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第一章
第24話:緊急輸入
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神暦2492年、王国暦229年6月11日:王都・ジェネシス視点
「ジェネシス王子、この度は我が家を元大公達の預け先に選んでいただき、まことにありがとうございます。
それだけでなく、ここ5代に渡って制限されてきた半島との交易を大量に認めていただき、お礼の申し上げようもございません」
王都にいたクランモリス辺境伯家の当主が、わざわざ礼を言いに屋敷に来た。
本来なら父王に礼を言わなければいけないのだが、あの色情狂は後宮から全く出てこないのだ!
父王の正室と側室達が後宮から出さないようにしてくれているのだろうが、本当に出てこないとなると無性に腹が立つ!
「いや、国の都合とはいえ、半島に対する守りであるクランモリス辺境伯家に負担をかけてきた事には、俺も胸が痛んでいたのだ。
幸いこれからも高レベル魔獣素材が安定して狩れるようになった。
その高レベル魔獣素材を使って海外から色々な物を輸入したい。
その手始めに、クランモリス辺境伯家には半島から穀物を輸入してもらいたい」
「お任せください、ジェネシス王子。
王子のご期待に沿えるように、大量の穀物を手に入れてみせます」
「うむ、他の輸入先、易都とドロヘダ辺境伯家との相場があまりに違ってくるのは問題だが、高額過ぎた場合は酒にするか、穀物不足のアシュタウン男爵家に送る。
まずは量を確保する事を優先してくれ」
「承りました、必ずご期待に沿ってみせます」
俺は1番の心配事、穀物緊急輸入のために時間と労力を使った。
3つの穀物輸入窓口の中で、1番力のないクランモリス辺境伯家から片付けた。
同時に3人の元大公問題も片付いた。
次に大商人達が力を持つ易都に手を付けた。
大商人達から賄賂を受け取り、王家の損を与えていた代官を追放した。
更に大商人達を罰し財産を奪うために先鋒騎士団を派遣した。
信頼できる側近を5個先鋒騎士団の総司令官に任命したから、騎士団が暴走する事も、大商人達に言い包められる事もないだろう。
王家王国が海外貿易の利と情報を独り占めするために、海外との交易を制限していたのに、いつの間にか大商人達に全て奪われていたのだ。
歴代の国王と大臣達の大半が愚かすぎた。
唯一王家王国の利を取り戻してくださったのは8代国王陛下だけだ。
俺がこの国にいる間に易都を元の状態にする!
北の民との交易を独占しているのがアシュタウン男爵家だ。
貴重な素材や珍しい産物を輸入してくれるが、寒い島なので穀物が育ちにくい。
穀物を輸入するどころか代価として穀物を輸出しなければいけない家だ。
最後の1つが、父王の正室オリビアの実家であるドロヘダ辺境伯家だ。
王家王国最大最強の仮想貴族家であり、王家を激しく憎んでいる。
少しでも扱いを謝れば、自滅覚悟で叛乱を起こしかねない家だ。
幸か不幸か、オリビアの実父はドロヘダ辺境伯家では珍しい王家派だった。
父王と王国の威光を笠に好き勝手やっていたが、王家派には違いない。
形だけ嫡男に家督をゆずったが、実権は手放していないので助けてもらえる。
ただその義祖父は、ドロヘダ辺境伯家は慢性的な財政赤字のに、それをかえりみない贅沢三昧で莫大な借金を作ってしまっている。
当主となった嫡男と心ある家臣は辺境伯家の財政を再建しようとしてる。
そんなドロヘダ辺境伯家にとって、火属性竜による噴火は大きな利になるのだ。
この国、特に本島の大半を王家王国の直轄領にしている状態で、本島で大規模な噴火が起きてしまうと、王家王国は大打撃を受けてしまう。
この状態で、実質的に属国化している離島国家を通じて大量の穀物を安価に輸入できれば、莫大な借金すら一気に返済できる。
100年に渡って本島の穀物生産力が低下してしまったら、王家王国とドロヘダ辺境伯家の国力が逆転しかねない。
王家派の義祖父の独裁と贅沢三昧に戦国期での天下分け目の戦い。
長年に渡る王家王国からの圧力と無慈悲な命令により、ドロヘダ辺境伯家の大半は王家王国を憎しみ切っている。
その報復手段の1つとして穀物を大量に輸入する策があるのだが、他に王家王国を追い詰める方法がないわけではない。
ドロヘダ辺境伯家が直接王家王国や我が国の貴族や騎士に手を出せば罪になるが、海賊に偽装して交易船を襲えば罰を与えようがない。
特に我が国の船ではなく、穀物を積んだ大陸の船や半島の船を狙われたら、我が国が手出しできる問題ではなくなってしまう。
「ジェネシス王子、そのような心配は無用でございますわ。
わたくしと父上が生きている限り、ドロヘダ辺境伯家が王家に逆らう事はありませんので、ご安心くださいませ」
それは、自分だけでなく父親である先代ドロヘダ辺境伯も寿命を伸ばせと要求しているのかな?
