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第1章

帯広空港 浦和競馬場グルメ1 焼鳥 フライドチキン 浦和グルメ1 カジュアルフレンチ

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帯広空港

「チーズケーキ食べるぅ~」

「花子もチーズケーキ食べるぅ~」

「太郎君、花子ちゃん、食事はしなくていいの?」

「マルセイバターサンドが食べたい~」

「花子はマルセイビスケットが食べたい~」

「綾香さん、僕はここでこの子達とお土産を買っていますから、綾香さんはレストランでラーメンを食べて下さい」

「でも、いいのでしょうか?」

「ネットの評判だと、豚丼以外はコストパフォーマンスが悪そうですが、それはあくまで帯広市内の新鮮な材料を使った、安くて美味しい料理と比べたものです。空港のテナント料金を考えれば、それは仕方のない事ですし、他の空港より劣ると言う事ではないでしょう。大好きなラーメンを食べて来て下さい」

「ありがとうございます、では、遠慮せずに食べさせてもらいますね」

「はい、どうぞ」

 今朝も夜明けとともに、太郎君と花子ちゃんに起こされた。だが朝1番の飛行機を使っても、浦和競馬場に着くのは13時25分ごろだろう。それでも別に用などないから、天候不良での遅延や欠航が怖いので、早目に帯広空港に入っておくことにした。

 昨日ネットで調べた情報では、帯広空港には8つの売店と1つのレストラン、1つのカフェが入っているそうなのだが、最近レストランスペースとカフェスペースに入っていた会社が撤退したそうだ。それでとかちむらにも入っている豚丼屋さんが、両スペースに出店したそうなのだが、ネットでの評判はあまりよくない。

 朝御飯用には、昨日買い過ぎたパンがたくさん残っていたし、一昨日買った駄菓子もまだまだたくさん残っていた。それでも太郎君と花子ちゃんが食べたいと言えば、空港で食事をする心算だったし、綾香さんもラーメンを食べる気でいた。

 だが実際早目に空港に着いてみると、8店舗の売店に北海道銘菓が所狭しと並べられているのだ。場所代を支払ってチーズやソーセージを食べるのは、どうしても勿体無い気がするし、美味しそうなチーズケーキを見ると我慢が出来なくなった。

 飛行機の中やホテルに入ってからでも食べられると思い、チーズやチーズケーキやバターサンドを買っていると、太郎君も花子ちゃんも直ぐに食べたがったのだ。

 結局とんでもなく大量の菓子やチーズを買う羽目になってしまった。

 太郎君と花子ちゃんの御蔭で金銭的には何の問題もないのだが、荷物が多くなるのはとっても困る。

 それでも太郎君と花子ちゃんの御願を無碍に出来るはずもなく、飛行機に持ち込める限界近くのお土産を買ってしまった。

『帯広空港のショップ・レストラン』
「メークイン産業」
HORI(夕張メロンピュアゼリー、とうきびチョコ他)
花畑牧場:生キャラメル
    :チーズ
    :
スノーベル(とうきびチョコ)
酒類
アイスクリーム
海産物
ペットボトル飲料
おもちゃ
ぬいぐるみ
オホーツクタラバ蟹、毛ガニの宅配受付

「こじま(小島商店)」
白い恋人
ロイズ
じゃがポックル
ルタオドゥーブルフロマージュ:1728円
帯広名物豚丼
ナチュラルチーズ
ラーメン
マリモ、
北海道限定キャラ(ジンギスカンのジンくんなど)

「六花亭」
[定番商品] 
マルセイバターサンド・5個入り :680円
マルセイバターケーキ・5個入り :670円
マルセイバターケーキ・10個入り:1320円
マルセイキャラメル・6袋    :530円
マルセイビスケット・12枚入り :580円
チョコレート         :
雪やこんこ          :
霜だたみ           :
大平原            :
ひとつ鍋           :
など多数
[詰合せ] 
十勝日誌・23個入り     :3000円
十勝日誌・30個入り     :4000円
十勝日誌・37個入り     :5000円
六花撰・9個入り       :1270円
六花撰・14個入り      :1860円
六花撰・18個入り      :2380円
六花撰・23個入り      :3000円
六花撰・31個入り      :4000円
六花撰・39個入り      :5000円
六花セレクト
など

