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第一章
第7話:逆撃
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「新之丞様がここに来る必要が本当にあったのですか?」
「越前殿には色々と無理を言ったからな。
直接礼を言わねばなるまい」
「心にもない事を言わないでください、新之丞様。
大岡様がここに来られない事は、最初から分かっていた事です。
町奉行ともあろう御方が、直々に捕り物にでられるわけがないです。
今回のように当番方与力が出張る事すら滅多にないのですから」
「まあ、よいではないか、伊之助。
このような大捕り物を間近で見られる機会など、もう二度とないかもしれない」
「本当にそうならいいのですが、新之丞様の事ですから、また危険な事に首を突っ込むとしか思えません」
「私はそんな馬鹿でも身勝手でもないぞ。
結婚が決まったのだ、自分から危地に飛び込んだりはしない。
奥を結婚早々後家にするわけにはいかない事くらい分かっている」
「だったら、ここにも来ないでいただきたかった!」
「彼我の実力差くらい自覚している。
伊之助達の実力と忠誠心もだ。
ここに危険など何もないと分かっているから来たのだ。
だが、それでも、私的に屋敷を出るのはこれが最後になるかもしれないな」
伊之助は新之丞の事を思って胸が痛くなった。
幼い頃には自由闊達に山野を駆け巡っていた新之丞様だ。
母親が弟を生んだ時に母子ともに亡くなるまでは、両親に愛情を受けていた。
伊之助達のような、父親の修業仲間からも愛情を注がれていた。
それが今では、身分と富は得たが、同時に妬み嫉みも向けられている。
陰湿な虐めを行う者はまだましな方で、中には刺客を放ってくる者までいる。
屋敷の中では、毒殺を恐れて冷めた不味い飯しか食えなくなっている。
親が結婚相手を家格に合わせて決めるのは当然の事だが、今回は祖父とその側近が勝手に決めてしまったうえに、相手が飛んでもなさ過ぎた。
今までは父親に向かっていた刺客まで、新之丞様に向かうと伊之助達は胸を痛めていた。
「御上の治める千代田の城下を騒がす不逞牢人ども!
その方どもが徒党を組んで罪なき民を襲った事は調べがついておる。
大人しく出てきて裁きを受けよ!」
大岡越前に名指しで捕り物の指揮を任せられた当番方与力が、ここが晴れの舞台と馬上から大見得を切っている。
そんな与力を百戦錬磨の臨時廻り同心と定町廻り同心が補佐している。
実際の現場指揮は同心達が行うのだ。
大岡越前もよほど新之丞に気を使ったのだろう。
奉行所付の岡っ引き、中間小者まで捕り方として総動員している。
地獄道場は蟻の這い出るすき間もないほど完璧に包囲されているように見えた。
「おのれ、腰抜け共に捕まる我らではない!
お前らを斬り捨てて好き勝手に生きてやる。
てめぇら、やっちまえ!」
「「「「「おう!」」」」」
長尾与四郎の地獄道場でとぐろを巻いていた古参の連中が討って出た。
聖天長屋襲撃には、地獄道場と直接繋がりのある者は参加していなかったので、再襲撃にために集合していたのだ。
長尾与四郎も聖天長屋襲撃失敗の翌日に地獄道場が襲われると思っていなかった。
油断と言えば油断なのだが、これまではどんな悪事を働いても役人の動きが悪かったので、今回も数日は余裕があると思い込んでしまっていた。
だが、いざ殺し合いをすると覚悟した与四郎達は強かった。
捕り方が刺股、突棒、袖搦を使って捕縛しようとするのを、殺す気で刀を振るって大暴れした。
「うぉおおおお」
「死ね、死ね、死ね、死ね」
「おのれ木っ端役人、お前らごときに捕まる我らではない!」
「足を止めるな!
包囲されなければどうにでもなる!」
「新之丞様、手出しはなりません!」
「だが伊之助、このままでは与力が斬られてしまうのではないか?」
「確かにあの与力は腰が引けております。
ですが同心達が助ける準備をしております」
「今直ぐ助けないのは、与力の面目を保つためか?」
「……嫌われていて、面目を潰さないように助ける為かもしれません」
「越前殿の奉行所でも色々あるのだな」
「与力同心は後継者を推薦できますから、事実上の世襲でございます。
世襲だと、能力や性格に難のある者もおります。
越前様でもお役御免にするのは難しいかと」
「幕府も奉行所も同じか。
上様や越前殿でも性根の腐った無能を使い続けなければいけないのか」
「それでも徐々によくなっております。
これからもっとよくなるはずです」
「それまで私や父上が生きていられればいいのだが、今回の結婚で、今まで手出ししてこなかった方まで刺客を送ってくるだろうからな……」
「今回の御婚儀は上様が主導されたのです。
周囲にも厳しく指導されています。
何かあれば厳罰に処してくださいます」
「それならいいいのだが……」
「死ね、臆病者!」
「ヒィヒヒヒヒン!」
「ぎゃあああああ」
長尾与四郎が捕り方の包囲を突破して馬上で指揮を執る与力を斬った。
流石に徒士の状態では、刀で馬上の与力に致命傷は与えられない。
最初に馬の手綱から前足の順で斬る。
馬が棹立ちになった事で落馬した与力の首に突きを喰らわせた。
「おのれ!