だがあの義祖父が一族や家臣の信頼を取り戻して説得できるのか?
王家王国の威を借りて一族や家臣を弾圧して、更に憎しみを搔き立てたりしないだろうな?
「王家王国に役立ってくれる者に褒美を与える事は同然の事だ。
先代のドロヘダ辺境伯はどのような協力をしてくれるのかな?」
「代々の国王陛下の要求で、ドロヘダ辺境伯家は莫大な借財を背負いました。
特に先代の国王陛下に要求によって、多くの家臣が無念の死をとげました」
「先代国王時代に、ドロヘダ辺境伯家に無茶な王命を下した事は俺も知っている」
「その借財を王子の手で返済できるようにしていただき、無念の死をとげた家臣の遺族に名誉を賜る事ができれば、過去を無くすことはできなくても、恨みを薄める事はできると思っております」
「オリビア殿の申される通りだ。
借財に関しては、ドロヘダ辺境伯家が属国を通じて輸入してくれた穀物を、優先的に買う事で補わせてもらおう。
火属性竜による噴火が起きなくても、俺の私的財産で購入しよう。
先代国王陛下の失政を詫びる事はできないが、俺個人が無念の死をとげた家臣達に感謝の意を表し、遺族の代表を家臣に取立てよう。
ただし、俺の家臣である以上、領地は与えない。
魔境騎士として自分で魔獣を狩り利益の半分を納めてもらう。
魔境に入れる実力のない者には務まらないが、それでもいいのか?
それとも、私の兄上か姉上をオリビア殿の養子にした上で分家させ、その領地のうちから騎士領を与えた方が良いか?」
「色々と考えてくださってありがとうございます、ジェネシス王子。
王子の兄君を養子に迎えて分家させて頂けるのは、とても魅力的なお話しです。
ですが実母のオードリー殿がおられるのに、政治的な駆け引きでわたしくに養子に迎えるのは、母子の情を引き裂くようで申し訳ないです。
それよりは、王子の魔境騎士に取立ててやってください。
ドロヘダ辺境伯家の家臣は、全員一騎当千です。
魔獣などに後れを取る者は1人もいません」
「そうか、ならば俺の家臣として迎えよう。
もちろん彼らに家臣になれと無理強いしたりはしない。
恨みあるキャヴェンディッシュ王家の者に仕えたくないと言うのなら、その意地と誇りを尊重しよう。
だが仕えてくれると言うのなら、先代王の失政で憤死した52名と病死した33名の遺族を、実力に応じて召し抱える。
人数制限は設けないから100人でも200人でも召し抱えよう」
「あの失政で亡くなった者達の人数を覚えてくださっていたのですか?」
「人数だけでなく、全員の名前と家名を覚えている。
成長して実力がついたら、先代王の償いをしなければいけないと思っていた。
テルソン家のリアム、プリティー家のノア、モリンズ家のオリバー、ヴェントリー家のベンジャミン、メージャー家のイライジャ……」
「もう、大丈夫でございます、ジェネシス王子。
王子の誠意は十分の理解できました。
父にも弟にも王子の誠意は必ず伝えます。
亡くなった家臣の家族にも、言葉通り伝えさせていただきます」
俺の言葉に嘘偽りはない。
父王の失政も先代王の失政も俺が正す気だった。
死んだ者を蘇らせる事はできないが、遺族が不幸にならないようにはできる。
恨みを無くすことができなくて、俺が命を狙われる事になろうと、父王や先代王がやった事の結果だ。
彼らによって利を得、生を得た俺が甘んじて受けなければいけない。
まあ、だからと言って殺されてやる気はない。
殺そうと襲ってくるのなら、正々堂々と返り討ちにしてやる。
それが騎士の正しい生き方というモノだ。
「ジェネシス王子、この度は我が家を元大公達の預け先に選んでいただき、まことにありがとうございます。
それだけでなく、ここ5代に渡って制限されてきた半島との交易を大量に認めていただき、お礼の申し上げようもございません」
王都にいたクランモリス辺境伯家の当主が、わざわざ礼を言いに屋敷に来た。
本来なら父王に礼を言わなければいけないのだが、あの色情狂は後宮から全く出てこないのだ!
