8 / 47
第一章
第8話:荒稼ぎ
しおりを挟む
狩場さえ決まれば1分以内にモンスターを瞬殺できます。
1時間あれば60回モンスターを狩る事ができます。
10時間戦えば600回、1000回戦おうと思えば、休息時間を含めて18時間は必要になってしまいます。
昨日1000回もモンスターを倒せたのは、1分で1回ではなく2回くらい倒すと言う、普通ならありえない回転速度だったからです。
モンスターが現れて直ぐに前衛が突き倒し、中央と後衛が投石紐で倒し、落とした宝物を素早く回収して外に出て、また中に入るという裏技を使ったからです。
モンスターが落とした宝物を全て回収してから境界線の外に出て、再び境界線の中に入ると、直ぐに次のモンスターが現れるのです。
宝物を落とさない時は、境界線を出入りするだけで次のモンスターが現れます。
ですがそれは、現れるモンスターが自分たちと同じ数だからできた事で、倍数が現れる20階以降ではできなくなります。
できるだけ早く回す努力はしますが、どうしても限界があるのです。
1度投石をした後に、もう1度石を入れて殺傷力のある遠心力を取り戻すには時間がかかりますから、素早く剣を抜いて接近戦にした方が早く倒せるのです。
それでも中央と後衛が戦闘距離まで詰めるのには時間がかかります。
だったら最初から横に並んで戦った方が素早くモンスターを倒せます。
19階よりも道幅が広くなり、3人肩を並べて戦える利点を使うようになるのは直ぐでした。
両親からも教えられていましたが、自分たちで確かめるのも大切なので、最初は19階までと同じ戦い方をしていましたが、今では3人同時に境界線を超えています。
「行きますよ」
「まかせなさい」
「分かりました」
僕の合図にソフィアとアーサーが答えてくれます。
返事だけでなく、臨戦態勢で境界線を超えてくれます。
同時に現れたスケルトン6体の内、3体を剣の突きで瞬殺します。
スケルトンが消え去るのを待たずに先に突き進み、残る3体に3人がほぼ同時に突きを入れて倒します。
上手く行けば2秒でスケルトン6体を倒せますが、常に上手く行くわけではなく、タイミングが合わずに3秒4秒と掛かる事もあります。
19階までよりは少し時間がかかるようになりましたが、宝物が落ちる確率はモンスターの数が倍になった分増えます。
落とす硬貨の数が増え、良い宝物を落とすようになりました。
稼ぎが一気に増えるので、新鮮な果物を買うのに躊躇しなくなるかもしれません。
「ねえ、もう30回も戦ったし、次の階に行かない?」
「まだ全てのパターンを確かめていないと思う。
もう少し数をこなして、20階台の傾向をつかみたい」
少しでも深く潜りたいソフィアと、できるだけ危険を避けたいアーサーでは、1階層に使う確認回数に違いが出てしまいます。
それを調整するのがリーダーである僕の役目です。
「2人の考えは良く分かります。
ですが今日は慎重に行くと決めていたはずです。
今になって方針を変えるのは良くありません。
アーサーが安心するまで20階で狩りを続けます」
「そうね、2度も約束したことを変えさせるわけにはいかないわよね。
分かったは、アーサーが満足するまでの20階で良いわ」
「ずっと20階で狩ると言っている訳じゃないよ。
3倍の9頭現れる事がないか、確かめておきたいだけだよ。
本当か嘘か、食堂でそんな話が出ていたから」
アーサーは今朝も食堂で情報を集めてくれていました。
そのまま自分の考えを伝えてくれます。
「嘘だとは思うけれど、3倍のモンスターが出たら殺されてしまうかもしれない。
ゴブリンやスケルトンなら大丈夫だけれど、フォレストウルフだと危ないからね」
「私は酔っ払いの嘘だと思うけれど、万が一の事があるのは認めるわ。
魔境でも、思いもしなかった事が起きたものね」
僕たち3人だけで魔境の奥深くにまで入った事はありません。
ですが、両親や祖父母に後見してもらった状態でなら入った事があります。
その時に、ソフィアが家族から聞いていたのとは全く違う、明らかにレベル違いのモンスターに遭遇したことがあるのです。
僕の両親が一緒でなければ、3人とも喰い殺されていました。
それからです、怖いもの知らずだったソフィアが、僕たちの言う事にも耳を傾けるようになったのは。
