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第二章:屍山血河
第67話:戦略的撤退
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天文十四年(1545)9月8日:越後春日山城:俺視点
北条家との同盟は、俺の出した条件が認められた。
北条氏康も、自分の方が遥かに不利だと自覚していたのだろう。
同盟を結んだ以上、誠実に約束は履行しなければならない。
密かに誼を結んでいる上野と下野の国人地侍には、両山内家に味方して北条攻めに加わらないように伝えた。
彼らが言い訳できるように、屯田兵を国境に常駐させて開拓させた。
越後、会津、信濃、甲斐の国境に各十万の屯田兵を進出させた。
十万もの大軍が国境に屯田したら、国境を守る役目の国人地侍が河越に従軍できないと言うのは当然だった。
その一方で、駿河、遠江、三河との国境には屯田兵を置かなかった。
それどころか、信濃の伊那郡に兵を進める事もしなかった。
北条とは同盟を結んで敵ではなくなったが、競争相手なのは変わらない。
多くの利を得られる方法があるなら、断じて行う。
片手で同盟を結びつつ、もい一方の手で剣を握るのが戦国武将だ。
諏訪の民の心を掴むために、銭と麦を使って諏訪湖の周囲に居城を築かせた。
淡水真珠と茸の人工栽培、硝石作りを考えた城造りだ。
異国から取り入れた甘藷、馬鈴薯、玉蜀黍、砂糖大根なども試作させる。
前世の日本では、戦前の貧しい農民が米代わりに食べていたのが甘藷と玉蜀黍。
美味しくない、しかたなく食べていた代用食だと古老が言っていた。
だが、米や麦を育てられない痩せた土地でもある程度の収穫が期待できる。
中国では、明の後期人口が約一億人だったが、清朝末期には約三億になっていた。
これは、これまで食糧を作れなかったような土地でも、甘藷と玉蜀黍を収穫できるようになったからだ。
山間部で経済的に不利な甲斐と信濃を領地にした以上、家臣領民が飢えないように、少しでも豊かに暮らせるようにする責任がある。
最初に行うのが腹一杯食べられるようにする事。
その第一歩が、これまで耕作できなかった土地で育てられる作物の導入だ。
風魔の腕利き忍者でも、俺が北条幻庵に断言した、民優先だと思うだろう。
だが、単に民を優先した策ではない、戦略の一環だ。
諏訪郡で築城と開拓をしているように見せかけて、実際には兵力の常駐だ。
甲斐にも日本住血吸虫対策に五十万の兵を常駐させている。
伊那郡の国人地侍が恐怖して、脅かさなくても臣従してくるのは当然だろう。
密偵部隊も色々と動いてくれた。
三河では徳川家康の安祥松平家だけでなく、十八松平家に近づいた。
十八松平家だけでなく、吉良などにも内通者を作ってくれた。
遠江でも、多くの国人地侍に近づき内通者を作ってくれた。
特に今川家の圧力に苦しめられている国人地侍に内通者を作ってくれた。
有名どころは、井伊直虎の伝説がある井伊家だ。
十八代当主の井伊内匠助直盛は存命だが、信頼する叔父二人、直満と直義を家老小野政直の讒言で今川義元に殺されていた。
孫娘の養子に迎えて跡継ぎにする心算だった甥の直親を、逆臣小野政直と暴君今川義元から守るため、信濃国伊那郡松源寺に逃がすしかなかった。
そんな井伊直盛が、長尾家密偵の話を聞かない訳がない。
優秀な下級指揮官を喉から手が出るほど欲している俺が、井伊直親を守って他国に逃げるほどの忠臣を見逃すわけがない。
密偵達が着々と長尾家に内通する者を確保してくれた。
その気になったら、直ぐに今川家を叩き潰せるようにしてくれた。
そんな準備を行っている間に一年弱の時が過ぎた。
今川義元は、北条家と和睦するために、あらゆる手段を使った。
京都の聖護院門跡道増に下向してもらって北条氏康と和睦交渉を行ったが、長年の同盟を踏みにじられたと思った北条氏康は頑なになっており、失敗した。