父王の正室と側室達が後宮から出さないようにしてくれているのだろうが、本当に出てこないとなると無性に腹が立つ!
「いや、国の都合とはいえ、半島に対する守りであるクランモリス辺境伯家に負担をかけてきた事には、俺も胸が痛んでいたのだ。
幸いこれからも高レベル魔獣素材が安定して狩れるようになった。
その高レベル魔獣素材を使って海外から色々な物を輸入したい。
その手始めに、クランモリス辺境伯家には半島から穀物を輸入してもらいたい」
「お任せください、ジェネシス王子。
王子のご期待に沿えるように、大量の穀物を手に入れてみせます」
「うむ、他の輸入先、易都とドロヘダ辺境伯家との相場があまりに違ってくるのは問題だが、高額過ぎた場合は酒にするか、穀物不足のアシュタウン男爵家に送る。
まずは量を確保する事を優先してくれ」
「承りました、必ずご期待に沿ってみせます」
俺は1番の心配事、穀物緊急輸入のために時間と労力を使った。
3つの穀物輸入窓口の中で、1番力のないクランモリス辺境伯家から片付けた。
同時に3人の元大公問題も片付いた。
次に大商人達が力を持つ易都に手を付けた。
大商人達から賄賂を受け取り、王家の損を与えていた代官を追放した。
更に大商人達を罰し財産を奪うために先鋒騎士団を派遣した。
信頼できる側近を5個先鋒騎士団の総司令官に任命したから、騎士団が暴走する事も、大商人達に言い包められる事もないだろう。
王家王国が海外貿易の利と情報を独り占めするために、海外との交易を制限していたのに、いつの間にか大商人達に全て奪われていたのだ。
歴代の国王と大臣達の大半が愚かすぎた。
唯一王家王国の利を取り戻してくださったのは8代国王陛下だけだ。
俺がこの国にいる間に易都を元の状態にする!
北の民との交易を独占しているのがアシュタウン男爵家だ。
貴重な素材や珍しい産物を輸入してくれるが、寒い島なので穀物が育ちにくい。
穀物を輸入するどころか代価として穀物を輸出しなければいけない家だ。
最後の1つが、父王の正室オリビアの実家であるドロヘダ辺境伯家だ。
王家王国最大最強の仮想貴族家であり、王家を激しく憎んでいる。
少しでも扱いを謝れば、自滅覚悟で叛乱を起こしかねない家だ。
幸か不幸か、オリビアの実父はドロヘダ辺境伯家では珍しい王家派だった。
父王と王国の威光を笠に好き勝手やっていたが、王家派には違いない。
形だけ嫡男に家督をゆずったが、実権は手放していないので助けてもらえる。
ただその義祖父は、ドロヘダ辺境伯家は慢性的な財政赤字のに、それをかえりみない贅沢三昧で莫大な借金を作ってしまっている。
当主となった嫡男と心ある家臣は辺境伯家の財政を再建しようとしてる。
そんなドロヘダ辺境伯家にとって、火属性竜による噴火は大きな利になるのだ。
この国、特に本島の大半を王家王国の直轄領にしている状態で、本島で大規模な噴火が起きてしまうと、王家王国は大打撃を受けてしまう。
この状態で、実質的に属国化している離島国家を通じて大量の穀物を安価に輸入できれば、莫大な借金すら一気に返済できる。
100年に渡って本島の穀物生産力が低下してしまったら、王家王国とドロヘダ辺境伯家の国力が逆転しかねない。
王家派の義祖父の独裁と贅沢三昧に戦国期での天下分け目の戦い。
長年に渡る王家王国からの圧力と無慈悲な命令により、ドロヘダ辺境伯家の大半は王家王国を憎しみ切っている。
その報復手段の1つとして穀物を大量に輸入する策があるのだが、他に王家王国を追い詰める方法がないわけではない。
ドロヘダ辺境伯家が直接王家王国や我が国の貴族や騎士に手を出せば罪になるが、海賊に偽装して交易船を襲えば罰を与えようがない。
特に我が国の船ではなく、穀物を積んだ大陸の船や半島の船を狙われたら、我が国が手出しできる問題ではなくなってしまう。
「ジェネシス王子、そのような心配は無用でございますわ。
わたくしと父上が生きている限り、ドロヘダ辺境伯家が王家に逆らう事はありませんので、ご安心くださいませ」
それは、自分だけでなく父親である先代ドロヘダ辺境伯も寿命を伸ばせと要求しているのかな?
