊になっていて、人が守りにつけます。
ウゥグゥウウウウウ!
赤茶熊が、独特の恐ろしい威嚇の声をあげながら突進してきました。
「放て!」
母上が傭兵時代に戻った顔で指揮されています。
細やかな命令などしなくても、家臣領民は何時何処で何をやればいいか、普段の訓練で叩き込まれています。
ヒュゥウウウウウウ!
合成弓から放たれる矢は、殺傷力の高い丸根先細の征矢だけでなく、音で動物を威嚇して追い払う、矢先がブイ字の狩俣狩矢も混ぜられています。
貫通力と殺傷力は丸根先細征矢よりも少し劣りますが、蟇目矢のような儀式矢ではないので、ブイ字の鏃にはかなりの殺傷力があります。
ウゥグゥウウウウウ!
最大射程に近い500メートルから放たれた矢なので、貫通力と殺傷力が落ちているとはいえ、赤茶熊に刺さる矢が一本もないとは!
毛も皮も見た目以上の防御力があるのでしょう。
先ほどよりも大きな唸り声をあげながら突進してきました!
「放て!」
音で威嚇しても無駄だと分かったので、今度は全て丸根先細征矢が放たれました。
距離が近くなった事と赤茶熊が突進してきた事で、貫通力が高まったのか、六本の矢が突きささっています。
ウゥグゥウウウウウ!
ですが、よほど獰猛なのでしょう。
全く怯むことなく突進してきます。
目でも貫ければ追い払えるのでしょうが、狙ってできる事ではありません。
「各個放て!」
母上が一斉弓射の威圧力よりも、速度を優先されました。
面制圧弓射で追い払えなかったので、当然の判断だと思います。
一人一人矢を放てる早さが少しずつ違います。
遅い者を待つよりも、早い者に数射らせるのを優先されたのです。
ゴギュゥウウウウウン!
唸りを立てて大型弩砲が放たれました!
狙い通り、大型の弩矢が赤茶熊の背中に突き立ちました。
ウゥグゥウウウウウ!
ドッゴーン
これまでで一番大きな唸り声を立てて赤茶熊が城門に右腕を叩きつけます。
地竜森林から運んできた貴重な材木を鉄で補強した堅固な城門です。
普通なら強力な攻城兵器でなければ破壊できない強度なのです。
それなのに、たった一撃で村の中に叩き飛ばされてしまいました!
「生存優先!」
母上が基本方針を変えられました!
殺す事も撃退する事も諦めて、自分達が生き残る事を最優先されました。
「「「「「ウォォォォォン!」」」」」
雪狼達が遠吠えをあげます。
よほど母上が可愛がっていたのでしょう。
母上の考えを素早く理解して、赤茶熊の気を引こうとしてくれています。
「「「「「ウォオオオオオ!」」」」」
成人を迎えて正式な騎士や徒士に取立てられた元孤児達も負けていません。
雄叫びをあげて自分達に注目させて、赤茶熊が女子供のいる領主館に向かわないようにしています。
「「「「「メェエエエエエ」」」」」
「「「「「コッケエエエエコ」」」」」
誰か気の利いた奴が山羊と鶏を放ちました。
いや、母上があらかじめ命じていたのか?
俺にも教えていて欲しかったです。
「死ね!」
軍馬を巧みに操る騎士が、赤茶熊の至近距離から矢を放つ。
ウゥグゥウウウウウ!
ブゥゥゥゥゥン!
見事に命中しましたが、眉間の頭蓋骨がよほど硬いのでしょう。
毛と皮を傷つける事はできましたが、弾かれてしまいました。
しかも城門を吹き飛ばして薙ぎ払いを放ってきました!
「ヒィィィィィン」
優秀な軍馬が紙一重で赤茶熊の一撃を避けます。
ですが、二撃目を避ける事はできないでしょう。
「こっちだ、熊野郎!」
八の村担当の騎士の一人、ヴァレリオが味方を救おうと囮になります。
言い放つと同時に、合成弓から矢を放ちました。
見張り台の上から矢を放っていたからか、馬には乗っていません。
198cm・105kg、大戦斧を自由自在に操る大剛の騎士。
そのヴァレリオが放った矢ですから、毛と皮を貫いて尻に刺さってはいますが、皮下脂肪や筋肉に阻まれてしまい、とても致命傷を与えたとは言えません。
ですが、ヴァレリオが囮になってくれたお陰で、赤茶熊は此方を向いています。
これなら目を狙って矢を射る事ができます!
「若、危険なマネは禁じられております。
死ぬのは家臣が先でございます」
護衛騎士達が口々に諫めてくれますが、余計なお世話です。
魔法を使ったと思われずに赤茶熊を斃せる機会を逃す訳にはいかないのです。
「分かっています。
先に貴男達に死んでもらいます。
ですが、女子供よりも長生きしては、父上と母上に軽蔑されてしまいます。
ここは率先して戦わなければいけないのです。
だから、私の代わりに死んでください」
俺はそう言い捨てると素早く矢を放ちました。
非力な六歳児でも引ける子供用の合成弓です。
大剛の騎士達が引く強弓とは比較にならない貫通力と殺傷力です。
普通なら、こんな弓で赤茶熊を斃したら、魔法を疑われてしまいます。
ですが、偶然目に突き刺さったと言い張れば、誤魔化せる可能性は高い。
「目を狙え、目を狙って射るのです!」
俺は結果も待たずに護衛騎士達に命じた。
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