「藤丸」
クランベリー:スイートポテト
ハッピネスデーリィ:チーズ
よつ葉:バター・チーズ
   :チェダーチーズ・100g:332円
   :ゴーダチーズ・100g :348円
   :スモークチーズ・45g :230円
NEEDS:ナチュラルチーズ
十勝野フロマージュ:ナチュラルチーズ
さらべつチーズ工房:ナチュラルチーズ
あしょろチーズ工房:ナチュラルチーズ
とん田:豚丼のたれ・豚丼セット
しんむら牧場:ミルクジャム
かんのジンギスカン
エア・ドゥ:スープ
五日市:ビーフスモーク
共同学舎新得農場:ナチュラルチーズ
マノス:どろぶた豚丼の具
   :ウィンナー
   :生ハム
   :ベーコン
モリモト:ハスカップジュエリー
ふらの雪どけチーズケーキ:1400円

「ブルースカイ(JALUX)」
ルタオ、
トテッポ工房チーズケーキ 「き花」10枚入り:1460円
「白い恋人」
ロイズ 
北のシュガーバター
わかさいも9個入り            :972円
北のショコラバターサンド10個入り   :800円
ナチュラルチーズケーキ 3種とカマンのミックスボックス 8個入り:1296円

「北海道十勝みやげ名店会」
柳月(三方六など) 
「三方六の小割」5個入り:600円
竹屋(そばやきなど)
山本忠信商店(亜鉛大豆商品など)
江戸屋(珍味など)
トヨニシファーム(黒にんにく)

「フクハラ」
たらば蟹
毛ガニ
いくら醤油漬
チーズ
するめ
帆立貝柱
珍味
石屋製菓
白い恋人
スノーベル
とうきびチョコ
酒類

「ブルースカイ ゲートショップ」
焼おにぎり
焼そば
フライドポテト
コーヒー
生ビール
雑誌 
六花亭など各種菓子

「レストラン・ハートフィールド」
ぶた丼        :1100円
ぶた丼とろろ     :1350円
いくら丼       :2000円
甘えび丼       :1500円
十勝産牛ステーキ御膳 :3500円
十勝豚ヒレカツ定食  :1300円
ホタテ北海バター焼き膳:1200円
手こねハンバーグ定食 :1200円
ポークカレー     :800円
ビーフカレー     :800円
ラーメン       :800円
(醤油)(塩)(味噌+50円)
チャーシューメン   :1050円
(醤油)(塩)(味噌+50円)
山菜(そば・うどん) :800円
冷やしたぬき(そ・う):850円
カルボナーラ     :800円
エビのトマトクリーム :800円
海の幸ボンゴレ    :900円
シーザーサラダ    :600円
ミニサラダ      :300円
おつまみ
あらびきポーク    :900円
サーモン刺身     :750円
鶏のから揚げ     :650円
チーズ3種      :600円
ソーセージ盛り合わせ :600円
フライドポテト    :500円
黒枝豆        :400円
北の肴3品      :500円
コーンバター     :500円

ソフトクリーム(ミルク):350円

「カフェ・ハートフィールド」
有機栽培コーヒー     :450円
カフェラテ        :450円
カフェモカ・キャラメルラテ:500円
ハーブティー       :450円
チョコレートパフェ    :650円
トーストセット      :
ケーキセット       :

お土産    :4万6210円
醤油ラーメン代:800円

「ラーメン美味しかったですか?」

「はい、美味しかったです」

「そですか、それはよかったです」

「太郎君、花子ちゃん、バターサンドは美味しい?」

「うん美味しいよぉ~」

「チョコレートも美味しいよぉ~」

帯広空港
10:15発
羽田空港
12:00着(4万3100円)
12:05発
羽田空港大ビル
12:15着
12:16発(東京モノレール空港快速・浜松行)
浜松町駅
12:33着(490円)
12:39発
南浦和駅
13:15着(470円)
浦和競馬場
13:25着(無料送迎)

航空機代:大人2人8万6200円
    :小児2人4万3200円
    :小計12万9300円
電車代 :1920円





浦和競馬場:パドック

「太郎君、花子ちゃん、小さな声で元気な馬を教えてくれるかな?」

「あの子が元気だよぉ~」

「花子もあの子が元気だと思う~」

「じゃあ2番目に元気な子はどの子かな? 今みたいに小さな声で教えてくれるかな」

「あの子が元気だよぉ~」

「花子もあの子が元気だと思う~」

 浦和競馬場に着いた時には、急いでパドックに行ったものの、すでに第7競走のパドック周回が終わってしまっていた。そこで前日に頭に叩き込んだネット情報を駆使して、4人そろって優駿グループが管理運営しているフードコートに向かった。

