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第一章
第2話:追剥
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八代将軍徳川吉宗の治世で江戸八百八町が徐々に住み易くなった享保二十一年。
元号が元文に変わるまでの早春の頃。
長命寺の境内には、早咲きの桜を求めて参詣する者がちらほらとみられた。
身分の高そうな娘と共廻りの武士が名物の桜餅を愉しみ、お土産を買っていた。
高貴な分だけ門限も厳しいのだろう。
まだ日の高いうちに長命寺を後にして帰りの駕籠を急がせていた。
一方鳴子屋事件が偽造証文である事が証明された聖天長屋の者たちも、仕事のない者が示し合わせて桜見物に来ていた。
この桜見物には、月に数日しか長屋にいない牢人新之丞も参加していた。
「若様、本当においらに剣術を教えてくれるの?」
鳴子屋騒動で助けられた子供が手をつないでくれる新之丞に甘えていた。
長屋の衆には『夫は武者修行に出ている』と言っている母親の石坂房は、新之丞に甘える子供の姿が妙に恥ずかしかった。
「ああ、私がいる時なら何時でも教えてやるぞ。
私がいない時は、伊之助か雉之助に教えてもらいなさい。
二人とも剣術や論語くらいは教えられる」
「伊之助おじさんは担ぎ呉服だし、雉之助おじさんは貸本屋だよ?」
「二人とも若い頃に剣術も学問も学んでいる。
事情があって刀を捨てたが、身についた技は立派に武士として通用する。
武士として学ばなければいけない事は全て教えられる」
「はい、わかりました。
でも、若様がいる時は若様に教えてもらいたいな……」
「いいぞ、いくらでも教えてやるぞ」
父親のいない仙吉にとっては、凶悪と評判だった鳴子屋を軽く成敗した牢人新之丞は、まったく記憶にない父親以上の存在になり始めていた。
こんな仲のよい長屋の衆にとって楽しい時間になるはずの桜見物だが……
「狼藉者!
我らが御老中松平侍従の家中と知っての事か!?」
「仙吉、鬼退治に行ってくるから手を離してくれ。
伊之助、雉之助、後は頼んだぞ」
新之丞は繋いでいた仙吉の手から力が緩むのを待ってから優しく離して、籠が襲われている場所に駆けて行った。
その足の速さは選び抜かれた御用飛脚と変わらなかった。
新之丞が襲撃現場を目に捉えた時には、襲撃者が半円を組んで駕籠を襲っていた。
供回りの武士たちは必死に迎え討っていたが、不意を突かれた事と人数が倍以上である事が大きく影響して、防戦一方だった。
「狼藉者!
千代田の御城下で御老中の御籠を襲って無事ですむと思っているのか?!」
新之丞は舌鋒鋭く襲撃者達の気勢を削いだ。
自分達が天下の大罪を犯している事を思い知らせた。
不意を突いて背後から数人斬り殺すよりも遥かに大きな影響を与える口撃だった。
「怯むな、斬れ、直ぐに斬り殺せば問題ない!」
襲撃者達の頭と思わしき男が、怯む味方を叱咤激励していた。
「ぎゃ、ぐっ、ごっわ」
新之丞はその間に襲撃陣を突破して籠わきに駆けつけた。
駆け抜ける時に鉄扇を振るって三人の太腿の骨を砕いている。
「助太刀いたす!」
新之丞は、籠から出て懐剣を抜いている気丈な美少女に話しかけた。
身分の高い姫君なのは一目でわかった。
老中松平侍従の側室か姫君か、或いは重臣の娘だと思われた。
「助太刀感謝いたします」
胆力があるのだろう。
娘は襲撃中であるにも関わらず、堂々と新之丞にお礼を言った。
「人殺しだ!
白昼堂々追剥が出たぞ!
どこぞの藩士が牢人に見せかけて追剥をしているぞ!
番所に伝えろ!
身分が露見したら主家共々御取り潰しだぞ!」
新之丞は襲撃者達の人数と服装を見てどこかの藩士だと見抜いていた。
牢人に見せかけようとしても、生まれてから少年時代までを牢人の子供として育った新之丞は騙せない。
「引け、この場は引くのだ!」
「そう簡単に逃げられると思うな」
新之丞は背中を見せた襲撃者の頭に襲いかかった。
逃げ出した者ほど弱い者はいない。
修験道の鍛錬で鍛えた健脚と柳生新陰流で学んだ足捌きで軽々と追いついた。
刀を抜くことなく、鉄扇をふるって襲撃者の太腿を強かに叩いた。
「ごぎり」という鈍い音と共に骨が砕けた。
「供侍の方々!
