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第一章
第16話:討伐
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アバディーン王国歴100年10月15日、レンウィック公爵領、カーツ視点
「ウォオオオオ、奪え、何もかも奪え」
「好機だぞ、聖女も討伐軍もいない今が好機だぞ」
「殺せ、殺せ、一人残らず殺せ、手柄をたてたら徒士になれるぞ!」
「ぎゃっはははは、城の中には良い女が山ほどいるぞ!」
醜い隣国の兵士が公爵領に攻め込んで来た。
聖女深雪を追放した事で、王都だけでなく国も守っていた結界が無くなった。
俺が地球の神々に今回の追放劇を知らせた事で、腐敗獣討伐の為だからと、誘拐拉致召喚の懲罰を先延ばしにしていた地球の神々が動いた。
他の世界の魂を無断で盗む異世界間召喚は、神々の世界では大罪だ。
これを罰せず見て見ぬふりをする事は、自分の世界の魂を盗まれても文句を言えない事になる。
だからこの世界の神々は、地球の神々の喧嘩を売っただけではすまないのだ。
あらゆる世界の神々から盗人のレッテルを貼られる、とてつもない悪事なのだ。
地球の神々と戦う事になったら、全ての神々が地球に味方する。
世界の管理を任せていた精霊がやった事だと言っても許されない。
そんな言い訳を許したら、全ての世界の神々が、精霊がやったと言い訳して、他の世界の魂を盗めることになってしまう。
だからこの世界の神々は、地球に神々にひたすら謝るしかない。
俺の要求を拒む事ができない。
聖女深雪に賠償してから地球に戻すしか生き残るすべがない。
『この世界を管理する神々に問う、隣国の兵が俺の領地を攻めているのは、性根の腐ったお前達の差し金なのか?
だとしたら宣戦布告と受け取って戦いを始めるが、良いんだな!』
「申し訳ありません、カーツ様。
最下級精霊が管理を誤ったのでございます。
今直ぐ撤退させますので、どうか御容赦願います。
御詫びは後日、納得していただける物を持参させていただきます」
また自分で謝らず、手先の精霊に謝らせて済ませる気だ。
この世界の神々は完全に俺の事を舐めている。
俺が舐められるだけなら良いが、このままだと聖女深雪に対する賠償まで手を抜いて良いと思うだろう。
この世界の神々は、そういう思いあがった連中だ。
人間の事を、手下の精霊に管理させている、生殺与奪の権利がある虫けら同然だと思っている。
怒りの感情のまま、俺の魂の中核となっている生命力を高める。
生物の寿命を決めている命数、命力を攻撃に使うべく生命力を高める。
同時に、怒りの感情を気力を高める事に振り向ける。
世界を構成する力の1つ、気力は人間の感情、精神力で増減させられる。
気力に関しては前世から鍛えているので、直ぐに体内で練り上げられる。
更にこの世界に来てから覚えた魔力を攻撃用に集める。
元からある魔力を自分の経絡を巡回させる事で増やすだけでなく、この世界に満ちている魔力を身体の中に取り入れて、攻撃用の魔力に転換する。
三つの力を、消化吸収系の内臓に循環させる事で身体を強化する。
経絡の正しい流れに沿って送った三つの力を、チャクラと経穴に貯めている。
生まれてから今日まで貯めて来た命力と魔力に、今高めた命力と気力、周囲から集めた魔力と合流させ練り上げる事で確かな塊にする。
『俺の命力、気力、魔力の全てを使ってこの世界を狂わす元凶を討つ!
ゴッド・キラー』
俺の心の決意と共に、命力、魔力、気力が相互に強化し合った攻撃が、この世界の神々がいる上位次元に放たれた。
『ギャアアアアア』
この世界を激しく揺さぶるほどの振動が高位の次元から伝わっていた。
確実に五柱の神を滅殺した手応えがある。
これで残った神々も俺を舐めなくなるだろう。
聖女深雪に対する賠償に手を抜く事も無くなるはずだ。
「……カーツ様、これはいったい……」
「お前のような使いっ走りに頭を下げさせて終わりにしようとした神々を滅ぼした。
神々の処罰を受ける前に、俺に滅ぼされたくないのなら、さっさと責任を果たせ。
今直ぐ撤退などと舐めた口をきいていないで、全て滅ぼせ!
