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第1章
第31話:領主
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ガニラス王国歴二七三年六月二日
ミノル・タナカ領・アドリア・アンドリュー村改めアーロン・パッタージ村
田中実視点
俺はルイジャイアンに自分の考えを包み隠さずに話した。
武闘派で短気なルイジャイアンだが、長年領地を治めた経験もある。
生れて初めて領地を持ち領民を治める身としては、首を垂れて先人に経験を教わるのは当然の事だ。
「そういう事なら内外に城壁を造ったのも分かるが、先に言っておけ」
「いや、外側の城壁を創っている時に思いついたんだ。
前から決めていた事じゃないから言いようがない」
「それならやる前に相談しろ、正直無駄だぞ。
魔獣を飼うなら、今住んでいる連中を移住させなければならん。
移住させないのなら、内側の城は無駄になる」
「そう言われれば、その通りだ。
だが、大した手間でもなかったし、何かあった時に使える。
特に、俺がいない時に使い道があるかもしれないだろう」
「ミノルがいない時の使い道だって、そんなの何も思いつかんぞ。
ミノルは何か思いつく事があるのか?」
「そうだな、見張る事も世話する事も無理なくらいの、大量の捕虜を得た場合に、この中に閉じ込めて好きにさせればいいだろう?」
「……ミノル、外側の城門を抜けたら、外と内の城壁の真ん中に出るのだな?」
「そうだ、ルイジャイアンもそうして中に入ったじゃないか」
「ここに入る城門を隠せないか、味方にしか分からないようにできないか?」
「やってみなければ分からないが、やれると思うぞ。
何ならこれまでの城門を封鎖してしまって、地下街道からドーナツ内に登って上がるようにすれば良い」
「外側から突入したら内側の城門を越えて中に入り、それを閉じ込める罠を仕掛けた城門を造れないか?」
「外側の城門と内側の城門を繋げるように、ドーナツ内に壁と屋根を付ければいいだけだから、簡単にできるぞ。
それをなだらかな斜面にすれば、馬車でも乗り越えられるだろう。
乗り越えるのが無理なら、横穴の一階天井や二階天井を通路にしてもいい。
ただ、罠だと気づかれないようにするには、多少は攻略に困る方が良いよな?」
「それは当然だが、絶対に破壊できない城門は駄目だぞ。
城門が破壊できないと思ったら、城壁を登って越えようとするからな」
「城壁を乗り越えるよりは簡単で、少々では壊れない内外直通の城門か……」
「造れないのか?」
「やって見れば分かる事だ」
「それでこそミノルだ。
改良したこの城の使い方を考えたら、ダンジョンに行っていいぞ」
「おい、おい、おい、攻め寄せて来る侯爵軍や王国軍はいいのか?」
「この城の内側に王国軍を閉じ込める罠が造れるなら大丈夫だ。
中に入った王国軍は餓死するか降伏するかしかない。
降伏を認めるとしても、飢えて弱ってからにするから大丈夫だ」
「そう言われても、大軍に攻撃されるかもしれないルイジャイアンを置いて、俺独りだけダンジョンに行ける訳ないだろう」
「ミノル、自分が一番大切にしている事を優先しろと言ったはずだぞ」
「俺も言ったはずだぞ、人の命や生活の責任を背負うのは嫌だと。
見ず知らずの人間の命ですら重いと思うんだぞ。
ルイジャイアンと家族の命を無視できるはずがないだろう。
お前らの安全が確認できるまではここにいる、その心算で策を考えろ」
「甘い奴だな、そんな事では不老不死になれんぞ。
だが、ありがとう、うれしいよ」
「ちっ、できるだけ早くかたを付けろよ」
「分かっている、まずはここの連中に領主が代わった事を思い知らせる。
とはいっても、こんなモノを目の前で造られたんだ、思い知らせるもない。
それでも、領主の顔見世だけはやっておいた方が良い。
俺が仕切ってやるから、ミノルは横に立っていればいい」
「分かった、任せた」
ルイジャイアンはウソをつきやがった。
横に立っていればいいと言ったのに、実際には俺だけ高い台に立たせやがった。