これ以上御上に逆らうのなら、この場で斬り捨てるぞ!」
与力が首から血を噴出させながら地に落ちた時、素早く同心が指揮を引き継いだ。
同心は左右にいる捕り方を率いて長尾与四郎を逃がさないようにしていた。
普通の牢人が相手なら、これで十分捕らえられただろう。
だが、長尾与四郎は並の牢人ではなかった。
「ぎゃあああああ」
長尾与四郎は前左右から迫ってくる刺股を紙一重で避け、同心に迫った。
同心も刃引きの刀で与四郎を叩き伏せようとしたのだが、駄目だった。
鍛錬と命懸けの殺し合いをした数が違い過ぎた。
同心は首を深々と切り裂かれた。
「新之丞様、あの男は危険です」
「大丈夫だ、あの男はもうかなり疲れている。
そろそろ足に来るから、踏み込みも弱く遅くなる」
「とは申されましても、何があるか分からないのが実戦です。
ここは捕り方に任せてお下がりください」
「そうは言っても、向こうがそうさせてくれないようだぞ」
そうなのだ、捕り方の一組を斬り伏せた長尾与四郎が新之丞達を睨んでいた。
「おまえか、おまえが聖天長屋の牢人か?!
俺様の道場を襲わせたのもお前だな!」
「今頃気がついたのか?
頭の悪い奴だな!」
「新之丞様!」
これ以上捕り方が死傷させられるのを見ていられなかった新之丞は、長尾与四郎を挑発して自分に斬りかからせようとした。
少し頭の切れる者なら直ぐに分かる見え見えの挑発だったのだが、長尾与四郎はまんまとかかった。
「おのれ!」
長尾与四郎は新之丞を罵る事もできないほど怒っていた。
息が上がり始めていたのもあるが、それ以上に怒りの方が大きかった。
そのせいで、まだそれなりに距離があるのに全力で斬りかかってしまった。
乱戦を斬り抜けて疲れている状態でだ。
「たわけが!」
新之丞は、長柄錫杖の石突にあたる部分で与四郎の水月に突きを入れた。
「ぐっへっ!」
たったの一撃だった。
疲れている状態で、怒りに我を忘れさせられていたとはいえ、奉行所の捕り方相手に縦横無尽に暴れ回っていた剣客を、一撃で倒してしまったのだ。
「越前殿には話をつけてある。
一旦奉行所に運んでからもらい受ける事にしよう」
「越前殿には色々と無理を言ったからな。
直接礼を言わねばなるまい」
「心にもない事を言わないでください、新之丞様。
大岡様がここに来られない事は、最初から分かっていた事です。
町奉行ともあろう御方が、直々に捕り物にでられるわけがないです。
今回のように当番方与力が出張る事すら滅多にないのですから」
「まあ、よいではないか、伊之助。
このような大捕り物を間近で見られる機会など、もう二度とないかもしれない」
「本当にそうならいいのですが、新之丞様の事ですから、また危険な事に首を突っ込むとしか思えません」
「私はそんな馬鹿でも身勝手でもないぞ。
結婚が決まったのだ、自分から危地に飛び込んだりはしない。
奥を結婚早々後家にするわけにはいかない事くらい分かっている」
「だったら、ここにも来ないでいただきたかった!」
「彼我の実力差くらい自覚している。
伊之助達の実力と忠誠心もだ。
ここに危険など何もないと分かっているから来たのだ。
だが、それでも、私的に屋敷を出るのはこれが最後になるかもしれないな」
伊之助は新之丞の事を思って胸が痛くなった。
幼い頃には自由闊達に山野を駆け巡っていた新之丞様だ。
母親が弟を生んだ時に母子ともに亡くなるまでは、両親に愛情を受けていた。
伊之助達のような、父親の修業仲間からも愛情を注がれていた。
それが今では、身分と富は得たが、同時に妬み嫉みも向けられている。
陰湿な虐めを行う者はまだましな方で、中には刺客を放ってくる者までいる。
屋敷の中では、毒殺を恐れて冷めた不味い飯しか食えなくなっている。
親が結婚相手を家格に合わせて決めるのは当然の事だが、今回は祖父とその側近が勝手に決めてしまったうえに、相手が飛んでもなさ過ぎた。
今までは父親に向かっていた刺客まで、新之丞様に向かうと伊之助達は胸を痛めていた。
「御上の治める千代田の城下を騒がす不逞牢人ども!
その方どもが徒党を組んで罪なき民を襲った事は調べがついておる。
大人しく出てきて裁きを受けよ!」
大岡越前に名指しで捕り物の指揮を任せられた当番方与力が、ここが晴れの舞台と馬上から大見得を切っている。
そんな与力を百戦錬磨の臨時廻り同心と定町廻り同心が補佐している。
実際の現場指揮は同心達が行うのだ。
大岡越前もよほど新之丞に気を使ったのだろう。
奉行所付の岡っ引き、中間小者まで捕り方として総動員している。
地獄道場は蟻の這い出るすき間もないほど完璧に包囲されているように見えた。
「おのれ、腰抜け共に捕まる我らではない!