 沢山の店が並んでいるうえに、同じ料理を売っている店もあり、ネット情報では売る品物も定期的に変えているらしい。これでは毎回毎回美味しい料理を探す為に、試食にチャレンジしないといけない。

 ただ今回は北海道帰りだから、向こうで美味しくいただいた寿司や豚は外すべきだろう。

 今日は浦和競馬場は鶏を喰えと言う情報を信じて、フードコートの焼き鳥と、永遠の臨時店舗から鶏料理だけをチョイスすることにした。

 綾香さんはぶれずにラーメンを買っていたが、俺と太郎君、花子ちゃんは焼き鳥の香りに誘われて、次々と焼き鳥を買い回った。塩とタレを選べるところは両方を頼み、第8競走のパドック周回の時間までに買い終わろうと必死だった。

 俺は買うのに必死だったが、太郎君と花子ちゃんは俺が買う端からドンドン食べてしまった。2人とも帯広空港と飛行機の中で御菓子を食べていたのに、全然食欲が落ちないのはどうしてなのだろう?

「フードコートメニュー表」
焼鳥
かわ    :100円
とりみ   :100円
ねぎま   :150円
なんこつ  :100円
かわ    :100円
とりにんにく:100円
ネギ間   :100円

「臨時店舗」
タマシャモ弁当店
焼き鳥パック:500円

東松山みそだれやきとり店
ねぎま:130円
つくね:130円
かしら:130円

 買えるだけ買ってパドックに戻ってしばらくして、馬たちが周回を始めた。太郎君と花子ちゃんは焼き鳥を頬張りながら、元気のいい馬を順番に教えてくれた。

 俺は太郎君と花子ちゃんに教わった通りにネット投票をしながら、現金用の投票券にも印を入れ、更には買った焼き鳥を頬張った。ラーメンを食べ終えた綾香さんに投票してもらえばいいのだが、深い関係になった後でも、人を心底信じられない自分の人間不信が嫌になる。

 まぁそれは仕方のない事として、今は焼き鳥を愉しもう!

 タマシャモ弁当店の焼き鳥は、脂肪が少なく旨味が強い!

 軍鶏のこりこりした歯ごたえと絶妙の味付けが最高だ!

 東松山みそだれやきとり店の焼き鳥は、ねぎま串にピリ辛みそだれが塗ってあるのだが、味噌の旨味が鶏の旨味を引き出し引き立て、ピリ辛が更なる食欲を引き出す最高の逸品だ!

 だがその中でもカシラの美味しさは、それこそ頭1つ抜けている。つくねやネギマも美味いのだが、カシラは絶対食べた方が好い!

 馬券売り場で現金投票した後で、再びフードコートに向かったのだが、今度はある程度食欲が満たされていたので、ゆっくりと食べるものを物色する事にした。

 ここでさっきは見落としていた、浦和競馬場名物のジャンボチキンカツを発見することが出来た!

 ネット情報では、日本中の競馬場の中で最高のフライドチキンだそうだ。チキンカツ系のフライドチキンで、商品名も堂々とジャンボチキンカツと名乗っている。

 ボリュームは全競馬場中最大なのに価格は最低という、コストパフォーマンスのいいフライドチキン。他の競馬場のフライドチキンの中には、油紙だけしか渡さない所もあるが、受け皿をついている上にソースとマスタードを店のおばちゃんが掛けてくれると言う大サービス。ソースもマスタードもいらないと言う人もいるだろうが、俺には嬉しいサービスだ。

 我慢できずに買ってすぐに食べると、ザクザクとした食感の後に鶏の旨味が口いっぱいに広がる幸せ、もう堪りません!

「フードコートメニュー表」
からあげ串    :100円
ジャンボチキンカツ:250円
ハムカツ     :150円
豚汁       :350円
焼きそば     :300円

 正直な話、少々食べ過ぎたと思う。

 特に2回目は揚げ物だから、ずしりと胃に来た

ラーメン     :600円
かわ       :100円×8=800円
とりみ      :100円×8=800円
ねぎま      :150円×8=1200円
なんこつ     :100円×8=800円
とりにんにく   :100円×8=800円
焼き鳥パック   :500円×2=1000円
ねぎま      :130円×4=520円
つくね      :130円×4=520円
かしら      :130円×4=520円
ジャンボチキンカツ:250円×4=1000円
からあげ串    :100円×4=400円

小計:8960円

 結局この日も買った競走は全レース的中した。第8競争から第11競走まで買って、現金投票とネット投票それぞれで、111万4300円勝つことが出来た。それは南関東の売り上げがいいから、1投票に1000円使えた事が大きい。

 浦和競馬場から1番近い、和室中心のホテルを素泊まりで予約していたので、タクシーを捕まえて直ぐに行くことにした。元々の荷物が多い上に、帯広競馬場で買ったお土産が多すぎて往生していたのだ!

