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第1章
第52話:武田太郎晴信
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天文20年3月3日:尾張小牧山城:織田三郎信長18歳視点
また黒鬼がとんでもない武功を立てやがった!
葛山城を落として葛山氏元を生け捕りにしたのは、鉄砲の備えもない田舎の城だから、もう同然の事として受け入れよう。
だが、信じられない武功を立て続けやがる。
北条氏康が鉄砲と落馬で重傷を負い、身動き取れない状態だった。
その隙を突こうと、武田晴信が甲府から相模に攻め込んで来た。
武田と北条を戦わせて漁夫の利を手に入れるのなら分かるが、両軍とも自力で叩きのめすなんて、最初は質の悪い冗談かと思ったぞ!
まず、先代の武田信虎時代から勇猛果敢な猛将ぞろいと評判の、武田勢を破って武田晴信を生け捕りにしたのが信じられない!
それも武田晴信だけを生け捕りにした訳ではない。
晴信配下の猛将達を次々と生け捕りにした後でだ!
「我こそは甲斐武田家が家臣、原美濃守虎胤なり!
命のいらない者は掛かって来い!」
「面白い、我こそは三河大浜の黒鬼、前田上総介利益なり!
憶病者と罵られたくないのなら、一騎討ちに応じろ!」
「面白い、青二才に分際で良く言った、相手になってやるから掛かって来い!」
黒鬼は、尾張にまで剛勇が伝えられている、原美濃守と一騎討ちした!
今川勢でも剛勇を誇っていた、福島正成を討ち取るほどの勇将なのだが……
一合いも槍を打ち合わせることなく、黒鬼の張り手で気を失い生け捕りにされた。
「おのれ、我こそは甲斐の鬼虎と呼ばれる小畠山城守虎盛なり!
我が勝ったら美濃守を解放しろ!」
「良かろう、俺に勝てたら原美濃守を解放してやろう。
だが、俺が勝ったら家臣になってもらう、それでもいいか?」
「何をふざけた事を、我の主家は武田家のみ!
お前ごときに仕えるくらいなら腹を切る、美濃守を放せ!」
「ふん、大口を叩くほどの武勇か確かめてやる!」
小畠山城守も尾張にまで勇名が届く剛将である。
鬼虎と畏れられるだけの武功を挙げ続けている。
そんな鬼虎も、黒鬼の前では、1度も槍を打ち合わせられずに生け捕りになった!
「我こそは松平次郎三郎が家臣、本多作十郎重次なり!
我と思わん者は掛かって来い!」
黒鬼は本当に良い軍師を側に置いている。
いや、前田蔵人も良き軍師で、六角の侵攻を関ケ原で防いでくれた。
ただ、蔵人の嫡男が黒鬼に負けないくらいの豪傑なら良かったと思っただけだ。
黒鬼の軍師は奥村次右衛門と言うのだが、事も有ろうに、余が大浜に預けた松平次郎三郎の家臣を従軍させやがった。
しかも武田勢の背後から奇襲させたのだ!
黒鬼が武田勢の目を引き付けていたから良いが、そうでなければ少数の松平勢など、武田勢に踏み潰されていた。
実の父親に見殺しにされ、余にも見捨てられ、行く場を失った松平次郎三郎に最後まで付き従う忠臣に、働きに応じて城地を与えると言って従軍させやがった。
その戦意はとても高く、損害を恐れることなく武田勢に突っ込んでいった。
本多作十郎、本多平八郎、酒井雅楽助、内藤甚一郎、阿部善九郎が獅子奮迅の働きをして、主君である松平次郎三郎の名を高めた。
だがそんな事ができたのは、黒鬼が武田の猛将勇将を全て生け捕りにしたからだ。
そうでなければ、少数の松平勢があれほどの武功を挙げられない。
「逃げるな、それでも甲斐源氏武田家の当主か、逃げるな!」
武田勢は、黒鬼に先陣を叩き潰され、背後に現れた松平勢に雑兵が逃げ出す状況で、斉藤新九郎に横やりを入れられたのだ。
武田勢が総崩れとなり、総大将の武田太郎が逃げ出すのも当然の事だ。
だがそう簡単に逃がしてくれる黒鬼ではない、地獄の果てまで追いかけて来る!
「笑止、甲斐源氏武田家当主、御屋形様が端武者の相手などするか!
端武者の相手など某で十分!
我こそは海野一族でその人ありと言われた真田源太左衛門幸綱なり!