だがあの義祖父が一族や家臣の信頼を取り戻して説得できるのか?
王家王国の威を借りて一族や家臣を弾圧して、更に憎しみを搔き立てたりしないだろうな?
「王家王国に役立ってくれる者に褒美を与える事は同然の事だ。
先代のドロヘダ辺境伯はどのような協力をしてくれるのかな?」
「代々の国王陛下の要求で、ドロヘダ辺境伯家は莫大な借財を背負いました。
特に先代の国王陛下に要求によって、多くの家臣が無念の死をとげました」
「先代国王時代に、ドロヘダ辺境伯家に無茶な王命を下した事は俺も知っている」
「その借財を王子の手で返済できるようにしていただき、無念の死をとげた家臣の遺族に名誉を賜る事ができれば、過去を無くすことはできなくても、恨みを薄める事はできると思っております」
「オリビア殿の申される通りだ。
借財に関しては、ドロヘダ辺境伯家が属国を通じて輸入してくれた穀物を、優先的に買う事で補わせてもらおう。
火属性竜による噴火が起きなくても、俺の私的財産で購入しよう。
先代国王陛下の失政を詫びる事はできないが、俺個人が無念の死をとげた家臣達に感謝の意を表し、遺族の代表を家臣に取立てよう。
ただし、俺の家臣である以上、領地は与えない。
魔境騎士として自分で魔獣を狩り利益の半分を納めてもらう。
魔境に入れる実力のない者には務まらないが、それでもいいのか?
それとも、私の兄上か姉上をオリビア殿の養子にした上で分家させ、その領地のうちから騎士領を与えた方が良いか?」
「色々と考えてくださってありがとうございます、ジェネシス王子。
王子の兄君を養子に迎えて分家させて頂けるのは、とても魅力的なお話しです。
ですが実母のオードリー殿がおられるのに、政治的な駆け引きでわたしくに養子に迎えるのは、母子の情を引き裂くようで申し訳ないです。
それよりは、王子の魔境騎士に取立ててやってください。
ドロヘダ辺境伯家の家臣は、全員一騎当千です。
魔獣などに後れを取る者は1人もいません」
「そうか、ならば俺の家臣として迎えよう。
もちろん彼らに家臣になれと無理強いしたりはしない。
恨みあるキャヴェンディッシュ王家の者に仕えたくないと言うのなら、その意地と誇りを尊重しよう。
だが仕えてくれると言うのなら、先代王の失政で憤死した52名と病死した33名の遺族を、実力に応じて召し抱える。
人数制限は設けないから100人でも200人でも召し抱えよう」
「あの失政で亡くなった者達の人数を覚えてくださっていたのですか?」
「人数だけでなく、全員の名前と家名を覚えている。
成長して実力がついたら、先代王の償いをしなければいけないと思っていた。
テルソン家のリアム、プリティー家のノア、モリンズ家のオリバー、ヴェントリー家のベンジャミン、メージャー家のイライジャ……」
「もう、大丈夫でございます、ジェネシス王子。
王子の誠意は十分の理解できました。
父にも弟にも王子の誠意は必ず伝えます。
亡くなった家臣の家族にも、言葉通り伝えさせていただきます」
俺の言葉に嘘偽りはない。
父王の失政も先代王の失政も俺が正す気だった。
死んだ者を蘇らせる事はできないが、遺族が不幸にならないようにはできる。
恨みを無くすことができなくて、俺が命を狙われる事になろうと、父王や先代王がやった事の結果だ。
彼らによって利を得、生を得た俺が甘んじて受けなければいけない。
まあ、だからと言って殺されてやる気はない。
殺そうと襲ってくるのなら、正々堂々と返り討ちにしてやる。
それが騎士の正しい生き方というモノだ。
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