管理していた精霊共々隣国を跡形も残さず滅ぼせ!」
「あ、いえ、その、そうは申されましても」
「我が領民以外、四肢を潰して身動きできないようにしろ!
ワン・ハンドレッド・ミリオン・マジック・ボルト」
俺の怒りと共に一億の魔力弾が隣国の侵略者に殺到した。
楽に即死させてやる気などないので、手足をグチャグチャに潰してやった。
失血死のような楽な死に方はさせたくないので、出血しないようにした。
腹空や胸部の傷だと、内部の大量出血で楽に死んでしまうかもしれないので、手足に限定して破壊した。
「残った魔力弾は近くにいる精霊を殺せ!
魔力弾がある限り、異次元まで精霊を追って殺せ!
それでも余る魔力弾は、高次元の神々に喰らわせてやれ!」
「ギャアアアアア」
目の前にいた精霊が、数百の魔力弾を喰らって消滅した。
人間用に魔力を絞って創った魔力弾だから、精霊用に創り出した魔力弾ほどの殺傷能力はない。
最上位精霊を滅殺するなら一万くらいの魔力弾が必要だろう。
とてもこの世界にいる全ての精霊を滅ぼす数ではない。
だがそれは最初から分かっていた事だ。
だがこれで、愚かな精霊たちも俺が本気だと分かったはずだ。
俺に精霊どころか神々すら滅ぼす力があると分かったはずだ。
もう二度と他国の侵略者をこの国に入れないだろう。
万が一、聖女深雪が、この国が他国に侵略されていると知ったら、また助けたいと言い出すかもしれない。
これ以上聖女深雪が傷つくかもしれない事は起こさせない。
その為なら神々と戦う事になっても構わない。
「ウォオオオオ、奪え、何もかも奪え」
「好機だぞ、聖女も討伐軍もいない今が好機だぞ」
「殺せ、殺せ、一人残らず殺せ、手柄をたてたら徒士になれるぞ!」
「ぎゃっはははは、城の中には良い女が山ほどいるぞ!」
醜い隣国の兵士が公爵領に攻め込んで来た。
聖女深雪を追放した事で、王都だけでなく国も守っていた結界が無くなった。
俺が地球の神々に今回の追放劇を知らせた事で、腐敗獣討伐の為だからと、誘拐拉致召喚の懲罰を先延ばしにしていた地球の神々が動いた。
他の世界の魂を無断で盗む異世界間召喚は、神々の世界では大罪だ。
これを罰せず見て見ぬふりをする事は、自分の世界の魂を盗まれても文句を言えない事になる。
だからこの世界の神々は、地球の神々の喧嘩を売っただけではすまないのだ。
あらゆる世界の神々から盗人のレッテルを貼られる、とてつもない悪事なのだ。
地球の神々と戦う事になったら、全ての神々が地球に味方する。
世界の管理を任せていた精霊がやった事だと言っても許されない。
そんな言い訳を許したら、全ての世界の神々が、精霊がやったと言い訳して、他の世界の魂を盗めることになってしまう。
だからこの世界の神々は、地球に神々にひたすら謝るしかない。
俺の要求を拒む事ができない。
聖女深雪に賠償してから地球に戻すしか生き残るすべがない。
『この世界を管理する神々に問う、隣国の兵が俺の領地を攻めているのは、性根の腐ったお前達の差し金なのか?