その台も、魔術で地面を盛り上がらせろと言いやがった。
確かによく目立っていたが、その目立つのが苦手なのだ。
目の前で土を自由自在に操ったから、領民も俺が城を創ったと理解したようで、遠くからでも畏怖しているのが分かるくらい固まっていた。
まあ、俺は盛り上がらせた地面に立っているだけで、支配者が変わった事や、俺が直接支配するのではなく代官に治めさせる事は、ルイジャイアンが話してくれた。
俺とルイジャイアンが軍事同盟を結ぶ事、代官をルイジャイアンの次男アーロン・パッタージが務める事などを知らせた。
アドリアを始めとしたアンドリュー家が全員捕虜になっている事も、強大に思えた侯爵軍も全員が捕虜になっている事も話した。
普通なら信じられない事なのだろうが、目の前で巨大な城が創られ、俺が地面を操った事で信じられたようだ。
お陰で何の騒動も起こらずにアドリア・アンドリュー村を占領し、名前をアーロン・パッタージ村に改めることができたのだが、その後が心配だった。
「ミノルの希望するように、できるだけ小さな争いにして早く治めるには、パラスケボプロス侯爵と敵対している有力貴族を利用しなければいけない」
「どういう事だ?」
「パラスケボプロス侯爵は王国の政治を牛耳ろうとしたが、当然敵対する貴族がいて、普段から互いの動きを探っている。
今回の派兵も気がついているし、対策を取ろうとしているはずだ」
「それはそうだろう」
「千の軍勢が一方的に負けて、全員捕虜となった事は、敵対勢力にとっては福音だし、侯爵の悪事を証言する者がいれば、利用しようとする」
「なるほど、降伏した騎士や兵士に証言させるのだな?」
「そうだが、証言させる」
ルイジャイアンは、降伏した侯爵家の騎士や兵士を、侯爵家と敵対している有力貴族の所に送り、王国会議で証言させようとした
「近隣の村と領主」
村名 :領主と代官を
ルイジャイアン・パッタージ村:領主ルイジャイアン・パッタージ
ミノル・タナカ城 :城主ミノル・タナカ
:城代ラザロス・パッタージ
アーロン・パッタージ村 :領主ミノル・タナカ
:代官アーロン・パッタージ
エマヌイユ・ディアマンティス街:領主エマヌイユ・ディアマンティス
ミノル・タナカ領・アドリア・アンドリュー村改めアーロン・パッタージ村
田中実視点
俺はルイジャイアンに自分の考えを包み隠さずに話した。
武闘派で短気なルイジャイアンだが、長年領地を治めた経験もある。
生れて初めて領地を持ち領民を治める身としては、首を垂れて先人に経験を教わるのは当然の事だ。
「そういう事なら内外に城壁を造ったのも分かるが、先に言っておけ」
「いや、外側の城壁を創っている時に思いついたんだ。
前から決めていた事じゃないから言いようがない」
「それならやる前に相談しろ、正直無駄だぞ。
魔獣を飼うなら、今住んでいる連中を移住させなければならん。
移住させないのなら、内側の城は無駄になる」
「そう言われれば、その通りだ。
だが、大した手間でもなかったし、何かあった時に使える。
特に、俺がいない時に使い道があるかもしれないだろう」
「ミノルがいない時の使い道だって、そんなの何も思いつかんぞ。
ミノルは何か思いつく事があるのか?」
「そうだな、見張る事も世話する事も無理なくらいの、大量の捕虜を得た場合に、この中に閉じ込めて好きにさせればいいだろう?」
「……ミノル、外側の城門を抜けたら、外と内の城壁の真ん中に出るのだな?」
「そうだ、ルイジャイアンもそうして中に入ったじゃないか」
「ここに入る城門を隠せないか、味方にしか分からないようにできないか?」
「やってみなければ分からないが、やれると思うぞ。
何ならこれまでの城門を封鎖してしまって、地下街道からドーナツ内に登って上がるようにすれば良い」
「外側から突入したら内側の城門を越えて中に入り、それを閉じ込める罠を仕掛けた城門を造れないか?」
「外側の城門と内側の城門を繋げるように、ドーナツ内に壁と屋根を付ければいいだけだから、簡単にできるぞ。
それをなだらかな斜面にすれば、馬車でも乗り越えられるだろう。
乗り越えるのが無理なら、横穴の一階天井や二階天井を通路にしてもいい。
