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第一章
第75話:宣戦布告
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「大陸で一番の魔力を持つ皇帝ともあろう者が、わずか七歳の私を殺すために、卑怯下劣にも教会の勇者候補を使って暗殺しようとしました。
皇帝などと名乗る資格のない、いえ、貴族士族の資格もない不名誉な行いです。
そんな薄汚い皇帝と手を組んで、暗殺を行った教会も許せません。
神々の教えを民に教え導くはずの教会が、暗殺を引き受け実行したのです。
神々を御名を穢す許し難い暴挙です。
よって私は、神々に成り代わって皇帝を殺し教会を焼き清めます。
神々の真の信徒たちよ、私に力を貸してください」
「「「「「おう」」」」」
私は元勇者パーティーを捕らえて自白魔術を使い全てを明らかにしました。
皇帝に、元勇者パーティーは私に無理矢理嘘の証言をさせたと反論されないように、証人として大陸連合魔道学院の導師達に来てもらいました。
断られるかもしれないと思っていたのですが、導師達は来てくれました。
私を敵に回すのが嫌だったのでしょうか。
ですが証言すれば皇帝を敵に回す事になります。
そんな事情は、普通に教育を受けた王侯貴族なら誰にでも分かる事です。
分かっているのに来てくれたという事は、皇帝よりも私の方が強いと大陸連合魔道学院は判断した事になります。
そしてその事を、大陸中の王侯貴族が理解したという事です。
私はこの機を逃さずに、父上に大陸中の王族に親書を送ってもらいました。
卑怯下劣な皇帝を討伐するために、皇国に対して宣戦布告をすると。
大陸各国は騒然となりましたが、皇国につく国はとても少なかったです。
大陸連合魔道学院の導師達が証言する前なら、国と民を護るために、多くの国が皇国側についたでしょうが、今は皇国が皇族を送り込んだ婚姻政策先だけです。
しかもその婚姻先も、国の基本方針は親皇国ですが、国内には反皇国派がいます。
国を皇国に乗っ取られた国も、乗っ取られそうになっている国も、自分こそが国の指導者に相応しいと思っている者がいるのです。
「諸君らには厳しい訓練をしてもらいます。
皇国に攻め込むまでに多くの国と戦うことになります。
その全てを討ち払わなければ、皇国にもたどり着けません。
それができるくらいの戦闘力を身につけてください」
「「「「「おう」」」」」
「私は諸君らが食べる兵糧を確保するために、しばらく魔境に籠ります。
もう既に十分な遠征用の兵糧がありますが、遠征中に全ての隣国が攻め込んできて、国内全ての貴族家が籠城する事になっても大丈夫なだけの用意をします。
だからその間に、皇国に侵攻できるだけの訓練をしてください」
「「「「「おう」」」」」
味方にまで嘘をついてしまいましたね。
兵糧も集めますから、完全な嘘ではありませんが、微妙な嘘があります。
一番にやる事は、魔獣と亜竜を従える事です。
従魔と従竜を手に入れる事ができただけで、防衛戦力が桁違いになります。
クローディアの一族に預けることができれば、攻撃力も桁違いになります。
まずは魅了の魔術が亜竜にも通用するか確かめる事です。
皇帝などと名乗る資格のない、いえ、貴族士族の資格もない不名誉な行いです。
そんな薄汚い皇帝と手を組んで、暗殺を行った教会も許せません。
神々の教えを民に教え導くはずの教会が、暗殺を引き受け実行したのです。
神々を御名を穢す許し難い暴挙です。
よって私は、神々に成り代わって皇帝を殺し教会を焼き清めます。
神々の真の信徒たちよ、私に力を貸してください」
「「「「「おう」」」」」
私は元勇者パーティーを捕らえて自白魔術を使い全てを明らかにしました。
皇帝に、元勇者パーティーは私に無理矢理嘘の証言をさせたと反論されないように、証人として大陸連合魔道学院の導師達に来てもらいました。
断られるかもしれないと思っていたのですが、導師達は来てくれました。
私を敵に回すのが嫌だったのでしょうか。
ですが証言すれば皇帝を敵に回す事になります。
そんな事情は、普通に教育を受けた王侯貴族なら誰にでも分かる事です。
分かっているのに来てくれたという事は、皇帝よりも私の方が強いと大陸連合魔道学院は判断した事になります。
そしてその事を、大陸中の王侯貴族が理解したという事です。
私はこの機を逃さずに、父上に大陸中の王族に親書を送ってもらいました。
卑怯下劣な皇帝を討伐するために、皇国に対して宣戦布告をすると。
大陸各国は騒然となりましたが、皇国につく国はとても少なかったです。
大陸連合魔道学院の導師達が証言する前なら、国と民を護るために、多くの国が皇国側についたでしょうが、今は皇国が皇族を送り込んだ婚姻政策先だけです。
しかもその婚姻先も、国の基本方針は親皇国ですが、国内には反皇国派がいます。
国を皇国に乗っ取られた国も、乗っ取られそうになっている国も、自分こそが国の指導者に相応しいと思っている者がいるのです。
「諸君らには厳しい訓練をしてもらいます。
皇国に攻め込むまでに多くの国と戦うことになります。
その全てを討ち払わなければ、皇国にもたどり着けません。
それができるくらいの戦闘力を身につけてください」
「「「「「おう」」」」」
「私は諸君らが食べる兵糧を確保するために、しばらく魔境に籠ります。
もう既に十分な遠征用の兵糧がありますが、遠征中に全ての隣国が攻め込んできて、国内全ての貴族家が籠城する事になっても大丈夫なだけの用意をします。
だからその間に、皇国に侵攻できるだけの訓練をしてください」
「「「「「おう」」」」」
味方にまで嘘をついてしまいましたね。
兵糧も集めますから、完全な嘘ではありませんが、微妙な嘘があります。
一番にやる事は、魔獣と亜竜を従える事です。
従魔と従竜を手に入れる事ができただけで、防衛戦力が桁違いになります。
クローディアの一族に預けることができれば、攻撃力も桁違いになります。
まずは魅了の魔術が亜竜にも通用するか確かめる事です。
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