史実では武田晴信を使って和睦を交渉していたが、この世界の武田は俺の家臣に成り下がっているので、何の役にも立たない。
今川義元は俺に北条氏康との和睦を仲介して欲しいと使者を送ってきたが、二人を咬み合わせて力を削ぐ戦略を立てていたので、門前払いにした。
今川義元は幕臣の大舘晴光や進士晴舎に頼んで和睦を交渉したが、失敗した。
ここで今川義元が方針を大転換して思い切った手に出た。
北条氏康の義弟である葛山氏元を調略したのだ。
葛山氏元は以前から俺に誼を通じようとしていたが、冷たくあしらっていた。
郡の大半を支配下に置くような有力な国人は、味方にしない方針だからだ。
国人地侍は細かくしてから家臣に迎え、謀叛されても大丈夫なようにしている。
俺の配下に入ろうとした葛山氏元には見る目があると思う。
だが、その目も欲に曇ってしまったのだろう。
七月二日、御厨地方の割譲を条件に北条家を離れて今川家に味方した。
信じて優遇してきた義弟に裏切られた北条氏康は激怒した。
今川義元の更なる不義理と裏切りに冷静な判断が下せなくなるくらい怒った。
こんな不義理な裏切りを許したら、一族一門家臣が次々と離反する。
葛山氏元に嫁いでいる妹が、人質にされるかもしれないのを覚悟して出陣した。
北条氏康も名将だ、自分が駿河に出陣したら両山内が蜂起するのは分かっていた。
それでも葛山氏元の裏切りと河東郡の失領は見過ごせなかった。
葛山氏元を先陣に、今川義元が相模と伊豆に攻め込んで来る可能性を無視できなかった。
七月二日、今川義元は予定通り富士川を越えて善得寺城に入り陣を築いた、
周囲の城と連携して北条氏康を迎え討てる体制を築いた。
特に葛山氏元の籠る葛山城とは連携を密にして、出陣してくる北条氏康を確実に討ち取れる布陣をした。
今川義元の出陣は、最初から葛山氏元と示し合わせたものだった。
堅固な城に籠る今川義元と葛山氏元を同時に討つのはとても難しい。
しかも下手な場所に布陣したら、今川義元と葛山氏元に挟撃されてしまう。
先年勝利した河東の乱では葛山家が味方だったが、今回は敵になっている。
今川家を挟撃してくれた遠江の堀越家は没落し、井伊家は牙を抜かれている。
三河の戸田家と奥平家も、連年の水害で戦どころではなくなっている。
北条氏康は、北条早雲が初めて城主となった興国寺城に入った。
小田原城と連携して、葛山氏元に背後を突かれないようにしていた。
伊豆の領内に残った国人地侍を使って、今川義元の背後を突こうとした。
だが、今川義元も伊豆の北条水軍を忘れていたわけではない。
義元の軍師、太原雪斎が今川水軍を率いているのだから当然だ。
太原雪斎は、母の実家、興津家の水軍を率いて北条水軍を迎え討った。
北条氏康と今川義元の睨み合いは一カ月以上続いた。
今川義元と葛山氏元は、無理をして北条軍を破る必要がない。
葛山氏元が北条家から今川家に移った状態を維持できるだけで大勝利だ。
だから、今川義元から積極的に攻める必要はない。
北条氏康を小田原城から誘い出し、河東に張り付かせておくだけで良い。
そうしていれば、好機と判断した両山内家が蜂起する。
北条氏康は、対陣中に俺が動いてくれることを期待しただろう。
俺が遠江に侵攻したら、今川勢に参陣している遠江の国人地侍が帰国する。
今川義元も俺に対処するために河東から撤退する。
葛山氏元だけなら、北条勢単独で簡単に滅ぼす事ができる。
だが俺はそんなに甘い人間ではない。
遠江だけでなく駿河まで手に入れられる、絶好の機会を見逃したりしない。
俺は好機を待って、何時でも駿河遠江に攻め込めるようにした。
信濃を席巻した四人の司令官に、何時でも侵攻できるように準備させていた。
八月九日、北条家の河越城が敵軍に包囲された。
今川義元と反北条同盟を組んでいた、上杉憲政・上杉朝定・足利晴氏の三家連合軍が四万の大軍で河越城を包囲した。
八月二四日、北条氏康は半月我慢したが、我慢しきれず俺に使者を送ってきた。