ただ、罠だと気づかれないようにするには、多少は攻略に困る方が良いよな?」
「それは当然だが、絶対に破壊できない城門は駄目だぞ。
城門が破壊できないと思ったら、城壁を登って越えようとするからな」
「城壁を乗り越えるよりは簡単で、少々では壊れない内外直通の城門か……」
「造れないのか?」
「やって見れば分かる事だ」
「それでこそミノルだ。
改良したこの城の使い方を考えたら、ダンジョンに行っていいぞ」
「おい、おい、おい、攻め寄せて来る侯爵軍や王国軍はいいのか?」
「この城の内側に王国軍を閉じ込める罠が造れるなら大丈夫だ。
中に入った王国軍は餓死するか降伏するかしかない。
降伏を認めるとしても、飢えて弱ってからにするから大丈夫だ」
「そう言われても、大軍に攻撃されるかもしれないルイジャイアンを置いて、俺独りだけダンジョンに行ける訳ないだろう」
「ミノル、自分が一番大切にしている事を優先しろと言ったはずだぞ」
「俺も言ったはずだぞ、人の命や生活の責任を背負うのは嫌だと。
見ず知らずの人間の命ですら重いと思うんだぞ。
ルイジャイアンと家族の命を無視できるはずがないだろう。
お前らの安全が確認できるまではここにいる、その心算で策を考えろ」
「甘い奴だな、そんな事では不老不死になれんぞ。
だが、ありがとう、うれしいよ」
「ちっ、できるだけ早くかたを付けろよ」
「分かっている、まずはここの連中に領主が代わった事を思い知らせる。
とはいっても、こんなモノを目の前で造られたんだ、思い知らせるもない。
それでも、領主の顔見世だけはやっておいた方が良い。
俺が仕切ってやるから、ミノルは横に立っていればいい」
「分かった、任せた」
ルイジャイアンはウソをつきやがった。
横に立っていればいいと言ったのに、実際には俺だけ高い台に立たせやがった。
その台も、魔術で地面を盛り上がらせろと言いやがった。
確かによく目立っていたが、その目立つのが苦手なのだ。
目の前で土を自由自在に操ったから、領民も俺が城を創ったと理解したようで、遠くからでも畏怖しているのが分かるくらい固まっていた。
まあ、俺は盛り上がらせた地面に立っているだけで、支配者が変わった事や、俺が直接支配するのではなく代官に治めさせる事は、ルイジャイアンが話してくれた。
俺とルイジャイアンが軍事同盟を結ぶ事、代官をルイジャイアンの次男アーロン・パッタージが務める事などを知らせた。
アドリアを始めとしたアンドリュー家が全員捕虜になっている事も、強大に思えた侯爵軍も全員が捕虜になっている事も話した。
普通なら信じられない事なのだろうが、目の前で巨大な城が創られ、俺が地面を操った事で信じられたようだ。
お陰で何の騒動も起こらずにアドリア・アンドリュー村を占領し、名前をアーロン・パッタージ村に改めることができたのだが、その後が心配だった。
「ミノルの希望するように、できるだけ小さな争いにして早く治めるには、パラスケボプロス侯爵と敵対している有力貴族を利用しなければいけない」
「どういう事だ?」
「パラスケボプロス侯爵は王国の政治を牛耳ろうとしたが、当然敵対する貴族がいて、普段から互いの動きを探っている。
今回の派兵も気がついているし、対策を取ろうとしているはずだ」
「それはそうだろう」
「千の軍勢が一方的に負けて、全員捕虜となった事は、敵対勢力にとっては福音だし、侯爵の悪事を証言する者がいれば、利用しようとする」
「なるほど、降伏した騎士や兵士に証言させるのだな?」
「そうだが、証言させる」
ルイジャイアンは、降伏した侯爵家の騎士や兵士を、侯爵家と敵対している有力貴族の所に送り、王国会議で証言させようとした
「近隣の村と領主」
村名 :領主と代官を
ルイジャイアン・パッタージ村:領主ルイジャイアン・パッタージ
ミノル・タナカ城 :城主ミノル・タナカ
:城代ラザロス・パッタージ
アーロン・パッタージ村 :領主ミノル・タナカ
:代官アーロン・パッタージ
エマヌイユ・ディアマンティス街:領主エマヌイユ・ディアマンティス
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