自害できないように取り押さえてくだされ」
新之丞は、最初の言葉で助かったと茫然自失している籠の供侍に気合を入れた。
次の言葉で供侍としてやるべき役目を思い出させた。
「心得た!」
供頭と思われる武士が一番早く立ち直り、力強く返事を返した。
そのやり取りの間も、新之丞は襲撃者の足を止めていた。
十一人の襲撃者が太腿の骨を砕かれ痛みにのたうちまわっている。
その中には最初に新之丞が叩いた三人が含まれている。
「この近くには水戸様と松平越前守様の下屋敷があります。
松平越前守様の下屋敷前には辻番所もあります。
望まれるのなら助太刀を頼みに行きますが、どうされますか?」
「老中首座を務める家の駕籠が襲われたとなれば天下の一大事。
大事にするのは主君の本意ではないと思われます。
できる事なら内々に納めたいのですが、お分かりいただけますか?」
「そうですね、いたずらに天下を騒がすわけにはいきませんな。
わかりました、助けた駕籠の素性は聞かなかった事にしましょう。
幕府から問い合わせがない限り、この事は秘密にいたします」
新之丞は老中松平和泉守が襲撃者を正式に裁かない限り他言はしないと約束した。
助けた新之丞も助けられた娘も、襲撃者が同じ松平和泉守家中だと思っていた。
俗に言うお家騒動でなければ、天下の御老中の家中を襲ったりはしない。
「助けていただきながら厚かましいお願いとは重々承知しておりますが、武士として誓っていただけますでしょうか?」
新之丞は助けた娘は真剣な目と声色で訊ねてきた。
「わかりました、誓わせていただきましょう」
キン!
新之丞は刀の鍔を鉄扇で叩いて誓った。
「花も実もあるもののふに、恥知らずな事を願ったこの身が恥ずかしいです。
主家を思う愚かな娘の行いとお許し願えれば幸いです」
「はっはっはっはっは、それほど気にする事ではありませんよ。
『義を見てせざるは勇無きなり』と言います。
男に生まれたからには、大きな仕事をしたいのが人情。
一介の牢人が老中首座の家の駕籠を助けられたのです。
胸にしまっても一生の誇りとなります」
「まあ、御牢人だったのですか?
仕官の希望は持っておられるのですか?」
「私も家のしがらみが色々ありまして、一生仕官する事ができないのです。
天下の御老中でも、どうにもできない家のしがらみです」
「そうですか、老中でも説得できないしがらみですか……」
「誰にも知られないようにするとは言っても、歩けなくなった大の男十一。
町籠を拾ってここに来させましょう」
「重ね重ねお世話になります。
お手間をお掛け致しますが、何卒宜しくお願いいたします」
元号が元文に変わるまでの早春の頃。
長命寺の境内には、早咲きの桜を求めて参詣する者がちらほらとみられた。
身分の高そうな娘と共廻りの武士が名物の桜餅を愉しみ、お土産を買っていた。
高貴な分だけ門限も厳しいのだろう。
まだ日の高いうちに長命寺を後にして帰りの駕籠を急がせていた。
一方鳴子屋事件が偽造証文である事が証明された聖天長屋の者たちも、仕事のない者が示し合わせて桜見物に来ていた。
この桜見物には、月に数日しか長屋にいない牢人新之丞も参加していた。
「若様、本当においらに剣術を教えてくれるの?」
鳴子屋騒動で助けられた子供が手をつないでくれる新之丞に甘えていた。
長屋の衆には『夫は武者修行に出ている』と言っている母親の石坂房は、新之丞に甘える子供の姿が妙に恥ずかしかった。
「ああ、私がいる時なら何時でも教えてやるぞ。
私がいない時は、伊之助か雉之助に教えてもらいなさい。
二人とも剣術や論語くらいは教えられる」
「伊之助おじさんは担ぎ呉服だし、雉之助おじさんは貸本屋だよ?」
「二人とも若い頃に剣術も学問も学んでいる。
事情があって刀を捨てたが、身についた技は立派に武士として通用する。
武士として学ばなければいけない事は全て教えられる」
「はい、わかりました。
でも、若様がいる時は若様に教えてもらいたいな……」
「いいぞ、いくらでも教えてやるぞ」
父親のいない仙吉にとっては、凶悪と評判だった鳴子屋を軽く成敗した牢人新之丞は、まったく記憶にない父親以上の存在になり始めていた。
こんな仲のよい長屋の衆にとって楽しい時間になるはずの桜見物だが……
「狼藉者!
我らが御老中松平侍従の家中と知っての事か!?」
「仙吉、鬼退治に行ってくるから手を離してくれ。
伊之助、雉之助、後は頼んだぞ」
新之丞は繋いでいた仙吉の手から力が緩むのを待ってから優しく離して、籠が襲われている場所に駆けて行った。
その足の速さは選び抜かれた御用飛脚と変わらなかった。
新之丞が襲撃現場を目に捉えた時には、襲撃者が半円を組んで駕籠を襲っていた。
供回りの武士たちは必死に迎え討っていたが、不意を突かれた事と人数が倍以上である事が大きく影響して、防戦一方だった。
「狼藉者!