お前らを斬り捨てて好き勝手に生きてやる。
てめぇら、やっちまえ!」
「「「「「おう!」」」」」
長尾与四郎の地獄道場でとぐろを巻いていた古参の連中が討って出た。
聖天長屋襲撃には、地獄道場と直接繋がりのある者は参加していなかったので、再襲撃にために集合していたのだ。
長尾与四郎も聖天長屋襲撃失敗の翌日に地獄道場が襲われると思っていなかった。
油断と言えば油断なのだが、これまではどんな悪事を働いても役人の動きが悪かったので、今回も数日は余裕があると思い込んでしまっていた。
だが、いざ殺し合いをすると覚悟した与四郎達は強かった。
捕り方が刺股、突棒、袖搦を使って捕縛しようとするのを、殺す気で刀を振るって大暴れした。
「うぉおおおお」
「死ね、死ね、死ね、死ね」
「おのれ木っ端役人、お前らごときに捕まる我らではない!」
「足を止めるな!
包囲されなければどうにでもなる!」
「新之丞様、手出しはなりません!」
「だが伊之助、このままでは与力が斬られてしまうのではないか?」
「確かにあの与力は腰が引けております。
ですが同心達が助ける準備をしております」
「今直ぐ助けないのは、与力の面目を保つためか?」
「……嫌われていて、面目を潰さないように助ける為かもしれません」
「越前殿の奉行所でも色々あるのだな」
「与力同心は後継者を推薦できますから、事実上の世襲でございます。
世襲だと、能力や性格に難のある者もおります。
越前様でもお役御免にするのは難しいかと」
「幕府も奉行所も同じか。
上様や越前殿でも性根の腐った無能を使い続けなければいけないのか」
「それでも徐々によくなっております。
これからもっとよくなるはずです」
「それまで私や父上が生きていられればいいのだが、今回の結婚で、今まで手出ししてこなかった方まで刺客を送ってくるだろうからな……」
「今回の御婚儀は上様が主導されたのです。
周囲にも厳しく指導されています。
何かあれば厳罰に処してくださいます」
「それならいいいのだが……」
「死ね、臆病者!」
「ヒィヒヒヒヒン!」
「ぎゃあああああ」
長尾与四郎が捕り方の包囲を突破して馬上で指揮を執る与力を斬った。
流石に徒士の状態では、刀で馬上の与力に致命傷は与えられない。
最初に馬の手綱から前足の順で斬る。
馬が棹立ちになった事で落馬した与力の首に突きを喰らわせた。
「おのれ!
これ以上御上に逆らうのなら、この場で斬り捨てるぞ!」
与力が首から血を噴出させながら地に落ちた時、素早く同心が指揮を引き継いだ。
同心は左右にいる捕り方を率いて長尾与四郎を逃がさないようにしていた。
普通の牢人が相手なら、これで十分捕らえられただろう。
だが、長尾与四郎は並の牢人ではなかった。
「ぎゃあああああ」
長尾与四郎は前左右から迫ってくる刺股を紙一重で避け、同心に迫った。
同心も刃引きの刀で与四郎を叩き伏せようとしたのだが、駄目だった。
鍛錬と命懸けの殺し合いをした数が違い過ぎた。
同心は首を深々と切り裂かれた。
「新之丞様、あの男は危険です」
「大丈夫だ、あの男はもうかなり疲れている。
そろそろ足に来るから、踏み込みも弱く遅くなる」
「とは申されましても、何があるか分からないのが実戦です。
ここは捕り方に任せてお下がりください」
「そうは言っても、向こうがそうさせてくれないようだぞ」
そうなのだ、捕り方の一組を斬り伏せた長尾与四郎が新之丞達を睨んでいた。
「おまえか、おまえが聖天長屋の牢人か?!
俺様の道場を襲わせたのもお前だな!」
「今頃気がついたのか?
頭の悪い奴だな!」
「新之丞様!」
これ以上捕り方が死傷させられるのを見ていられなかった新之丞は、長尾与四郎を挑発して自分に斬りかからせようとした。
少し頭の切れる者なら直ぐに分かる見え見えの挑発だったのだが、長尾与四郎はまんまとかかった。
「おのれ!」
長尾与四郎は新之丞を罵る事もできないほど怒っていた。
息が上がり始めていたのもあるが、それ以上に怒りの方が大きかった。
そのせいで、まだそれなりに距離があるのに全力で斬りかかってしまった。
乱戦を斬り抜けて疲れている状態でだ。
「たわけが!」
新之丞は、長柄錫杖の石突にあたる部分で与四郎の水月に突きを入れた。
「ぐっへっ!」
たったの一撃だった。
疲れている状態で、怒りに我を忘れさせられていたとはいえ、奉行所の捕り方相手に縦横無尽に暴れ回っていた剣客を、一撃で倒してしまったのだ。
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