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第一章
第32話:準備
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「カーツ様、やりました、大成功です、カーツ様。
レッド・ビッグ・マジシャン・モスの繭から私の魔力あった糸がつむげました。
ビッグ・マジシャン・スパイダーの糸袋からつむいだ糸もよく染まりました」
義姉さんがとてもうれしそうに報告してくれる。
1カ月かけた研究の成果なのだから、それも当然だろう。
本当なら魔宝石に溜めなければいけない魔力を使って研究しているのだ。
義姉さん性格だと、なんの成果もあげられなかったら気に病んでしまう。
全ての責任は、成功できるか分からない、無茶な事を頼んだ俺にあるのにだ。
「よく発見してくれましたね、義姉さん。
義姉さんのお陰で魔族が攻め込んできても安心できます。
これまで以上の負担をかけてしまうでしょうが、魔法陣の刺繍をお願いします」
だからこそ、成功した時には思いっきり褒めてあげないといけない。
義姉さんにデレデレされるのは困るのだが、こういう時は特別だ。
頭を撫でてあげて、ハグもしてあげる。
抱きしめたと誤解さてはいけないから、力加減にはとても気をつかう。
それに周りに人がいない時には絶対にしない。
今日も家族がそろっているから特別にやったのだ。
「うれしです、カーツ様。
カーツ様は魔族対策だと言ってくれていますが、本当は私の事を心配してやってくれたことだと分かっています。
魔族と戦わなければいけない私のために、防御力を高めてくれたのですよね。
自分の評判を下げる事になっても、強制的に魔核を集めてくださいました。
すべて私の安全のためですよね、分かっています。
カーツ様のお優しさは、小さい頃から身に染みて理解しております」
義姉さんは半泣きでそう言うと、思いっきり抱きしめかえしてくる。
それではハグにならないではないか。
イザベルさんに目を向けて助けを求めたが、にこにこと笑っているだけだ。
メイソンはなにをしていいのか分からないようで、オロオロしている。
アーロやローラに至っては、羨ましそうな表情を浮かべている。
「分かった、分かったから離れてくれ、義姉さん。
この歳になって義姉さんに抱きしめられるのは恥ずかしすぎます」
「嫌です、絶対に嫌です。
カーツ様が抱きしめてくださる機会など、もうないかもしれません。
絶対に放しませんからね」
俺も愛情のこもった抱擁を無理矢理振りほどけるほど薄情ではない。
それに、振りほどこうとしたとしても、身体強化まで覚えている中級魔術師の義姉さんを、魔術師ではない俺が振りほどけるはずもない。
だからと言って、徐々に本気で泣き出す義姉さんに、いつまでも家族の前で抱きつかれているのは恥ずかし過ぎる、これではまるで拷問ではないか。
「伯爵、マティルダはこのまま抱きつかせてやってください。
伯爵に喜んでいただこうと、寝る間も惜しんで実験を繰り返していたのです。
それよりも今後の事を家族で話し合わせてください」
「家族で話し合うというのなら、伯爵ではなくカーツと呼んでください」
「ではカーツ殿、魔石から魔宝石や魔晶石に魔力の移し替えられたという事ですが、本当に魔族が攻め寄せてくるのですか」
イザベルさんの言葉に、メイソンたちが真剣な表情になった。
幼い子たちは正確な意味を分かっていないだろうが、雰囲気を感じているのだ。
義姉さんは相変わらず泣きながら抱きついている。
でもこの件に関しては俺も断言する事などできない。
俺が行動を起こしたのは、単なる勘、不安でしかなかったのだから。
「それに関しては私の勘、不安から対応していただいています。
証拠や情報があるわけではないので、あまり心配しなくてもいいと思います。
ただ万が一の時に義姉さんに危険が及ばないように、余裕がある範囲で備えているだけですから、安心されてください」
「だから魔力回復薬をマティルダに使わせていないのですね。
情報や証拠があるのなら、魔力回復薬を使ってでも魔力を蓄えますものね」
確かに、本当に必要なら、魔力回復薬を義姉さんに使ってもらっている。
色々な効果の魔力回復薬があるが、どれも安全だと言われている。
身体を悪くする事は絶対にないと言われている。
常習性もなければ禁断症状もないと言われている。
だが俺は、不必要に薬を服用するのは嫌なのだ。
自分の事ならともなく、義姉さんに服用させるのは絶対に嫌なのだ。
「ええ、そうですね、どうしても必要ならそうしています。
