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第2章
第85話:小競り合い
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神歴1818年皇歴214年5月22日バーランド帝国帝都帝宮:ロジャー皇子視点
奴隷解放の勅命が出た事で問題が起きたのは、王宮や平民街だけではない。
貴族街でもかなりの問題が起きていた。
「例え帝国騎士団の方々であろうと、許可もなく急に屋敷に入れろというのは、伯爵家の家臣として認められません!」
主人に忠実な伯爵家の王都家宰が、臨検隊の要求を拒んだのが始まりだった。
伯爵家は、帝王の後宮に令嬢を送って以降、かなりの無理を帝国に通して来た。
その驕り高ぶりが、最初に言われた勅命という言葉を軽く考えさせてしまった。
「帝王陛下の勅命に従わない者は斬って捨てよ!
「「「「「はい!」」」」」
「なっ、お止めください、止めろ、止めないとお嬢様から帝王陛下に苦情を言うぞ!
お前たちのような下級騎士を処刑させるのなど、簡単だぞ!」
「黙れ、帝王陛下の勅命を何と心得るか!」
「ぎゃあああああ!」
帝国軍騎士団の臨検を防ごうとした伯爵家の家宰が斬られた。
そこから混乱と憎しみの連鎖で殺し合いが始まった。
伯爵家の家臣使用人は全員驕り高ぶっていたのだ。
一方の帝国騎士団は、帝王の暴虐さと移り気な性格を良く知っていた。
溺愛寵愛していたモノでも、僅かな事がきっかけで増悪の対象に変わる。
臨検を命じられた時点で、伯爵家令嬢への寵愛は冷めたと判断していた。
いや、もしかしたら、令嬢が増悪の対象になっているかもしれないと考えていた。
増悪対象になっている令嬢の家に対する臨検に手心を加えたら、自分たちまで処刑されるかもしれないという恐怖して、殊更厳しく対処する事になった。
伯爵家の家臣使用人と帝国騎士団の戦いは熾烈を極めた。
伯爵家の騎士や徒士も帝国騎士に負けない戦士だった。
いや、どちらの騎士も皇国士族同様に堕落していた。
そんな堕落した騎士たちが、獣欲のまま奴隷を襲わないように、奴隷が激しい戦いに巻き込まれないように、使い魔を介入させた。
双方の騎士や徒士だけでなく、伯爵家の使用人もぶち殺す事になった。
戦場では人間の理性など簡単に崩壊してしまう。
何をやっても証拠が残らないから、獣欲を解放する者が多過ぎる。
このような争いは伯爵家だけではない。
上は帝室に連なる公爵家から下は徒士家まで奴隷を所有していたのだ。
中には当主が奴隷解放に出陣しているのに、子弟が奴隷を確保しようとした。
「不幸な奴隷がかかっている全ての病を治し身体を回復させろ!
その為に必要な魔力と生命力は、帝室や帝国に仕える家臣使用人から奪え!
テイク・アウェイ・マジック・パワー。
テイク・アウェイ・バイタリティー。
パーフェクト・トゥリートゥメント。
パーフェクト・ヒール」
俺は、帝国軍、騎士団、徒士団が解放して集めて来る奴隷たちを次々と癒した。
癒した後で帝室の使用人に用意させた食事を与え、自力回復できるようにした。
更に帝宮にある風呂を使わせて身綺麗にさせた。
衣服は帝国が大量の予備を持っている軍服を与えた。
食事は小まめ何度でも自由に食べられるようにして、内臓も回復するようにした。
奴隷を帝国兵士にするために色々している間も、帝都では問題が起きていた。
「お前は誰だ、我が家は帝室直属の徒士家だぞ、勝手に屋敷に入るな!」
当主の意向を無視して、所有している奴隷を隠そうとしていた長男が、巡回に現れた元奴隷を上から目線で叩きのめそうとした。
だが、そんな腐れ外道の好きにさせる俺ではない。
解放奴隷で編成した巡回部隊には、最低1頭の使い魔をつけている。
皇国に連れて行きやすいように、使い魔は鳥類を主体にしているので、この隊にはツバメを付けてあった。
俺の血と魔力を与えたツバメは、魔獣化していてとても強く賢い。
その気になれば鉄製の鎧を嘴で貫き心臓を啄める。
今回は片眼を啄んで眼球から引きずり出していた。
「ぎゃあああああ!」
片目を食い破られ引きずり出された徒士の長男は、その場で倒れてのたうち回ったが、誰にも助けられず無視された。
解放奴隷の巡回部隊は、屋敷を徹底的に探しして、地下室に隠されていた性奴隷を救い出し、急いで帝宮にいる俺の元に連れてこようとしている。
