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第一章
第6話:興国と亡国
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朝起きて直ぐに、前日に伝えて用意してもらっていた湯漬けを食べました。
ライラネが心配してくれたように、神々に祈るには体力が必要です。
ですが別に珍しく高価な食材である必要はありません。
王侯貴族の方々は率先垂範されているように、高価な食材は輸出して、その代価で安価な食材を購入して食べればいいのです。
「神々に大きく数の多い実りが早く育つように請い願います」
「ありがとうございます、真聖女アイリス様。
体力を回復するための肉とスープと御握りを用意させていただいています」
前夜に行った神々への祈りは手ごたえがありました。
ライガ王国で祈っていた時とは全く違います。
その時には神々の嫌がる気持ちが感じられました。
私が祈るので、仕方なしに嫌いな人間に施している感じでした。
ですが今回は、喜んで力を貸してくださっているように感じました。
国の隅々に神通力が満ちて行くのが感じられました。
「神々に請い願い奉ります……」
あまりに欲深い願いだったのか、必要な代償が大きかったです。
ごっそりと魔力と体力が奪われ、空腹のあまりその場に倒れそうでした。
でも生命力は全く減りませんでしたから、命にかかわるような事はないようです。
この程度の代償で、十分ほどの祈りで、苗が収穫できるまでに育つのなら安いものですから、この方法で皇国内を巡りましょう。
「おおおお、奇跡です、真聖女アイリス様の奇跡です!」
ライラネ達が地に額づいて私に祈ってくれています。
私ではなく神々に祈るように注意しました。
私は直ぐに食事を要求して失われた魔力と体力の回復に努めました。
同時にこの事実を皇帝陛下に報告してもらいました。
そして私の希望「皇国領内を巡りたい」事も伝えてもらいました。
同じ畑で毎日実りを求めるのは不可能です。
大地の力が回復するように人が手を加えないと、次の実りは手に入りません。
「承りました、真聖女アイリス様、眼の前にこのような神の奇跡があるのです、矮小な人間の定めで真聖女アイリス様を縛る事などできません。
ただできる事なら、レオルと結婚してずっとこの国にいていただきたいのです」
正直私に否やはありませんでした。
「命懸けで他国にまで私を迎えに来てくださったレオル皇太子殿下の事は、好ましく思っていましたから、殿下が御嫌でないのなら喜んでお受けさせていただきます。
ただできれば殿下一緒に国を回り、民の忠誠を得たいのですが宜しいでしょうか」
「そうしていただけるのなら、皇室は民の心を得ることができます。
どうかよろしくお願いしたします」
皇帝陛下と廷臣達が最敬礼してくれます。
こういう国は栄えるのでしょうね。
一方ライガ王国のような国は滅ぶのでしょうね。
ライラネが心配してくれたように、神々に祈るには体力が必要です。
ですが別に珍しく高価な食材である必要はありません。
王侯貴族の方々は率先垂範されているように、高価な食材は輸出して、その代価で安価な食材を購入して食べればいいのです。
「神々に大きく数の多い実りが早く育つように請い願います」
「ありがとうございます、真聖女アイリス様。
体力を回復するための肉とスープと御握りを用意させていただいています」
前夜に行った神々への祈りは手ごたえがありました。
ライガ王国で祈っていた時とは全く違います。
その時には神々の嫌がる気持ちが感じられました。
私が祈るので、仕方なしに嫌いな人間に施している感じでした。
ですが今回は、喜んで力を貸してくださっているように感じました。
国の隅々に神通力が満ちて行くのが感じられました。
「神々に請い願い奉ります……」
あまりに欲深い願いだったのか、必要な代償が大きかったです。
ごっそりと魔力と体力が奪われ、空腹のあまりその場に倒れそうでした。
でも生命力は全く減りませんでしたから、命にかかわるような事はないようです。
この程度の代償で、十分ほどの祈りで、苗が収穫できるまでに育つのなら安いものですから、この方法で皇国内を巡りましょう。
「おおおお、奇跡です、真聖女アイリス様の奇跡です!」
ライラネ達が地に額づいて私に祈ってくれています。
私ではなく神々に祈るように注意しました。
私は直ぐに食事を要求して失われた魔力と体力の回復に努めました。
同時にこの事実を皇帝陛下に報告してもらいました。
そして私の希望「皇国領内を巡りたい」事も伝えてもらいました。
同じ畑で毎日実りを求めるのは不可能です。
大地の力が回復するように人が手を加えないと、次の実りは手に入りません。
「承りました、真聖女アイリス様、眼の前にこのような神の奇跡があるのです、矮小な人間の定めで真聖女アイリス様を縛る事などできません。
ただできる事なら、レオルと結婚してずっとこの国にいていただきたいのです」
正直私に否やはありませんでした。
「命懸けで他国にまで私を迎えに来てくださったレオル皇太子殿下の事は、好ましく思っていましたから、殿下が御嫌でないのなら喜んでお受けさせていただきます。
ただできれば殿下一緒に国を回り、民の忠誠を得たいのですが宜しいでしょうか」
「そうしていただけるのなら、皇室は民の心を得ることができます。
どうかよろしくお願いしたします」
皇帝陛下と廷臣達が最敬礼してくれます。
こういう国は栄えるのでしょうね。
一方ライガ王国のような国は滅ぶのでしょうね。
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