村1番の猟師だと言われていた父親でも、全く足元にも及ばないのが、領主である僕の両親だと思い知ったのです。
アーサーは確認するための回数を事前に決めていたのでしょう。
20階で100回戦ってから21階に下りました。
21階でも100回戦ったから22階に下りました。
階層を守る強大な敵などいないので、下の階層で最初に戦うモンスターが試練と言えば試練なのですが、現れるモンスターがガラッと変わるわけではありません。
これまで現れた事のない強いモンスターが10回に1回は現れますが、残る9回は上の階でも現れていたモンスターです。
こういう親切な現れ方をするので、ダンジョンを神の恵みだと信じる人も多く、そういう人が集まった教団もあるくらいです。
確かにこういう仕組みだと、ダンジョンで狩りをする人が、不意討ちで死ぬ可能性が低くなります。
徐々に鍛えられて強くなれます。
国がダンジョンを利用して国民を鍛えたくなる気持ちも分かります。
僕自身、この機会を利用して、もっと強くなる心算です。
僕には、騎士家の跡継ぎとして領民を守る義務があるのです。
「なかなか鈦硬貨が出ないわね。
やっぱり30階よりも深く潜らないと出ないのかしら?」
「そうだね、ご領主様たちも食堂の冒険者たちも、30階よりも深くに潜らないと出ないと言っていたよ
ソフィアが鈦硬貨で造った剣を欲しがっているのは知っていたけれど、幾ら何でも王都に来てから2日で鈦硬貨は早すぎるよ」
「アーサーの言う通りだよ。
2日目で鈦硬貨なんて手に入れたら、流石に反感を買ってしまうよ。
12歳で鈦剣を持っているのは王侯貴族くらいだよ」
「そういうハリーは、鈦剣どころか銹剣を持っているじゃない。
錆びず折れず曲がらない上に、鉄剣すら断ち切る銹剣を持っているじゃない」
「あれは家の剣で僕の剣じゃないよ。
その証拠に、ここに持って来ているのは鉄剣だけだよ。
鈦硬貨はここの冒険者に認められてから手に入れるべきだよ」
「ハリーの言う通りだよ。
昨日食堂にいた冒険者は気の良い人たちだったけれど、グラハム伯爵のような人は必ずいるから、権力で鈦硬貨を奪おうとするよ。
僕たちなら勝てるけれど、最悪の場合は人を殺す事になるよ。
それではご領主様に迷惑をかけてしまうかもしれないよ。
ソフィアは家族と一緒にこの国から逃げ出したいの?」
「分かったわ、分かりました、無理に30階には下りないわ。
しばらくは29階までで我慢するから、その分稼がせてよね」
1時間あれば60回モンスターを狩る事ができます。
10時間戦えば600回、1000回戦おうと思えば、休息時間を含めて18時間は必要になってしまいます。
昨日1000回もモンスターを倒せたのは、1分で1回ではなく2回くらい倒すと言う、普通ならありえない回転速度だったからです。
モンスターが現れて直ぐに前衛が突き倒し、中央と後衛が投石紐で倒し、落とした宝物を素早く回収して外に出て、また中に入るという裏技を使ったからです。
モンスターが落とした宝物を全て回収してから境界線の外に出て、再び境界線の中に入ると、直ぐに次のモンスターが現れるのです。
宝物を落とさない時は、境界線を出入りするだけで次のモンスターが現れます。
ですがそれは、現れるモンスターが自分たちと同じ数だからできた事で、倍数が現れる20階以降ではできなくなります。
できるだけ早く回す努力はしますが、どうしても限界があるのです。
1度投石をした後に、もう1度石を入れて殺傷力のある遠心力を取り戻すには時間がかかりますから、素早く剣を抜いて接近戦にした方が早く倒せるのです。
それでも中央と後衛が戦闘距離まで詰めるのには時間がかかります。
だったら最初から横に並んで戦った方が素早くモンスターを倒せます。
19階よりも道幅が広くなり、3人肩を並べて戦える利点を使うようになるのは直ぐでした。
両親からも教えられていましたが、自分たちで確かめるのも大切なので、最初は19階までと同じ戦い方をしていましたが、今では3人同時に境界線を超えています。
「行きますよ」
「まかせなさい」
「分かりました」
僕の合図にソフィアとアーサーが答えてくれます。
返事だけでなく、臨戦態勢で境界線を超えてくれます。