ですがあくまでも私の不安から来た勘だけでやっている事です。
無理をする事もなければ、必要以上に不安を感じる事もありません」
「そうですね、だったら子供たちにも不安がらないようにしましょう」
そう言いながら、イザベルさんは意味ありげな視線を向けてくる。
小さい頃の俺が、どこからともなく表れて、口や手を出さない方法で、義姉さんやメイソンを虐める連中を、コテンパンに言い負かした事を言いたいのだろう。
だがそれは別に特別勘がよかったからできたわけではない。
前世の頃の経験、日本人独特の人の心を読んで生活する習慣があったからだ。
「イザベラさんには義姉さんが無理をしないように見てあげて欲しいのです」
「分かりました、気をつけておきますね」
その後も細々とした事を話し合った。
特にエドワーズ子爵代理を務めてくれるメイソンと話し合った。
無理をしていないか、疑問に思ったことはないか確かめた。
義理とはいえ兄弟で、俺は同母弟妹と別れて暮らすようになったから、今一番身近な家族と言える存在だ。
ささいな誤解や行き違いで、争う関係になるわけにはいかない。
そんな話をしている間に、俺に抱きついていた義姉さんが寝てしまった。
泣きつかれて寝てしまったのか、安心して寝てしまったのか。
義弟としては安心できたから眠ったと思いたいな。
熟睡した義姉さんをイザベラさんに任せた。
魔糸の研究で寝不足になっていたのだろう、ごめんな義姉さん。
役割を押し付けた俺の責任だから、俺も睡眠時間を削って政務に励むべきだ。
★★★★★★
「カーツ様、私が強くなる方法を隠していますね。
私に危険があると考えて、研究すらさせない気ですね。
そのような気遣いは無用です、カーツ様が寝る間も惜しんで領民のために働いておられるのに、私だけが安穏と生活していられません。
どうか私にもすべてを教えてください。
私にカーツ様の背負われた重荷の一部でも肩代わりさせてください」
誰にもなにも話していないのに、どうやって気が付いたのだろう。
「私はずっとカーツ様を見てきました。
憧れと尊敬と愛情を持って見続けてきたのです。
カーツ様が何を考えておられるかくらいわかります。
どうか私にすべて教えてください。
教えてくださらないのなら、魔力回復薬を飲み続けて魔力を蓄えますよ」
本気、だな、困った事に、こうなった義姉さんには法も論も通じない。
できるだけ危険が少ないと思われる方法から小出しにするしかないか。
レッド・ビッグ・マジシャン・モスの繭から私の魔力あった糸がつむげました。
ビッグ・マジシャン・スパイダーの糸袋からつむいだ糸もよく染まりました」
義姉さんがとてもうれしそうに報告してくれる。
1カ月かけた研究の成果なのだから、それも当然だろう。
本当なら魔宝石に溜めなければいけない魔力を使って研究しているのだ。
義姉さん性格だと、なんの成果もあげられなかったら気に病んでしまう。
全ての責任は、成功できるか分からない、無茶な事を頼んだ俺にあるのにだ。
「よく発見してくれましたね、義姉さん。
義姉さんのお陰で魔族が攻め込んできても安心できます。
これまで以上の負担をかけてしまうでしょうが、魔法陣の刺繍をお願いします」
だからこそ、成功した時には思いっきり褒めてあげないといけない。
義姉さんにデレデレされるのは困るのだが、こういう時は特別だ。
頭を撫でてあげて、ハグもしてあげる。
抱きしめたと誤解さてはいけないから、力加減にはとても気をつかう。
それに周りに人がいない時には絶対にしない。
今日も家族がそろっているから特別にやったのだ。
「うれしです、カーツ様。
カーツ様は魔族対策だと言ってくれていますが、本当は私の事を心配してやってくれたことだと分かっています。
魔族と戦わなければいけない私のために、防御力を高めてくれたのですよね。
自分の評判を下げる事になっても、強制的に魔核を集めてくださいました。
すべて私の安全のためですよね、分かっています。
カーツ様のお優しさは、小さい頃から身に染みて理解しております」
義姉さんは半泣きでそう言うと、思いっきり抱きしめかえしてくる。
それではハグにならないではないか。
イザベルさんに目を向けて助けを求めたが、にこにこと笑っているだけだ。
メイソンはなにをしていいのか分からないようで、オロオロしている。
アーロやローラに至っては、羨ましそうな表情を浮かべている。
「分かった、分かったから離れてくれ、義姉さん。
この歳になって義姉さんに抱きしめられるのは恥ずかしすぎます」
「嫌です、絶対に嫌です。