だとしたら宣戦布告と受け取って戦いを始めるが、良いんだな!』
「申し訳ありません、カーツ様。
最下級精霊が管理を誤ったのでございます。
今直ぐ撤退させますので、どうか御容赦願います。
御詫びは後日、納得していただける物を持参させていただきます」
また自分で謝らず、手先の精霊に謝らせて済ませる気だ。
この世界の神々は完全に俺の事を舐めている。
俺が舐められるだけなら良いが、このままだと聖女深雪に対する賠償まで手を抜いて良いと思うだろう。
この世界の神々は、そういう思いあがった連中だ。
人間の事を、手下の精霊に管理させている、生殺与奪の権利がある虫けら同然だと思っている。
怒りの感情のまま、俺の魂の中核となっている生命力を高める。
生物の寿命を決めている命数、命力を攻撃に使うべく生命力を高める。
同時に、怒りの感情を気力を高める事に振り向ける。
世界を構成する力の1つ、気力は人間の感情、精神力で増減させられる。
気力に関しては前世から鍛えているので、直ぐに体内で練り上げられる。
更にこの世界に来てから覚えた魔力を攻撃用に集める。
元からある魔力を自分の経絡を巡回させる事で増やすだけでなく、この世界に満ちている魔力を身体の中に取り入れて、攻撃用の魔力に転換する。
三つの力を、消化吸収系の内臓に循環させる事で身体を強化する。
経絡の正しい流れに沿って送った三つの力を、チャクラと経穴に貯めている。
生まれてから今日まで貯めて来た命力と魔力に、今高めた命力と気力、周囲から集めた魔力と合流させ練り上げる事で確かな塊にする。
『俺の命力、気力、魔力の全てを使ってこの世界を狂わす元凶を討つ!
ゴッド・キラー』
俺の心の決意と共に、命力、魔力、気力が相互に強化し合った攻撃が、この世界の神々がいる上位次元に放たれた。
『ギャアアアアア』
この世界を激しく揺さぶるほどの振動が高位の次元から伝わっていた。
確実に五柱の神を滅殺した手応えがある。
これで残った神々も俺を舐めなくなるだろう。
聖女深雪に対する賠償に手を抜く事も無くなるはずだ。
「……カーツ様、これはいったい……」
「お前のような使いっ走りに頭を下げさせて終わりにしようとした神々を滅ぼした。
神々の処罰を受ける前に、俺に滅ぼされたくないのなら、さっさと責任を果たせ。
今直ぐ撤退などと舐めた口をきいていないで、全て滅ぼせ!
管理していた精霊共々隣国を跡形も残さず滅ぼせ!」
「あ、いえ、その、そうは申されましても」
「我が領民以外、四肢を潰して身動きできないようにしろ!
ワン・ハンドレッド・ミリオン・マジック・ボルト」
俺の怒りと共に一億の魔力弾が隣国の侵略者に殺到した。
楽に即死させてやる気などないので、手足をグチャグチャに潰してやった。
失血死のような楽な死に方はさせたくないので、出血しないようにした。
腹空や胸部の傷だと、内部の大量出血で楽に死んでしまうかもしれないので、手足に限定して破壊した。
「残った魔力弾は近くにいる精霊を殺せ!
魔力弾がある限り、異次元まで精霊を追って殺せ!
それでも余る魔力弾は、高次元の神々に喰らわせてやれ!」
「ギャアアアアア」
目の前にいた精霊が、数百の魔力弾を喰らって消滅した。
人間用に魔力を絞って創った魔力弾だから、精霊用に創り出した魔力弾ほどの殺傷能力はない。
最上位精霊を滅殺するなら一万くらいの魔力弾が必要だろう。
とてもこの世界にいる全ての精霊を滅ぼす数ではない。
だがそれは最初から分かっていた事だ。
だがこれで、愚かな精霊たちも俺が本気だと分かったはずだ。
俺に精霊どころか神々すら滅ぼす力があると分かったはずだ。
もう二度と他国の侵略者をこの国に入れないだろう。
万が一、聖女深雪が、この国が他国に侵略されていると知ったら、また助けたいと言い出すかもしれない。
これ以上聖女深雪が傷つくかもしれない事は起こさせない。
その為なら神々と戦う事になっても構わない。
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