同時に現れたスケルトン6体の内、3体を剣の突きで瞬殺します。
スケルトンが消え去るのを待たずに先に突き進み、残る3体に3人がほぼ同時に突きを入れて倒します。
上手く行けば2秒でスケルトン6体を倒せますが、常に上手く行くわけではなく、タイミングが合わずに3秒4秒と掛かる事もあります。
19階までよりは少し時間がかかるようになりましたが、宝物が落ちる確率はモンスターの数が倍になった分増えます。
落とす硬貨の数が増え、良い宝物を落とすようになりました。
稼ぎが一気に増えるので、新鮮な果物を買うのに躊躇しなくなるかもしれません。
「ねえ、もう30回も戦ったし、次の階に行かない?」
「まだ全てのパターンを確かめていないと思う。
もう少し数をこなして、20階台の傾向をつかみたい」
少しでも深く潜りたいソフィアと、できるだけ危険を避けたいアーサーでは、1階層に使う確認回数に違いが出てしまいます。
それを調整するのがリーダーである僕の役目です。
「2人の考えは良く分かります。
ですが今日は慎重に行くと決めていたはずです。
今になって方針を変えるのは良くありません。
アーサーが安心するまで20階で狩りを続けます」
「そうね、2度も約束したことを変えさせるわけにはいかないわよね。
分かったは、アーサーが満足するまでの20階で良いわ」
「ずっと20階で狩ると言っている訳じゃないよ。
3倍の9頭現れる事がないか、確かめておきたいだけだよ。
本当か嘘か、食堂でそんな話が出ていたから」
アーサーは今朝も食堂で情報を集めてくれていました。
そのまま自分の考えを伝えてくれます。
「嘘だとは思うけれど、3倍のモンスターが出たら殺されてしまうかもしれない。
ゴブリンやスケルトンなら大丈夫だけれど、フォレストウルフだと危ないからね」
「私は酔っ払いの嘘だと思うけれど、万が一の事があるのは認めるわ。
魔境でも、思いもしなかった事が起きたものね」
僕たち3人だけで魔境の奥深くにまで入った事はありません。
ですが、両親や祖父母に後見してもらった状態でなら入った事があります。
その時に、ソフィアが家族から聞いていたのとは全く違う、明らかにレベル違いのモンスターに遭遇したことがあるのです。
僕の両親が一緒でなければ、3人とも喰い殺されていました。
それからです、怖いもの知らずだったソフィアが、僕たちの言う事にも耳を傾けるようになったのは。
村1番の猟師だと言われていた父親でも、全く足元にも及ばないのが、領主である僕の両親だと思い知ったのです。
アーサーは確認するための回数を事前に決めていたのでしょう。
20階で100回戦ってから21階に下りました。
21階でも100回戦ったから22階に下りました。
階層を守る強大な敵などいないので、下の階層で最初に戦うモンスターが試練と言えば試練なのですが、現れるモンスターがガラッと変わるわけではありません。
これまで現れた事のない強いモンスターが10回に1回は現れますが、残る9回は上の階でも現れていたモンスターです。
こういう親切な現れ方をするので、ダンジョンを神の恵みだと信じる人も多く、そういう人が集まった教団もあるくらいです。
確かにこういう仕組みだと、ダンジョンで狩りをする人が、不意討ちで死ぬ可能性が低くなります。
徐々に鍛えられて強くなれます。
国がダンジョンを利用して国民を鍛えたくなる気持ちも分かります。
僕自身、この機会を利用して、もっと強くなる心算です。
僕には、騎士家の跡継ぎとして領民を守る義務があるのです。
「なかなか鈦硬貨が出ないわね。
やっぱり30階よりも深く潜らないと出ないのかしら?」
「そうだね、ご領主様たちも食堂の冒険者たちも、30階よりも深くに潜らないと出ないと言っていたよ
ソフィアが鈦硬貨で造った剣を欲しがっているのは知っていたけれど、幾ら何でも王都に来てから2日で鈦硬貨は早すぎるよ」
「アーサーの言う通りだよ。
2日目で鈦硬貨なんて手に入れたら、流石に反感を買ってしまうよ。
12歳で鈦剣を持っているのは王侯貴族くらいだよ」
「そういうハリーは、鈦剣どころか銹剣を持っているじゃない。
錆びず折れず曲がらない上に、鉄剣すら断ち切る銹剣を持っているじゃない」