カーツ様が抱きしめてくださる機会など、もうないかもしれません。
絶対に放しませんからね」
俺も愛情のこもった抱擁を無理矢理振りほどけるほど薄情ではない。
それに、振りほどこうとしたとしても、身体強化まで覚えている中級魔術師の義姉さんを、魔術師ではない俺が振りほどけるはずもない。
だからと言って、徐々に本気で泣き出す義姉さんに、いつまでも家族の前で抱きつかれているのは恥ずかし過ぎる、これではまるで拷問ではないか。
「伯爵、マティルダはこのまま抱きつかせてやってください。
伯爵に喜んでいただこうと、寝る間も惜しんで実験を繰り返していたのです。
それよりも今後の事を家族で話し合わせてください」
「家族で話し合うというのなら、伯爵ではなくカーツと呼んでください」
「ではカーツ殿、魔石から魔宝石や魔晶石に魔力の移し替えられたという事ですが、本当に魔族が攻め寄せてくるのですか」
イザベルさんの言葉に、メイソンたちが真剣な表情になった。
幼い子たちは正確な意味を分かっていないだろうが、雰囲気を感じているのだ。
義姉さんは相変わらず泣きながら抱きついている。
でもこの件に関しては俺も断言する事などできない。
俺が行動を起こしたのは、単なる勘、不安でしかなかったのだから。
「それに関しては私の勘、不安から対応していただいています。
証拠や情報があるわけではないので、あまり心配しなくてもいいと思います。
ただ万が一の時に義姉さんに危険が及ばないように、余裕がある範囲で備えているだけですから、安心されてください」
「だから魔力回復薬をマティルダに使わせていないのですね。
情報や証拠があるのなら、魔力回復薬を使ってでも魔力を蓄えますものね」
確かに、本当に必要なら、魔力回復薬を義姉さんに使ってもらっている。
色々な効果の魔力回復薬があるが、どれも安全だと言われている。
身体を悪くする事は絶対にないと言われている。
常習性もなければ禁断症状もないと言われている。
だが俺は、不必要に薬を服用するのは嫌なのだ。
自分の事ならともなく、義姉さんに服用させるのは絶対に嫌なのだ。
「ええ、そうですね、どうしても必要ならそうしています。
ですがあくまでも私の不安から来た勘だけでやっている事です。
無理をする事もなければ、必要以上に不安を感じる事もありません」
「そうですね、だったら子供たちにも不安がらないようにしましょう」
そう言いながら、イザベルさんは意味ありげな視線を向けてくる。
小さい頃の俺が、どこからともなく表れて、口や手を出さない方法で、義姉さんやメイソンを虐める連中を、コテンパンに言い負かした事を言いたいのだろう。
だがそれは別に特別勘がよかったからできたわけではない。
前世の頃の経験、日本人独特の人の心を読んで生活する習慣があったからだ。
「イザベラさんには義姉さんが無理をしないように見てあげて欲しいのです」
「分かりました、気をつけておきますね」
その後も細々とした事を話し合った。
特にエドワーズ子爵代理を務めてくれるメイソンと話し合った。
無理をしていないか、疑問に思ったことはないか確かめた。
義理とはいえ兄弟で、俺は同母弟妹と別れて暮らすようになったから、今一番身近な家族と言える存在だ。
ささいな誤解や行き違いで、争う関係になるわけにはいかない。
そんな話をしている間に、俺に抱きついていた義姉さんが寝てしまった。
泣きつかれて寝てしまったのか、安心して寝てしまったのか。
義弟としては安心できたから眠ったと思いたいな。
熟睡した義姉さんをイザベラさんに任せた。
魔糸の研究で寝不足になっていたのだろう、ごめんな義姉さん。
役割を押し付けた俺の責任だから、俺も睡眠時間を削って政務に励むべきだ。
★★★★★★
「カーツ様、私が強くなる方法を隠していますね。
私に危険があると考えて、研究すらさせない気ですね。
そのような気遣いは無用です、カーツ様が寝る間も惜しんで領民のために働いておられるのに、私だけが安穏と生活していられません。
どうか私にもすべてを教えてください。
私にカーツ様の背負われた重荷の一部でも肩代わりさせてください」
誰にもなにも話していないのに、どうやって気が付いたのだろう。
「私はずっとカーツ様を見てきました。
憧れと尊敬と愛情を持って見続けてきたのです。
カーツ様が何を考えておられるかくらいわかります。
どうか私にすべて教えてください。
教えてくださらないのなら、魔力回復薬を飲み続けて魔力を蓄えますよ」
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