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第二章:屍山血河
第80話:斬り込み拿捕
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天文十六年(1547)9月29日:木更津海賊城:俺視点
北条家には忠義の家臣が多く、調略に応じる者は限られていた。
特に故地とも言える伊豆の国人地侍では、北条家を裏切者は少なかった。
伊豆郡代の大役を与えられている清水綱吉は、頑として調略に応じなかった。
「者共、ここが手柄の立て時だ!」
「「「「「おう!」」」」」
「関船一隻で千貫文のお宝だ、何としても盗みだすぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
そこで水軍の艦隊に下田湊を襲わせた。
岬の高台に堅固な下田城があるが、俺の目標は城でも領地でもない。
湊に停泊している北条水軍の船を拿捕する事だ。
だから湊の中でも細かい操作のできる唐船を中心にした艦隊に襲撃させた。
船一杯に乗せた斬り込み部隊に安宅船、関船、小早船を奪わせた。
陸上から船を狙う大筒などどこにもない時代だ。
村上水軍は焙烙玉を上手く扱うが、北条水軍は扱えなかった。
圧倒的な大軍で、虎の子の安宅船から漁船まで根こそぎ奪ってやった。
「よくやった、拿捕賞金に応じて褒美を取らす、受け取れ」
「「「「「ウォオオオオ!」」」」」
大型関船一隻建造するのに永楽銭で千貫文は必要になる。
だから新造船の大型関船には千貫文の価値がある。
色々と利用できる小早にも価値があり、大型で三百貫文、小型で二百貫文の拿捕賞金を褒美にした。
問題は使い道が少ない安宅船の拿捕賞金を幾らにするかだ。
鈍重で復元性も悪い安宅船は交易に使えない。
だが、水軍の象徴であり北条水軍に心のよりどころでもあった。
だから、拿捕しても使い道がないのだが、大型関船と同じ千貫文とした。
この斬り込み戦で水軍衆は結構な拿捕賞金を稼いだ。
「殿、次の斬り込みは是非我らにやらせてください」
「いや、次こそは我らにお任せください」
志願者が多過ぎて、どの艦隊に任せるかは籤を引かせて決めた。
順番と獲物の良し悪しが変わるだけで、全艦が参加できるようになっている。
最低限の公平性を担保しておかないと、忠誠心を失ってしまう。
下田城の次に襲わせたのは、土肥の富永だった。
土肥湊を守る高谷城や丸山城は無視して、湊に停泊させている船だけを狙った。
安宅船はおまけのような物で、欲しいのは使い勝手の良い関船か小早船を狙った。
ただ北条水軍には、俺が造らせているような、海外交易にも使える大型の関船はとても少なくて、小型の関船や小早船が中心だった。
まあ、小型の関船や小早船でも国内の交易や船合戦には使える。
本来なら当主の富永直勝が湊の船を死守しなければいけない。
だが富永直勝には江戸城本丸城代の大役があった。
五色備えを率いる五家老の一人でもあり、大軍を率いて上総に陣取る俺に対抗していて、江戸城から離れられなかった。
本貫地である伊豆国西土肥だけでなく、これまでの武功と江戸城代の役目の手当として、相模国西郡飯田などで合計一三八三貫文もの知行地を与えられているから。
富永直勝は主力の家臣を率いて江戸城を死守しなければいけない立場だった。
本貫地である土肥は、領地に残った家臣に任せるしかなかった。
そこの百隻二万の水兵と水手が襲い掛かったのだ、勝ち目など全く無い。
「我らも安宅船と関船を拿捕するぞ」
「「「「「おう!」」」」」
同日ほぼ同じ時間に、三津の松下三郎左衛門が守る湊も襲った。
松下三郎左衛門は、梶原景宗が逃げ捨てた長浜城、網代山砦、岩尻山砦を守っていたが、城を攻める気など全く無い。
手薄になっていた湊に楽々と侵入して、俺に寝返った梶原景宗が盗み出せなかった、安宅船から漁船までを全て拿捕する事ができた。
他にもほぼ同じ時間に、伊豆全土の湊を襲わせた。
安宅船や関船を持つ主要な海賊国人が領地とする湊だけでなく、小早船か漁船しか持たない弱小国人地侍が領地とする湊も襲わせた。
「降伏します、水兵として働かせていただきます!」
長尾水軍が湊を襲うと、領主の警戒が厳しくて湊を逃げだせないでいた、長尾水軍に志願したかった地侍や猟師が殺到した。
こちらとしても、海と共に育った者達は喉から手が出るほど欲しい。
海賊経験者でなくても、漁民で艪が漕げるだけでも育てる時間が省ける。
北条水軍は完全に壊滅した。
三浦の三崎十人衆に続いて伊豆の二十一人衆も海賊衆としては壊滅した。
船を失っただけでなく、水軍で働ける者の殆どを失ったからだ。
だが、北条家はまだ被害が少ない方だった。
艦隊に封鎖されただけでなく、圧倒的な大軍に威圧された里見水軍の国人地侍は、進んで長尾水軍を湊や漁村に引き入れようとした。
里見義堯を捕らえて差し出す者はいなかったが、それは機会がなかっただけだ。
もし機会があったら、里見義堯を捕らえて手柄にしただろう。
もっとも、俺が命じる前に主君を裏切るような腐れ外道は評価しない!
しかし俺は里見水軍の降伏臣従を認めなかった。
関船や小早船を持たせた状態で、里見水軍衆を臣従させる気はなかった。
勝手に湊や船を襲いかねない連中を放し飼いにはできないからだ。
「長尾家に仕えたいのなら、何も持たない水兵や水主からやり直してもらう。
船を持たせまま、誰の目も届かない海の上で好き勝手させん!
船も領地も奪い、何があっても俺の命に従うように性根を叩き直してやる。
それが納得できないのなら、領地に戻って籠城するが良い」
降伏臣従にやってきた里見水軍衆の主だった者には、そう言って帰らせた。
それでも構わない、水兵や水主からやり直すという者はその場で召し抱えた。
その日のうちに大型関船に乗せて、里見水軍の湊を襲わせた。
襲われたのは、絶対に勝ち目がないのに欲をかいた馬鹿達だ。
交渉次第では、少しは有利な地位を手に入れられると思っていた馬鹿達だ。
船大将や船頭のような、高い身分にいた者ほど馬鹿だった。
そんな者は、目の前で全ての船を奪われ絶望の淵に叩き落される事になった。
前日まで偉そうに命令していた配下に、自分の船を奪われる事になった。
だが、命を奪われなかっただけでも感謝して欲しい。
里見義堯は勝山城に入り、急いで築いた陣と加茂川を防衛線とした。
俺が制圧した上総に取り残された味方と連携して、安房一国だけは死守しようとしていたが、水軍が壊滅して全ての湊との漁村を制圧されたらどうしようもない。
「刀折れ矢尽きた、もはや戦いようがない、逃げも隠れもせん、この首好きにせよ」
俺が心から信頼する花も実もある武士、小嶋貞興に捕らえられた里見義堯の言葉だが、信用してはいけない、里見義堯も下剋上を体現したような武士だ。
里見義堯は、主君である里見義豊を北条氏綱と組んで弑逆している。
しかもその直後に、助けてくれた北条氏綱を裏切っているのだ。
裏切り寝返りが日常茶飯事の戦国だが、それは弱い立場の者だから許されるのだ。
主君を支えるべき重臣が、能力のある主君に行ってよい事ではない。
少なくとも俺は里見義堯を身近に置く気にはなれない。
里見義堯は、俺が降伏した者をどう扱うかを知っている。
史実で里見家の最盛期を築き上げた義堯なら絶対に調べている。
奴隷兵に落とされても、自分の実力なら必ず成り上がれると思っているはずだ。
足軽や扶持侍で召し抱えられても、直ぐに侍大将に成れると思っているはずだ。
確かに、里見義堯なら大きな手柄を立てるだろう。
だが、里見義堯に大軍を預ける気にはならない。
里見義堯に大軍を預けたら必ず謀叛する。
遠方に派遣した時に独立するならまだましだが、明智光秀と同じ事をしかねない。
「そのような腐れ首など不要、何所でも好きに逃げるが良い。
ただ北条に逃げるのだけは止めておけ、北条家の命運は尽きている」
俺は里見義堯を召し抱える事なく放り出した。
恐らくだが、伊勢長島か海の雑賀に行くだろう。
執念深い性格だから、俺に復讐できる最短の所に行くと思う。
その点が関東管領だった上杉憲政や村上義清とは違う。
小笠原長時と神田将監、蘆名親子など、俺に恨みのある者は全員京に向かった。
将軍家や管領を担いで俺に復讐する気なのだろう。
「いよいよ北条を滅ぼす時が来た、後始末は任せたぞ!」
北条家には忠義の家臣が多く、調略に応じる者は限られていた。
特に故地とも言える伊豆の国人地侍では、北条家を裏切者は少なかった。
伊豆郡代の大役を与えられている清水綱吉は、頑として調略に応じなかった。
「者共、ここが手柄の立て時だ!」
「「「「「おう!」」」」」
「関船一隻で千貫文のお宝だ、何としても盗みだすぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
そこで水軍の艦隊に下田湊を襲わせた。
岬の高台に堅固な下田城があるが、俺の目標は城でも領地でもない。
湊に停泊している北条水軍の船を拿捕する事だ。
だから湊の中でも細かい操作のできる唐船を中心にした艦隊に襲撃させた。
船一杯に乗せた斬り込み部隊に安宅船、関船、小早船を奪わせた。
陸上から船を狙う大筒などどこにもない時代だ。
村上水軍は焙烙玉を上手く扱うが、北条水軍は扱えなかった。
圧倒的な大軍で、虎の子の安宅船から漁船まで根こそぎ奪ってやった。
「よくやった、拿捕賞金に応じて褒美を取らす、受け取れ」
「「「「「ウォオオオオ!」」」」」
大型関船一隻建造するのに永楽銭で千貫文は必要になる。
だから新造船の大型関船には千貫文の価値がある。
色々と利用できる小早にも価値があり、大型で三百貫文、小型で二百貫文の拿捕賞金を褒美にした。
問題は使い道が少ない安宅船の拿捕賞金を幾らにするかだ。
鈍重で復元性も悪い安宅船は交易に使えない。
だが、水軍の象徴であり北条水軍に心のよりどころでもあった。
だから、拿捕しても使い道がないのだが、大型関船と同じ千貫文とした。
この斬り込み戦で水軍衆は結構な拿捕賞金を稼いだ。
「殿、次の斬り込みは是非我らにやらせてください」
「いや、次こそは我らにお任せください」
志願者が多過ぎて、どの艦隊に任せるかは籤を引かせて決めた。
順番と獲物の良し悪しが変わるだけで、全艦が参加できるようになっている。
最低限の公平性を担保しておかないと、忠誠心を失ってしまう。
下田城の次に襲わせたのは、土肥の富永だった。
土肥湊を守る高谷城や丸山城は無視して、湊に停泊させている船だけを狙った。
安宅船はおまけのような物で、欲しいのは使い勝手の良い関船か小早船を狙った。
ただ北条水軍には、俺が造らせているような、海外交易にも使える大型の関船はとても少なくて、小型の関船や小早船が中心だった。
まあ、小型の関船や小早船でも国内の交易や船合戦には使える。
本来なら当主の富永直勝が湊の船を死守しなければいけない。
だが富永直勝には江戸城本丸城代の大役があった。
五色備えを率いる五家老の一人でもあり、大軍を率いて上総に陣取る俺に対抗していて、江戸城から離れられなかった。
本貫地である伊豆国西土肥だけでなく、これまでの武功と江戸城代の役目の手当として、相模国西郡飯田などで合計一三八三貫文もの知行地を与えられているから。
富永直勝は主力の家臣を率いて江戸城を死守しなければいけない立場だった。
本貫地である土肥は、領地に残った家臣に任せるしかなかった。
そこの百隻二万の水兵と水手が襲い掛かったのだ、勝ち目など全く無い。
「我らも安宅船と関船を拿捕するぞ」
「「「「「おう!」」」」」
同日ほぼ同じ時間に、三津の松下三郎左衛門が守る湊も襲った。
松下三郎左衛門は、梶原景宗が逃げ捨てた長浜城、網代山砦、岩尻山砦を守っていたが、城を攻める気など全く無い。
手薄になっていた湊に楽々と侵入して、俺に寝返った梶原景宗が盗み出せなかった、安宅船から漁船までを全て拿捕する事ができた。
他にもほぼ同じ時間に、伊豆全土の湊を襲わせた。
安宅船や関船を持つ主要な海賊国人が領地とする湊だけでなく、小早船か漁船しか持たない弱小国人地侍が領地とする湊も襲わせた。
「降伏します、水兵として働かせていただきます!」
長尾水軍が湊を襲うと、領主の警戒が厳しくて湊を逃げだせないでいた、長尾水軍に志願したかった地侍や猟師が殺到した。
こちらとしても、海と共に育った者達は喉から手が出るほど欲しい。
海賊経験者でなくても、漁民で艪が漕げるだけでも育てる時間が省ける。
北条水軍は完全に壊滅した。
三浦の三崎十人衆に続いて伊豆の二十一人衆も海賊衆としては壊滅した。
船を失っただけでなく、水軍で働ける者の殆どを失ったからだ。
だが、北条家はまだ被害が少ない方だった。
艦隊に封鎖されただけでなく、圧倒的な大軍に威圧された里見水軍の国人地侍は、進んで長尾水軍を湊や漁村に引き入れようとした。
里見義堯を捕らえて差し出す者はいなかったが、それは機会がなかっただけだ。
もし機会があったら、里見義堯を捕らえて手柄にしただろう。
もっとも、俺が命じる前に主君を裏切るような腐れ外道は評価しない!
しかし俺は里見水軍の降伏臣従を認めなかった。
関船や小早船を持たせた状態で、里見水軍衆を臣従させる気はなかった。
勝手に湊や船を襲いかねない連中を放し飼いにはできないからだ。
「長尾家に仕えたいのなら、何も持たない水兵や水主からやり直してもらう。
船を持たせまま、誰の目も届かない海の上で好き勝手させん!
船も領地も奪い、何があっても俺の命に従うように性根を叩き直してやる。
それが納得できないのなら、領地に戻って籠城するが良い」
降伏臣従にやってきた里見水軍衆の主だった者には、そう言って帰らせた。
それでも構わない、水兵や水主からやり直すという者はその場で召し抱えた。
その日のうちに大型関船に乗せて、里見水軍の湊を襲わせた。
襲われたのは、絶対に勝ち目がないのに欲をかいた馬鹿達だ。
交渉次第では、少しは有利な地位を手に入れられると思っていた馬鹿達だ。
船大将や船頭のような、高い身分にいた者ほど馬鹿だった。
そんな者は、目の前で全ての船を奪われ絶望の淵に叩き落される事になった。
前日まで偉そうに命令していた配下に、自分の船を奪われる事になった。
だが、命を奪われなかっただけでも感謝して欲しい。
里見義堯は勝山城に入り、急いで築いた陣と加茂川を防衛線とした。
俺が制圧した上総に取り残された味方と連携して、安房一国だけは死守しようとしていたが、水軍が壊滅して全ての湊との漁村を制圧されたらどうしようもない。
「刀折れ矢尽きた、もはや戦いようがない、逃げも隠れもせん、この首好きにせよ」
俺が心から信頼する花も実もある武士、小嶋貞興に捕らえられた里見義堯の言葉だが、信用してはいけない、里見義堯も下剋上を体現したような武士だ。
里見義堯は、主君である里見義豊を北条氏綱と組んで弑逆している。
しかもその直後に、助けてくれた北条氏綱を裏切っているのだ。
裏切り寝返りが日常茶飯事の戦国だが、それは弱い立場の者だから許されるのだ。
主君を支えるべき重臣が、能力のある主君に行ってよい事ではない。
少なくとも俺は里見義堯を身近に置く気にはなれない。
里見義堯は、俺が降伏した者をどう扱うかを知っている。
史実で里見家の最盛期を築き上げた義堯なら絶対に調べている。
奴隷兵に落とされても、自分の実力なら必ず成り上がれると思っているはずだ。
足軽や扶持侍で召し抱えられても、直ぐに侍大将に成れると思っているはずだ。
確かに、里見義堯なら大きな手柄を立てるだろう。
だが、里見義堯に大軍を預ける気にはならない。
里見義堯に大軍を預けたら必ず謀叛する。
遠方に派遣した時に独立するならまだましだが、明智光秀と同じ事をしかねない。
「そのような腐れ首など不要、何所でも好きに逃げるが良い。
ただ北条に逃げるのだけは止めておけ、北条家の命運は尽きている」
俺は里見義堯を召し抱える事なく放り出した。
恐らくだが、伊勢長島か海の雑賀に行くだろう。
執念深い性格だから、俺に復讐できる最短の所に行くと思う。
その点が関東管領だった上杉憲政や村上義清とは違う。
小笠原長時と神田将監、蘆名親子など、俺に恨みのある者は全員京に向かった。
将軍家や管領を担いで俺に復讐する気なのだろう。
「いよいよ北条を滅ぼす時が来た、後始末は任せたぞ!」
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