「あれは家の剣で僕の剣じゃないよ。
その証拠に、ここに持って来ているのは鉄剣だけだよ。
鈦硬貨はここの冒険者に認められてから手に入れるべきだよ」
「ハリーの言う通りだよ。
昨日食堂にいた冒険者は気の良い人たちだったけれど、グラハム伯爵のような人は必ずいるから、権力で鈦硬貨を奪おうとするよ。
僕たちなら勝てるけれど、最悪の場合は人を殺す事になるよ。
それではご領主様に迷惑をかけてしまうかもしれないよ。
ソフィアは家族と一緒にこの国から逃げ出したいの?」
「分かったわ、分かりました、無理に30階には下りないわ。
しばらくは29階までで我慢するから、その分稼がせてよね」
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
異世界子供会:呪われたお母さんを助ける!
克全
児童書・童話
常に生死と隣り合わせの危険魔境内にある貧しい村に住む少年は、村人を助けるために邪神の呪いを受けた母親を助けるために戦う。村の子供会で共に学び育った同級生と一緒にお母さん助けるための冒険をする。
GREATEST BOONS+
丹斗大巴
児童書・童話
幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。
異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)を生みだし、規格外のインベントリ&ものづくりスキルを使いこなす! ユニークスキルのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅する、ほのぼの異世界珍道中。
便利な「しおり」機能、「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です!
運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!
克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)
おねしょゆうれい
ケンタシノリ
児童書・童話
べんじょの中にいるゆうれいは、ぼうやをこわがらせておねしょをさせるのが大すきです。今日も、夜中にやってきたのは……。
※この作品で使用する漢字は、小学2年生までに習う漢字を使用しています。
見習い錬金術士ミミリの冒険の記録〜討伐も採集もお任せください!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?〜
うさみち
児童書・童話
【見習い錬金術士とうさぎのぬいぐるみたちが描く、スパイス混じりのゆるふわ冒険!情報収集のために、お仕事のご依頼も承ります!】
「……襲われてる! 助けなきゃ!」
錬成アイテムの採集作業中に訪れた、モンスターに襲われている少年との突然の出会い。
人里離れた山陵の中で、慎ましやかに暮らしていた見習い錬金術士ミミリと彼女の家族、機械人形(オートマタ)とうさぎのぬいぐるみ。彼女たちの運命は、少年との出会いで大きく動き出す。
「俺は、ある人たちから頼まれて預かり物を渡すためにここに来たんだ」
少年から渡された物は、いくつかの錬成アイテムと一枚の手紙。
「……この手紙、私宛てなの?」
少年との出会いをキッカケに、ミミリはある人、あるアイテムを探すために冒険を始めることに。
――冒険の舞台は、まだ見ぬ世界へ。
新たな地で、右も左もわからないミミリたちの人探し。その方法は……。
「討伐、採集何でもします!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?」
見習い錬金術士ミミリの冒険の記録は、今、ここから綴られ始める。
《この小説の見どころ》
①可愛いらしい登場人物
見習い錬金術士のゆるふわ少女×しっかり者だけど寂しがり屋の凄腕美少女剣士の機械人形(オートマタ)×ツンデレ魔法使いのうさぎのぬいぐるみ×コシヌカシの少年⁉︎
②ほのぼのほんわか世界観
可愛いらしいに囲まれ、ゆったり流れる物語。読了後、「ほわっとした気持ち」になってもらいたいをコンセプトに。
③時々スパイスきいてます!