一騎討ちが恐ろしくないのなら、正々堂々と勝負せよ!」
真田という者は聞いた事がないが、命懸けで主君を逃がそうとした。
武田でも武勇で知られた原美濃守と小畠山城守が、目の前で生け捕りにされているのに、命懸けで名乗り出たのだ。
人質にして銭になるような名のある武将なら、生け捕りにされる事もある。
だが銭にならないような端武者だと、斬り殺されて終りだ。
真田など聞いた事もないから、殺される可能性が高いのに、忠義な者よ。
真田という者も、1度も槍を打ち合わさずに生け捕れにされた。
黒鬼の奴は欲が深い、大した身代金にならない者でも、できるだけ生け捕りにして銭を得ようとする。
武田太郎が家臣から慕われているのは、身代わりになろうとした家臣の数がとても多い事で分かる。
少しでも武田太郎が逃げる刻を稼ごうと、旗本衆が次々と黒鬼に一騎討ちを挑んだが、全員が張り手一発で叩きのめされたと聞く。
最後には、武田太郎までも生け捕りにされ、伊豆で人質になっている。
当主が生け捕られ、人質にされた甲斐源氏武田家は、最初は銭を集めて武田太郎を解放しようとしたが、貧しい甲斐では集められる銭が少なかった。
まあ、20万貫文なんて、そう簡単に集められる銭ではない。
いや、その後で起った事を考えれば、最初から開放する気がなかったのだ。
黒鬼の奴、名門甲斐源氏武田家を属将にしやがった!
いや、属将というのは言い過ぎだ、そんな言い方をしたら、愚かな家臣達が余の元から黒鬼が離反したと騒ぎだす。
黒鬼も最初は、余の家臣になれと武田太郎に言ったそうだ。
だが、名門甲斐源氏武田家の当主が余に膝を屈する訳がない。
膝を屈するくらいなら死を選ぶだろう。
だから黒鬼は、20万貫文分の働きをするまで手助けをしろと、甲斐に残って留守を預かっていた、武田太郎の弟に言った。
北条家を滅ぼして相模と武蔵を切り取ったら、武田太郎を解放すると言った。
奥村次右衛門、とんでもない策を考える!
甲斐に残っている弟が、兄を裏切って武田家の当主になろうとしても、黒鬼が何時武田太郎を解放するか分からない。
そんな事になれば、兄弟で当主の座を争う事になる。
なにより、名だたる猛将勇将のほとんどを生け捕りにされている武田家だ。
黒鬼が甲斐を攻め取る気になったら勝ち目がない。
それどころか、大井や小笠原が甲斐に攻め込んでくる可能性が高い。
それくらいなら、形だけでも黒鬼に従う方が良い。
黒鬼を恐れる者は甲斐に攻め込まない。
武田太郎の弟、武田次郎がそこまで考えると読んでいる。
奥村次右衛門が欲しい、次右衛門がいれば六角勢を叩きのめせるはずだ!
また黒鬼がとんでもない武功を立てやがった!
葛山城を落として葛山氏元を生け捕りにしたのは、鉄砲の備えもない田舎の城だから、もう同然の事として受け入れよう。
だが、信じられない武功を立て続けやがる。
北条氏康が鉄砲と落馬で重傷を負い、身動き取れない状態だった。
その隙を突こうと、武田晴信が甲府から相模に攻め込んで来た。
武田と北条を戦わせて漁夫の利を手に入れるのなら分かるが、両軍とも自力で叩きのめすなんて、最初は質の悪い冗談かと思ったぞ!
まず、先代の武田信虎時代から勇猛果敢な猛将ぞろいと評判の、武田勢を破って武田晴信を生け捕りにしたのが信じられない!
それも武田晴信だけを生け捕りにした訳ではない。
晴信配下の猛将達を次々と生け捕りにした後でだ!
「我こそは甲斐武田家が家臣、原美濃守虎胤なり!
命のいらない者は掛かって来い!」
「面白い、我こそは三河大浜の黒鬼、前田上総介利益なり!
憶病者と罵られたくないのなら、一騎討ちに応じろ!」
「面白い、青二才に分際で良く言った、相手になってやるから掛かって来い!」
黒鬼は、尾張にまで剛勇が伝えられている、原美濃守と一騎討ちした!
今川勢でも剛勇を誇っていた、福島正成を討ち取るほどの勇将なのだが……
一合いも槍を打ち合わせることなく、黒鬼の張り手で気を失い生け捕りにされた。
「おのれ、我こそは甲斐の鬼虎と呼ばれる小畠山城守虎盛なり!
我が勝ったら美濃守を解放しろ!」
「良かろう、俺に勝てたら原美濃守を解放してやろう。
だが、俺が勝ったら家臣になってもらう、それでもいいか?」
「何をふざけた事を、我の主家は武田家のみ!
お前ごときに仕えるくらいなら腹を切る、美濃守を放せ!」
「ふん、大口を叩くほどの武勇か確かめてやる!」
小畠山城守も尾張にまで勇名が届く剛将である。
鬼虎と畏れられるだけの武功を挙げ続けている。
そんな鬼虎も、黒鬼の前では、1度も槍を打ち合わせられずに生け捕りになった!