駿河は切り取り勝手にしてくれて良いから、援軍を頼むと。
「北条軍の撤退と連動して駿河に攻め込む」
「「「「「はっ」」」」」
北条家との同盟は、俺の出した条件が認められた。
北条氏康も、自分の方が遥かに不利だと自覚していたのだろう。
同盟を結んだ以上、誠実に約束は履行しなければならない。
密かに誼を結んでいる上野と下野の国人地侍には、両山内家に味方して北条攻めに加わらないように伝えた。
彼らが言い訳できるように、屯田兵を国境に常駐させて開拓させた。
越後、会津、信濃、甲斐の国境に各十万の屯田兵を進出させた。
十万もの大軍が国境に屯田したら、国境を守る役目の国人地侍が河越に従軍できないと言うのは当然だった。
その一方で、駿河、遠江、三河との国境には屯田兵を置かなかった。
それどころか、信濃の伊那郡に兵を進める事もしなかった。
北条とは同盟を結んで敵ではなくなったが、競争相手なのは変わらない。
多くの利を得られる方法があるなら、断じて行う。
片手で同盟を結びつつ、もい一方の手で剣を握るのが戦国武将だ。
諏訪の民の心を掴むために、銭と麦を使って諏訪湖の周囲に居城を築かせた。
淡水真珠と茸の人工栽培、硝石作りを考えた城造りだ。
異国から取り入れた甘藷、馬鈴薯、玉蜀黍、砂糖大根なども試作させる。
前世の日本では、戦前の貧しい農民が米代わりに食べていたのが甘藷と玉蜀黍。
美味しくない、しかたなく食べていた代用食だと古老が言っていた。
だが、米や麦を育てられない痩せた土地でもある程度の収穫が期待できる。
中国では、明の後期人口が約一億人だったが、清朝末期には約三億になっていた。
これは、これまで食糧を作れなかったような土地でも、甘藷と玉蜀黍を収穫できるようになったからだ。
山間部で経済的に不利な甲斐と信濃を領地にした以上、家臣領民が飢えないように、少しでも豊かに暮らせるようにする責任がある。
最初に行うのが腹一杯食べられるようにする事。
その第一歩が、これまで耕作できなかった土地で育てられる作物の導入だ。
風魔の腕利き忍者でも、俺が北条幻庵に断言した、民優先だと思うだろう。
だが、単に民を優先した策ではない、戦略の一環だ。
諏訪郡で築城と開拓をしているように見せかけて、実際には兵力の常駐だ。
甲斐にも日本住血吸虫対策に五十万の兵を常駐させている。
伊那郡の国人地侍が恐怖して、脅かさなくても臣従してくるのは当然だろう。
密偵部隊も色々と動いてくれた。
三河では徳川家康の安祥松平家だけでなく、十八松平家に近づいた。
十八松平家だけでなく、吉良などにも内通者を作ってくれた。
遠江でも、多くの国人地侍に近づき内通者を作ってくれた。
特に今川家の圧力に苦しめられている国人地侍に内通者を作ってくれた。
有名どころは、井伊直虎の伝説がある井伊家だ。
十八代当主の井伊内匠助直盛は存命だが、信頼する叔父二人、直満と直義を家老小野政直の讒言で今川義元に殺されていた。
孫娘の養子に迎えて跡継ぎにする心算だった甥の直親を、逆臣小野政直と暴君今川義元から守るため、信濃国伊那郡松源寺に逃がすしかなかった。
そんな井伊直盛が、長尾家密偵の話を聞かない訳がない。
優秀な下級指揮官を喉から手が出るほど欲している俺が、井伊直親を守って他国に逃げるほどの忠臣を見逃すわけがない。
密偵達が着々と長尾家に内通する者を確保してくれた。
その気になったら、直ぐに今川家を叩き潰せるようにしてくれた。
そんな準備を行っている間に一年弱の時が過ぎた。
今川義元は、北条家と和睦するために、あらゆる手段を使った。
京都の聖護院門跡道増に下向してもらって北条氏康と和睦交渉を行ったが、長年の同盟を踏みにじられたと思った北条氏康は頑なになっており、失敗した。
史実では武田晴信を使って和睦を交渉していたが、この世界の武田は俺の家臣に成り下がっているので、何の役にも立たない。
今川義元は俺に北条氏康との和睦を仲介して欲しいと使者を送ってきたが、二人を咬み合わせて力を削ぐ戦略を立てていたので、門前払いにした。