ゆるふわの中に時折現れるスパイシーな展開。そして時々ミステリー。
④魅力ある錬成アイテム
錬金術士の醍醐味!それは錬成アイテムにあり。魅力あるアイテムを活用して冒険していきます。
◾️第3章完結!現在第4章執筆中です。
◾️この小説は小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
◾️作者以外による小説の無断転載を禁止しています。
◾️挿絵はなんでも書いちゃうヨギリ酔客様からご寄贈いただいたものです。
絆の輪舞曲〜ロンド〜
Ⅶ.a
児童書・童話
キャラクター構成
主人公:水谷 陽太(みずたに ようた)
- 年齢:30歳
- 職業:小説家
- 性格:おっとりしていて感受性豊かだが、少々抜けているところもある。
- 背景:幼少期に両親を失い、叔母の家で育つ。小説家としては成功しているが、人付き合いが苦手。
ヒロイン:白石 瑠奈(しらいし るな)
- 年齢:28歳
- 職業:刑事
- 性格:強気で頭の回転が速いが、情に厚く家族思い。
- 背景:警察一家に生まれ育ち、父親の影響で刑事の道を選ぶ。兄が失踪しており、その謎を追っている。
親友:鈴木 健太(すずき けんた)
- 年齢:30歳
- 職業:弁護士
- 性格:冷静で理知的だが、友人思いの一面も持つ。
- 背景:大学時代から陽太の親友。過去に大きな挫折を経験し、そこから立ち直った経緯がある。
謎の人物:黒崎 直人(くろさき なおと)
- 年齢:35歳
- 職業:実業家
- 性格:冷酷で謎めいているが、実は深い孤独を抱えている。
- 背景:成功した実業家だが、その裏には多くの謎と秘密が隠されている。瑠奈の兄の失踪にも関与している可能性がある。
水谷陽太は、小説家としての成功を手にしながらも、幼少期のトラウマと向き合う日々を送っていた。そんな彼の前に現れたのは、刑事の白石瑠奈。瑠奈は失踪した兄の行方を追う中で、陽太の小説に隠された手がかりに気付く。二人は次第に友情と信頼を深め、共に真相を探り始める。
一方で、陽太の親友で弁護士の鈴木健太もまた、過去の挫折から立ち直り、二人をサポートする。しかし、彼らの前には冷酷な実業家、黒崎直人が立ちはだかる。黒崎は自身の目的のために、様々な手段を駆使して二人を翻弄する。
サスペンスフルな展開の中で明かされる真実、そしてそれぞれの絆が試される瞬間。笑いあり、涙ありの壮大なサクセスストーリーが、読者を待っている。絆と運命に導かれた物語、「絆の輪舞曲(ロンド)」で、あなたも彼らの冒険に参加してみませんか?
【1章完】GREATEST BOONS ~幼なじみのほのぼのバディがクリエイトスキルで異世界に偉大なる恩恵をもたらします!~
丹斗大巴
児童書・童話
幼なじみの2人がグレイテストブーンズ(偉大なる恩恵)を生み出しつつ、異世界の7つの秘密を解き明かしながらほのぼの旅をする物語。
異世界に飛ばされて、小学生の年齢まで退行してしまった幼なじみの銀河と美怜。とつじょ不思議な力に目覚め、Greatest Boons(グレイテストブーンズ:偉大なる恩恵)をもたらす新しい生き物たちBoons(ブーンズ)とアイテムを生みだした! 彼らのおかげでサバイバルもトラブルもなんのその! クリエイト系の2人が旅するほのぼの異世界珍道中。
便利な「しおり」機能を使って読み進めることをお勧めします。さらに「お気に入り登録」して頂くと、最新更新のお知らせが届いて便利です! レーティング指定の描写はありませんが、万が一気になる方は、目次※マークをさけてご覧ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる