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第一章
第23話:殲滅
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アバディーン王国歴100年11月10日、王都王城王宮、カーツ視点
「カーツさん、使い魔の数は決まっているのですか?」
「いや、決まってはいないよ。
ただ、使い魔に成りたいと思ってくれる生き物がいないと無理だ。
これだけ沢山使い魔が集まってくれたのは、深雪さんの人徳だよ」
「そんな、まだ子供の私に人徳なんてありませんよ。
ただ、動物を飼えない環境で育ったので、懐いてくれる子にはできるだけ愛情を注ぎたいと思っているだけですよ」
そんな風に言われたら、できるだけ多くの使い魔を側においてあげたいと思うのが、当然の人情だと思う。
後から集まった生き物に先を越された軍馬たちも、使い魔に成りたがった。
この世界を腐敗獣から救った深雪さんが使い魔を集めていると知った、多くの生き物たちが続々と使い魔に成りたいと集まって来た。
集まって来た生き物たちを使い魔にするのに特別な力はいらない。
この世界に満ちている魔力に協力を要請するだけだ。
だから次々と上位精霊に匹敵する使い魔が生まれた。
「カーツさん、これだけ沢山の使い魔がいてくれたら、精霊に代わって多くの人を導けるのではありませんか?」
聖女深雪さんにそんな風に言われたら、反対する事などできない。
深雪さんに危険があるのなら反対するが、何の危険もない。
むしろ使い魔がこの国に広く散らばってくれるので、安全が確保される。
それに、使い魔たちも聖女深雪の願いを叶えたいと言った。
自主的に聖女深雪の為に集まってくれた生き物たちの願いを無碍にはできない。
だから使い魔たちには好きな場所に行ってもらった。
沢山の使い魔がこの国の散らばってくれたので、王都王城王宮にまで使い魔が入り込んでくれたので、精霊たちの悪行が分かった。
知ってしまった以上見て見ぬ振りはできない。
極悪非道な種豚、売女、愚王、叛臣を地球の地獄式で罰するのは悪くない。
悪くはないが、お前らがやるなと思う。
ただ思うだけでなく、激しい怒りに駆られてしまった。
「お前ら何をやってやがる!
この国の悪人を処罰するだと、お前ら精霊にそんな資格はない!」
「黙って聞いていれば言いたい放題言いやがって!
たかが人間の分際で、高位の存在である精霊様のやる事に口だしするな!
下等な人間は、我々精霊様の言う通りにしておれ!」
中級の精霊と思われる奴が食って掛かって来た。
食って掛かって来ただけでなく、いきなり魔術を叩き込んできやがった。
俺の事を良く知っている上級精霊が止めようとしたが、間に合わなかった。
更に、その中級精霊に同調して攻撃してくる精霊がいた。
一体や二体ではなく、王都にいる精霊の九割が俺を攻撃してきた。
精霊の総意が、人間を堕落させた罪の意識ではなく、人間を蔑み支配する意識なのだとよく分かった。
精霊の放った攻撃は、常時展開している防御魔術が防いでくれた。
精霊は人間よりも上位の存在だが、この世界満ちている魔力しか使えない。
俺は精霊よりも下位の存在だが、命力気力魔力を混ぜた命気魔力が使える。
『この世界あまねく満ちている魔力よ、精霊と俺のどちらに力を貸す?
神々から託された世界の管理、生物を導く事を放棄した精霊に力を貸すか?
この世界を滅ぼす存在だった、腐敗獣を討伐した聖女深雪の家臣に力を貸すか?
異世界間の禁忌、誘拐拉致召喚を行った精霊に力を貸すのか?
被害者の聖女深雪を助けている俺に力を貸すのか?
今その旗幟を鮮明にせよ、ミリオン・マジック・ボルト!』
俺は、一つで最下級精霊を確実に消滅させられるだけの魔力弾を、百万個創り出して精霊たちに叩き付けた。
転生して原生生物からやり直す事も許さない。
完全にこの世界から消滅させる強い意志を持って魔力弾を創りだし、叩き付けた!