俺に解放された奴隷達は、俺の所に連れて行きさえすれば助けてもらえると思っているので、助け出した奴隷は何も考えずに俺のいる帝宮に運ぼうとする。
奴隷にされた人たちの知識教養はまちまちで、全員に医療知識を求めても無駄だ。
その場で救命処置をさせようと思ってもできない。
だから、動かしては危険なくらい弱っている奴隷まで、何も考えずに俺の所に連れてこようとする。
だから危険な状態な奴隷は動かさないように、全ての解放奴隷巡回部隊に付けた使い魔に命じた。
使い魔は戦闘力だけでなく知能も上昇している。
少なくとも何の教育も受けていない解放奴隷よりも賢い。
使い魔には解放奴隷を守るだけでなく、今はまだ奴隷の人たちを助ける役目も与えているから、相当な数を創りだしたが、まだ圧倒的に数が足らない。
しかたがないので帝宮にいる全ての鳥獣や虫に血と魔力を与えて使い魔にした。
皇国に連れて帰る事を前提に鳥を中心に使い魔にしていたが、これから帝国中の奴隷を解放するための目と手が必要だから、手あたり次第使い魔にした。
使い魔を創りだすのに必要な大量の魔力は、亜空間化したチャクラと同じ場所にある魔力器官に蓄えているが、血は新しく作らないといけない。
ストレージやアイテムボックス、魔力袋に保存している食糧を食べて血を造る。
造った血と魔力を手当たり次第に鳥獣や虫に与えて、強力な使い魔を創り出す。
創り出した使い魔は直ぐに解放奴隷の巡回部隊につけて、解放奴隷と今はまだ奴隷の人たちを守る。
「大臣、何をクズグズしている、今直ぐ奴隷を解放しろ!
奴隷解放を徹底させろ、さもないとお前の首を刎ねる!」
「はっ、直ぐに、今直ぐにやらせます!」
帝都は、100万人都市の皇都ほどではないが、50万の民が集まっている。
そこにいる奴隷の数も膨大なうえに、人口に含まれていない。
奴隷を含めれば何人いるのか、帝国政府は把握していなかった。
そんな奴隷を直ぐに助けられるとは最初から思っていない。
だが急がないと混乱の中で殺されてしまう奴隷がでてしまう。
俺の手も目も完全ではなく、見落として死なせてしまう可能性があるのだ。
奴隷解放の勅命が出た事で問題が起きたのは、王宮や平民街だけではない。
貴族街でもかなりの問題が起きていた。
「例え帝国騎士団の方々であろうと、許可もなく急に屋敷に入れろというのは、伯爵家の家臣として認められません!」
主人に忠実な伯爵家の王都家宰が、臨検隊の要求を拒んだのが始まりだった。
伯爵家は、帝王の後宮に令嬢を送って以降、かなりの無理を帝国に通して来た。
その驕り高ぶりが、最初に言われた勅命という言葉を軽く考えさせてしまった。
「帝王陛下の勅命に従わない者は斬って捨てよ!
「「「「「はい!」」」」」
「なっ、お止めください、止めろ、止めないとお嬢様から帝王陛下に苦情を言うぞ!
お前たちのような下級騎士を処刑させるのなど、簡単だぞ!」
「黙れ、帝王陛下の勅命を何と心得るか!」
「ぎゃあああああ!」
帝国軍騎士団の臨検を防ごうとした伯爵家の家宰が斬られた。
そこから混乱と憎しみの連鎖で殺し合いが始まった。
伯爵家の家臣使用人は全員驕り高ぶっていたのだ。
一方の帝国騎士団は、帝王の暴虐さと移り気な性格を良く知っていた。
溺愛寵愛していたモノでも、僅かな事がきっかけで増悪の対象に変わる。
臨検を命じられた時点で、伯爵家令嬢への寵愛は冷めたと判断していた。
いや、もしかしたら、令嬢が増悪の対象になっているかもしれないと考えていた。
増悪対象になっている令嬢の家に対する臨検に手心を加えたら、自分たちまで処刑されるかもしれないという恐怖して、殊更厳しく対処する事になった。
伯爵家の家臣使用人と帝国騎士団の戦いは熾烈を極めた。
伯爵家の騎士や徒士も帝国騎士に負けない戦士だった。
いや、どちらの騎士も皇国士族同様に堕落していた。
そんな堕落した騎士たちが、獣欲のまま奴隷を襲わないように、奴隷が激しい戦いに巻き込まれないように、使い魔を介入させた。
双方の騎士や徒士だけでなく、伯爵家の使用人もぶち殺す事になった。
戦場では人間の理性など簡単に崩壊してしまう。
何をやっても証拠が残らないから、獣欲を解放する者が多過ぎる。
このような争いは伯爵家だけではない。
上は帝室に連なる公爵家から下は徒士家まで奴隷を所有していたのだ。
中には当主が奴隷解放に出陣しているのに、子弟が奴隷を確保しようとした。
「不幸な奴隷がかかっている全ての病を治し身体を回復させろ!