「我こそは松平次郎三郎が家臣、本多作十郎重次なり!
我と思わん者は掛かって来い!」
黒鬼は本当に良い軍師を側に置いている。
いや、前田蔵人も良き軍師で、六角の侵攻を関ケ原で防いでくれた。
ただ、蔵人の嫡男が黒鬼に負けないくらいの豪傑なら良かったと思っただけだ。
黒鬼の軍師は奥村次右衛門と言うのだが、事も有ろうに、余が大浜に預けた松平次郎三郎の家臣を従軍させやがった。
しかも武田勢の背後から奇襲させたのだ!
黒鬼が武田勢の目を引き付けていたから良いが、そうでなければ少数の松平勢など、武田勢に踏み潰されていた。
実の父親に見殺しにされ、余にも見捨てられ、行く場を失った松平次郎三郎に最後まで付き従う忠臣に、働きに応じて城地を与えると言って従軍させやがった。
その戦意はとても高く、損害を恐れることなく武田勢に突っ込んでいった。
本多作十郎、本多平八郎、酒井雅楽助、内藤甚一郎、阿部善九郎が獅子奮迅の働きをして、主君である松平次郎三郎の名を高めた。
だがそんな事ができたのは、黒鬼が武田の猛将勇将を全て生け捕りにしたからだ。
そうでなければ、少数の松平勢があれほどの武功を挙げられない。
「逃げるな、それでも甲斐源氏武田家の当主か、逃げるな!」
武田勢は、黒鬼に先陣を叩き潰され、背後に現れた松平勢に雑兵が逃げ出す状況で、斉藤新九郎に横やりを入れられたのだ。
武田勢が総崩れとなり、総大将の武田太郎が逃げ出すのも当然の事だ。
だがそう簡単に逃がしてくれる黒鬼ではない、地獄の果てまで追いかけて来る!
「笑止、甲斐源氏武田家当主、御屋形様が端武者の相手などするか!
端武者の相手など某で十分!
我こそは海野一族でその人ありと言われた真田源太左衛門幸綱なり!
一騎討ちが恐ろしくないのなら、正々堂々と勝負せよ!」
真田という者は聞いた事がないが、命懸けで主君を逃がそうとした。
武田でも武勇で知られた原美濃守と小畠山城守が、目の前で生け捕りにされているのに、命懸けで名乗り出たのだ。
人質にして銭になるような名のある武将なら、生け捕りにされる事もある。
だが銭にならないような端武者だと、斬り殺されて終りだ。
真田など聞いた事もないから、殺される可能性が高いのに、忠義な者よ。
真田という者も、1度も槍を打ち合わさずに生け捕れにされた。
黒鬼の奴は欲が深い、大した身代金にならない者でも、できるだけ生け捕りにして銭を得ようとする。
武田太郎が家臣から慕われているのは、身代わりになろうとした家臣の数がとても多い事で分かる。
少しでも武田太郎が逃げる刻を稼ごうと、旗本衆が次々と黒鬼に一騎討ちを挑んだが、全員が張り手一発で叩きのめされたと聞く。
最後には、武田太郎までも生け捕りにされ、伊豆で人質になっている。
当主が生け捕られ、人質にされた甲斐源氏武田家は、最初は銭を集めて武田太郎を解放しようとしたが、貧しい甲斐では集められる銭が少なかった。
まあ、20万貫文なんて、そう簡単に集められる銭ではない。
いや、その後で起った事を考えれば、最初から開放する気がなかったのだ。
黒鬼の奴、名門甲斐源氏武田家を属将にしやがった!
いや、属将というのは言い過ぎだ、そんな言い方をしたら、愚かな家臣達が余の元から黒鬼が離反したと騒ぎだす。
黒鬼も最初は、余の家臣になれと武田太郎に言ったそうだ。
だが、名門甲斐源氏武田家の当主が余に膝を屈する訳がない。
膝を屈するくらいなら死を選ぶだろう。
だから黒鬼は、20万貫文分の働きをするまで手助けをしろと、甲斐に残って留守を預かっていた、武田太郎の弟に言った。
北条家を滅ぼして相模と武蔵を切り取ったら、武田太郎を解放すると言った。
奥村次右衛門、とんでもない策を考える!
甲斐に残っている弟が、兄を裏切って武田家の当主になろうとしても、黒鬼が何時武田太郎を解放するか分からない。
そんな事になれば、兄弟で当主の座を争う事になる。
なにより、名だたる猛将勇将のほとんどを生け捕りにされている武田家だ。
黒鬼が甲斐を攻め取る気になったら勝ち目がない。
それどころか、大井や小笠原が甲斐に攻め込んでくる可能性が高い。
それくらいなら、形だけでも黒鬼に従う方が良い。
黒鬼を恐れる者は甲斐に攻め込まない。
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