精霊たちは断末魔を上げる事もなく呆気なく消滅した。
俺に媚び諂おうとしていた、性根の腐った上級精霊たちも問答無用で消滅させた。
深雪さんを慕って集まり使い魔に進化した者達がいれば、精霊などいなくてもこの世界を管理する事はできる。
問題は、ここで死ぬこともできずに罰を受けていた連中だ。
何の罪も犯していない赤子や幼子は、俺が無意識に唱えた呪文で守られていた。
この子たちは俺にも責任があるから、使い魔たちにお願いして育ててもらう。
「種豚、売女、愚王、叛臣、俺の手を血で穢す価値もないカス。
どこでも好きな所に行くが良い。
だが、今度何か悪事を働いたら、問答無用で消滅させる。
地獄で罪を償えば転生できると思うな。
深雪さんを苦しめた連中が転生する事は、神々が許しても俺が許さない!」
俺はそう言って、王都で精霊から罰を受けていた連中を全員解き放った。
もし大量の使い魔を国中に送っていなかったら、全員この場で殺していた。
こいつらを無責任に解き放って他の人間を殺すような事があったら、聖女深雪が責任を感じてしまうから、キッチリと王都で皆殺しにしていた。
だが、多くの使い魔が街や村を管理してくれているので、何か少しでも悪事を働いたら、その場で殺してくれる。
これまで圧政に苦しめられていた民に復讐の機会を与えても良い。
民には、復讐の機会を与えてから、思い遣りの心を持つようにする。
精霊たちに頼んで、時間をかけて徐々に指導してもらう。
「カーツさん、使い魔の数は決まっているのですか?」
「いや、決まってはいないよ。
ただ、使い魔に成りたいと思ってくれる生き物がいないと無理だ。
これだけ沢山使い魔が集まってくれたのは、深雪さんの人徳だよ」
「そんな、まだ子供の私に人徳なんてありませんよ。
ただ、動物を飼えない環境で育ったので、懐いてくれる子にはできるだけ愛情を注ぎたいと思っているだけですよ」
そんな風に言われたら、できるだけ多くの使い魔を側においてあげたいと思うのが、当然の人情だと思う。
後から集まった生き物に先を越された軍馬たちも、使い魔に成りたがった。
この世界を腐敗獣から救った深雪さんが使い魔を集めていると知った、多くの生き物たちが続々と使い魔に成りたいと集まって来た。
集まって来た生き物たちを使い魔にするのに特別な力はいらない。
この世界に満ちている魔力に協力を要請するだけだ。
だから次々と上位精霊に匹敵する使い魔が生まれた。
「カーツさん、これだけ沢山の使い魔がいてくれたら、精霊に代わって多くの人を導けるのではありませんか?」
聖女深雪さんにそんな風に言われたら、反対する事などできない。
深雪さんに危険があるのなら反対するが、何の危険もない。
むしろ使い魔がこの国に広く散らばってくれるので、安全が確保される。
それに、使い魔たちも聖女深雪の願いを叶えたいと言った。
自主的に聖女深雪の為に集まってくれた生き物たちの願いを無碍にはできない。
だから使い魔たちには好きな場所に行ってもらった。
沢山の使い魔がこの国の散らばってくれたので、王都王城王宮にまで使い魔が入り込んでくれたので、精霊たちの悪行が分かった。
知ってしまった以上見て見ぬ振りはできない。
極悪非道な種豚、売女、愚王、叛臣を地球の地獄式で罰するのは悪くない。
悪くはないが、お前らがやるなと思う。
ただ思うだけでなく、激しい怒りに駆られてしまった。
「お前ら何をやってやがる!
この国の悪人を処罰するだと、お前ら精霊にそんな資格はない!」
「黙って聞いていれば言いたい放題言いやがって!
たかが人間の分際で、高位の存在である精霊様のやる事に口だしするな!
下等な人間は、我々精霊様の言う通りにしておれ!」
中級の精霊と思われる奴が食って掛かって来た。
食って掛かって来ただけでなく、いきなり魔術を叩き込んできやがった。
俺の事を良く知っている上級精霊が止めようとしたが、間に合わなかった。
更に、その中級精霊に同調して攻撃してくる精霊がいた。
一体や二体ではなく、王都にいる精霊の九割が俺を攻撃してきた。
精霊の総意が、人間を堕落させた罪の意識ではなく、人間を蔑み支配する意識なのだとよく分かった。
精霊の放った攻撃は、常時展開している防御魔術が防いでくれた。
精霊は人間よりも上位の存在だが、この世界満ちている魔力しか使えない。
俺は精霊よりも下位の存在だが、命力気力魔力を混ぜた命気魔力が使える。
『この世界あまねく満ちている魔力よ、精霊と俺のどちらに力を貸す?
神々から託された世界の管理、生物を導く事を放棄した精霊に力を貸すか?
この世界を滅ぼす存在だった、腐敗獣を討伐した聖女深雪の家臣に力を貸すか?
異世界間の禁忌、誘拐拉致召喚を行った精霊に力を貸すのか?
被害者の聖女深雪を助けている俺に力を貸すのか?
今その旗幟を鮮明にせよ、ミリオン・マジック・ボルト!』
俺は、一つで最下級精霊を確実に消滅させられるだけの魔力弾を、百万個創り出して精霊たちに叩き付けた。
転生して原生生物からやり直す事も許さない。
完全にこの世界から消滅させる強い意志を持って魔力弾を創りだし、叩き付けた!
精霊たちは断末魔を上げる事もなく呆気なく消滅した。
俺に媚び諂おうとしていた、性根の腐った上級精霊たちも問答無用で消滅させた。
深雪さんを慕って集まり使い魔に進化した者達がいれば、精霊などいなくてもこの世界を管理する事はできる。
問題は、ここで死ぬこともできずに罰を受けていた連中だ。
何の罪も犯していない赤子や幼子は、俺が無意識に唱えた呪文で守られていた。
この子たちは俺にも責任があるから、使い魔たちにお願いして育ててもらう。
「種豚、売女、愚王、叛臣、俺の手を血で穢す価値もないカス。
どこでも好きな所に行くが良い。
だが、今度何か悪事を働いたら、問答無用で消滅させる。
地獄で罪を償えば転生できると思うな。
深雪さんを苦しめた連中が転生する事は、神々が許しても俺が許さない!」
俺はそう言って、王都で精霊から罰を受けていた連中を全員解き放った。
もし大量の使い魔を国中に送っていなかったら、全員この場で殺していた。
こいつらを無責任に解き放って他の人間を殺すような事があったら、聖女深雪が責任を感じてしまうから、キッチリと王都で皆殺しにしていた。
だが、多くの使い魔が街や村を管理してくれているので、何か少しでも悪事を働いたら、その場で殺してくれる。
これまで圧政に苦しめられていた民に復讐の機会を与えても良い。
民には、復讐の機会を与えてから、思い遣りの心を持つようにする。
精霊たちに頼んで、時間をかけて徐々に指導してもらう。
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