今川義元は幕臣の大舘晴光や進士晴舎に頼んで和睦を交渉したが、失敗した。
ここで今川義元が方針を大転換して思い切った手に出た。
北条氏康の義弟である葛山氏元を調略したのだ。
葛山氏元は以前から俺に誼を通じようとしていたが、冷たくあしらっていた。
郡の大半を支配下に置くような有力な国人は、味方にしない方針だからだ。
国人地侍は細かくしてから家臣に迎え、謀叛されても大丈夫なようにしている。
俺の配下に入ろうとした葛山氏元には見る目があると思う。
だが、その目も欲に曇ってしまったのだろう。
七月二日、御厨地方の割譲を条件に北条家を離れて今川家に味方した。
信じて優遇してきた義弟に裏切られた北条氏康は激怒した。
今川義元の更なる不義理と裏切りに冷静な判断が下せなくなるくらい怒った。
こんな不義理な裏切りを許したら、一族一門家臣が次々と離反する。
葛山氏元に嫁いでいる妹が、人質にされるかもしれないのを覚悟して出陣した。
北条氏康も名将だ、自分が駿河に出陣したら両山内が蜂起するのは分かっていた。
それでも葛山氏元の裏切りと河東郡の失領は見過ごせなかった。
葛山氏元を先陣に、今川義元が相模と伊豆に攻め込んで来る可能性を無視できなかった。
七月二日、今川義元は予定通り富士川を越えて善得寺城に入り陣を築いた、
周囲の城と連携して北条氏康を迎え討てる体制を築いた。
特に葛山氏元の籠る葛山城とは連携を密にして、出陣してくる北条氏康を確実に討ち取れる布陣をした。
今川義元の出陣は、最初から葛山氏元と示し合わせたものだった。
堅固な城に籠る今川義元と葛山氏元を同時に討つのはとても難しい。
しかも下手な場所に布陣したら、今川義元と葛山氏元に挟撃されてしまう。
先年勝利した河東の乱では葛山家が味方だったが、今回は敵になっている。
今川家を挟撃してくれた遠江の堀越家は没落し、井伊家は牙を抜かれている。
三河の戸田家と奥平家も、連年の水害で戦どころではなくなっている。
北条氏康は、北条早雲が初めて城主となった興国寺城に入った。
小田原城と連携して、葛山氏元に背後を突かれないようにしていた。
伊豆の領内に残った国人地侍を使って、今川義元の背後を突こうとした。
だが、今川義元も伊豆の北条水軍を忘れていたわけではない。
義元の軍師、太原雪斎が今川水軍を率いているのだから当然だ。
太原雪斎は、母の実家、興津家の水軍を率いて北条水軍を迎え討った。
北条氏康と今川義元の睨み合いは一カ月以上続いた。
今川義元と葛山氏元は、無理をして北条軍を破る必要がない。
葛山氏元が北条家から今川家に移った状態を維持できるだけで大勝利だ。
だから、今川義元から積極的に攻める必要はない。
北条氏康を小田原城から誘い出し、河東に張り付かせておくだけで良い。
そうしていれば、好機と判断した両山内家が蜂起する。
北条氏康は、対陣中に俺が動いてくれることを期待しただろう。
俺が遠江に侵攻したら、今川勢に参陣している遠江の国人地侍が帰国する。
今川義元も俺に対処するために河東から撤退する。
葛山氏元だけなら、北条勢単独で簡単に滅ぼす事ができる。
だが俺はそんなに甘い人間ではない。
遠江だけでなく駿河まで手に入れられる、絶好の機会を見逃したりしない。
俺は好機を待って、何時でも駿河遠江に攻め込めるようにした。
信濃を席巻した四人の司令官に、何時でも侵攻できるように準備させていた。
八月九日、北条家の河越城が敵軍に包囲された。
今川義元と反北条同盟を組んでいた、上杉憲政・上杉朝定・足利晴氏の三家連合軍が四万の大軍で河越城を包囲した。
八月二四日、北条氏康は半月我慢したが、我慢しきれず俺に使者を送ってきた。
駿河は切り取り勝手にしてくれて良いから、援軍を頼むと。
「北条軍の撤退と連動して駿河に攻め込む」
「「「「「はっ」」」」」
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