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第一章
第11話:謀略・アマーリエ視点
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「アラステアはアマーリエ嬢と結婚したいと言いおった。
アマーリエ嬢と結婚できるのなら王都で暮らしてもいいと言いおった。
本当に身勝手だが、それがどれほど我が国のためになるのかは皆もわかろう。
アレが魔境城にいてくれるのは安心ではある。
だが同時に我が国が割れていると思われてきた面もある。
まして今回の騒動の後だ、隣国が侵略する好機だと考えるかもしれん。
この状態でアラステアのお願いは拒否できんのだ。
アラステアはアマーリエ女王の王配にならなってもいいと言いおった」
ああ、王弟はなんて身勝手なのでしょう。
しかもこんな汚い手を使うなんて酷過ぎます。
私はもう領地で静かに暮らしたかったのです。
王都の権力争いから逃れられると思っていたのに。
容姿の事で陰口悪口を言われなくてすむと思ったいたのに。
これでは以前よりも酷い状態で生きていかなければいけないではありませんか。
王弟殿下が私を本気で好いてくれているのは分かります。
嫌いな女性と結婚するためにここまでやるはずがありません。
政略結婚など眼中になかった方でもあります。
今更王国にために私を女王にしようとしたとは思いません。
私と結婚するために私を女王にしようとしているのでしょう。
でも、だけど、もう、どうしても男性を信用できないのです。
王弟殿下の気持ちはうれしいですが、受ける気にはなれません。
どのような手段を使ってでもお断りします。
お断りできないのなら、王都から逃げ出してでも拒否します。
「それとだ、アマーリエ嬢が女王になった時の王位継承権だが、王子が生まれて一人前になるまでは、バーツに王太兄になってもらう。
年上を次期国王に指名するのは問題だが、これもアラステアの提案だ。
魔境城にあって魔獣を抑えられる者は限られておる。
アラステアが王都にいるとなれば、その者が魔境城にいなければならん。
バーツならば何の心配もない。
元々の王位継承権も高いしアマーリエ嬢の兄でもある。
他国に誘われても裏切る心配がない。
王位を狙って謀叛を起こす心配もない。
そうであろうが、皆の者」
やられました、ここまで周到な策を仕掛けるなんて、誰かの入れ知恵ですか。
兄上が王太兄に選ばれてしまったら、私が逃げられなくなります。
国王陛下が決められた政略結婚から私が逃げてしまったら、エヴァンズ公爵家の汚点になってしまいます。
それは当然お兄様の王位継承に悪影響を及ぼしてしまいます。
穏当に回避するには多くの貴族が王弟殿下と私の結婚に反対している必要がありますが、どうやら無理のようですね。
アマーリエ嬢と結婚できるのなら王都で暮らしてもいいと言いおった。
本当に身勝手だが、それがどれほど我が国のためになるのかは皆もわかろう。
アレが魔境城にいてくれるのは安心ではある。
だが同時に我が国が割れていると思われてきた面もある。
まして今回の騒動の後だ、隣国が侵略する好機だと考えるかもしれん。
この状態でアラステアのお願いは拒否できんのだ。
アラステアはアマーリエ女王の王配にならなってもいいと言いおった」
ああ、王弟はなんて身勝手なのでしょう。
しかもこんな汚い手を使うなんて酷過ぎます。
私はもう領地で静かに暮らしたかったのです。
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容姿の事で陰口悪口を言われなくてすむと思ったいたのに。
これでは以前よりも酷い状態で生きていかなければいけないではありませんか。
王弟殿下が私を本気で好いてくれているのは分かります。
嫌いな女性と結婚するためにここまでやるはずがありません。
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今更王国にために私を女王にしようとしたとは思いません。
私と結婚するために私を女王にしようとしているのでしょう。
でも、だけど、もう、どうしても男性を信用できないのです。
王弟殿下の気持ちはうれしいですが、受ける気にはなれません。
どのような手段を使ってでもお断りします。
お断りできないのなら、王都から逃げ出してでも拒否します。
「それとだ、アマーリエ嬢が女王になった時の王位継承権だが、王子が生まれて一人前になるまでは、バーツに王太兄になってもらう。
年上を次期国王に指名するのは問題だが、これもアラステアの提案だ。
魔境城にあって魔獣を抑えられる者は限られておる。
アラステアが王都にいるとなれば、その者が魔境城にいなければならん。
バーツならば何の心配もない。
元々の王位継承権も高いしアマーリエ嬢の兄でもある。
他国に誘われても裏切る心配がない。
王位を狙って謀叛を起こす心配もない。
そうであろうが、皆の者」
やられました、ここまで周到な策を仕掛けるなんて、誰かの入れ知恵ですか。
兄上が王太兄に選ばれてしまったら、私が逃げられなくなります。
国王陛下が決められた政略結婚から私が逃げてしまったら、エヴァンズ公爵家の汚点になってしまいます。
それは当然お兄様の王位継承に悪影響を及ぼしてしまいます。
穏当に回避するには多くの貴族が王弟殿下と私の結婚に反対している必要がありますが、どうやら無理のようですね。
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