 選んだ浦和競馬場直近のホテルは、現金での支払いしか受け付けてくれないけど、10畳の和室に大人2人と幼児2人の素泊まりで、1泊1万6000円なら十分安いだろう。

 タクシー代:730円

 ホテルに着いて荷物を全部部屋に運び込んだ。浦和競馬開催中は連泊を予定しているので、これで重く嵩張る荷物を競馬場に持っていかなくて済む。4人で交互にお風呂に入ってさっぱりし、休んでいるうちに自然と時間が過ぎ、あれほど満腹だったお腹が空いてきた。

 そこで急遽ネットで調べ、歩いて行けるめし屋を探したのだが、検索して出て来たのは駅近くのカジュアルフレンチ店だった。

「メニュー表」
ディナー
(17:30~ラストオーダー21:30)
Toujours(トゥジュール)コース:3850円(税抜)
Parfum(パルファム)コース:4900円(税抜)
La Cote(ラ・コート)コース:6800円(税抜)
Special(スペシャル)コース:10000円(税抜)

Toujours(トゥジュール) コース
本日のアミューズ
キノコのムース 小海老と白菜のテリーヌ
カボチャのスープ カプチーノ仕立て
骨付き鶏もも肉のコンフィ 香草風味
本日のタルト アイスクリーム添え
コーヒー 又は 紅茶
プティフール

Parfum(パルファム) コース
本日のアミューズ
キノコのムース 小海老と白菜のテリーヌ
真鯛のポワレ 塩ダラのブランダードのコロッケ添え
オーストラリア産牛サーロインのミニッツステーキ
岩槻産ヨーロッパ野菜のグリル
シェフ特製 本日のデザートデザート
コーヒー 又は 紅茶
プティフール

La Cote(ラ・コート)コース
本日のアミューズ
カリフローレのムース 岩槻野菜のテリーヌ ズワイガニとフヌイユのサラダ仕立て
フォアグラと季節のフルーツのポワレ バルサミコソース
市場より本日の鮮魚
お口直しのシャーベット
国産牛フィレ肉のポワレ マデラ酒のソース
アミー風 デザート盛り合わせ
コーヒー 又は 紅茶
プティフール

Speciala Course
本日のアミューズ
本日のプティスープ
オードブルバリエ アミー風
貝類の香草パン粉焼き サラダ仕立て
オマールエビと鮮魚のブイヤーベース
お口直しのシャーベット
山形牛ヒレ肉とフォアグラのポワレ マデラ酒のソース
アミー風 デザート盛り合わせ
コーヒー 又は 紅茶
プティフール

アラカルト(税抜)
「前菜」
キノコのムース 小海老添え:1850円
白菜とワラサのテリーヌ サラダ仕立て:1850円
オードヴルバリエ Les Amis風:2200円
フォアグラと季節のフルーツのポワレ バルサミコソース:2100円
「スープ」
カボチャのスープ カプチーノ仕立て:800円
「魚料理」
真鯛のポワレ 塩ダラのブランダードのコロッケ添え:2500円
市場より本日の鮮魚 グリル野菜添え:2600円
「肉料理」
骨付き鶏もも肉のコンフィ 香草風味:2800円
オーストラリア産牛サーロインのミニッツステーキ:2900円
フランス産 カモ胸肉のロースト:2900円
国産牛フィレ肉のポワレ マデラ酒のソース:3150円
「デザート」
本日のタルト アイスクリーム添え:1200円
Les Amis 風 デザートの盛り合わせ:1500円

 今日も太郎君と花子ちゃんの御蔭で大勝ちできた、今から何を注文するかを考えるのも面倒だ。俺も綾香さんも酒を飲まないから、ここは1番高い1万円のコースを頼んだ。

 野菜がふんだんに使われていて、ボリューム感も凄く、素材の味を引き出す比較的シンプルな味付けで、野菜や魚や肉の味を十分に堪能できる店だ!

 食べ切れない料理はお持ち帰りさせてもらった。
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