その為に必要な魔力と生命力は、帝室や帝国に仕える家臣使用人から奪え!
テイク・アウェイ・マジック・パワー。
テイク・アウェイ・バイタリティー。
パーフェクト・トゥリートゥメント。
パーフェクト・ヒール」
俺は、帝国軍、騎士団、徒士団が解放して集めて来る奴隷たちを次々と癒した。
癒した後で帝室の使用人に用意させた食事を与え、自力回復できるようにした。
更に帝宮にある風呂を使わせて身綺麗にさせた。
衣服は帝国が大量の予備を持っている軍服を与えた。
食事は小まめ何度でも自由に食べられるようにして、内臓も回復するようにした。
奴隷を帝国兵士にするために色々している間も、帝都では問題が起きていた。
「お前は誰だ、我が家は帝室直属の徒士家だぞ、勝手に屋敷に入るな!」
当主の意向を無視して、所有している奴隷を隠そうとしていた長男が、巡回に現れた元奴隷を上から目線で叩きのめそうとした。
だが、そんな腐れ外道の好きにさせる俺ではない。
解放奴隷で編成した巡回部隊には、最低1頭の使い魔をつけている。
皇国に連れて行きやすいように、使い魔は鳥類を主体にしているので、この隊にはツバメを付けてあった。
俺の血と魔力を与えたツバメは、魔獣化していてとても強く賢い。
その気になれば鉄製の鎧を嘴で貫き心臓を啄める。
今回は片眼を啄んで眼球から引きずり出していた。
「ぎゃあああああ!」
片目を食い破られ引きずり出された徒士の長男は、その場で倒れてのたうち回ったが、誰にも助けられず無視された。
解放奴隷の巡回部隊は、屋敷を徹底的に探しして、地下室に隠されていた性奴隷を救い出し、急いで帝宮にいる俺の元に連れてこようとしている。
俺に解放された奴隷達は、俺の所に連れて行きさえすれば助けてもらえると思っているので、助け出した奴隷は何も考えずに俺のいる帝宮に運ぼうとする。
奴隷にされた人たちの知識教養はまちまちで、全員に医療知識を求めても無駄だ。
その場で救命処置をさせようと思ってもできない。
だから、動かしては危険なくらい弱っている奴隷まで、何も考えずに俺の所に連れてこようとする。
だから危険な状態な奴隷は動かさないように、全ての解放奴隷巡回部隊に付けた使い魔に命じた。
使い魔は戦闘力だけでなく知能も上昇している。
少なくとも何の教育も受けていない解放奴隷よりも賢い。
使い魔には解放奴隷を守るだけでなく、今はまだ奴隷の人たちを助ける役目も与えているから、相当な数を創りだしたが、まだ圧倒的に数が足らない。
しかたがないので帝宮にいる全ての鳥獣や虫に血と魔力を与えて使い魔にした。
皇国に連れて帰る事を前提に鳥を中心に使い魔にしていたが、これから帝国中の奴隷を解放するための目と手が必要だから、手あたり次第使い魔にした。
使い魔を創りだすのに必要な大量の魔力は、亜空間化したチャクラと同じ場所にある魔力器官に蓄えているが、血は新しく作らないといけない。
ストレージやアイテムボックス、魔力袋に保存している食糧を食べて血を造る。
造った血と魔力を手当たり次第に鳥獣や虫に与えて、強力な使い魔を創り出す。
創り出した使い魔は直ぐに解放奴隷の巡回部隊につけて、解放奴隷と今はまだ奴隷の人たちを守る。
「大臣、何をクズグズしている、今直ぐ奴隷を解放しろ!
奴隷解放を徹底させろ、さもないとお前の首を刎ねる!」
「はっ、直ぐに、今直ぐにやらせます!」
帝都は、100万人都市の皇都ほどではないが、50万の民が集まっている。
そこにいる奴隷の数も膨大なうえに、人口に含まれていない。
奴隷を含めれば何人いるのか、帝国政府は把握していなかった。
そんな奴隷を直ぐに助けられるとは最初から思っていない。
だが急がないと混乱の中で殺されてしまう奴隷がでてしまう。
俺の手も目も完全ではなく、見落として死なせてしまう可能性があるのだ。
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