千代田の御城下で御老中の御籠を襲って無事ですむと思っているのか?!」
新之丞は舌鋒鋭く襲撃者達の気勢を削いだ。
自分達が天下の大罪を犯している事を思い知らせた。
不意を突いて背後から数人斬り殺すよりも遥かに大きな影響を与える口撃だった。
「怯むな、斬れ、直ぐに斬り殺せば問題ない!」
襲撃者達の頭と思わしき男が、怯む味方を叱咤激励していた。
「ぎゃ、ぐっ、ごっわ」
新之丞はその間に襲撃陣を突破して籠わきに駆けつけた。
駆け抜ける時に鉄扇を振るって三人の太腿の骨を砕いている。
「助太刀いたす!」
新之丞は、籠から出て懐剣を抜いている気丈な美少女に話しかけた。
身分の高い姫君なのは一目でわかった。
老中松平侍従の側室か姫君か、或いは重臣の娘だと思われた。
「助太刀感謝いたします」
胆力があるのだろう。
娘は襲撃中であるにも関わらず、堂々と新之丞にお礼を言った。
「人殺しだ!
白昼堂々追剥が出たぞ!
どこぞの藩士が牢人に見せかけて追剥をしているぞ!
番所に伝えろ!
身分が露見したら主家共々御取り潰しだぞ!」
新之丞は襲撃者達の人数と服装を見てどこかの藩士だと見抜いていた。
牢人に見せかけようとしても、生まれてから少年時代までを牢人の子供として育った新之丞は騙せない。
「引け、この場は引くのだ!」
「そう簡単に逃げられると思うな」
新之丞は背中を見せた襲撃者の頭に襲いかかった。
逃げ出した者ほど弱い者はいない。
修験道の鍛錬で鍛えた健脚と柳生新陰流で学んだ足捌きで軽々と追いついた。
刀を抜くことなく、鉄扇をふるって襲撃者の太腿を強かに叩いた。
「ごぎり」という鈍い音と共に骨が砕けた。
「供侍の方々!
自害できないように取り押さえてくだされ」
新之丞は、最初の言葉で助かったと茫然自失している籠の供侍に気合を入れた。
次の言葉で供侍としてやるべき役目を思い出させた。
「心得た!」
供頭と思われる武士が一番早く立ち直り、力強く返事を返した。
そのやり取りの間も、新之丞は襲撃者の足を止めていた。
十一人の襲撃者が太腿の骨を砕かれ痛みにのたうちまわっている。
その中には最初に新之丞が叩いた三人が含まれている。
「この近くには水戸様と松平越前守様の下屋敷があります。
松平越前守様の下屋敷前には辻番所もあります。
望まれるのなら助太刀を頼みに行きますが、どうされますか?」
「老中首座を務める家の駕籠が襲われたとなれば天下の一大事。
大事にするのは主君の本意ではないと思われます。
できる事なら内々に納めたいのですが、お分かりいただけますか?」
「そうですね、いたずらに天下を騒がすわけにはいきませんな。
わかりました、助けた駕籠の素性は聞かなかった事にしましょう。
幕府から問い合わせがない限り、この事は秘密にいたします」
新之丞は老中松平和泉守が襲撃者を正式に裁かない限り他言はしないと約束した。
助けた新之丞も助けられた娘も、襲撃者が同じ松平和泉守家中だと思っていた。
俗に言うお家騒動でなければ、天下の御老中の家中を襲ったりはしない。
「助けていただきながら厚かましいお願いとは重々承知しておりますが、武士として誓っていただけますでしょうか?」
新之丞は助けた娘は真剣な目と声色で訊ねてきた。
「わかりました、誓わせていただきましょう」
キン!
新之丞は刀の鍔を鉄扇で叩いて誓った。
「花も実もあるもののふに、恥知らずな事を願ったこの身が恥ずかしいです。
主家を思う愚かな娘の行いとお許し願えれば幸いです」
「はっはっはっはっは、それほど気にする事ではありませんよ。
『義を見てせざるは勇無きなり』と言います。
男に生まれたからには、大きな仕事をしたいのが人情。
一介の牢人が老中首座の家の駕籠を助けられたのです。
胸にしまっても一生の誇りとなります」
「まあ、御牢人だったのですか?
仕官の希望は持っておられるのですか?」
「私も家のしがらみが色々ありまして、一生仕官する事ができないのです。
天下の御老中でも、どうにもできない家のしがらみです」
「そうですか、老中でも説得できないしがらみですか……」
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